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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 アチェたんハァハァ氏 チェスター&クレス×アーチェ 2004/06/15 -

「ま〜た喧嘩したの?」
「んだよ・・・うっせーな・・・」
心底呆れた。君にはウンザリだよ。
と、言わんばかりに頭上からふってきた言葉に対し、町中を迷路のように伝う水路を流れる水の音を聞きながらチェスターはふてくされたように枕に顔を沈めた。
港町、ベネツィア。
一行が休息を取るこの宿屋でのお話。
「うっせーなーじゃないでしょうが!」
唐突に怒鳴り声を上げるアーチェに内心ビクリとしながらもチェスターは顔を上げなかった。
ここで引いたら、負けのような気がして。
「なんで最近そんなに喧嘩ばっかりしてるのよー・・・『シンユウ』じゃなかったの?」
今度はだだった子を諭すような(このシチュエーションには見事にはまっているが)声色で、チェスターではなく不特定多数の人に呼びかけるように言うアーチェ。
「それがうっせーって言ってるんだよ・・・」
出来るだけ感心のないふうを装う。
息が苦しくなったのでとりあえず枕から顔を離してアーチェのいない方をむいた。
(お前の為にだなんて。言えるわけねえだろうが)
爽やかで純朴な、明るい屈託の無い笑顔のクレスを思い出した。

自分とは正反対。
彼女は一体どっちを選ぶのだろうか―
「ったく、んなこと言う為にわざわざ俺の部屋まできたのかぁ?」
そんなことを考えながらだから
口調もきつくなる。
言ってから後悔するのはいつものことだった。
「違うわよーだ。 はい、これ」
そんなチェスターの旺悩などお構い無しに慣れてますよとでも言わんばかりにアーチェは何かをチェスターの顔の上に置いた。
チェスターの頬にひんやりとした感触。見なくたって感触で分かる。それは―
「弓・・・?」
今までアーチェの方を一度も見てなかったので気付かなかったが。どうやら弓を届けに来てくれたらしい。
(ふん。届け物、ね)
「そ、弓よ」
「まさかとは思うがプレゼントってわけじゃねえよな?」
「どうせプレゼントならもっと色気のある物をもってくるわよ。クレスからの届け物」
クレス・・・か。
「ケッ・・・」
「ぁーぁ。またふてくされてやんの。まだ根に持ってるの?」
再びごろりとなったチェスター。ベッドに腰掛けるアーチェ。
「さっきアクアドラゴンがドロップした ?BOW よ。
あんたなら売っぱらって小遣いにでもしてたでしょーけど、クレスは自分のお金でルーンボトルまで買っちゃって。謝っておいてくれって」
『馬鹿野郎!奥の敵は後でいいんだ!!敵の前衛を食い止めて殲滅は後衛に任せやがれ!』
『ドラゴンの尾は長いんだから!先に倒しておかないと前衛も後衛もあったもんじゃないだろ!』

「ぁーぁ」
思い出したら思わず溜め息が出た。
どっちの言い分ももっともで。
どっちの言い分も少し外れていた。
だが意地を張ったのは自分の方で―

「ふふ・・・」
アーチェがクスリと笑ったのに気付いた。
「何がおかしいんだよ・・・」
「いーえ、別に〜」
上を見るとくすくす笑いながら見下ろしてくるアーチェの顔があった。
「んじゃ、アタシは部屋に戻ってゆっくり休むよ。一人でエクスプロード打ってつかれたんだから」
立ち上がろうとするアーチェ。
と。
「まぁ待てよ」
「きゃっ!」
ベッドについていた腕を急に引っ張られたのでバランスを崩してベッドに倒れるアーチェ。
「ここではゆっくり休めはしないだろうが、まぁゆっくりしてけ」
「もう・・・疲れたっていってるでしょ・・・」
言うものの、もう既に後ろからチェスターに抱きかかえられる格好になっているのでこれといって抵抗はしなかった。
チェスターの手がアーチェの服の内部に侵入し、吐息が首筋にかかる―


と。

ガチャリ。

と。

扉が開く音。
「なあ、チェスター・・・さっきは・・・」
そこに立っていたのはクレスだった。

言いかけたその言葉の先に続くはずだったものはベッドの上の二人を見て飲み込まれてしまったが・・・。
「取り込み中だ。回れ右して部屋に帰れ」
チェスターは構わず行為を続けようとするのでアーチェは溜め息を吐いてチェスターを引き剥がした。
肌蹴た服を形だけでも整えて立ち上がると
「どしたの?クレス」
ととりあえず質問した。
「アーチェ・・・なんでチェスターとこんな事・・・」
明らかに憮然としたクレス。
そこへ投げかけられるのはチェスターの煽り。
「お前にはもう飽きたってよ」
「んなこと言ってないでしょうが」
振り返らずに裏拳でチェスターの額を叩くアーチェ。

−それからはしばらく沈黙が続いた。


「んなトコにいつまでボーッと突っ立ってんだよ・・・」
流石に長時間お預けが続くと苛々してくるのか口を開いたのはチェスターだった。
「用が無いなら帰りやがれ」
流石にこれにはクレスも黙っていられない。
「なんだよ、人が折角仲直りしようと思って来てるっていうのにその言い方は。僕は・・・」

「はいはーい」

アーチェが二人の真ん中に立って掲げた片手をヒラヒラと振った。
「仲直りどころか溝を深めてどーすんのよ。 それにチェスター」
ギロリと振り返り
「今のはアンタが悪い」
「ケッ・・・しらねーよ」
「あーあー、そんな事言っていいのかなー」
アーチェはチェスターにそっぽを向いてクレスに抱き着き、その胸に頭をくっつけながらチェスターの方を横目で見た。
「アーチェさん、これからクレスの部屋に行ってえっちなことしたくなっちゃった」
「な・・・」
ニヤニヤと笑うアーチェ。
顔を赤くして驚いたようにアーチェを見るクレス。
そして完全に憤慨したと言う表情のチェスター。

「お前は結局どっちなんだよ・・・」
「ほえ?」
「そろそろ俺なのかクレスなのかハッキリしやがれ。こんな曖昧でいいのかよ、お前は」
んー・・・と、ぽりぽり頭を掻きつつ目を閉じるアーチェ。
こんな重い話になるなどとは夢にも思わなかったからだ。
「どっちって・・・」
普段から軽い彼女にはこんな真剣な空気は耐え難い。
見ればクレスも真剣にこちらをみているではないか。
(もー・・・二人ともガキなんだから・・・)
「そんな選ぶなんてしないわよ。二人とも好きなんだから、3人仲良くできればいいじゃない」
「3人・・・ね」チェスターは立ち上がるとクレスの間近でアーチェを抱きかかえ、突然のことにあわあわ言っているアーチェの頭越しにクレスに言った。
「アーチェさんは3人でしたいんだとよ。付き合え」
「ちょ・・・誰がそんなこと・・・むぐ・・・」
反抗しようとしたところでベッドに横にされ、チェスターの唇で口をふさがれた。
10秒もすると少しじたばたした手足もベッドに横たえてしまう、流され易いアーチェだった。
クレスはといえば上をチェスターが責めているので単純に、残った下へ。
いつものキュロットではなくスカートだったので軽くずらすだけですぐに下着が露になり、その上からでもすでにほんのりと湿っていることが分かった。
(ぁ、そうか。さっきチェスターとしてる途中だったんだ)
などと思い出しながら下着もずらし、アーチェのピンク色の秘裂を指でなぞる。
「んふぅ・・・」
などとチェスターとアーチェの間から息が漏れるのを聞きながらクレスは顔を近付け、愛撫を始めた。

「お前ばっか気持ちよくなってないで俺にもしてくれよ。これ、大好きだろ?」
「もぉ・・・そんなんじゃ・・・」
行為が始まってしばらくは一方的に二人に責められ続けたアーチェだったが、背後から抱きかかえる形で乳首を弄りながらのチェスターの言葉に促されるように体勢を変えると、ズボンの上から堅くなったそれを撫でた。
「ん・・・はぁ・・んふふ、アタシがまだなにもしてないのにこんなにしちゃって☆」
執拗に秘裂を行ったり来たりするクレスの舌の感覚に敏感に反応しながらも、下着ごとチェスターのズボンを太腿あたりまで下げて上目遣いでチェスターの顔を窺いながらそれを口に含んだ。
「ん・・・ふぅ・・・」
時折クレスの舌が奥にまで侵入してくるのが分かるたびに感じてしまうアーチェ。
それに溺れてしまわない為にもチェスターの剛直を一心不乱に、ときには含み、ときには舌を使い、奉仕した。
「アーチェ・・・そろそろ・・・」
「ん・・・来て・・・クレス・・・」
クレスの唾液とアーチェ自身の蜜に濡れる秘裂にクレス自身が押し当てられる。
クレスが腰を前に突き出すと、アーチェの愛液が潤滑油となってずぶずぶとそれは飲み込まれていった。
「ん・・・ふあぁ・・・」
一番奥まで入ったところでアーチェが一際大きく息をつく。
「ぁは・・・くれすの・・・奥まで入ってきてる・・・」
「く・・・アーチェ・・・」
子供っぽさの残る声質そのままに艶っぽい口調で喋るそのギャップにクレスの情欲の炎がかきたてられ、快感を求めてアーチェに腰を叩き付け始めた。
アーチェの方も自分の内部を掻き回すクレスの熱を感じ、チェスターのいきり立ったモノを口に含みながらも、下腹から与えられるなんとも言えない快感を味わっていた。

自身が激しい快楽に身を寄せているせいかチェスターに対する奉仕もだんだん激しくなっていた。
唾液を絡めて味わうようなゆっくりしたものではなく明らかに射精を促すクライマックスのフェラだ。
チェスターも自身の一番敏感な部分でそれを感じ取り、同時に昂ぶりと限界を感じた。
「アーチェ・・・そろそろ・・・」
チェスターは反射的にアーチェのポニーテールが揺れる後頭部を両手で掴んで自身の股間に押し付けた―否、押さえつけた。
「ん・・・!!んーー!!!」
アーチェの小さな口にはとても収まりきらないチェスターの剛直から大量の精液が吐き出され、口内一杯に白濁を流し込んだ。
押さえつけられるとは思っていなかったアーチェが小さな悲鳴を漏らすも、口内一杯に吐き出された精液で最早叫ぶどころで無くなっている。
と。
「アーチェ・・・僕ももう・・・」
と、言うクレスの言葉を聞いたのと同時に、アーチェは内部の異物がビクビクと震え下の口にも熱いものが流れ込んでくるのを感じていた。
「ん〜〜〜・・・・!!!」
喉に直接流し込まれるチェスターの味と、最奥に放たれ子宮をびりびりと感じさせるクレスの熱。
その時のあまりの快感にアーチェ自身も身を捩り、ビクビクとアーチェの喉に精液を流し込み続ける剛直を口に収めたままくたりとチェスターに身を委ねるように倒れ込んだ。

クレスがアーチェから自身を引き抜くと、許容量を超えた分の精液とアーチェの愛液が混ざり合った液体がドロリと零れ落ちベッドを汚した。
チェスターの剛直が口から引き抜かれると飲み切れなかった分の精液が唾液と混ざり合って口の端を伝った。
(こんな所まで仲良しじゃないのよ)
欲望の赴くまま、本能の掻きたてるままに行動した結果、同じような末路を辿ったクレスとチェスターの精液を考え、こんな状況だと言うのに若干の微笑ましさを覚えたアーチェは快感の余韻に浸る二人の気付かぬ間に一人クスリと笑う。
しかしまだ少しも萎えないチェスターとクレスのそれを確認すると再び女の顔を貼りつけたアーチェが体勢を変え、続きを促した。

―港町ベネツィアの晴れた昼下がりだった。


After


目を覚ます。
開け放たれた窓からはオレンジ色の光が射し込んでいて隣に眠るクレスとチェスターの横顔を明るく照らしていた。
そういう自分も光が眩しいのでおそらく他人が見ればこちらの顔もてらされているのだろう。
「っと・・・寒・・・」
―アーチェは当然の如く下半身が裸だったので寒さを感じ目覚めたのだった。
(男って出すもん出せば服脱がなくてもいいなんて。ズルいじゃん)
などとどうでもいいことを考えながらベッドの上でくしゃくしゃになったスカートを部屋の隅に放り投げ、チェスターのズボンを適当に合いそうなものを出してはいた。
「に・・・しても」

『お前は結局どっちなんだよ・・・』

チェスターの真剣な瞳と真剣な言葉が頭に浮かんだ。
「そんなもん・・・」

『そろそろ俺なのかクレスなのかハッキリしやがれ。こんな曖昧でいいのかよ、お前は』

先ほど寝ていた場所に再び寝転ぶ。
強く倒れ込んだつもりだったが二人とも余程疲れているのか起きる気配はなかった。
「決まってるじゃない」



「くれすv」
隣に眠るクレスの額にそっと口を付け

「ちぇすたーv」
同じように額にキスをした。



「二人とも・・・大好きv」


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