総合トップ>SS一覧>SS No.2-033
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
JENIMI氏 |
クイッキー×チャット |
2004/06/26 |
- |
「う〜ん・・・・。この光沢、このすべすべ感、やっぱり機械って・・・・崇高だなあ・・・・」
バンエルティア号の中、一人物思いにふける一人の少年・・・・あ、いや・・・・漏れが悪かった。
ん? わ、待て!! エターナルスローは勘弁してくれ!! 訂正するからストオオオオップ!!
・・・・もとい、少女がいた。
名はチャット。見ての通りの海賊・・・・え、違う? ・・・・もとい義賊である。
そんな彼女は今、愛機バンエルティア号の整備を行っていた。
ちょうど手下(本人らは認めていないが)のリッド達はティンシアへ買出しに行っており、チャットにとっては、
普段、うるさいあの動物がいない今だからこそ、チャットはいつもよりも丹念に整備を行う。
まさに幸せの絶頂というべきか。
「ふ〜んふふんふ〜ん♪」
鼻歌まじりで上機嫌のチャット。しかし――
『・・・・・・・』
――ビクゥッ!!!
「・・・・・・え?」
チャットはその手を止めた。まさか――
「ハ・・・・ハハ・・・・、や・・・・やだなあ・・・・気のせいだよ・・・・ね」
チャットは気にしないようにしながら、作業を続ける。
『・・・・イッキー・・・・』
(ふりむいちゃダメだふりむいちゃダメだふりむいちゃダ)
某ホラー映画のセリフみたいなのを心の中で絶叫しつつ、そして滝のような汗を流しつつ、チャットはなお作業
を続ける。
静かになった。なんだ、やっぱり気のせいだよ・・・。チャットが安堵のため息をついたその時―――
『クイッキーーーーーーー!!!』
「うわあああああああああああああっ!!??」
そしてお約束のように、それはチャットに飛びついた。
そしてチャットはこれまたお約束のように床に仰向けで転ぶ。
―――悪夢だ。これは何かの悪夢だ。だってコイツはリッドさん達と一緒に・・・・!!
チャットがそんな事を考えているのも露知らず、ソイツ――クイッキー――はチャットの胸元にまで上ってきた。
「や、やめろおおっ!! 離れろ!! 離れろ!! う、うわあああああん!!」
チャットはジタバタともがくが、いっこうにクイッキーは動かない。しっぽを振りながら、ただじーっとチャットを
見ているだけだが、チャットにとってはこの世の地獄そのものであった。
『クイッキー♪』
ふと、クイッキーはチャットににじり寄ると、そのまま――
すりすり。
チャットの体――しかも胸の辺り――に顔を埋め、すりすりし始めた。
「や・・・・やめろ、くすぐったい!! アハハ・・・・やめろ・・・・アーハハハ!!」
チャットは無理やりクイッキーを引き剥がそうとするが、とうのクイッキーは、全く止めようとしない。
すりすり。
この激闘(?)が何分続いたのだろうか。さすがのチャットにも疲労の顔が見え始めていた。
「ぜえ・・・・ぜえ・・・・や、やめろ・・・・ぜえ・・・・はあ・・・・」
もはや笑う気力も失ったチャットはもう、「やめろ」と言うだけで精一杯だった。
そんな時――
ふにゅ。
「・・・・・・・!?!?!?!?」
不意にクイッキーの頭が彼女の乳首を刺激した。その感覚にチャットは敏感に反応する。
「え・・・・なに・・・・今の・・・・?」
チャット自身、全く経験したことのないその感覚は彼女を困惑させた。
『クイッキー♪』
そんなチャットの様子に気づいたのか、クイッキーはチャットの服に潜りこみ、
――ぺろ。
「ひああっ!?」
不意に胸の突起を舐められ、チャットの体は仰け反る。
『クイッキー』
しかし、クイッキーはそれを続けた。
「やだっ・・・・あ・・・・ん・・・・なに・・・・これ・・・・」
チャットはその感覚になお戸惑っていたが、下半身に奇妙な違和感を感じた。
熱い。下半身が熱い。けどどうしたらいいのか判らない。
そんなこんなで彼女の思考回路は完全にショート状態の中、
『クイッキー』
それに気づいたのか、今度はチャットの下半身に潜り込むクイッキー。
「あ・・・・あ・・・・」
その伝う感覚だけでも敏感に反応するチャット。
『クイッキー!!』
そして彼女のそこに到達した時、
クイッキーが一際高く鳴いた・・・・・・ような気がした。
「なあなあ、キールゥ・・・」
「な、なんだ!? 今調べ物をしている最中なんだ! 邪魔するな!」
キールのその反応に少しむすーっとしながらも、メルディは続けた。
「・・・・クイッキーしらないか?」
「・・・・知らん」
「案外、そこらで飯でも食ってるんじゃないか?」
「もうっ!! リッドじゃないんだから、そんなワケないでしょ!!」
リッドのそんなぶっきらぼうな返答にファラが叱咤する。
「おう。まあ、この時期だから・・・・そう、アレだろ、アレ」
『アレ?』
一同がフォッグの言葉に反応した。
「ほら・・・・その、動物は春になると・・・・アレするだろ、アレを――」
「こうびかー?」
『・・・・なっ!?』
メルディの言葉に、三人は固まる。
「わーい、こうびこうびー♪」
「やめろおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!」
一人の少女の純粋な言動に、一人の学士が絶叫したのは言うまでも無い・・・・・・
「やあっ・・・・はう・・・・うああっ・・・・!!」
バンエルティア号のエンジンルーム、床に転がるチャットはその激情に必死に耐えていた。
服はクイッキーによって半ば脱がされ、下半身にはクイッキーが取り付いている。
外からでは判り辛いが、この一人と一匹は繋がっている。つまり逆獣姦である。
クイッキーのモノは、チャットと同い年の少年のソレと同じ、または年下のソレぐらいだが、
彼女にとって、恐怖と快楽が混じったこの激情は、何にも表現しがたい――もっともチャット自身、こんな
ことは初めてなのだが――物であった。
「あ・・・・すご・・・・い・・・・いいっ・・・・もっと・・・・もっと突いてええっvV」
普段の彼女からは想像もつかない卑らしい言葉。チャットはその快楽に全てを委ねていく。
『クイッキクイッキー!』
リッドや某アルベインの剣士の秋沙雨もビックリな程盛んに突き続けるクイッキー。
「あ・・・・はあ・・・・あ・・・・なにか・・・・なにかくる!! やあっ・・・・きちゃうううvvVV」
チャットのその言葉に反応してか、クイッキーの動きが、より激しさを増す。
「あ・・・・ひ・・・・やあ・・・・あ、あああああああああーーーーーーーーっ!!!」
チャットが絶頂を迎えた瞬間、彼女の中に熱い物が注ぎ込まれた気がした。
「あ・・・・あ・・・・vV」
チャットはその熱い物を感じながら、絶頂の余韻に浸っていた・・・・・・。
「・・・・・・おい」
「・・・・・・何? リッド」
リッドの問いに反応するファラ。
「最近、ミョーにチャットとクイッキーの仲が良くなってないか?」
「あれ? そうかな? 普段から仲良しじゃなかったっけ?」
「・・・・・・お前、あれのどこをどうみたら仲良しに見えたんだ?」
ファラの鈍さにただため息をつくリッドであった・・・。
リッドの言うとおり、あれからチャットとクイッキーは仲良くなっていた。
・・・・もっとも、機械に毛を挟まれるのはまだ嫌みたいだが。
「ほら、おいでー♪」
『クイッキー♪』
バンエルティア号の一室、一人うれしそうにクイッキーを抱くチャット。
「・・・・ねえ」
『??』
「・・・・また、やろうよ?」
その震えているのが自分の声だとは、チャットにはなかなか実感できなかった。
END
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