総合トップSS一覧SS No.2-053
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 353氏(9スレ目) ゼロス×セレス 2004/10/19 2004/10/20

この季節には珍しく、今日の天気は雨だった。
セレスは木製の窓枠に頬杖をつきながら、一向に止む気配の無い雨をじっと眺めていた。
「ごほん・・・ごほん。」
心なしか、普段よりも気分が悪い気がする。熱ぼったい瞼を擦りながら、セレスは首を左右に振る。
「こんな所で雨ばかり眺めていたら、気分まで悪くなってしまいますわ・・・・」
椅子から立ち上がりカーテンを閉めようした、その時・・・
「・・・・っ!?」
急にセレスの足から力が抜け、そのまま床に崩れ落ちる。
目の前がかすみ、全身に悪寒が走る。
「お・・・兄様・・・・」
虚ろな目で虚空を見つめながら、セレスの意識はそこで途切れた。

「セレス!!」
転がり込むように、修道院の扉を開ける。
それを確認した一人の修道女が、慌ててゼロスの元へやってきた。
「神子様、良くぞおいで下さいました・・・・どうぞこちらへ。」
自分でも呆れてしまう程に動揺してるのが解る。
こんな姿を仲間に見られたら死ぬ程恥ずかしいが、そんな事を心配する余裕すらゼロスには無かった。
「薬を飲ませたので大分良くなったとは思いますが・・・・どうぞ、この部屋です。」
修道女がドアをノックし、ゼロスを部屋に招きいれた。


建物に似つかわしくない豪奢なベットに、セレスは置物のように横たわっていた。
完全に眠っているらしく、顔を真っ赤にしながら苦しげに息をはいている。
案内してくれた修道女がいなくなるのを確認してから、ゼロスはその場にへなへなと腰を降ろす。
「・・・ったく、心配かけんなよなぁ。」
セレスの額に張り付いた汗をそっとタオルで拭いながら、ゼロスはその苦しそうな寝顔を見つめる。
妹が倒れたと聞いて慌てて飛んで来たが、どうやら大事には至らなかったようだ。

「・・・・おに・・・・・・神子様?」
知らぬ間に目覚めていたらしいセレスは、兄の姿に目を丸くする。
「・・・ど、どうしてこちらにいらっしゃるのですか?」
「ばーか、お前が倒れたって聞いて心配して来てやったんだぞ・・・・・」
その言葉にセレスは一瞬嬉しそうに表情をほころばせたが、急に何かを思い出したかのように顔をしかめた。
「・・・・神子様に心配されるような事はありませんわ・・・お帰りになって!!」
言い終わってから、セレスは荒く呼吸を乱す。
苦しげな顔に精一杯の凄みを利かせながら上目遣いで兄を睨む。
・・・ゼロスは少し自虐的な笑みを浮かべながらも、黙ってその言葉を受け止める。
(やっぱり、こいつは俺様の顔なんて見たくないんだろうな・・・・)
「へいへい、それなら俺は帰るわ・・・・」
「え?・・・・・ちょっ・・・・まっ・・・・・」
「・・・・ん?」
無意識のうちに口からこぼれ出てしまった言葉にゼロスが振り返る。
セレスは慌ててベットから身を乗り出すようにして言い繕う。
「な、何でもありませんわ。神子様はお忙しいでしょうから早くお帰りに・・・」
不意にバランスを失い、ベットから崩れ落ちる。
・・・だが床に打ちつけられる直前で、ゼロスの腕がしっかりとセレスを抱きとめた。
「・・ったくお前、気をつけろよな〜?」

・・・セレスは小さい頃から兄のことが好きだった。
どうしてなのかは自分でも良く解らない。
兄が自分を恨んでいる事は知っているし、そうでなくても自分は嫌われている。
・・・ずっとそう思い込んできた。
思い込むことで少しは楽になれた。
(でも・・・・・なんで?)
・・・なんで兄はこんなにも私に優しくしてくれるのだろう?
余計な期待を持たないように、自分から兄に嫌われるよう努力してきたのに・・・
今まで我慢してきた思いが、一気に込み上げてくる。
「・・・・うぁ。」
セレスの薄い唇から苦しげな嗚咽が漏れる。
涙を見られないように、きゅっと兄の広い背中に手を回した。

「・・・セレス?」
「・・・・みっ、神子様は・・・」
涙が溢れ出て声にならない。
「・・・・・」
「・・・・お兄様は私の事を恨んでいるでしょう?」
「・・・・・は?」
驚いたようにゼロスはセレスの肩をつかむ。
赤く泣きはらした瞳が真っ直ぐにゼロスを捕らえていた。
「・・・・わ、わた・・・くしはお兄様に恨まれてもしかたな・・・」
「セレス!!」
ゼロスは・・・彼にしては珍しく声を荒げて叫んだ。小刻みに震えるセレスを、無我夢中で抱きしめる。
女の子特有の柔らかさを持ったセレスの体は、体調のせいか高い熱を帯びていた。
「俺がお前を恨んでるわけが無いだろう?」
声のトーンを落とし優しく耳元で囁く。
「俺様のせいで神子になれなかった上に、そんな心配までさせて・・・ごめんな。」
・・・彼らしからぬ、素直な台詞だった。

互いの体温を感じながら、二人はずっと抱きしめあっていた。
「・・・・お兄様。」
「・・ん?」
「あの・・・もし、お兄様さえよろしければ・・・・」
触れ合った部分から、セレスの鼓動が伝わってくる。
「わたくしと・・・・その・・・・」
(これ以上言わせるのは酷だな・・・・)
ゼロスは背中に回されたセレスの腕をそっと解くと、彼女の頭に優しく手を添えた。
・・・・互いに見つめあう。
恥ずかしそうに目をそむけるセレスの唇に、ゼロスは自らのそれを重ね合わせる。
セレスは恥ずかしそうに身をすくませたが、抵抗はしなかった。

ねちゃねちゃ・・・・

神聖な修道院の室内に官能的な音が響き渡る。
ゼロスはセレスの体調を心配しながらも、口内を舌で丁寧にかき回す。
経験の少ない妹のために、普段よりも慎重に舌を滑らせていく。
「・・・・・・んぅ・・」
セレスの唇から甘い吐息が漏れる。
修道院で禁欲的な生活を送ってきたセレスにとってはそれだけで充分な刺激だったらしい。
唇から唾液を滴らせ、震える手でゼロスを抱きしめる。
それに答えるようにゼロスも舌を休めることなく動かし続ける。
「・・・・ひょ・・にい・・・・しゃま・・・」
セレスは自ら舌をつかう事無く、兄の送る快感に身をゆだねている。
・・・・唐突にゼロスが顔を上げた。
「・・・・・・ぁ。」
二人の唇は唾液で繋がり、セレスは名残惜しそうにそれを見つめている。
ゼロスは彼女の体を抱え上げ、そっとベットに降ろした。

「・・・・お兄さ・・・・まっ!」
兄の手がセレスの双丘に触れる。
服の上から触られただけで、セレスの体は敏感に反応してしまう。
(・・・・な、なんで?こんなに気持ちいいの?)
優しいながらも無駄の無い動きでゼロスはセレスの胸を揉みほぐす。
「・・っぅう・・・!」
低くうめくようにセレスは体を強張らせ、純白のシーツに爪を立てる。
ゼロスの指がより一層滑らかさを増し、セレスの胸を攻めたてた。
「・・・はぅ・・・・っぅ・・・」
服の隙間から忍ばせた指がセレスの胸に直接触れた。
先端の突起を摘まれ、セレスは額に眉を寄せて快楽に耐える。
「・・・・ぁっぁぁぁあああ!!おにいぃいぃいさまぁっぁぁあ!!!」
目から涙をこぼしながら、セレスは上気した顔を官能で染めていった。
「胸だけでこんなに感じているのか?・・・セレスはエッチな体してんだなぁ。」
「・・・そ、そんな事はありませんっ・・・・」
言葉の効果を楽しみながら、ゼロスは腕を下に向ける。

「ん?・・・・じゃあ、こっちはどうかな?」
その言葉の意味を理解するよりも早く、セレスの秘所にゼロスの手が伸びた。
スカートを捲り上げて下着ごしに優しく筋を撫で上げる。
まだまだ子供だと思っていたが、セレスの秘部は大人のそれと同じように湿っていた。
「・・・ひっ!」
怯えるように布団を抱きしめるセレス。
「怖がらなくてもいいんだぜぇ〜。」
下着をずらし、ゼロスは優しく指を膣内に進入させる。
セレスの膣内は良く濡れてはいたが、指一本入れるのにも強い抵抗を感じた。
ゼロスはセレスの中から指を引き抜き、目の前に掲げてみせる。
「・・・・こんなに濡らしちゃって、やっぱりセレスはエロいな。」
「・・・はぅ・・・・・」
「一人だけ気持ちよくなってるのはちょっとずるいよな・・・・。」
そういってズボンを脱ぎ始めるゼロス。
セレスは一瞬恥ずかしそうに顔を背けたが、すぐにセレスの剛直に目を向ける。
「じゃ、初めはゆっくりで良いから舐めてみな・・・・」
あまりにストレートな物言いに、セレスは顔を赤らめながら頷いた。

ねちょねちょ・・・

たどたどしい舌使いでセレスは丁寧に兄の怒張を舐め上げる。
初めての行為なので勝手が良くわからなかったが、兄の顔色を上目遣いで観察しながら舌を動かす。
ゼロスもそんな妹の姿に深い興奮を覚えていたが、そんな事はおくびにも出さない。
「そうそう、そんな感じ・・・・やっぱり俺様の妹だ、覚えが早いねぇ〜。」
兄に褒めてもらい思わず顔がほころぶ。
冷静に考えてみると褒められているのとは少し違う気もするが、今のセレスにそんな事は関係ない。
「んじゃ、そろそろ本番にしますか?」
(本番・・・?)
頭の中で兄の言った言葉を復唱しながら、セレスは小さく頷いた。

「セレス・・・目を閉じろ・・・・」
反り返る自身をセレスの秘所に当てがう。
セレスは瞳の中を恐怖で一杯にしながらも、ゼロスの言葉に大きく頷く。
そのいじらしい態度に、ゼロスの怒張も一層硬度を増してゆく。
「・・・怖いか?」
その問いにセレスは首を振り、涙声で答える。
「・・・わっ・・・私はずっとお兄様をお慕いしてまいりました・・・だから・・・・・」
最後の方は言葉にならなかった。
「・・・・怖くなんて・・・ありません・・・・」
ゼロスは優しい笑みを浮かべると、腰を前に突き出した。

セレスの膣内は柔らかにゼロスを包み込む。
処女特有のきつい締め付けに、ゼロスは今まで味わった事の無いほどの快感を覚えていた。
「セレス・・・・痛いか?」
肩で息をするセレスは、痛みと熱で真っ赤にした顔を歪ませながら必死に首を振る。
「・・・痛くなんか・・・・ありませんわ・・・」
ゼロスは妹の体を優しく抱きしめがら、静かに腰を振った。
ベットの軋む音と、セレスの喘ぎだけが室内に響き渡る。
「はぁっぁああ・・・お兄様ぁ・・・・」

くちゅくちゅ・・・・

いつしか二人の結合部分からは、いやらしい水音が響き渡る。
「お兄様っ!・・・・わたくし・・・もぉ・・・・もぉ!!」
「くっ・・・!!俺様もだ・・・・」
ゼロスは一気に腰を振る速度を上げる。セレスの爪が深く背中に食い込む。
「・・・・ぁぁああ!!!」
「っく!!」
激しく膣内に放出しながら、ゼロスは絶頂に達した。

「お兄様・・・。」
いつしか雨は上がり、窓の外には眩しいばかりの太陽が覗いている。
「・・・・妹の初めてを奪った責任は取っていただきますわ・・・」
「んなぁ!元はと言えばお前が・・・・」
その言葉を遮るように、セレスは甘えるように兄の首に手を回す。
「お兄様・・・・大好きです!」


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