総合トップ>SS一覧>SS No.3-019
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
183氏(12スレ目) |
リッド×ファラ |
2005/04/07 |
2005/04/10 |
「なぁファラ?」
昼飯前。
手持ち無沙汰そうにイスに座っていたリッドは、キッチンで調理中のファラに声をかけた。
「何かやることねーのかよ・・・・ヒマでヒマで仕方ねーぜ」
「もう・・。じゃあキールとメルディ呼んできて?たぶん部屋にいるだろうからー・・・」
呆れを全面に押し出したような声をあげ、ファラはそう言った。
無言で立ち去ったリッドを見ると、ファラはたった一皿に特別な『何か』を入れる。
パラパラとまぶす程度にだが。
「おいファラ、キールたちいないぞー?」
リッドが二階から降りてくる。
キールはメルディを連れて図書館に朝から行っていたことを、ファラは思い出した。
「あ、キールたち図書館に行ってるんだ。忘れてたよー」
「オイオイ・・・・」
呆れたようにため息をつき、リッドは再び席に座る。
用意は万端だ。
後は、『秘薬』入りのスープをリッドに出すだけだ。
「じゃこれ、リッドの分ね。キールとメルディの分は食べちゃダメだからね?」
「喰わねーよ。んじゃ、いっただっきまーす!」
言うやいなや、スープを飲むリッド。
少し甘いが、いつもファラの作っているスープと大差ない味だと思い、そのまま一気に飲み干す。
「はー、うまかったぜ。なぁファラ、パンか何かってのはないか?全然足りなくてよー」
育ち盛りだからな、と大笑いするリッドに、ファラは笑顔を向けて。
「じゃあ、私を食べてよ」
と、そう言った。
「そうか、じゃあファラを・・・・っておい!」
いつもの調子でファラにツッコミをいれようとするリッド。
しかし、身体が自由に動かない。
前のページへ戻る