総合トップ>SS一覧>SS No.3-002
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
一夜限り |
サボり魔氏 |
クラトス×リフィル |
2005/03/15 |
2005/03/15 |
偽物であった風の精霊を倒し、以降生贄を捧げなくて良くなった事へのお礼と、ロイドたちを神子の一行と
知り、これまでの無礼を詫びる事も含めて、ロイドたちはこのアスカードで一番豪華なホテルの更に一番豪華
な部屋に招待された。時刻はもう夜更け。ロイド・ジーニアス・コレットの三人は明日に別室で備えて休み
(といってもこの時点でコレットはすでに眠れなくなっているが…)、部屋はリフィルとクラトスの二人きり
になっていた。
「他の二人に比べて学問の面ではかなりロイドは出遅れているようだな。」
ロイドたちの勉強風景を眺め、通常の授業の準備のほかにロイド専用のさらに分かりやすくした授業準備をし
ているリフィルに向かってクラトスはふと話しかけた。
「ええ。うちのジーニアスが十二歳でロイドたち十六・七歳の授業についていけるのも異常と言えるかもしれ
ないけど、ロイドの出来なさも異常と言えるわね。」
淡々と言う。これは教師としての評価だからだ。
「でも人間得意・不得意があるでしょうしロイドは運動、特に武術に関しては人並み外れたものを持っている
わ。何も出来ないよりはいいと思うけど?」
これは年長者の保護者としての評価。その表情は母性にあふれていた。
(アンナ…)
その表情にクラトスはロイドの母親の事を思い出し少し顔を伏せた。
カラン…
そんなクラトスにリフィルは部屋の中にあるバーカウンターからブランデーをグラスに注ぎ、氷を数個落とし
て差し出した。
「ふっ…すまない。」
差し出されたグラスを受け取ると、クラトスは自嘲し礼を言った。その間にリフィルは自分にもグラスにブラ
ンデーを注ぎ、氷を落とした。
「珍しいわね、あなたがそんな表情を見せるなんて。」
皮肉を言いながらクラトスのグラスに自分のグラスを当てると、カン!と小気味のいい音が部屋に響いた。
「少し昔の事を思い出してな…」
それだけ言うとクラトスは注がれたブランデーをぐいっと軽く飲みほした。それ以上は聞くなという事である。
「あら、見かけ通り強いわね。もう一杯いかが?」
そんなクラトスにリフィルはボトルを出して尋ねるが、クラトスは首を振った。
「アルコールは判断力を鈍らせるんでな控えさせて貰う。」
「大丈夫よ。ここまで豪華なホテルなら警備も厳重でしょうし。それに隣の部屋にはロイドたちもいるわ。」
断るクラトスのグラスに強引にブランデーを注ぐと、「それに出された酒は空けるのが礼儀よ」と付け加えた。
断っても良かったが確かにトリエットで合流した頃に比べてロイドたちはずいぶんと成長している事も確かだ。
少しは彼らを信じてもいいかと思い、クラトスは再び席に着いた。
「ずいぶんとロイドの事を気にするのね。」
尋ねながらリフィルも一口ブランデーを口に運んだ。
「奴の剣はまだまだ未熟だ。これからも再生の旅を続けていくのならばもっと強くならなければならない。し
かし、剣の腕ばかり強くなっても道を外すだけだ。心技体を極めるのならば学問にも優れなければならない。」
そう言って再びぐいっとブランデーを飲み干した。
「本当にそれだけかしら?」
コポコポコポ…
更にブランデーを注ぎつつリフィルは尋ねた。氷が融けていたのでもう一つ氷も追加して入れる。
「それだけだが?」
ブランデーを一本空けたところでそれほどクラトスには影響は無い。しょうがないと付き合う事にしたクラト
スは、更に注がれたグラスを受け取った。
「じゃあ私の気のせいかしらね。あなたのロイドを見守る眼に時々…そうね親が子供を見守るようなものを感
じるのだけど?」
リフィルの観察眼は中々鋭い。リフィルの言葉に表情にこそ出さなかったがクラトスは心臓を鷲づかみにされ
た気分だった。
「…あいつには時折剣を教えたりもしている。親心のようなものが沸いてもおかしくは無いだろう。」
無難な理由でかわす。表情にも出ていないはずだ。
「ふふ、そういうことにしておいてあげるわ。」
そう言うとリフィルは自分のグラスを飲み干した。
「そろそろやめたほうがいい。明日の朝にはこの街を出るのだから深酒は控えた方がいい。」
自分のグラスに追加を入れようとするリフィルの手を止め、ボトルを奪おうとした。
「きゃ!」
ドス!
力いっぱい握っていたボトルを引かれリフィルはバランスを崩すと小さい悲鳴をあげ、そのままクラトスが押
し倒すような体勢に倒れこんだ。
「はぅん!」
倒れると同時にリフィルから甘い声が漏れた。のしかからない様にと自身の体重を支えるために出した手が偶
然リフィルの胸を掴んだのだ。
「すまない。」
「ダメ!」
謝り退こうとするクラトスの腕をしかしリフィルは胸を掴ませたまま動かせないように掴んだ。
「あなたは本当にいつも冷静ね。」
腕を掴んだままリフィルは尋ねた。クラトスの力ならば強引に手を退ける事が出来るはずだがそれをしようと
はしない。
「酔っているな。」
クラトスの手の上から自分の胸を弄るリフィルに、クラトスは冷静なまま言った。
「据え膳食わぬは男の恥よ。」
リフィルの言葉に何を言っても無駄かとクラトスは諦め、リフィルの手の動きにあわせて胸をもみ始めた。
「く…ふぅん!」
アルコールで感度がよくなっているのか性欲が溜まっていたのか、揉む度にリフィルの口から甘い声が溢れ出
ていく。クラトスが自発的に自分の胸を弄っているのに気付くと、掴んでいた手を離し、自分の服の胸元を大
きく開いた。それに導かれるように手を突っ込むとクラトスは今度はその見え隠れする白いブラジャーの上か
らリフィルの胸を弄り始めた。
「はぁん!」
さらにリフィルの声が大きくなる。快感に我慢できなくなったリフィルはクラトスに抱きつき口づけを求めた。
「はむ…ふむっふぅ!」
舌を絡ませあいながらもクラトスの手の動きに熱い吐息がリフィルの口から漏れていく。クラトスはずっと無
言だ。行為に及びながらも冷静にリフィルの反応を観察し、感じる部分を正確に刺激していく。
「脱がすぞ?」
確認を取りながらクラトスはリフィルのシャツを脱がせた。そしてそのままブラジャーのホックを外し、形の
良い胸をあらわにさせる。
「私ばかり…ずるいわ。」
未だ服に大した乱れすらないクラトスにリフィルは息途切れ途切れに訴えた。
「ふ…そうだな。」
その言葉に短く答えるとクラトスは自らで服を脱ぎ捨て厚い胸板をあらわにさせた。
「これで文句は無かろう。」
言いながらクラトスはリフィルの胸に舌を這わした。
「はぁん!!」
手で弄び、リフィルの弱い部分が乳首だと見抜いていたクラトスは他の部分は攻めず、乳首のみを吸い、舌で
転がし、時には軽く歯を立てて弄んだ。
「ふあはぁん!すご…いい!」
その刺激にリフィルの声がさらに高くなる。喘ぎ声を張り上げる以外にリフィルは何も出来なかい。それほど
クラトスの指や舌がリフィルの弱い部分を確実についているのだ。十分に昂ったのを見計らってクラトスは舌
で胸を弄んだまま手を下半身の方に滑らせていった。
「ひあぅん!」
触れられてリフィルが声を張り上げる。ズボン越しでも分かるぐらいにリフィルの秘部は濡れそぼり、潤って
いた。
「ふぅん!あはぁん!」
ズボン越しに割れ目をなぞられる度に喘ぎ声を上げる。前後するたびに秘部から愛液が溢れ出し、すでにパン
ティはびしょ濡れでズボンにまで染みを作っていく。
「いや…はぁん!替えのズボンないんだかはぁぁん!…だから染みなんかつけない…でぇん!」
酔いながらもそういったところに気が回るのか喘ぎながらもクラトスに訴える。
「なら脱ぐんだ。」
するとクラトスはそう言って愛撫をやめ、体を起こした。早く愛撫を再開して貰いたいリフィルは言われた通
りにズボンと下着も脱ぎ捨て、そのまま起き上がって四つん這いにになるとそのままクラトスのズボンに手を
かけた。
「私も脱いだのだからあなたも脱ぐのよ。」
クラトスのモノを撫でながらそう言い、ベルトを緩める。ズボンと一緒にパンツもずらすとまだ立ち上がって
いない。クラトスのモノを口に含み、舌で転がした。モノを咥えこませたままクラトスはリフィルの綺麗な背
筋に舌を這わすとそのまま手を伸ばし尻を撫で、秘部に指を突き入れた。
「んちゅ…ひわぁん!」
その刺激に過敏に反応したリフィルが顔を上げると覆いかぶさっていたクラトスの鳩尾にリフィルの後頭部が
当たり、クラトスは痛みに小さくうめき声を上げた。
「ご、ごめんなさい!」
「…大丈夫だ。続けてくれ。」
謝るリフィルにクラトスはそう言いながら横に倒れこんだ。またげという事である。すぐにそれを理解すると
リフィルはクラトスの顔に秘部を向け、クラトスの体をまたいで再びクラトスのモノを咥え込んだ。それほど
感じているようには見えないがクラトスのモノはリフィルが前後する度に膨らみ、硬さを増していく。秘部を
向けられたクラトスもその愛液があふれ出す蜜壷に舌を這わし、愛液をすすり始めた。
ズジュル!…ジュル!
ズジュ!…ジュル!
愛液をすする音と、モノを咥え込み前後する淫猥な音が部屋の中に響き二人をどんどんと昂らせていく。
「ね…ねぇクラトス…そろそろ…」
体を起こし酒を飲み始めてから初めて名前を呼んでそう言うと、リフィルは股を広げてクラトスを求めた。
「ああ。」
クラトスが短くそう答えたてモノを秘部にあてがうが、リフィルは不満そうに尋ねた。
「あなたってこんな時ですら私の名前を呼んでくれないのね。」
言われてクラトスが動きを止めた。
「普段もそう。あなたの口からロイド以外の名前を聞く事って余り無いわ。」
痛いところをつかれる。やはりリフィルの観察眼は鋭い。ごまかすように無言でクラトスは奥までモノを突き
入れた。
「はぁん!」
余韻に浸る間もなくクラトスの腰が前後する。
「はん!あん!そんな!はげし!」
パン!パン!パン!
激しく振られる腰にリフィルの尻がぶつかり小気味のいい音と淫猥なモノに愛液が絡みつく音がまざって響く。
「あん!あん!…いい!」
激しさに慣れてきたリフィルが突かれる度に喘ぎ声を上げる。リフィルの秘部の締め付けがいいのかクラトス
の口からも控え目ながらうめき声がもれている。
「く…クラトス…私…もうぅ!」
絶頂が近づきリフィルが訴えた。
「ああ、私もだ……リフィル!」
指摘された事を気にしていたのかクラトスも名前を呼びそれに答える。
「くぅ!」
「い…………ちゃぅ…」
喘ぎ声は一転して控え目に声を殺しながらリフィルが絶頂に達するクラトスも腔内に吐き出しそうになるのを
堪えリフィルの力が抜けるのを待った。
「出すぞ!」
リフィルの力が抜けた瞬間にそう言うと大きく一度腰を突き出し、クラトスはモノを引き抜いた。
ドビュル!ビュル!
音を立てながら勢いよく噴出したクラトスの精液はリフィルの下腹部から眼元まで白く汚した。
翌朝、目を覚ましたロイドは同じく目を覚ましていたコレットと共に部屋にやってきた。
「あらおはよう。ロイド、コレット。」
一足先にテーブルに着いていたリフィルがいつも通りにコレットとロイドに朝の挨拶をする。その横にはクラ
トスも席についており、コーヒーを飲んでいる。
「おう!おはよう、先生、クラトス。」
昨晩の出来事を知らないロイドはいつも通りの挨拶にいつも通り答えるが、聞きたくなかったが一部始終天使
化により強化された聴力で聞き取っていたコレットは二人を見て赤面する。
「どうしたコレット。顔、赤いぞ?」
コレットの赤面に気付いたロイドが軽い心配をしながら熱が無いか額をあわせる。
「あ〜朝っぱらからロイドがコレットにエッチな事してる〜!」
遅れて起きてきたジーニアスが額を合わせているのをキスしているのと勘違いし、声を上げた。
「ば…馬鹿!そんなことしてねえよ!」
言われて慌てた様にロイドが否定する。エッチという言葉に昨夜の事を思い出し、コレットは更に赤面し、リ
フィルも危うくコーヒーを噴出しそうになった。
「うそだね。だってコレット顔真っ赤じゃん。」
勝ち誇ったように言いながらジーニアスは席に着いた。それにロイドは必死に言い訳し続ける。昨夜の出来事
を知るものがいない(コレットが聞いていたとは思ってもいない。)ことを確認してリフィルは安心したの
だった。
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