総合トップ>SS一覧>SS No.3-012
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作品発表日 |
作品保管日 |
副作用にご用心 |
サボり魔氏 |
ユージーン×アニー |
2005/03/31 |
2005/03/31 |
ノルゼンに戻ったヴェイグたちは、それほど時間があったわけではないが次の目的地を目指す前に万全を期
するために宿で一泊する事にした。まだ寝るには早い時間。アニーは思い立ったように荷物から機材とメモを
取り出すと、メモを見ながら薬草をすりつぶし始めた。
「ん?アニーなにやってんだ?」
アニーの集中を邪魔するようにティトレイが話しかけるが、
「鎮魂錠を作ってます。ラジルダに行った時に後学の為に作り方を伺ってたんで…」
調合の手を緩めずにアニーは答えた。ウォンテガの試練でアニーは父とユージーンの真実を知った。ユージー
ンは昔のまま何も変わっていなく、優しい人なのだ。その彼が今思念に囚われ苦しんでいる。
(ユージーンを助けたい…)
医者志望の自分に出来るのはこれくらいだ。たくさん苦労をかけた。鎮魂錠は確かにユージーンの理性を思念
から解放してくれたが、いつ効果を無くすかわからない。現に以前この町を訪れたときにユージーンは荒ぶる
心を抑える為にフォルスを全開にしてその思念の荒ぶれをバイラスにぶつけていた。
「そっか、んじゃがんばれよ。」
アニーの気持ちを理解してかティトレイは笑顔でそう言い、部屋を出て行った。
「後はこれをろ過して…」
出来た薬液をろ過紙ながら瓶の中に注いだ。出来た薬はイゴルが渡した錠剤とは違い液剤だ。これはユージー
ンが錠剤を飲んだときに苦さに顔をしかめた為成分を理解しながらアニーなりにアレンジしたものである。
「出来た!ユージーン、飲んでくれるかな…」
バタン!
薬が完成すると同時に隣の部屋の扉が閉まる音がした。作りはじめから数時間たってもう深夜だ。部屋の外
を覗くと見たことのある大きな背中が急ぎ足で遠ざかっていく。
「ユー…ジーン?」
ユージーンの雰囲気にアニーは嫌な予感がした。慌てて完成したばかりの試作品の薬を手に持つとアニーはユ
ージーンを追いかけていった。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
あの時と同じ咆哮をあげながら、ユージーンはバイラスに槍を振るった。
(鎮まれ…鎮まるんだ!!)
理性で必死に抑制し、どんどんとバイラスをなぎ払っていく。
「ユージーン!」
「近づくなアニー!」
予想したとおりの光景にアニーは叫ぶが、それをユージーンは背を向けたまま抑制する。
「でも…そうよ。お願いユージーン!これを飲んで!」
バイラスを蹴散らし終えたところで、アニーは先程作成した薬を手渡した。
「これは?」
少々落ち着きを取り戻したユージーンは薬の入った瓶を受け取り尋ねた。
「鎮魂錠と同じ効果のある薬です。イゴルさんに調合方法を教えていただいていたんでそれを苦味を抑えてア
レンジしてみました。」
説明を受けるとユージーンは頷き、アニーを信頼してか薬を一気に飲み干した。
「ふむ。確かに苦味が無い。」
ユージーンは感想を言いながら昂っていた心が一気に沈静されていくのを感じた。液状にアレンジした為、効
果がより即効性になったのである。
「助かった。おかげでしばらく…は…ううぅ!」
すっかりと心が落ち着いて礼を言っている最中に突然うなり声を上げ、ユージーンは膝をついた。
「ど…どうしたのユージーン!?」
順調だと思われた状況が一転し、アニーは慌てて駆け寄った。
「大丈夫だ…おかげでヒューマへの私怨は治まっている…しかし!」
息を切らしながら槍を支えにしてユージーンが立ち上がるとアニーはユージーンの状況を理解した。
「あ……」
思わず声を上げて尻餅をつく。目の前でユージーンのモノが肥大し、そのズボンに大きなテントを張っていた。
アレンジで凝固効果のある薬品の代わりに入れた薬効がそう変わらない苦味の少ない薬品がベルデ草との相乗
効果で媚薬の作用を示したようだ。私怨が取り除かれる代わりに性欲が増大されてしまったらしい。
「あの…」
心配で伸ばしたアニーの手をユージーンは払った。
「ダメだアニー…近寄るんじゃない…」
性欲を抑えながらアニーを突き放そうとするが、責任を感じているアニーは制止を振り切ってユージーンを抱
き支えた。
「やめるんだアニー!俺に…ぐあぁ!」
理性でアニーを突き放そうとするが徐々に本能に自由を奪われていく。
「とりあえずそこで休みましょう。」
都合よく空家になっていた家にアニーはユージーンの肩を抱いて導く。ユージーンの容態は一向に良くならず
薬がどんどんと効いているのか悪化していった。
「ちょっと待っててくださいね!」
空家と思われていた家はどうやら出稼ぎの住人がいるようで生活調度品が揃っており、その薪でアニーは暖
炉に火を入れた。その後姿に、
「ゴクッ…」
無意識に生唾を飲み込んでしまう。
(は!おれは何を考えているんだ!アニーは…あの子はバースの娘だぞ!)
その自分の喉の音に意識を取り戻して自分に言い聞かせるが、薬の効果かその細い腰や整った顔立ち、見えて
いるヘソなどに目が行き息が荒くなっていく。
ガタン!
気付いたときには椅子を倒す勢いで立ち上がり、アニーを押し倒していた。
「ユー…ジーン?」
押し倒された事にアニーは驚きの声をあげた。
「すまないアニー…許してくれ…」
最後の理性でユージーンは許しを求めた。もう止められない。その言葉の意味を理解したアニーは少し戸惑い
ながらも頷き優しく抱きしめてユージーンの巨体を仰向けに倒した。
「アニー…何を!」
崖っぷちの理性で尋ねるが何も答えずアニーはユージーンのズボンをずり下げると、その怒張したモノを手に
触れた。全身を覆う艶のある黒い毛と相反してユージーンのモノには一切の毛が無く、やや赤みがかかってい
た。
「私のせいでこうなったんです。責任を取ります。」
雪国ラジルダの気候で冷えた手でモノを触られると、冷たさによるくすぐったさが妙に心地よい。
「はむ…」
息を吐きながら拙い舌使いでアニーはユージーンのモノをくわえ込んだ。恐らく経験が無いことはユージーン
にも分かるが、薬で敏感になったユージーンにはそれで十分であったし、何よりもその未熟さが逆に背徳感を
産みユージーンの性欲を過大させていった。
「陰茎を握って前後に擦るんだアニー。」
突然の指示にアニーは驚き顔を上げた。しかし言われた通りに陰茎を手で掴むと前後に擦らせた。ユージーン
は別に理性をなくしているわけではない。できるだけこの愚かな行為を早く終らせる為に的確な指示を出して
いるのだ。
「もっと強く握っても問題ない。それともう少し早く擦ってくれ。」
「はい。」
返事をしながらユージーンの指示に従ってやや握る力を強めてアニーは手を前後させた。
「そうだいいぞ…そのまま続けてくれ。」
それだけで十分とユージーンはアニーに続けさせた。アニーもそれに答え、更に手のスピードを加速させてい
く。
「もういいアニー!後は俺が自分で…アニー!」
限界が近づき、アニーを汚さないよう制止するがそれを聞こうとしせずにより激しくアニーは手を動かした。
「アニー!よす…んがぁ!」
ドビュルルゥ!
最後まで制止しようとしたが堪えきれず、ユージーンのモノから大量の精液が噴出し、アニーの服や顔を白く
汚した。
ドクッ!
顔を白く汚しながらもやや頬を赤らめ照れたようにうつむくその表情にユージーンの心臓は高鳴った。抑えき
れない欲望に包まれて再びアニーを押し倒す。薬によって増強された性欲でモノは以前立ち上がったまま。し
かし依然理性を完全に失っておらず、顔には後悔の悲痛な表情が浮かんでいる。
「アニー…すまない。」
今にも襲い掛かりそうな体を自制しながらユージーンは何度目かの謝罪を口にした。そんなユージーンにアニー
は白く汚れた顔に笑みを浮かべ、
「いいんです。あなたになら…」
頬を赤らめた。娘のように感じていた少女の想いにユージーンは胸を締め付けられながらユージーンは強くア
ニーを抱きしめた。
「ユージーン…痛い…」
言われてユージーンは慌てて抱きしめる力を緩めた。思えばズボンは脱いだがユージーンは鎧を着たままだっ
たのだ。慌てて鎧を外すと中に着ていたシャツもそのまま脱ぎ捨てた。
「ユージーン…きれい…」
露わになったユージーンの裸体にアニーは思わず呟き、手を伸ばした。鍛え上げられ隆々とした筋肉だが、し
なやかでその毛並は絹のように滑らかで艶がある。気品を持った美しさだ。
「アニーのほうが綺麗だ。」
髪を撫でながらそう言うとユージーンは首筋に舌を這わせた。
「ふぅん!」
始めて知る快感にアニーは声を漏らした。しかしハイネックの服がユージーンの舌を拒む。
「脱がせるぞ?」
確認を取るとアニーは小さく頷いた。それを確認したユージーンは耳に舌を這わせながらアニーの服を脱がせ
た。服の下にはアニーは何も付けていなかった。露わになった白い肌にユージーンは感嘆の息を吐き、その乳
房に優しく触れた。
「くぅん!」
全身を毛に包まれたガジュマの手に触れられると妙にくすぐったい。しかし敏感なところに触れられるとくす
ぐったさと快感で何かぴりぴりとしたような感覚がアニーを包み込む。
「あ…はぁん!」
胸を手で刺激されながらユージーンの舌がアニーの胸元を這い回る。時折付く鼻先はひんやりとし、毛並はく
すぐったい。色々な快感がほとんど同時にアニーに襲い掛かり、気が狂いそうだ。
「下も脱がせる。」
宣言してズボンを剥ぎ取ると産毛も処理されているのか無い滑らかで白い脚線と年頃の彼女らしい可愛らしい
ショーツが露わになった。
「や…恥ずかし…はぁん!」
抵抗する間もなくユージーンの舌がその綺麗な足を這い、力が抜けた隙にショーツもずりさげていく。手元に
あったユージーンのモノを掴むとアニーはそれに抵抗するように手を上下させ始める。しかし、
「ひゃうん!」
ユージーンの舌がクリトリスに触れ、快感の波にアニーは声を上げた。ユージーンの舌は溢れ出す愛液を掬い
取るように秘部を嘗め回し、アニーの声はそのたびに高く張り上がった。
「はぁん!んちゅぅ!」
快感に声を上げながらも身を捩じらせ、股下に潜り込んだ。怒張したモノを咥え込むと、手での動きを参考に
モノを吸い上げる。
ジュブ!ズチュルゥ!
音を立てながら前後させるとユージーンの口からも呻き声が上がった。薬でユージーンの感度はアニーよりも
敏感だ。コツを得たアニーの舌使いにあっさりと二度目の精液を放出させた。
「んん!…ゲホ!ゲホ!」
大量の精液を口内に吐き出され、むせ返った。
「大丈夫か?」
愛撫を止めてアニーの顔を伺うと、涙目のままアニーは頷いた。その献身さにユージーンの心が再びうたれる。
「挿入れてください。」
涙目のままアニーは躊躇するユージーンにそう言った。理性ではそれを拒むが、意志に反してユージーンの体
は、アニーにモノをあてがうとゆっくりと腰を沈めていった。分かっていた事だが腔内に障害を感じる。しか
しユージーンの希薄な理性ではもう自身を抑えることはできない。
「ぐぅ!あ!…あ…あぁ!」
徐々に裂けていく破瓜の痛みにアニーは悲痛の声を上げた。きつくモノを締めつける肉壁の感触にユージーン
の最後の理性は完全に消し去られ、アニーが痛みになれる隙も与えずに腰を振り始めた。
「ぐぅあぁあぁ!」
そうでなくてもヒューマで未成熟の彼女には大きすぎるモノが彼女の処女膜を突き破っているのだ。その痛み
は尋常ではなく、アニーは痛みで何度か気を失いかけている。それでも徐々に慣れてくれば快感が強くなって
いった。
「うおぉぉぉ!」
ドビュルビュル!
本能のままに腰を振り続けたユージーンはその腔内に三度目の精液を吐き出した。
「ああぁぁ!」
一際大きな喘ぎ声を上げると力尽きるようにアニーは崩れた。モノを引き抜き立ち上がるとユージーンの尻尾
がアニーの股の内側をすべるように這いあがってきた。
「え…はうぅ!」
尻尾の毛の感触がくすぐったく何をされるかと思った瞬間、ユージーンの尻尾が勢いよくやや広がったアニー
の秘部に突き刺さった。
「あうぅ!ひゃぁぁん!」
触手のようにユージーンの尻尾はアニーの秘部をかき回し、腔内に放出された精液を掻き出して行く。
「あぁ!あぁん!ふあぁぁぁぁ!」
その感触にアニーはついに達し、絶頂の声を上げた。
「はぅ!はぁ…はぁ…」
イッたのを確認してユージーンは秘部に差し込んだ尻尾を引き抜いた。引き抜かれた瞬間も声を上げたが、今
は息を整えようとしている。
「アニー…」
いつの間にやらユージーンには元の悲痛な後悔の表情が戻っていた。どうやら腔内に射精した時に理性がやや
戻ったらしい。
「はぁ…はぁ…いいんです。」
仕方ないことだがらとアニーは力なく微笑んだ。
「すまん…」
謝りながらもまだアニーの体を求める体がアニーに股を開かせ、再びモノを秘部にあてがった。
「はぁあん!」
イッたばかりで感度良好の秘部がその巨大なモノを受け入れて咥え込んでいく。
ズチュ!ズチュ!
「はぅ!ふぅん!」
腰が動くたびにアニーの口から甘い声が上がった。腕をその大きな体の首にまわし、求めるようにアニーも腰
を動かした。
「アニー!…そろそろ…離れるんだ!」
限界が近づき、ユージーンが首に絡められた手を振り払おうとするが、アニーはそれを拒んだ。
「アニー!」
腰の動きを止め少し強く言うがアニーは首を振り、自身で腰を動かし続ける。
「ア…」
「いいの!お願い!あなたのが…欲しいの!」
再び名前を呼ぼうとするユージーンを遮ってアニーは叫んだ。
「大好きよユージーン…」
はじめは父のような存在だった。そしてついこの間までは憎み恨んだ。そして真実を知った今はその憎しみが
裏返り愛しさになった。
「うぅ…うおぉぉぉぉぉ!」
突然ユージーンは叫び声を上げると激しいスピードで腰を振り始めた。
「はぁん!はぐ!はぁん!あんあん!」
あまりの激しさに話す事も出来ず、アニーは一気に高められていった。
「んぐおぉぉ!」
「ふぁぁぁ!」
二人の声が重なり、絶頂の域に達する。
ドビュルルルルゥ!
四度目の射精は前三回とは比べ物のならない量が吐き出された。吐き出された精液は、アニーの紅潮で赤みが
かった素肌を白く染めている。
「はぁ…はぁ…アニー…」
射精す瞬間に立ち上がっていたユージーンが肩で息をしながら呼びかけるが、願いを叶えてもらえなかったア
ニーは目をそらしたまま黙り込んだ。
「はぁ…アニー…お前は俺の親友の娘だ…」
諭すように言うがアニーは目線を反らしたままだ。
「だから俺にとってもお前は娘のような存在だ。…違うな。存在だったと言う方が正しい。」
息はすっかり整っている。ユージーンの訂正が理解できないのかアニーは初めて反応示し、視線を送った。
「俺に今あるお前への気持ちは自分でもまだ判別が付かないが、この旅が終れば答えられるかもしれない。だ
からそれまで待っていてくれないか?」
大人で冷静なユージーンには珍しいはにかんだ表情にアニーはクスッと微笑むと、
「分かりました。」
と笑顔で答えた。
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