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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
本当の気持ち コミナ氏 ジーニアス×プレセア 2004/10/04 2004/10/04

ロイド達はミトスとの最終決戦を控え、フラノールの町にいた。
一行はまず道具や食材を買い揃え、準備を整えた。
ロイドやゼロスはこのまま行こうとしていたが、万全の状態で臨んだ方がいいというリフィルの提案で宿屋に泊まることにした。
宿屋の宿泊料金を支払うと、部屋割りを始めた。
今は相部屋しか空いておらず、全員の意見を取りまとめるためリフィルが部屋を割り振った。
「まず一組目は…ロイドとコレット」
それを聞いた二人は大喜びした。
無邪気にはしゃぐコレットをロイドが部屋にエスコートする。
そして二組目。
「次は…ジーニアスとプレセア」
この二人の場合ロイド達とは逆で、驚いているジーニアスをプレセアがエスコートしていた。
そして三組目。
自動的に、最後のペアも決まる。
女性との相部屋を望んでいたゼロスは、これなら残っている二人のどちらかとペアになれる、と確信していた。
しかし、彼の期待はあっさり打ち砕かれる。
「三組目は、私としいな。よって、最後はゼロスとリーガルになるわね」
納得がいかないゼロスは異議を申し立てた。
「リフィルさま〜。何でそうなるんすか〜?」

これに対してしいなが簡単に答えた。
「日頃の行いをよく考えるんだね」
さらに、リフィルが追い打ちをかける。
「しいなの言うとおりです。さ、行きましょうか」
二人はさっさと部屋に行ってしまった。
落ち込むゼロスにリーガルがとどめをさす。
「運が悪かったと諦めるんだな」
「俺さましょんぼり……」
失意のうちにゼロスは部屋に向かうのだった。
最初に部屋が決まったロイドとコレットは、外の雪景色を見て楽しんでいた。
ジーニアスとプレセアも外を見ていたが、会話はどこかぎこちなかった。
リフィルとしいなは、部屋割りについて話していた。
「ロイドとコレットはいいとして、何でジーニアスをプレセアと一緒にしたんだい?」
「あの子がプレセアを好きなのは分かってたから、気持ちくらい伝えさせてあげたいのよ。ほんのお節介ね」
しいなはなるほど、と感心していた。
一方、ゼロスとリーガルはといえば、
「ゼロス、女性と相部屋になれなかったのがそんなにショックか?」
「ああ、ショックだよ。俺さまにとってはな…」
こんな会話を繰り返していた。
皆それぞれの時間を楽しみ、夜は更けていく。

さて、ここはジーニアスとプレセアの部屋。
ジーニアスは二人っきりという状況に戸惑いを隠せない様子だった。
しかし、プレセアはそんなジーニアスの心など知る由もなく、ただ不思議そうに彼を見つめていた。
「ジーニアス、どうしたんですか?さっきから顔が赤いですけど…」
話しかけられてギクリとしたジーニアスは慌てて言った。
「べ、べべ、別に、何でも…」
「嘘。声が震えてます」
こんな時だけ察しのいいプレセアにいつもはこんなこと言わないのに、とジーニアスはうなだれた。
「どこか具合でも悪いんですか?なら、リフィルさんを…」
「わぁぁ、ホントに何でもないったら!姉さん呼ぶのはやめて、ね?」
「はい…」
やはり様子がおかしい。しかし、本人は何でもないという。
自分の感覚と彼の言葉、どちらを信じればいいのか分からなくなってきた。
そこでプレセアは聞き方を変えてみた。
「正直に答えてください。さっきから何を慌ててるんです?」
ジーニアスは観念したのか、自分の行動の理由を語りだした。
「分かった…。正直に言うよ。
今までプレセアと僕が二人っきりってこと、なかったよね?だから、何か緊張しちゃって…」

それを聞いたプレセアはくすっ、と微笑を漏らした。
ジーニアスはバカにされた気がして、子供っぽい反駁をした。
「な、何がおかしいのさ…」
「ふふっ、ごめんなさい。二人っきりだと緊張するというのが、私には理解できなくて…」
プレセアはクルシスの輝石によって心を失っていたため、まだこういった感情を理解できずにいるのだ。
二人きりという状況と自らの積もりに積もった気持ちが後押しして、ジーニアスは思いの丈をぶちまけた。
「もう言えないかもしれないから言うよ。…僕はプレセアが好きだ!会ったときからずっと!
でも、プレセアは心を失っていたからいつか言おうと思って、でも言えなくて!
時間が経つにつれてどんどん好きだって気持ちが大きくなっていって、もう我慢できなかったんだ…!」
プレセアはジーニアスの怒濤の言葉に圧倒されていた。
「そう…だったんですか。ごめんなさい…気づいていなくて…」
それに対してジーニアスは首を横に振る。
気持ちを言葉にしてすっきりしたのか、彼は若干の余裕を持っていた。
「いいんだよ。言い出せなかった僕が悪いんだから…」

「はい…でも、ジーニアスは悪くないです。気持ちを伝えるという行為は大切なことだと、リーガルさんから聞きました」
プレセアは続けて言う。
「私もジーニアスのことが好きです。でも、私の『好き』はあなたの『好き』と同じなのでしょうか…」
本人に分からないことがジーニアスに分かるわけがなく、困ってしまう。
何とか結論を出そうとするが、思考はひたすら空回る。
それでも何か言わなくてはと思い、ジーニアスは口を開いた。
「…もしかしたら違うかもしれない。でも、プレセアが僕のこと好きだって聞いたときはすごく嬉しかったよ…」
ジーニアスは自分の気持ちのありのままを口にする。
それしか言葉にできなかった。
プレセアも自らの気持ちを答える。
「私も、ジーニアスに好きだと言われて嬉しかったです。…なら、私たちの気持ちは通じあっているんじゃないでしょうか…」
言葉を終えると、プレセアはジーニアスをぎゅっと抱きしめた。
いきなりの行動にジーニアスは訳が分からず、困惑する。
それを感じたのか、プレセアは説明した。
「気持ちが通じあう異性を見つけたなら抱き合って気持ちを確認するといい、と聞いたので…驚かれたでしょう?」

プレセアに抱きしめられたまま、ジーニアスは答えた。
「そりゃ驚いたよ…。でも、誰に聞いたの?」
「リフィルさんです」
(姉さんに?まさか、気づいてたんじゃ…)
とうに気づかれているとは知らず、ジーニアスは姉に懐疑の念を抱いていた。
しかし、今はそんなことを気にしている場合ではない。
この状況をどうするかである。
ただでさえ二人っきりだというのに、こんなことをされてはいつ理性が崩壊してもおかしくない。
ジーニアスは必死に理性を保とうとするが、プレセアの次の行動によって無駄に終わってしまう。
「ジーニアス…キス、しませんか?」
「えっ!?」
プレセアは淡々と言う。
「キスは親愛の証と言います。本当に私が好きなら、キスしてください」
ジーニアスは一瞬躊躇するが、意を決してプレセアに顔を寄せる。
そして、唇が触れ合った。
「………………」
(キス、しちゃった…。夢じゃないよね…?)
ジーニアスは密かに自分の頬をつねってみた。
痛い。
ということは、これは現実なのだ。
ジーニアスはそれを改めて確認した。
(夢じゃない、夢じゃないんだ…)
現実だと分かったのに、未だに信じられていないようだ。

キスしてから数秒経ったところで、プレセアが動いた。
ジーニアスの唇を軽く吸い、舌を入れてきたのだ。
「!!」
ジーニアスは驚きで身体が硬直してしまう。
プレセアはそのまま舌を絡め、先ほどより強く唇を求める。
「んっ…ちゅ…ふ…ん…」
深いキスを数回すると、プレセアは唇を離した。
わずかに銀の糸が二人を繋いで、すぐに切れた。
プレセアはか細い声で言った。
「何かが私の頭の中で囁いていたんです。自然とそのとおりに身体が動いてしまって…」
それは弁解するようにも聞こえたが、ジーニアスにはそんなことを気にする余裕は無かった。
ようやく身体の硬直が解け、ジーニアスは口を開いた。
「これが…大人のキスってやつなのかな…」
半ば放心状態のジーニアスだが、何とかそれだけの言葉を紡ぎ出す。
プレセアは彼女にしては珍しい悪戯っぽい口調で言った。
「じゃあ、もう一回してみますか?大人のキス」
「うん…」
今度はプレセアの方から口づけられた。
ジーニアスはそれを迎え入れ、入ってきた舌にぎこちなく舌を絡ませる。
「んん…ふ…んぅ…」
「んむ…ん…うん…」
ぎこちなくも深いキスは、二人の身体を熱くした。

プレセアはキスをしながらジーニアスを優しくベッドに倒し、そのまま覆い被さるようにぴったりと身体をくっつけた。
服越しにプレセアの体温が感じられ、ジーニアスはさらに興奮する。
(プレセア…)
早鐘を打っているのはどちらの心臓だろう。
ジーニアスには彼女の鼓動が聞こえるような気がした。
そんなことを考えている間にも、情熱的な口づけは続いている。
「ん…ちゅ…ちゅっ…んむ…ふ…」
「んん…ん…ん…ふぅ…ん…」
長いキスから解放されると、ジーニアスはぽつりと漏らした。
「ぷはっ…プレセアって、こんなにえっちだったんだ…」
頬を赤らめながらプレセアはくすくすと微笑(わら)う。
「ふふっ…でもジーニアスは、そんな私が好きなんですよね…」
「うん、そうだね…。プレセア…大好きだよ」
「ジーニアスっ…」
その言葉で火が点いたようにプレセアは貪るようなキスを繰り返す。
強く。もっと強く。
深く。もっと深く。
そんな風にキスを繰り返し、ようやくプレセアは次の行動に出る。
「はぁっ…ジーニアス…私、熱くなっちゃいました…。脱ぎますね…」
「えっ…」
ジーニアスの眼前でプレセアが服を脱ぎ始める。


ジーニアスはなんとなく見てはいけない気がして、目を背けたくなったが身体が言うことを聞かない。
結局そのまま見てしまう。
プレセアはジーニアスの視線を感じながら、ゆっくりと服を脱ぎ捨てた。
上着とタンクトップのような下着を脱ぐと、すぐに白く輝く裸体が現れる。
くっきりと浮き出た鎖骨。
なだらかなふくらみ。
その先端にちょこんと鎮座している桜色の蕾。
その全てが美しかった。
プレセアはジーニアスの下腹部の辺りに跨り、彼に呼びかけた。
「ジーニアス…私に触れてください…」
「分かった」
ジーニアスは何とか身を起こし、プレセアのふくらみに触れた。
「あ…っ」
そのまま緩やかに手を動かし、やんわりと揉みしだく。
すると、プレセアは切なげに息をはき、小さく喘いだ。
「あ…ん…っ」
続けてもう一方の胸にも手をのばし、同時にゆっくりと揉む。
まだ芯がある感じがするが、それすらも愛おしかった。
プレセアは初めて味わう感覚に若干の戸惑いを見せるも、徐々にその感覚に身を任せるようになっていた。
「んっ…ん…ジーニアス…あぁ…」
ジーニアスはツン、と自己主張している蕾に口づけた。

「はぁっ…んっ…あぁ…」
温かな唇と舌に愛され、未知の感覚はどんどん大きくなっていく。
(私…どうしちゃったんでしょうか…)
プレセアは自分が自分で無くなるような感じがして、小さくイヤイヤをする。
しかし、どんどん広がっていくその感覚には抗えない。
「ジーニアス…私…変な、感じが…あっ…します…」
「大丈夫だよ。楽にして、それに集中してみて…」
「はい…やってみます…」
プレセアは言われるままそれに集中してみる。
「んくっ…ふぅっ…んぁ…気持ち、いいです…」
快感に浮かされ、口から勝手に言葉が溢れてくる。
それを言葉通りに受け止め、ジーニアスは安心した。
「よかった…気持ちいいんだね…」
「はい…とても…気持ちがいいです…」
それならばとジーニアスは愛撫を繰り返す。
唾液に濡れた蕾は鮮やかな朱色をしていて、美しさを増していた。
それを舐めしゃぶり、空いているふくらみを揉みしだく。
「んぁっ!…はぁっ…あ…ふぁ…」
執拗に胸への愛撫を繰り返した後、ジーニアスはプレセアの全てを見るために、ショートパンツに手をかけた。

プレセアは腰を浮かせてそれを手伝う。
膝の辺りまで脱がすと今度は足が邪魔になるが、プレセアは足を伸ばしてスムーズに脱がせられるようにした。
ショートパンツを足から抜き取ると、プレセアは生まれたままの姿になった。
「きれいだ…」
ジーニアスは無意識にそう漏らした。
プレセアの陰部には隠す物が無く、ただつるんとした一本のすじがあるだけだった。
「ありがとう、ごさいます…。あの…ジーニアスも脱いでください」
「あ、うん…ごめんね」
そう言ってジーニアスは多少恥ずかしくはあったが、上着及び穿いていた短パンを下着ごと脱ぎ捨て、全裸になる。
ジーニアスの身体は華奢で、お世辞にも逞しいとは言えなかったがプレセアはそんな彼の肢体を褒めた。
「ジーニアス…ジーニアスも…きれいです」
「ん…ありがと」
ジーニアスは何だか照れくさくなって、短く返事をするだけだった。
ジーニアスは改めてプレセアの秘唇に触れようとするが、手で遮られてしまう。
「プレセア…?」
「私にも…ジーニアスの身体に触れさせてください…」
「う、うん…」
そう懇願され、再びジーニアスはベッドに仰向けになった。

プレセアは自分がされたのと同じように、ジーニアスの薄い胸板をさわさわと撫でる。
ジーニアスはくすぐったそうに身をよじるが、嫌なわけではないためできるだけ我慢した。
「くぅ…くすぐったいよ…」
「気持ちよくはありませんか?なら…」
今度は舌のぬるりとした感触がジーニアスを襲う。
肌がぞくぞくとして、何とも妙な気分だった。
「わ……ぁ……」
「ちゅ…ちゅ…んっ…ジーニアスは、気持ちよくないですか…?」
「よく…わかんない。でも、嫌じゃないんだ…」
ならば、とプレセアは唇で吸う動作も加えてジーニアスの胸を愛撫した。
(何だろう…すごく…ぞくぞくする…。これが、気持ちいいってことなの…?)
プレセアもこんな風だったのかな、などと思いながら、ジーニアスはプレセアの髪を撫でた。
それをプレセアは喜びのサインだと思い、彼女も嬉しくなった。
プレセアはもっと気持ちよくする方法はないかと考え、ひらめいた。
そろそろと手をジーニアスの下腹部にやり、勃起している陰茎に触れた。
「わぁっ!?」
まさかそこに来るとは思っていなかったジーニアスは思わず驚いてしまう。


プレセアはそれにも構わず、熱いそれを撫でてみた。
「プ、プレセア…ちょっ…待っ…」
「?」
ジーニアスに遮られ、プレセアは手を止めた。
「そこまでしてくれるのは嬉しいけど、プレセアも気持ちよくならなくちゃ…」
「あっ…」
ジーニアスも自分と同じ思いだったのだと知ると、プレセアは何とも温かい気持ちになった。
ジーニアスはプレセアの秘唇を撫で、同時にキスした。
「はぁっ!む…んん…」
唇に声を抑えられるが、撫でられると知らず知らずのうちに声が溢れてくる。
ジーニアスが指を数回往復させると、そこはしっとりと潤ってきて指を濡らす。
「あぁっ…そこ…触られると…じぃんと…します…」
「気持ちいいの?」
「はい…とても…」
「僕も同じだよ。さっきプレセアに触られた時、気持ちよかったから…」
濡れた指で秘唇を潤おわすと、手をどけてそこに口づけた。
すると今度はプレセアが驚いたようで、きゃっと短く啼いた。
「ちゅっ…ちゅ…ん…ん…んん…」
「ふぁっ!…あんっ…んっ…んぅ…」
二人の部屋には淫らな水音と喘ぎ声が響き、いやが上にも二人の官能を高める。

ひとしきり愛撫すると、ジーニアスはプレセアの股間から顔を離した。
「んっ…今度はプレセアの番だよ…」
「はぁ…はい…」
口内に残っていたプレセアの蜜を飲み込むと、ジーニアスは仰向けになる。
(私も同じようにすれば…)
プレセアはジーニアスの言葉をヒントに、まず棹を撫でてから先端を舐めた。
「うぁっ……!」
この反応を快感によるものと判断したプレセアは、先端だけでなく陰茎全体を舐めまわした。
「うぅっ…くぅぅ……」
プレセアの単調だが懸命な奉仕に、ジーニアスは思わず呻いてしまう。
それがさらにプレセアに火を点け、ゆっくりだった動きが若干速くなる。
(こんな…こんな…気持ちいいなんて…!)
まだ自慰も知らないジーニアスにとって、プレセアの奉仕は刺激が強すぎた。
しばらくして、プレセアは本能的にジーニアスと一つになりたいと思い、奉仕をやめた。
そして、ぽつりと小さく言った。
「……ましょう」
「え?」
「私と、一つになりましょう…」
言うなりプレセアは棹の根本を握って照準を定め、自らの中に挿入していった。
「んくっ……う……」
「無理はしないでいいよ。辛かったらやめていいから…」

「だい、じょうぶ…です………くぅ…」
どう見ても大丈夫そうには見えなかったが、本人が大丈夫というのだからジーニアスは何も言えなかった。
先端が入ると、ジーニアスにも異変が起きる。
(うわっ!?)
ゆっくりとした挿入で包皮が剥けてしまったのだろう。
先端の痛みと快感ごちゃまぜになり、ジーニアスはパニックを起こしていた。
そんなこととは知る由もなく、プレセアは痛みに耐えながら挿入を続けている。
根本までもう少しと言うところで、プレセアは破瓜の痛みに耐えきれず声をあげてしまった。
「あぁぁぁっ……!!」
混乱していたジーニアスにも先ほどまでの声とは違うと分かり、プレセアに呼びかけた。
「プレセア…大丈夫?痛そうだけど…」
「はい……ちょっと、痛いです…けど…大丈夫…ですから…」
途切れ途切れのプレセアの言葉。
しかしそれは、彼女の健気さを表していた。
ジーニアスはその健気さに胸を打たれ、今は彼女の思うとおりにさせてあげよう、と思った。
根本まで挿入すると、プレセアはくたっと脱力してジーニアスにもたれかかった。

ジーニアスは愛する少女を労って、髪を撫でたりキスしたりした。
そして、彼女の息が調うのを待ってから優しく声をかけた。
「ごめんね。無理させちゃって…」
それにプレセアはかぶりを振る。
「いいんです…ジーニアスと、一つになれたんですから…」
「うん、プレセアはしばらく休んでて。後は僕がするから…」
ジーニアスはかなりゆっくりのペースで腰を動かし、キスなどで少しでも快感が得られるようにと気配りをした。
それが効いたのか、プレセアの顔からは苦痛の色が薄れ、快感の色が出始めた。
「ん……んぅ……」
ジーニアスがゆっくりと動いていたのは、プレセアのためでもあり自分のためでもあった。
プレセアの重みがあり、元々体力がある方でも無いので、体力の消耗を避けていたのだ。
しかし、ジーニアスはかなり疲労していた。
度重なる快感に体力を奪われ、挿入時の痛みなどもあって、ゆっくりとしか動けないのだ。
ジーニアスの気配りのおかげで若干の体力を取り戻したプレセアは、彼の疲労を察知し自ら動いた。
木こりで鍛えた彼女はジーニアスより体力があったので、彼ほど疲れてはいなかったのだ。

「ジーニアス…疲れているでしょう…?楽にしていてください…。私が動きますから…」
急に動きが速くなった(そんなに速くなったわけではないが)ため、ジーニアスの身体に思い出したように快感が走る。
低く呻きつつも、彼はプレセアを心配した。
「うぁっ……プレセア…もう大丈夫なの…?」
「はい…一緒に…気持ちよく…なりましょう…」
プレセアの動きの甲斐あって、ジーニアスは限界を迎えようとしている。
彼女の言葉通り一緒に気持ちよくならねば、と思ったがこればかりは制御が効かない。
「うぅ……くっ…うぁぁ……っ!」
「んっ…んっ…んぅっ…あぁ…ジーニアス…っ!」
その言葉がきっかけとなり、ジーニアスは果ててしまう。
「プレセアっ…ごめん…僕もう…っ!」
「ジーニアス…気持ちいいんですね…。いいです…そのまま…」
「うっ、うわぁぁぁぁ…っ!!」
熱いものが注がれるのを感じ、プレセアも絶頂に至ったかのように恍惚とした表情を浮かべていた。


事の後始末をした後、プレセアはこう呟いて眠りに落ちた。
「ジーニアス…大好きです…」


そして翌朝。
ロイド達は救いの塔に向かう途中、こんな会話をしていた。
「みんな、今日は絶対勝とうねっ!」
「コレットちゃん、俺達スポーツしに行くんじゃないんだぜ?まぁ、確かに負けるわけにはいかねぇがな」
「自分の調子を保てるというのは良いことではないか」
「ふふっ。そうね」
「コレットの言うとおりだ。俺達は負けるわけにはいかない!」
「そうさ。二つの世界のためにも、私たちのためにもね!」
「うん!頑張ろうね」
「頑張りましょう」
それぞれの想いを胸に、ロイド達はミトスや魔物達と戦い、勝利した。
その戦いの中で、ジーニアスとプレセアの活躍はめざましいものだったという。

〜Fin〜


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