総合トップ>SS一覧>SS No.2-056
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
パピコ氏 |
ゼロス×しいな |
2004/11/02 |
2004/11/04 |
夜、皆での夕食が終わった後。昼の買い出しの時に装備品を買い忘れたのでロイドは買い出しへと向かった。
実際、そういった買い出しというのは大人数で行くとなかなか意見が一致せず、
できれば1人がいいと思っていたがいつの間にか他の者もついて行っていた。
しかし、そんな中例外もいる。
リフィルは昼頃に町で出会った「同類」というべき人の家に乗り込み今だに帰ってこない。
「で、話って何?」
「まあまあ、長話になるかもしれないからとりあえず座って」
ゼロスはそういうと目線を隣のベッドの端にやった。
おそらくはそこに座れということなのだろう。
それを解釈したしいなはそこに座った。
「長話?まあ、みんな買い出しに行っててしばらくは暇だったから、まあいんだけど」
それを最後まで聞き終えたゼロスはあさっての方向ともいえない、
言葉に表すのは少々難しいというような方向を見てすくっと立ち上がった。
それをしいなはぼーっと見ていた。
すると、
「・・・しいな」
「な、何改まっちゃって・・・ってきゃ!?」
しいなが思わず悲鳴を上げた頃にはもうしいなはベッドの上で仰向けなっており、ゼロスはその上に覆いかぶさっていた。
「しいな、隙有りー!」
ゼロスは、彼女の両腕を彼女自身の頭上にもっていかせ、更にゼロス左手で拘束した。
右手はというと、既に彼女の衣服へと手を掛けていた。
「ちょっ・・・何やってるの・・・・・・んんっ」
無理矢理の深い口付け。ゼロスの舌がしいなの唇を割って侵入する。
抵抗を試みたが、するたけ無駄だった。舌と舌が厭らしく絡み合う。
しいなは息の仕方がよくわからなかった。苦しくなってきたので思わず侵入してきたゼロスの舌を軽く噛んだ。
「・・・っ」
「っはぁ・・・はぁ。ご、ごめん。びっくりしたから、その、つい」
しいなはゼロスの方に顔を向けないようにしてそう言った。
「しいなは俺さまの事、嫌い・・・なのか?」
「そっ、そんなことないけど・・・・・・ほらっあのさ、さっきも言ったけどあんまりにも突然だったから・・・って、なっ・・・・・・っあ」
いつの間にか帯がゆるみ、しいなの胸は露になっていた。
多分、接吻をしていたときに同時に右手の方も進行していたのだろう。
そして、ゼロスはしいなの胸へとその右手をのばした。
「ふぁ・・・・・っ・・ゼロ、スっ」
しいなの胸の突起がゼロスによって快感へと導かれて行く。ゼロス自身も想像以上の彼女に興奮を覚えていた。
「ちょっ・・・・・・・・・ゃ」
首筋から胸元へ。赤い斑点を残しながら下降していくゼロスの舌。
そしてその舌はもう既にぷっくりと膨らんだ彼女の突起へと辿り着いた。
「いやぁっ・・そこは・・・・・っ」
触れられるだけで彼女の身体はビクンと軽く跳ねた。
それからゼロスは舌と指でしいなの身体を隈無くいじった。しいなは快楽に溺れ、
既に抵抗する力をじょじょになくしていった。
そのためか、ゼロスは既に彼女の両腕を解放し、その両手を拘束していた左手はというと、
彼の右手と同じく彼女の身体をまさぐっていた。
やがて、その両手はしいなの太股の内側へと滑った。
彼女の身体がピクンと動くのをゼロスはしっかりと感じ取ったので、いやらしい手つきでしいなを悦ばせる。
「くぅ・・・・・・・・っ」
しいなの頬が一気に染まる。
それをみたゼロスは彼女の身体を引き起こし、互いに互いの首の後ろに腕を回し、
二度目の接吻をし合う。今度は先程よりも激しく、二人は自身の躰の最奥が疼くのを実感した。
「・・・・・・・ふッ」
「っはぁ。しいな、平気か・・・・?」
「んっ。大丈夫」
「じゃあそろそろ」
そう言ってゼロスは彼女の肢体を覆っていたスパッツを下ろしていった。
彼女の恥ずかしがり様が少し楽しかったゼロスは少しずつ下ろすことで更に差恥感を増させていた。
しいなは自身の躰がどんどん彼に預けられることによって、恥ずかしい気持ちとどこか本能的な気持ちが湧いてきた。
けれどもこれから怒ることが少し怖くて、顔を見られないように少し俯き加減で、しいなは、ゼロスの胸に顔を隠した。
それを内面まで察知したゼロスは胸に埋まったしいなの頭を慰めるようにンポンと数回優しく叩いた。
しいなは驚いたようで、思わず顔を上げ、ゼロスと目が合ってしまった。
「・・・!」
しいなはまた恥ずかしくなり、再度顔を埋めようとしたその時、
突然部屋のドアが開かれた。
「ただいまー!あー、罰ゲームとかなんとかで邪魔者みたいに扱って先に荷物をもって帰っていろだなんてみんなひどいよなー・・・・・・・・・・・・・・あ。」
「あ。」
「あ。」
部屋にぶつぶつ言いながら入ってきたロイドは驚きに思わず荷物から全てを離した。
「ねぇ、二人とも・・・・・・何やってんの?」
急いでゼロスは弁解しようとロイドの方へ歩み寄り身振り手振りで、寧ろ言い訳をかました。
「え?こ、これはだねーロイドくん、大人のおつきあ・・ってゲホオオオオオオオォォっ!!!!!!!!」
ロイドの右ストレートが炸裂した。
「俺とのあの夜は遊びだったのかー!!」
ロイドはワケのわからないことをゼロスに向かって吐き、泣きながら走ってどこかへと行ってしまった。
残されたゼロスはまともに食らったらしくしばらく床に痙攣しながら倒れていた。
と、
「ねぇゼロス、今さっきロイドが言っていた「あの夜」って何?」
いつのまにか衣服の乱れを直していたしいなが手の関節をコキコキといい音を鳴らして笑顔で歩み寄ってくる。
「なーに?」
「ヒイイィィー」
「い、いや〜ぁ。なんのことかなあ?俺さまサッパリわかな・・・・・・・・・げふっ」
仰向きになったゼロスの腹にしいなの足がめり込む。笑顔の上に更に眉間のしわがよって、遂に――。
「一昨日おいでっ!!」
「ぎゃあああああああああ!!!!!!」
その後、ゼロスの行方を知るものは誰もいなかった。
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