総合トップ>SS一覧>SS No.3-004
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
想いの果て |
サボり魔氏 |
アガーテ(自慰) |
2005/03/18 |
2005/03/18 |
目の前のヒューマの少女は気を失って倒れた。
(また…ダメだった。)
アガーテは眼を伏せ倒れた娘から離れて玉座に腰掛けた。
「誰か!誰かここへ!」
座りきるのを見届けてからジルバは兵を呼び気を失ったヒューマの少女を運ばせた。
「またか…一体この子らはどうしたってんだ?」
「疲れてんだよ。世界中歩きまわって集められた来たんだぜ…」
担架で少女を運びながらする兵士の会話が聞こえるが、彼らにはアガーテがやろうとしている事は分からない
だろうと、話を聞き流し、兵士達が去るのを待った。
「やはり、叶わぬ願いなのでしょうか…」
兵士が去るまでは気丈に振舞っていたアガーテは扉が閉まるのを見届けてからため息をつき苦渋の言葉を呟い
た。
「大丈夫ですよ姫様。……さぁ、今日はもうお休みになりましょう。明日にはまたサレたちが新しい少女達を
連れてまいります。」
肩に手を当て、ジルバは切にアガーテを励ますがアガーテの表情はさえないままである。仕方なくジルバはア
ガーテの肩を取って寝室へと導いて行った。
寝室に入ると早々にジルバは部屋を出て行った。といっても側近のジルバの部屋はアガーテの部屋のすぐ隣。
何かがあればすぐ駆けつけることが出来る。
「はぁ…」
もう謁見など人前に出る予定が無いアガーテは侍女にドレスを着替えさせて外に出すと、深いため息をついた。
「やはり…許されない事なのでしょうか…」
ベッドに腰掛けてそう呟くとそのまま仰向けに倒れこんだ。
「でも…ミルハウスト…」
ヒューマでフォルスを使えないながらも正規軍の最高位・将軍にまで上り詰めた男を想いアガーテは涙した。
アガーテはミルハウストを心の底から愛していた。優しく、兵士や市民に信頼される彼と婚儀を買わせられれ
ばどれだけ幸せだろうかといつも考えていた。しかしアガーテはガジュマでミルハウストはヒューマ。種族の
違う二人が結ばれるのは一般倫理的に禁忌とされている。カレギア国の王であるアガーテにもその王国正規軍
の将軍であるミルハウストにもその禁忌は破ることが出来るはずも無い。それでもアガーテはミルハウストを
愛し求めた。
(もし…私がヒューマになれれば…)
彼女の月のフォルスを使えば、その心を他の誰かと入れ替える事が出来る。あとはその心を受け止める事が出
来るだけの強い心を持ったヒューマの少女を探すだけなのだ。ヒューマとなった自分を思い浮かべ、アガーテ
はその瞳を閉じた。
”アガーテ陛下。”
とじられた瞳の中でミルハウストは普段見せるような厳しい表情ではない穏やかな表情でアガーテに微笑みか
ける。
(ミルハウスト…わたくし、あなたのためにこのヒューマの体を手に入れたのです…)
微笑むミルハウストにアガーテが想いを伝えると、ミルハウストは一瞬驚きを隠せなかったがすぐにうれしい
ようなはにかんだ表情を見せアガーテを抱きしめた。
”こんな私などのために…陛下私はずっと陛下のことが…!”
(ああミルハウスト…わたくしもです。わたくしもずっとあなたの事を!!)
伝えられた想いにアガーテも答え二人は熱い口づけを交わした。そしてミルハウストの手がそのままアガーテ
のふくよかな胸に触れた。
「はぅ!」
ミルハウストに触れられてアガーテは思わず声を上げた。
”陛下…愛しております。陛下…”
囁きながらミルハウストの舌がアガーテの口から首筋へと滑っていく。手は胸を揉みほぐし強く抱き寄せる。
(わたくしも愛しているわ!お願いミルハウスト!名前で呼んで!)
甘い吐息を吐きながらミルハウストに懇願する。
”ああアガーテ。もう離さない!”
アガーテの願いをかなえながらミルハウストはアガーテの服から胸を露出させた。脱がしながら片手で胸を弄
りながら舌を這わせ、もう片方の乳房にしゃぶりついた。
「はぅん!あぁ…」
声を上げながらもアガーテはミルハウストを求めた。そのうちに胸を弄っていたミルハウストの手がアガーテ
のスカートを巻くし上げ、股の内側を滑りながら行き止まりに触れた。
「あぁ!そこは!…」
クチュ…
”こんなにも濡れそぼっておられて…”
言いながらミルハウストはアガーテの秘部を上下に擦る。
「ふぁ!はぁん!」
指が動くたびに淫猥な音とアガーテの喘ぎ声が部屋に響いた。擦るだけだったミルハウストの指が、アガーテ
のショーツを横にずらすとその愛液を溢れさせる秘部の奥へと突き入れた。
グチュ!ズチュ!
卑猥な音をさせながらミルハウストの指はアガーテの秘部を掻き回した。
(ミルハウスト!わたくし…もう…)
掻き回されながらアガーテはミルハウストを求めた。
”私ももう…我慢できません!”
それに答えてミルハウストは一度愛撫を止めるとすばやく自らの衣服を脱ぎ去るとその猛るモノをアガーテの
秘部へと突き入れた。
「ああ!」
より高い声をあげ、アガーテはミルハウストのものを受け止めた。正常位でモノを出し入れされ、アガーテは
どんどんと昂っていった。
”アガーテ!アガーテぇ!!”
(ミルハウスト!ミルハウストぉ!)
お互いに名前を呼び合い、意識がどんどん高みに上っていく。そして
「あぁぁぁ!!!!」
大きな声を上げてアガーテは果てた。
コン!コン!コン!コン!
「陛下!?アガーテ陛下どうかなさいましたか?」
慌てた様子で声をかけながらジルバが部屋の外から尋ねている。アガーテの声を聞いて何か起きたと思ったん
だろう。
「大丈夫です。少し…夢を見ただけです。」
息を整えながら答えるとジルバは「何かございましたらお呼び下さい。」と自室に戻って行った。去ったのを
確認してアガーテは自身の愛液で濡れた自身の指を眺めた。毎晩ミルハウストを想い、ミルハウストに抱かれ
る夢を見ながら地震の秘部を弄る。
「ふしだらね…」
自分を罵倒しながらアガーテはまたため息をついた。
「とんだ淫乱女王がいたものだ。」
自室に戻りながらジルバは嘲笑し、呟いた。
「だがそれもあと少し。ゲオルギアスさえ復活すればヒューマ全て滅び、ヒューマの肉体を手に入れたアガー
テも死ぬ。そうすれば次の王はこの私だ。」
呟きながらジルバは自室の扉を開いた。
翌日、四星のサレとトーマがクレアたちを連れて城に戻った。
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