総合トップ>SS一覧>SS No.2-039
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
過去の真実 |
サザム氏 |
ミトス×タバサ |
2004/08/06 |
2004/08/06 |
「アっ、ん。ミトス、気持ちイいです……」
「姉さん……」
アルテスタに命じて作らせたマーテルの似姿──タバサの身体は、生身の女性と寸分違わぬ出来栄えだった。
言葉こそたどたどしいものの、ミトスの愛撫にきちんと反応し、柔らかな手応えを返す。
ミトスは実の姉にはぶつけられなかった気持ちを隠しもせず、タバサの肢体を貪るように責め続ける。
作り物とは思えぬ秘裂からは透明な雫が湧き出し、指の動きに応じて淫らな水音が立つ。
滾る欲求に導かれるまま、ミトスはそそり立つ剛直を押し下げ、その場所へと導いていった。
「入れるよ、姉さん……」
「はイ、来てくだサい、ミトス。わタしの中へ……」
タバサは自分を代用品としてしか見ていない呼び掛けにも全く異議を挟まず、従順に両足を開いた。
ひくひくと待ち受けるように震える薄桃色の花弁が晒されて、ミトスの喉がゴクンと上下する。
ミトスは大きく傘を開いた亀頭を宛がうと、そのまま一気に突き入れる。
熱くぬめった感触と共に、タバサの下腹部から大きな音が洩れた。
スカポコトンテンカンチンガチャポンエゾゲマツ。
「…………」
「どうシました?」
ピタリと動きを止めたミトスに向けて、タバサは抑揚の欠ける声で問い掛けた。
ミトスは額から一筋の汗を垂らしながら、強張った口調で訊ね返す。
「……何だ、今の音は」
「伝統ノ効果音だソうですガ、そレが何か?」
タバサは平静な態度で答えると、疑問を示すように小さく首を傾げた。
気を取り直して腰を引き、もう一度静かに侵入すると、再び力の抜ける奇天烈な異音が上がる。
何かを堪えるように肩を震わせたミトスは、僅かな希望に縋って喉の奥から声を絞り出す。
「……この音は止められんのか?」
「基本フォーマットに組み込まレているので不可能だそうデす。ちなみに『修正して欲しケれば自分の話ヲ聞いて欲しい』とイう伝言も言付かっていまス」
「ア、アルテスタめ……」
憤怒に顔を歪ませて、ミトスはぎりぎりと歯を食い縛る。
──アルテスタがタバサ共々クルシスから追放処分を受けたのは、その翌日の事だった。
〜END〜
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