総合トップ>SS一覧>SS No.3-029
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
685氏(12スレ目) |
キール×メルディ |
2005/05/19 |
2005/05/20 |
カーテンの隙間から容赦無く差し込んでくる陽射し。
しかしその眩しさよりも、下半身を支配する痛いほどの疼きがキールの目を覚まさせた。
顔を顰めながらベッドに肘をついて軽く身を起こすと、
目の前には、ローブの固い布地を押し上げて窮屈そうに天を向く彼のモノ。
「……う」
久しぶりに己の身に起きたその現象にキールは思わず目を見張ったが、ハッと我に返るなり隣のベッドを見遣る。
幸いそこにはすでにメルディの姿はなく、ひとまずほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、
ガチャリという金属音と共に寝室の扉が開かれて、キールは危うく心臓が喉から飛び出しそうになった。
「キール、いつまで寝てるか?とっくにゴハンできてるよー」
部屋に入ってきたメルディは拗ねたように唇を尖らせ、腰に手を当てながらキールの顔を見下ろしている。
「あ、ああ。も…もう少ししたら行くから先に食べててくれっ」
咄嗟に足元の掛け布団を手繰り寄せ、どうにか下半身を隠す事には成功したものの、その声はあからさまに上擦っていた。
「もう少しってあと何分か?メルディ、キールと一緒にゴハン食べたいよ…」
キールの態度が可笑しい事にはまるで気付いていない様子でしょんぼりと項垂れるメルディ。
と、彼女の目にやたらと下腹部を庇うように掛け布団を押さえているキールの手が映った。
曇らせていた表情を疑いのそれに変え、腰に両手を添えたまま訝しげに眉を寄せて彼の顔を覗き込む。
「キール……そこに何隠してるか?」
「べっ、別に何も隠してない!いいからお前は先に――」
接近してくる見るからに不審そうなメルディの顔と、
未だ収まる気配を見せないどころか益々熱を持ち始める自分のモノに内心どっと冷や汗を掻きつつも、
何とかその場を誤魔化そうと口を開いた矢先。
一瞬の隙を突いて彼女の手がキールの下半身に被せられている掛け布団を素早く剥ぎ取ってしまった。
「バイバ!?大変よ、キールが股間すごく腫れてるな!」
今度こそ顔から完全に血の気が引いたキールを余所に、
メルディはライトパープルの瞳を大きく見開いて、不自然に盛り上がった彼の下半身を凝視しながら思わず驚きの声を上げた。
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