総合トップSS一覧SS No.2-015
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 7氏(7スレ目) ロニ×ナナリー 2003/10/16 -

月のない晩。
明かりのない部屋で、艶めいた女の息遣いだけが聞こえる。
上掛けをはねのけ、夜着をはだけ、彼女は自らを慰めていた。
枕に頬を寄せる。男の、逞しい胸板を思いつつ。
掌に乳房を包み、揉みしだく。もっと大きく力強い、男の手を想像しながら。
秘所に手を這わせ、指で花芯をこねまわす。
空想の中で、彼女の指は男のそれとなり、荒々しく攻めたてる。
やがて、指が快楽の頂点を探り当てた。
身体に電流が走り、弓なりに反る。緋色の髪が波打った。
「んっ……あ、ロニっ……!」
男の名を小さく叫ぶと、ナナリーは達した。

青空の下、響きわたる絶叫。
「おっ、俺が悪かったっ、ナナリぃ〜! な、なんかいつもより力が強……ぎゃあ!!!」
ロニの軽薄な冗談に、ナナリーの関節技が決まったのだ。
いつもの光景である。
悲痛な叫びを聞き流しつつ、ナナリーは男の身体の温もりをいとおしんでいた。
ごめん。こんな風にしかあんたに甘えることができなくて。
本当は、抱き締めて欲しいって言いたいんだけど……ね。駄目だ、あたし……。
ごめん。もう少し、このまま……。
力を溜めるように身体をゆっくりと屈める。
「ちょ、ちょっと、ナナリー……さん……?」
ロニの表情が引きつった。
「………………のぉ……うぉりゃああああああ〜〜〜ッ!!!」
「うぎゃあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ロニ。ごめん。ごめん。ごめん。ロニ。ごめん。
ただ単調なことばを心の中で繰り返し、ナナリーはロニの身体を締め上げ続けた。

「ちくしょお〜! 覚えてろよ、あの男女!」
やっと解放されたロニは、地べたに大の字に伸びたまま、半泣きで悪態をつくのが精一杯だった。
肩に一瞬だけ触れたナナリーの唇には、もちろん気付いていない。


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