総合トップ>SS一覧>SS No.2-019
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人格入れ代わりネタとかどうだろう3 |
376氏(7スレ目) |
カイル(ロニ)×リアラ×(ロニ(カイル)) |
2004/02/23 |
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ロニが呼ばれたのは、筋トレフルコースを三日分ほどこなした頃だった。
カイルめ、これで明日は一日中動けまい。
そして眼前を覆い尽くす暗雲に、目眩すら覚えることとなる。
(これは……無理だ……)
明日一日、筋肉痛に苛まれるのは自分だという予感。
二日分でやめときゃよかったという後悔。
結局、リアラはカイルに挿入され、同時に口でロニを愛撫し…ということで、話はまとまった。
よろしくお願いします、と一礼し、緊張感漂う中、それは開始された。のだが。
すぐに、それは余りにも無謀な計画だったと思い知らされるのだった。
確かに、四つに這い、口で懸命に奉仕するリアラの姿はたまらなく扇情的だ。
が、その技術はといえば、お世辞にも……といったところ。
だから俺が付いて指導してやるべきだったってぇのに、ぶつぶつぶつ……。
ロニの苛々も最高潮である。
「おいカイル……ちゃんとリアラに教えたのかよ……」
そのカイルは、端から見ても自分の事だけで手一杯なのがよく分かった。
後ろからカイルが突き上げる度にリアラはびくんと身体を反らし、口が留守になる。
その様子はなんだか痛々しい。
快楽を感じているようには、とても見えない。
「ロニが…くっ、悪いんじゃない? オレ、ちゃんと、気持ち…よかったよ……?」
「そういう問題じゃねえ!」
「リ、リアラだって、一生懸命じゃないか…かわいそうだよ」
「…く…っ、カ…イル、私のことなら…大、丈…夫……」
二人は瞳を潤ませ見つめ合う。
「リアラ……」
「カイル……」
ロニの中で何かが、ぶちん、と切れた。
「ええい!!!!! ちょっとどけ、リアラ!!!」
磯のフナムシのようにリアラにへばりついている、カイルの意識が宿った己の身体をひっぺがす。
「えっ…ロ、ロニ…? うあっ!」
「いいかリアラ、よっく見てろ! 手はこう! 舌の使い方は、んん〜っ、くっ……こう! こうだ!!!」
ひいいいいいいいいぃぃぃぃっ、と引き攣るリアラ。
その光景は正に『物凄い勢いでカイルがロニのアレをお口でナニするエロ動画』。
それを見たくないが為に頑張ってきたリアラの、これまでの奮闘が水泡に帰した瞬間だった。
「私の今までの苦労が、苦労があぁぁぁ〜〜〜っっっ!」
リアラは絶叫し泣き崩れた。
「うぁぁぁ、ロニ…ロっ、あああ〜〜っ!」
突然の事にカイルは狼狽え、されるがままとなっていた。ロニの容貌を情けなく歪め喘ぐ。
そんな己の身体を突き飛ばして、今度はリアラを捕まえ仰向けに転がすと、
「それとカイル!!!!! おめぇ、腰の動きが全然なっちゃいねえ!!!
リアラ痛がってんじゃねえかよ! 向きとか角度とかいろいろ変えて試したか!?
きちんとやりゃあ処女だってイけるんだよっ、こうだ、こう!!!!」
ぐぐっ、と突き入れ腰を使いつつ、リアラの身体中の快感のポイントを指で攻める。
「い、いやぁっ! だめっ、やめてっ……うそ…あ…っ、だ…め…ぇ…」
リアラの悲鳴がやがて、鼻にかかった甘い喘ぎへと変わっていった。
「おっ、こりゃいけるかもしれねぇ……カイル、こっち来いっ!」
脇でおろおろしている我が身をがばと抱き寄せ、再びその腰のモノを口に含んだ。
勝手知ったる自分の身体、達するタイミングはコントロールできるはず。
そいつをこっちに合わせりゃあ……恐らくいける!
リアラが切なく鳴く。
膣内がきゅっと収縮する感触に、うっ、と射精感を覚える。
口腔内のモノがびくりと脈打つ。
あと少し、あと少し、………おし、ここだ!
「んんっ!」
「うぁっ!」
「はぁあああんっ!」
三人の眼の奥で、白い光が爆ぜた。
「……ふん、最初の思惑とはちと外れたが…面白い画が撮れたな。
エルレインへの土産にでもするか……」
傍に生えた椿の木ががさごそと揺れたかと思うと、人の足が伸びて立ち上がった。
対象に存在を悟られない事、これが野生生物観察の基本である。
擬装を解いたバルバトスはカメラの録画モードを切り、くたりと折り重なった被写体どもに背を向けた。
「くくく、貴様らは俺の最高の玩具だっ……」
勝利の決め台詞が終わらないうちに脳天に後ろから予期せぬ一撃を喰らい、バルバトスは地面に倒れ臥す。
顔を上げると、若い男女が三人、鬼の形相でゆらりと迫り来ていた。
全員、全裸に武器を帯びただけという、非常にラフな服装だ。
「おいっ貴様ら、はしたないぞ……うわおおおおおっ!!!」
晶術が閃き秘奥義が炸裂し大地は割れ木々は焼け骨身は砕け散った。
「……やったな!」
戦斧を下ろしたロニは達成感に満ちていた。
並の人間ならば下手をすると精神が破壊されたかもしれない、このおぞましい状況。
それを見事に切り抜けた……ナイスだ、俺。
苦難を乗り越えた漢だけが見せる笑顔で、ロニは振り返った。
その先に居たのは。
「カイルが、カイルがぁぁぁーっ!」
ロッドを取り落とし、火のついたように泣き叫ぶリアラ。
「ひどいよロニ! リアラになんてことするんだっ!」
抜身の剣の切先をこちらに向けてぶるぶる震わせながら、激怒するカイル。
相当怒っているのだろう。下もぶるぶるしている。
「お……俺が悪者かよぉぉぉっ!?」
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