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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
人格入れ代わりネタとかどうだろう1 376氏(7スレ目) カイル(ロニ)×リアラ×(ロニ(カイル)) 2004/01/24 -

眩い光が薄れ、目を開けた五人は、体の異変に動揺した。
「こ…これって…!?」
「俺たち、身体が入れ代わっちゃったみたいだ!」
「…どうせなら極上バディの女になりたかった…」
「ドサクサに紛れてあんたねぇ〜!」
「バルバトスめ、僕たちに何かの術を…!」

そこへ不敵な笑い声と共にバルバトスが舞い戻った。
手にビデオカメラを携えている。

「くくく、元に戻るには交歓の儀式が必要だ。
 解りやすく言うとだな、入れ代わった者同士で性交を行えばいい。
 交わったまま気を遣れば、意識が元の器に戻る事ができるというわけだ!」
横目でちらりと予備のバッテリーをチェックしつつ、説明する。
「ふん、くだらんが…仕方ない、行くぞ」
ナナリーの身体がジューダスの腕を掴んで歩きだす。
「ち…ちょっとまっ、待ってってば!」
ジューダスの身体は引き摺られるように近くの木立に消えていった。

「さて、お前らはどうす…んっ!? 小娘、お前術が効いていないのか!?」
「私にはこの手の魔法は通じないわ」
毅然と言い放つリアラ。
後ろでカイルとロニが引き攣り顔を見合わせて硬直していた。
沈黙を破ったのはリアラだった。
「二人で私を抱いて! 私の身体を媒介して、二人の精神を戻すのよ!」
流石にこの申し出には、二人とも慌てた。
「ダメだよそんなの!」
「おい、そりゃまずいって!」
「いいの、私は大丈夫……それに」
虚ろな目を宙に泳がす。
「カイルとロニが……そういう事してるところなんて、見たくないもの」
「「確かに……」」
鳥肌を立てている二人を置いて、リアラは服を脱ぎ出した。
すとん、と足下にワンピースを落とし、ショーツ一枚の姿となる。
聖女の汚れのない裸体に、男二人の眼は釘付けとなった。
「カイル…」
リアラがカイルの身体に歩み寄り、紅く染めた頬を少年の胸に寄せる。
「ほ、ほんとにいいのかよ、リアラ……?」
カイルの姿をしたロニは、それを抱きとめようと手を伸ばした。
「え…? あっ」
リアラはするりとカイルの身体から離れ、改めてロニの身体に寄り添った。
「リアラ、俺、今は…ロニだよ……?」
「ううん、心はカイルでしょ。どんな姿をしていてもカイルはカイルだもの……」
見つめあうリアラとカイル。遣り場を失い宙を漂うロニの両腕。

「……とりあえず、どうしようか……」
三人は車座になって相談を始める。
「こんなときはどうすればいいの、ロニ?」
こういう時こそ出番だろうとばかりに、カイルはロニに訊ねた。
「んだなぁ……三人いっぺんに繋がるとなると…上と下か、前と後ろか、それとも……」
ロニの何気ない一言に、若い二人は引きまくる。
「つ、つな……やだ、下品」
「上と下と、前と後ろって…ど、どう違うの」
「怖い眼で見んなよ……ええとだな…」
ロニの解説を聞きながら、カイルの顔は赤くなったり青くなったり。
終いには怒り出し、激しく反対した。
「そんなことリアラにさせられないよ!!!」
「いいの、私やってみる! カイルのために」
「リアラ…」
「お〜し、決まり決まり! さ、おっ始めっぞー!」
二人分の冷たい視線を浴びたが、『二人だけの世界』の創造は阻止できたのでロニは良しとした。

「お、いつの間にかこっちも立派に育ったなあ」
カイルの父親代わりを自負するロニは、屹立した物を感慨深げに眺め下ろしていた。
そしてカイルは、腰の一物を目の当たりにし、ちょっと肩を落としていた。
……これをリアラの中に……。
どうしよう。
身体が元に戻って、この先、本当の自分の身体でリアラを抱ける日が来たら。
俺のじゃ物足りないとかいやリアラはそんな事いう女の子じゃないさでも言わないだけで思ってたらうあああ
「カイルなら、優しくしてくれるって、信じてるから」
リアラが草の上に身を横たえ微笑む。
「来て、カイル」
カイルがそっと少女の上に被さると、瞼がゆっくり閉じられた。
長い睫毛がかすかに震えている。
カイルはごくりと唾を呑んだ。
傍に咲く椿の花が一輪、ぱたりと地に落ちる。
柔らかい瞼に、滑らかな頬に、紅潮した耳朶に、唇を触れる。
「…ん……っ」
「それから首筋に下りてけ…もちっとねちっこく攻めた方がいいぞ」
温かな膨らみを手に包み、指先にそっと力を込める。
「ぁ……はぁ…あんっ」
「違う違う、そこはもっとそおっと撫でるように…」
カイルがうんざりした様子で顔を上げた。
「あのさ…ロニ、悪いんだけど、しばらく二人きりにしてくんないかな…」
「え、だっておい…お前一人で大丈夫かよ」
「うん、やってみるよ。それに」
異口同音に放たれた言葉にロニは止めを刺された。
「「関係ない人がいると落ち着かないから」」

「ロニ、ごめんね。リアラの準備ができたら呼ぶからね」
カップルが見えなくなる位置まで追いやられ、脱いだ服を抱えてぽつねんとロニは佇む。
畜生、兄弟同然に育った人間を邪険にしやがって……このタマ片っぽ潰したるか!
自分で自分の思い付きに身震いし、そして考え直す。
でも、あいつも可哀想っちゃ可哀想だもんなぁ……。
好きな女との初体験がこんな事になっちまったんだし。
ま、ここは一つ、大人の余裕を見せてやるか。
「そういや、あいつらも今頃……」
ぎゅっと胸を掴まれたような息苦しさを覚えたのは、きっと、独りあぶれた物悲しさの所為だろう。
ノゾキに行くのも情けねぇしなあ。

仕方がないので、全裸でブリッジなどしながら時間を潰した。

「やっと二人きりになれたね……」
「うん……ねぇカイル、強く抱きしめて…」
腕の中のリアラの頬にキスをして、再びカイルの指はリアラの肌に触れた。
しかし只でさえ経験不足の上、いつもと違う躯ときては、思うように動けるはずがない。
「…っ」
「ごっごめんリアラ、痛かった…?」
体格差にまごつき、力加減もうまくいかない。
焦れば焦るほど身体の制御ができなくなる。
カイルの緊張はリアラにも伝わっていた。
(私が何とかしなくちゃ……)
リアラは身を起こし、カイルに横になるよう言った。
カイルの広げた脚の間に座り、股間の物に顔を近付ける。

「練習しとけ、ってロニに言われたでしょ……」
一瞬のためらいの後、リアラは思い切って先端を口に含んだ。
そのまま舌をゆっくり這い下ろしていく。
精一杯開いた小さな口からピンクの舌が見え隠れする様を、カイルは茫然と眺めた。
聖女と崇められた少女の白磁の顔と黒光りの男性器のコントラスト。
その情景は、見ているだけで背筋にぞくりと快感が走る。
陰茎が固さを増していく。
「気持ちいい…?」
裏筋を舌でなぞりながら上目遣いでリアラが問う。
「うっ…うん、うん、いいよリアラ」
カイルは夢中で頷いた。
性器に感じる刺激そのものより、リアラの可愛らしくなまめかしい仕草に興奮していた。
その言葉に淡く微笑むと、リアラは奉仕を続ける。
やがて訪れた射精の兆しに、カイルはぶるっと身体を震わせた。
「リっ、リアラ、もう…!」
離れて、と言おうとした瞬間。リアラの唇が先端をくわえたその時。
種子がはじけた。
口の中に突然飛び込んできたものに驚き、リアラは思わず身を引いた。
その顔にも容赦なく白濁液が飛び散る。白い肌と黒髪は男の精にまみれた。
「うわ、リアラごめんっ! 早く吐いてっ!」
「ぺっぺっ……うぅっ…カイルぅ……」
カイルは急いでリアラの顔を汚したものを丁寧に拭い取った。
今、彼が放ったこの精は、しかし、彼のものではない。
それはカイルに無自覚な苛立ちを感じさせていた。
「リアラ、大丈夫……?」
リアラの頬は上気し、瞳は泣き出しそうに潤んでいる。
その瞳に吸い寄せられ、カイルはリアラをきゅっと抱きしめた。
「カイル…しばらく、こうしていたい…」
「うん……リアラ……好きだよ…」
二人は長い間抱き合っていた。

どのくらい時間が過ぎたのか。
「いつまでもこうしていたいけど…」
「そうも言ってられないわよね…」
抱き合ったまま、顔を見合わせて二人は笑った。
リアラが唇を重ねようとしたが、カイルはそれを止めた。
怪訝な顔をするリアラにカイルは顔を赤らめて言う。
「今リアラにキスしたら……ロニにリアラのキス、取られちゃうだろ?
 だからさ、元の身体に戻ってからじゃ……ダメかなぁ……?」
この期に及んでのこのカイルの言葉はひどく呑気に聞こえ、リアラは吹き出しそうになった。
それはすぐに輝くような笑顔となり、リアラはカイルの首に手を回した。
「大好きよ、カイル……」
カイルへの愛しさで胸を一杯にして、リアラは彼の頬の、なるべく唇に近い処を選んでキスをした。
カイルの股間の物は、既に元気を取り戻している。
既に一度精を吐いた為、今は幾分落ち着いて少女の体を感じる事ができた。
リアラの体、温かい……それにいい匂いだ……。

そおっと、そおっと……頭の中で繰り返し、指でリアラの体の線をなぞる。
リアラが小さく息を吐く。
胸の先の、桜色の蕾に口付ける。
膨らみを口に含んで先端に舌を這わせると、リアラの体が跳ねた。蕾はたちまち固くなる。
もう一方の膨らみを手に包み、掌でそっと擦る。
残った手はゆっくりと脇腹を撫で降りて、そして少女の足の付根に辿り着いた。
ショーツ越しにそっと秘裂に触れると、薄い布の下からじわりと露が滲み出てきた。
「リアラのここ……もう、こんなに」
「やだっ……言わないでぇ……っ」
紅潮した顔を逸らし、消え入りそうに小さな声で呟く。
「脱がすよ……」
カイルはショーツの両脇に指を掛けた。

慎ましやかな茂みの下のクレバスはゆるく開き、既にしとどに濡れていた。
あまり見ないで、というリアラの声に、しばし見蕩れていたカイルは我に返る。
恐る恐る触れたカイルの指は、ちゅぷ、という水音と共に呑み込まれた。
「あ……っ、はあっ……ああっ……!」
秘裂の間から覗く柔らかな突起をそっと撫でただけで、リアラの身体はうねり喘ぎ声を紡いだ。
とめどなく沸き出す蜜がカイルの指の動きを滑らかにする。
「カイル……こっちも、さわって……」
動くのを忘れていたカイルのもう片方の手に、リアラの手が触れ愛撫をねだる。
この頃にはようやくカイルにも加減が分かってきて、リアラの胸の膨らみに優しく触れる事ができた。
腕の中で全身を桜色に染め、快楽に身悶える聖女を、カイルは夢中で愛した。
「…カイル、もう……おねがい」
リアラが膝を立てた。
「…来て……」
「い、いくよ、リアラ……」
落ち着け落ち着け、と逸る気持ちを抑えながら屹立を挿入する。
充分に潤ってはいるものの、リアラの中はきつく、力を込めないと奥へ進まない。
リアラが白い顎を仰け反らせた。
「痛い!?」
「うん…ううん、大丈夫、カイルだから、平気なの…」
大きな瞳から涙が零れ落ちそうだ。
「リアラ、力抜いて……」
ゆっくり、時間をかけて、遂に剛直はリアラの膣内に収まった。
リアラの頬を涙が伝った。
「リアラ、痛いんだね……大丈夫……?」
「ううん…カイルとひとつになれたのが、嬉しくて…」
その健気な姿があまりにも愛おしく、カイルはリアラをきゅっと抱きしめた。

本当のカイルの身体でないのは、ちょっぴり残念だけど。
耳元で囁く声は、大好きなあの声と違うけれど。
でも、私の名前を呼ぶ時のその呼吸が、いつものカイルと同じだから。
だから、幸せなの……そう言ってリアラはそっと微笑む。
そんなリアラの温もりを腕の中に包み込んで、カイルは動くことも忘れていた。
「カイル…ずっと、ずっと…こうしていたい…」
「うん…オレたち、いま、ひとつなんだね…」
交わったまま、二人はいつまでもいつまでも抱き合っていた。
「リアラの中、温かい……」

恋人達の脳内には花のシャワーが舞い散り祝福の鐘がエンドレスで鳴り響いている。
この世界に存在するのは、自分と愛する人、二人きりだった。
黙々と筋トレをしながら待つ男の存在は、勿論、二人の頭からは綺麗さっぱり消え去っていた。


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