総合トップ>SS一覧>SS No.2-094
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作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
326氏(11スレ目) |
ジーニアス×ミトス |
2005/03/01 |
2005/03/01 |
「ミトス、背中・・・流してあげるね」そう言ったジーニアスはなぜか少し恥ずかしそうだった。
「?・・・ああ、ありがとう」不自然に思いながらもミトスが答える。
風呂にひとつだけある座椅子に座り、ミトスは体を洗い始めた。白い肌、しなやかな肢体。
しかし、その身体は紛れもなく「少年」のものだった。
そのことが、よりいっそうジーニアスに劣情を注ぎ込む。
(ボク、男なのに・・・ミトスの身体見て、・・・こ、興奮するなんて・・・)
「ジーニアス、どうしたの?」ミトスが振り返って尋ねた。
「あ・・・ああ、ごめん」思い出したように、ジーニアスは彼の背中をタオルで擦り始めた。
タオル越しに、背中の温もりが、柔らかさが、滑らかさが伝わってくる。
「きれいで・・・やわらかい・・・」ジーニアスは生唾を飲み込んだ。
普段はそこらの大人よりはるかに冷静で頭脳明晰なジーニアスの理性は、
もうほとんど失われていた。
心臓の鼓動が速くなる。
息遣いが荒くなる。
そして何よりジーニアスの未成熟な性器は硬く膨らんでいた。
「ジーニアス?どうしたの、平気?」
彼の様子が変なことに気づいたミトスは再び振り返った。
蒼く澄んだ美しい瞳が彼の顔を覗き込む。
わずかに残っていた彼の理性は吹き飛んだ。
次の瞬間、ジーニアスはミトスを押し倒し、その白い胸に顔を埋めていた。
ミトスの身体は気持ちよかった。ずっとこうしていたい。そんな気分になった。
しばらく―――とはいえ数秒だが―――すると、ジーニアスはわずかに理性を取り戻した。
心地いい。だが、それと同時に怖くもあった。
顔を上げるのが怖い。ミトスは今、どんな表情をしてるんだろう?
男同士でこんなことしたら、やっぱり・・・気持ち悪いかな。
ジーニアスは、友人に自分の性欲をぶつけようとしたことを後悔した。
だが、聞こえてきた声はその後悔を一瞬で忘れさせた。
「いいよ」
ジーニアスは、想像したものとまったく違う友人の言葉に戸惑った。
「ジーニアスの・・・好きにしていいよ」その声は普段と変わらない・・・というより、普段よりも優しい声だった。
ジーニアスは口ごもった。「でも・・・でも、ボクたち男同士だよ?それでもいいの・・・?」
自分から押し倒したものの、彼はためらった。
「うん・・・大好きな友達とだから・・・平気だよ」甘い、少年とは思えないほど美しい声だった。
そしてその声は、ジーニアスの理性を再び失わせた。
ジーニアスは腰を動かし始めた。
まだ小さいが、熱く、欲望に満たされた彼の肉棒を、ミトスの白い太股に擦りつける。
ずりっ、ずりっ
いやらしい音が風呂場に響く。
ずりゅっ、ぬちゅっ
先端から溢れる液体が、ミトスの太股に滴る。
ずっ、ずっ・・・どぴゅっ
ジーニアスの欲望がミトスの肉体に放たれた。
びゅくっ・・・びちゃ、びちゃ・・・
いつの間にか、ミトスの呼吸も荒くなっていた。
二人は、恍惚の表情で見つめ合った。
荒い息遣いだけが、風呂場に響いていた。[完]
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