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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
月世界の神子宅で(後編) 217氏(5スレ目) ロイド×コレット 2003/09/24 -

「おいしかったねー」
「あぁ、まぁ、なかなかだったな」
「お家も大きいし。
神子さんってやっぱりお金持ちなんだねー。」
「……………。なぁコレット、いつも思うんだが、それはツッコんで欲しくて言ってるのか?」
「…………?何が?」
「………。
やっぱり天然なのかよ。」
ロイドはがっくりとうなだれる。
ここはロイドとコレットの泊まる部屋。
先生によれば万が一クルシスの輝石が暴走した際に早急に手が打てるようにとかで同じ部屋にされた。
(…………そんなに信用されてないのか?俺の要の紋?)
多少落ち込むロイドであった。
「久々のごはんだったからね、いっぱい食べちゃったよ。」
ベッドに腰掛けているロイドの隣に座りながらコレットが話し掛ける
「あぁそうか、そうだったな。」
「味がしなくなった時はね……いくら食べてもつまんなくて………。
やっぱり、味があった方がいいよね!」
「あ、あぁ、そうだよな。」
満面の笑みを向けられ、とりあえずの相槌をうつ。
が、すぐに微笑んで返す。
「うん、やっぱりコレットは、笑ってた方が可愛いよ。」
「……ぇ?」
「いや、さ。レミエル(の糞野郎)に心奪われたコレットはさ。
なんか……こう、無表情でさ。目は赤いし。
コレットはコレットだ、て言ったけど……、えーと、その、なんつーか……
まるでコレットじゃないみたいっていうか………。」
「そ、そう……?」
コレットは少し悲しそうにロイドを見上げる。
「だからさ、今のコレットの顔見て安心したよ。」
それに気付いてはいないが、ロイドのその言葉にコレットはわずかに微笑む。
「うん、私も……嬉しい。」
「……へ?何が?」
予期せぬ返答に思わず聞き返す。
「ほんとはね………全部、見えてたんだ。
ロイドたちがレミエル…様じゃないのかな?…と戦ったり、
クラトスさんたちとも戦ってる様子も。
でも全然体がいうことを聞かなくて………」
「そ、そうだったのか……」
「話し掛けられても返事も出来ないし、ゼロスさんたちに始めましてもいえないし、
プレゼント貰ってもお礼も言えなかったし…………
でも今は、ロイドと話せるし、自分で歩くことも出来る。
ロイドのプレゼントのおかげだよ、ありがとう、ロイド。」
「あぁ、いやぁ、まぁ……////
図画工作はおまかせあれ!ってな。そんじょそこらのにゃ負けないぜ。」
「フフフ。ロイドらしいね。」
「……え?そうか?
…ん。俺らしいってなんだ?」
「……んーと……。
ロイドはロイド…………でしょ?」
「あ、まぁ。そう………だよな。ははは。俺は俺……か。
………しかし他人に言われると当たり前なセリフだなぁ。」
「あはは。
…………ぁ、ロイド、見て見てー。あのわんちゃんかわいいー。」
そう言ってコレットは机の上の犬のぬいぐるみを見に歩いて行った。
おそらくゼロスサマへの貢ぎ物だろう。
「一応他人の家なんだからあんまりかき回すなよ。」
(まぁゼロスのだからいいか………)
「は〜〜い。」
そう返事はするもののコレットは犬(のぬいぐるみ)に夢中である。
あれはしばらく離れそうもない。
「……じゃぁ、俺、先にシャワー浴びてくるよ。」
「うん、わかった。」
コレットはそう言いながら犬のぬいぐるみ(複数あったらしい)でままごとを始めていた
それを横目に見ながらロイドは風呂場へと入って行った…………

タニアス「乱暴はやめるワン!」
ダン「ウ〜ッ!犬のオマワリなんかに捕まるか〜っ!」
キャシー「お願いダン!私のためにこれ以上傷つかないで!」

なかなか上等なお芝居を繰り広げなさっている。
凶悪犯(犬)をその彼女(犬)と警察(犬)が説得している、というシーンらしい。
ダン「こっちには最終兵器があるんだ!それさえ使えば、警察なんか敵じゃない!」
タニアス「な、何!?や、やめるワン!」
キャシー「ダン、だ、だめ、それだけは!」
ダン「やめない!武器庫、オープン!」


…………………

お芝居はそこで止まってしまった。
どうやらコレットが硬直してしまったらしい。
そこにあるのは、机の引き出しを開けたコレットと……………



大量のコンドームだった


「ぁ………ぁわわわわわっ。」
考えなしに開けてしまった引き出しを慌ててしまう。
よもやこんなものが入っているとは思わなかった。
ペンでも入っていたらそれを剣の代わりにでもしようと思っていたのに。
「な……なんでこんなものがここに!?」
ゼロス様のお宅では愚問でしかない。
おそらくどの部屋もこんな感じなのだろう。
「コレット」
「わっ!?」
「風呂あいたから一段落したら入れよ。」
ロイドはいかにも風呂あがりな格好でこっちを見下ろしていた。
「う……うん!わかった。」
「………?顔、ひきつってるぞ?」
「そ、そんなことないよ!お風呂……入るね!」
そう言うや否やコレットは風呂場へ走って行った……
「……俺、ままごとの邪魔でもしちゃったかなぁ…?」
誤解して少し反省するロイドだった……が。
直後、風呂場の方から何かがぶつかる音と、またガラガラと何かが崩れる音が聞こえてきた……
「だ、大丈夫か?コレット!?」
急いで風呂場を覗き込む。
「ぁ、ロイド……大丈夫、転んだだけだよ……」
「気をつけろよ、大事な体なんだから。」
「うん………ありがと………って、キャッ!」
そう言ってコレットは手で前を隠す。
「ぇ………ぁっ!」
ロイドも察して扉を閉める。
にしても二人ともワンテンポ遅い気がするが……。
「………見た?」
「み、見てない見てない!!
………お、俺、ベッドの方行ってる!」
そう言って、ベッドに戻って、座って、はたと気付いた。
その言葉の暗に意味することに。
(ぃゃちょっと待てよ。あの場面でベッドに行ってる!はマズくないか?
……いや、コレットがそんなん知るはずないよな、さすがに、うん。)
とりあえず自分を納得させ、コレットの出てくるのを待つことにした……

(………遅い。)
なぜだろうか。特にコレットが早く風呂から出てくる必要性はないのに、
どうにもコレットがまだ出てこないのが気が気でない。
(いつまで入ってるんだ。もう夜中の……)
そう思って机の上の時計を見たが、自分が出てきてから、十分もたっていない。
(え………?)
もう裕に三十分はたったと思っていたのに。
(時計が壊れているんじゃないのか?)
自分が動揺しているからというのはこの際無視してそう決めつける。
(よし、じゃぁ俺が直してやろう。コレットもしばらく出てこないだろうし…)
ロイドは時計の方へ歩み寄って行った………
時計の周りには先程コレットが遊んでいたと思われる犬のぬいぐるみがあった。
(ふぅん、なかなか作りが細かいなぁ。俺と同じくらいの技術かな。)
ぬいぐるみの批評などをしながら時計に手を延ばす。
(んーと、このネジってやつ開けるのが必要だよな。ドバイラーだっけ?その辺にないかな?)
ロイドは机の周りを探し始める。
ネジや電池などというものはほとんどテセアラに来てから知ったものなので、知識は相応に浅い。
「どっかにねーもんかな〜?」
そう言って引き出しを開けた。



………………………
閉めた。


ガチャッ!
コレットが風呂場から出てきた。
「ぉ……ぉぅ、コレット。」
ロイドがベッドの上からコレットに声をかける。
「ぁ……うん。もう……寝るの?」
ベッドに近寄りながらコレットが返事をする
心なしか少しよそよそしい気がする。
「え、あ、いや、まだ寝たくないならまだ寝なくてもいいぜ、うん。」
動揺しまくって答える。
正直一刻も早く電気を消したかったのだが。
「ぁ……うん、でも、明日は早いから、もう、寝ようか?」
「あ……あぁ、そう、だな。もう、寝るか。」
ロイドは内心喜ぶが、表情に出すわけにもいかない。
「うん。わかった。」
そう言ってコレットはベッドの中に入ってきた。
「じゃぁ……電気、消すな。」
声をうわずらせながらそう言う。
(な、だからコレットはそういうつもりないんだって。早く寝たいんだって。早く寝せな。)
そう自分に言い聞かせながらロイドは明かりに手を延ばした……

……………
「……………ロイド」
明かりを消して少したってからコレットがそう名を読んだ。
「……なんだ?」
もんもんとした思考を必死に押し殺して寝ようとしていたロイドは多少ぶっきらぼうに答える
「もうちょっと………近くに寄っていい?」
「え?……ぁ、あぁ。」
ロイドとコレットはベッドに左右の反対側から入ったので真ん中が少しあいていた。
遠慮して端の方に寄っていたのだろうか?
モゾモゾという音と布団の膨らみが近付いてくる。
……かと思ったら、気付いたらコレットはすぐ隣まで来ていた。
「……ぅわ、コレット!近すぎだろ!ベッド大きいんだからもうちょっと離れろよ!」
「…やだ。ロイドの隣がいいんだもん。それに近寄っていいって言ったのはロイドだよ?」
「……ぃゃ、確かにそうは言ったがな……」
(イカン、耐えろ!耐えるんだ俺!コレットが言っているのはそんなやましい事なんじゃないんだ!)
必死になって理性をフル回転させて襲いかかりたい衝動をおさえる。
「……?ロイド?どうしたの?固くなってるよ?」
ロイドの腕に触りながらコレットが尋ねる。
「………ぇ?あぁ、いやぁ、……えーと。俺って好かれてるなぁって思って。」
とっさとはいえなかなかスゴいことを言ったもんだ。
「…………好きだよ。」
「ん?」
「私、好きだよ。ロイドのこと。」
「ぁ、ぅん。えーと。俺も好きだよ」
「ぁ……えぇと、そうじゃなくってその……」
コレットは俯いてもじもじとする。
「じゃなくて?」
コレットの仕草に違和感を感じたロイドは聞き返してみる。
「いや、違うの。そういう意味じゃなくって。
その……愛…してる………の?」
「愛………してるって……」
(つーか疑問形で聞かれても。)
「ロイドと一緒でいたいの
なんか、その、なんて言うのかな………
とにかく大好きなの!!」
「…………」
突然まくしたてられてロイドは言葉を失う。どうやらさっきまでとは【好き】の意味が違うらしい。
コレットは興奮したのか息を切らせている。
「……て、言われても。」
しばらくしてロイドが口を開く。
「どうしたらいいのか。」
乙女心なんかさっぱり理解しない。
彼が一体数学とどちらを先に理解できるようになるのかはある種見物である。
「……………ロイド。」
「な、何だよ?」
少し悲観そうな口調で名を呼ばれてロイドは困惑する。
コレットは腕を掴んできている。
「私のこと……キライ?」
「な、え?え?ぃゃ、さっき好きだって言ったろ?」
「ホントに?」
「あ、あぁ。ホントだ。」
なんだろう。なんかいつものコレットとは雰囲気が違う気がする。
「……じゃぁ……、なんで……」
そこまで言ってコレットは言葉を詰まらせる。
ロイドの腕を掴む手にぎゅっと力が入れられる。
(えぇっと……まさかとは思うが……)
いくらニブくともさすがに感づく。
「なんで……なんだよ?」
とりあえず冷静なふりをして尋ねる。
「なんで……その……あの……」
やはりそこで詰まる、……が。
「ふ、二人で、寝てるん、だよ?」
急に言葉を変える、、、が、気持ちを伝えるには十分な言葉だった。
「あ、あぁ、そうだな。」
(え…えっと、マサカマサカマサカ?)
もはやロイドの思考は落ち着きようもない。
まさかコレットの方からソレを望んできているのか……?
「え、えーと…」
ロイドはコレットの目を見つめる。
だいぶ目も慣れてきていたらしい。
コレットもそれに気付き視線を返す。
互いの鼓動が早くなっているのがわかる。
そしてそれの意味することも………わかる。
そうしてしばらく互いを見つめあっていた。
「……コレット。」
しばらくして、そうロイドが静寂を破った。
「ぅ、ぅん、な、何?ロイド?」
声をかけられるのを期待していたはずなのに、実際声をかけられると驚いてしまう。
「抱い……ても、いいかな?」
「え?…う、うん。」
そう返事はしたものの、コレットは少し躊躇する。
してもらうのを望んでいたはずなのに。言ってもらえてすごく嬉しいはずなのに。
「……コレット。」
「な、なに?」
まだ返事から不安が抜け切らない。
そんな様子を知ってかどうか、ロイドは少し間をおいてコレットに囁いた。
「………愛してるよ。」
「………」
何かが、ふっと体から抜ける気がした。
不安や、恐怖がいっぺんに飛んで行った感じだった。
かわりに、また別の何か、熱いものが沸き上がってきた…そんな感じがした。
「わ…私も、ロイド……愛、してる。」
そう言ってコレットは顔を真っ赤にして俯いた。
さっきも言った台詞なのに、体に降りかかる重みが違う。そんな気がする。
そしてコレットは上目使いにロイドの方を見る。
目が合うとロイドが名前を呼んできた。
「………コレット。」
「ロイド。」
そして二人は強く抱き締めあった。
そしてロイドはコレットの耳元に再度囁いた。
「俺の物に……してもいいか?」
少し体を強張らせたが、コレットは、すぐにこくりと頷いた。
一度向き直り互いを見た後、恐る恐る顔を近付けていく。
相手の吐息が感じられ、そしてすぐに唇が触れ合う。
ロイドが舌をのばしてコレットの唇の間に割り込む。
コレットは抵抗もせずロイドを受け入れた。
ロイドはコレットの舌を捕まえようと貪る。手はコレットの綺麗な金髪を撫でている。
コレットは最初はロイドの舌を避けるように動いたりしてぎこちなかったが、
次第にロイドを求めて絡みつくようになっていった。
(ロイドの……味……)
ロイドから注ぎ込まれる唾液を飲み込みつつその味を堪能する。
「……あぁ…ふ……ぅん……ロイロぉ……」
早くも目を虚ろにさせながらコレットが名を呼ぶ。
「コレット……ぅ……ん…かわいい、よ……」
「……んん……はぁ……」
顔を赤らめるが、まともに返事も出来ずにため息で返す。
そんな様子に気付いたロイドは顔を離し、コレットの耳元に囁いた。
「コレット、気持ちいいか?」
「!」
コレットの体がまた僅かにかたまった。
そしてまたその後に返事を言い直した。
「ぇ…?ぅ、ぅん。」
まただ。何か少しおかしい。その位はいくらニブいロイドでもわかる。
「どうしたコレット?なんか調子悪いか?」
再度尋ねると、今度はコレットは身を捩ってロイドから顔を背けるように動いた。
「……調子悪いなら……やめるか。まだ体調完全じゃないんだよな。」
当然内心がっかりなのだが、コレットの調子が悪いならそうも言ってられない。
コレットを気遣ってロイドはそう提案した。
「ち、違うの。」
コレットは慌てて否定する。
「具合悪くはないんだよ。だけど……。」
「だけど?」
次の言葉が待ちきれない。
「ぁの……耳元でしゃべられると、すごく…くすぐったいの………」
天使機能とかなんとかで、耳がよくなる機能があるらしい。
おそらくその影響で、耳全般の感覚が鋭くなっているのだろう。
「それ……だけ、だから、ね?大丈夫、だよ……」
「本当に大丈夫か?」
「ふぅっ!?
……ぅ、うん。大丈夫、だから、ね。
お願い、耳元でしゃべらないで……」
コレットはそう懇願してくるが、それで許すわけにもいかない。
しかも段々感じやすくなっているようだ。
「大丈夫って言ったって、どうかわからないだろ。よく見てみなきゃ」
そう言ってロイドは突如耳を甘噛みした。
「だ、大丈夫だっ…うっ!んん……っ!?
ロィ……!何……!?」
そう言ってコレットはもがくが、知らぬふりをして舌で耳をなめはじめる。
「やぁっ!んっ!なめ……ないでぇっ!
なん、か……すご……ふぁっ!」
予想以上の反応である。天使の力おそるべし。
耳の穴の入り口に舌を入れたり筋に沿って舐めたりしてみる。
「んぁぁっ!ロイド……だめ……だよぉ……」
暴れるように動いていたコレットだったが、もはや左右に少し身を捩る程度である。
ロイドは片手をコレットの背中をまわして肩を抱き、もう片方の手で服の上から胸をいじり始めた。
「ふぅぅぅぅんっ!ロイ……ド……すご……いよぉっ……!」
ロイドは耳の表といわず裏といわずまんべんなく舌を這わせる。
「気持ち、いいか?」
もう一度そう尋ねると、やはりまた体を震わせた後、コレットが答える。
「う、うん、凄く……!!
ぁ…でも、私、もう、だめ……」
そろそろ限界が近付いてきたようだ。
「ぇ?何がもうだめなんだ?」
この場合は二重に言葉攻めということになるんだろうか
「何って………ゃ…ロイド、も………、もぅ、私、ガマン、できない……」
それを聞いてロイドは不意にコレットの耳にフッと息を吹きかけた。
「ん、ぁ!だめぇっ!
…………ふぁぁぁぁっっっっ!!!!」
それが引き金となってかコレットはイッてしまったようだった。
コレットの体が今まで以上に硬直し、足の先まで力の入っているのが感じてとれる。

「………コレット。やっぱりお前はかわいいよ。」
そう言ってロイドは半ば放心状態のコレットの頬に口付けた。
コレットはしばらく息をきらせていたが、なんとか口を開いてこう言った。
「ロイ……ド……」
「ん?」
「キス……して……」
「あぁ。」
再び二人は唇を重ねた。
さっきより濃い味がした……ような気がした。

「……コレット。」
口を離し、ロイドが呼びかける。
「服……脱がすよ。」
コレットは何も言わずに首を縦に振った。
胸の前のボタンから順々に外していく。
(……パジャマでよかったな……。普段の服は脱がし方わかんねぇ)
普段着で寝ることも多々あるので今日はラッキーだったとも言えよう。
アレはユグドラシルなんかも着ていたあたり天使服とかその辺なんだろうか?
おそらく授業で先生が言っていたんだろうが聞いているはずもない。
そんなこんなでボタンを外し終え、上を見ると、
恥ずかしそうに胸のあたりを押さえているコレットと目が合った。
「コレット、手、どけて。」
「ぁ………ぁの、ロイド。」
「…なんだ?」
「その……優しく……してね?」
「何言ってんだよ。俺がコレットに乱暴したことあるか?」
「……うん……そうだよね。ロイドは…いつも、優しくしてくれたね。」
「あぁ、まぁ、剣術ごっこで力入れすぎちまったことはあったけど……」
そう言ってロイドは頭を掻く。
「ふふっ。あったね、そんなこと。」
コレットも思い出したらしく微笑する
「あん時はほんとごめんなー。」
ロイドはまだバツが悪そうにしている。
「……ロイド。」
そんなロイドにコレットが呼びかける。
「ん?」
「……大好き。」
「………あぁ、俺もだ。」
少し間をおいて一呼吸してからコレットは再び口を開いた。
「…………ロイド、来て。
私を………ロイドに…………ロイドだけに、あげる。」
そう言うと、コレットは手を体からどけた。
その手に引きずられて僅かにズレたパジャマが淫らだ。
ロイドはごくりと生唾を飲み込む。
ここにきてようやく来るところまで来たんだという実感が沸いてくる。
「…………コレット。」
そう名を呼ぶとロイドはパジャマの間に手をのばした……
…………………つーか。
「ノーブラ?」
つい口に出してしまった。今まで気付かなかった自分も自分だが。
「そ……そうだよ……。その……そんなに、胸、ないし。」
「そうだったのか……」
「ち……小さいのは、キライ?」
小さいのを指摘されたと思ったか少し悲しげに聞く。
「嫌いなわけあるかよ。小さいのもかわいくていいと思うぜ。」
「そ、そう……?」
「あぁ……。ほら。」
そう言ってロイドはコレットの片方の胸の先端を摘みあげた。
「ん…………」
「小さくても、ちゃんと…感じてるじゃないか。」
そう言うともう片方に口付ける。
「ふ……ぁ、ロイド……そんな…」
要領はさっきの耳と同じである。
たくみに舌を動かし、片手で胸を揉んでやる。
……直接触ることで感じられる肌の感触がさっきの布越しだったのと違ってなんともいえない。
コレットの胸は確かに小振りではあるが、ある程度弾力を持っているのもまた事実であった。
「ん……ぁ、ロイド…わたし、わたしぃ……」
しばらく続けているとコレットがねだるような声をあげた。
「……ん?……」
ロイドは上目使いにコレットの方を見やる。
コレットは涙ぐんだ目でこっちを見ていた。
「…ぁ…んと……その……」
「どうしたんだ?」
多少察しはついたが意地悪くも聞いてみる。
「ぇと……あのぅ……」
「なんだよ?言ってくれなきゃわからないって。
……もしかして胸舐められるのは嫌だった?」
「い、いやじゃないけど…そのぅ…」
「けどなんだよ?」
「ぁ……ぁの、その、なんか、もの、足りな……」
やっぱりだ。しかもよく見ればコレットは僅かながら太股をすり合わせている。
「もの足りないって……。俺じゃ不満……か?」
少し悲しそうな顔をしてみる。我ながらナイス演技じゃなかろうか。
「ぇ、いや、違うの。その……。
オッパイ、だけじゃ、やなの。」
「俺の技術なんかでオッパイだけじゃぁ嫌なのか……」
こういう曲解には案外頭が回る。いつも試験の答案を書いているのと同じ要領だ。
「ち、違うの。ロイドが、その…うますぎるから……」
「うますぎるから?」
顔がにやけるのを必死にこらえて聞き返す。
上手と言われて悪く思うはずもない。
「その……うますぎる、から……、もの、足りなくなっちゃって……」
「え?意味がわかんないな。うまいのに物足りないのか?」
我ながら意地が悪いと思う。
が、ロイドが素直になるにはコレットの反応はあまりにもかわいすぎた。
「違うの……うますぎて、その………疼、いちゃ…うの。」
コレットの顔はもはや真っ赤である。単語も途切れがちだ。
「どこが?」
半ば期待していた通りやはりコレットはその言葉を口にした。
もう、あと一歩である。
「その……私の、パンツの、下も、触っ……欲しいの。」
「パンツの、下……?」
もうコレットは顔を赤らめているばかりである。
「……こうか?」
そう言うとロイドはショーツの下に手を差し込んだ。
少し指先が濡れた感覚を覚える。
「……ん」
待ちこがれていた刺激にコレットは僅かに声をあげる。
「……なんだ、びしょびしょじゃん。コレットこんなに濡らしちゃってたんだ。」
そう言って軽く撫でてやる。
「ふ……ん…そん…な……」
「コレットはエッチなんだなぁ。」
「そ、それは……ロイドのせい、だもん。」
「俺のせい?なにがだよ?」
「ロイドが……あんまり、かっこいいから、そのせいで、ロイドが、欲しくなっちゃったんだもん。」
全く他意はないらしい。
そこまでストレートに言われると押さえ切れないモノがある。
「俺が、欲しい……?」
「うん……。私、ロイドが……欲しい。」
顔は依然として赤いままだったが、目は真剣そのものだった。
「……本当に、そう思うか?」
「……ぇ?うん。本当だよ。な、何?」
何を言われるのかとコレットはどぎまぎする。
「本当なら……ちょっと……待っててくれ。」
「…………?」
そう言ってロイドは立つと、くるりと後ろを向いて何かゴソゴソと始めた。
「………ロイド?何してるの?」
はっきり言ってコレットは待ち切れなかった。
いわゆる「おあずけ」状態である。
今度からなるべく(犬への)おあずけの時間は短くしてあげよう、と決意したコレットだった。
「い、いや、ちょっと……な。その……。デキちゃったらマズいだろ?」
苦笑しながらそう返してきた。
ここでコレットはようやく理解する。
「ぁ……そぉかぁ………。
……あれ?それ、もしかして、ゼロスさんのじゃ……」
ギク。
「あぁ、まぁ、借りることにしたよ……」
正直他人のコンドームを借りるなんてしたくなかったが、
まぁ未使用だから、なんとかなる…………んじゃないだろうか。
コレットのことを考えれば、ナマってわけにもいかない。
「……ぇ、ぇーと………じゃ、コレット、その間、脱いでてくれないか?俺も……脱ぐから。」
「……うん…。」
と答えるも半分は既に脱いでしまっているようなものである。
パッパと脱いでしまう。
途中、ロイドに言われた通りショーツが濡れていたのは気になったが。
全て脱ぎ終え、ロイドを待つ。
おそらく数秒でしかなかっただろうが、ものすごく待たされた気がした。
「……コレット。お待たせ。」
ロイドも脱ぎ終え再びベッドに入ってきた。
「…ロイ…ド…」
「ん?」
「わ、私、もう……。」
「…あぁ、わかった。」
そう言うとロイドはコレットに正面から覆い被さる。
「コレット……」
「ロイド…」
「愛してるよ。」
再びその言葉を言った後、唇を重ねる。
が、今度は早めに離す。
二人とももはや違うところに気がいっている。
「コレット……」
コレットの足を僅かに開かせ間に入る。
「じゃ、入れ、るよ……?」
「ぅ、ぅん。早く……来て……」
ロイドは自身を掴み、慎重にコレットの中にうずめていく。
「………ぁ……ロイドが……入って……」
「……コレット……痛いか…?」
「…ん……えへへ、ちょっとだけ……痛い、かな?」
ちょっとにしては呼吸がきつそうだ。また嘘ついてるな。
「我慢するなよ。痛かったら痛いって言っていいんだから。」
「……うん、ありがと、ロイド。」
礼を言われる筋合いは全くないのだが、その辺がコレットらしいといえばコレットらしい。
「俺は、コレットの中、きつくって、すご…く、気もちい……」
ゴム越しでここまで感じられればなかなかの名器だろう。
それを聞いてコレットは微笑む。
「……ぅん、なら……、よかった。
……なんか、さっきから、あたし……ばっかり、いい…思い、してた、から……」
確かに思い返してみればそうだ。
でも、まぁ、その間のリアクションで十分楽しませて頂いたが。
「全部、入った……ぜ。コレット。」
「ぅ……ぅん。」
痛みを耐えぬいたばかりだからかコレットは力なく答える。
しばらくこのままでいようか。
「ロイド……動いて。」
「ぇ、でも、痛く、ないか?」
動きたいのをわざわざこらえていたところにはうれしい注文だが、コレットを気遣い問い返す。
「ぅん……だって、ずっと待ちこがれてたんだから……」
気付かないうちにそんなに長い時間じらしてたか……
と少し反省しつつロイドは再度問いかけた。
「じゃ、動く……ぞ。」
「ぅん、きて………ロイド。」
ロイドはゆっくりと腰を動かし始めた。
「ふぅぅっ!ロイド……ロイドぉ……」
「コレット……大丈夫か?」
「だい……じょうぶ、だよ。……あぁ、ロイドでいっぱいぃぃ……」
「……ん……コレットの……中、熱くて……きつっ…」
「あぁっ!なんか、すごい!すごいのぉ!
ロイドが、ロイドが私の中で……」
そんなに速く動かしているつもりはないのだがコレットはそれでも結構満足しているらしい。
痛みももう無いようだ。まぁそれはそれで良かった。…良かった……のだが。
問題はこっちである。声をあげるたび普段の非力なコレットとは信じられないほどきつくしめあげてくる。
「コレット……俺、もうだめ…だ。コレットの中、すご……すぎる。」
「ぅん…ロイド……ロイドも……すごいよぉ!」
こうなっては致し方ない。少し早いがコレットにも一緒にイッてもらうしかない。
腰の動きを一気に加速させる。
「ふ……ぁっ!す、すごい!ロイド!すごい!」
「……!くぅ…」
はなすたびに締め付けてくるので正直声を出して欲しくないのだが、そんな注文をする余裕もない。
「ふぅ…あっぁっ!ロイドが…ロイドが奥まで入ってくるぅ……」
「コ、コレット、も、もう駄目だ。で、出る……」
「ふぁ……ぅん、ロイド、出して、私の中で、思いっきり出して!………ぁ、あぁんっ!」
「……く……あ、んぁ…」
普段のコレットからは考えられないセリフに後押しされて、ロイドは結構あっけなく果てた。
その直後にコレットも達する。
「ぁ……ふぁ……ロイド……」
「……コレット…」
「気持ち、よかった……?」
「……あぁ、すごかったぜ……ホント。」
そう言ってロイドは自身を引き抜いた。
「ふふ……よかった。ずっと……待ってたんだから。こうなるのを……。」
「ぇ?」
「一度はあきらめたのに……まさかくるなんて思わなかったから……」
「………?何の話だ?」
「……うぅん、なんでもないの……こっちの…話……」
「ぇ〜?なんだよ、教えろよ。俺に隠し立てはなしだぜ。」
「やだよ、言ったらロイド笑うもん。」
「わ、笑うかよ。笑わないから、なぁ、教えてくれよ。」
「だめぇっ。内緒は内緒だもん。」
「え〜?なぁ、なんだよ?」
「ロイドのこと……好き、だったから……」
「ん?あ、あぁ。」
生返事を返す。コレットの言いたいことがわからない。
「……だったから?」
「………それだけ!ずっと、大好きだからね、ロイド!」
しばらく黙っていたが、突如コレットはそう言うと、布団を被ってしまった。
「ぇ、ぉ、ぉい!……うーん。」
全く心当たりがない。
しばらく考えてみたが、やはりわからないので布団をめくって聞いてみることにした
……が。
コレットは裸のまま眠りに落ちていた。
同様に裸であるロイドに抱きつきながら。
「まんまと逃げられた……か。」
ロイドはふうっとため息をつく。
「ま、いずれ聞くことにするさ……」
コレットの髪を撫でながらロイドは呟いた。
(俺も……寝るかな。)
コレットを起こさないようにロイドはベッドから出、後始末に入る。


しばらくして戻ってきたロイドは、再びコレットと肌を合わせて共に深い眠りについていった…………

「ん〜お早ぅ〜」
「お早うじゃないよコレット、今何時だと思ってるのさ?」
目を擦りながら出てきたコレットにしいながかみつく。
「ぇ……?」
「もう昼だよ昼!もうくちなわはテセアラブリッジに行ってるよ!」
「えぇっ!?わ、わたし、寝坊、しちゃった!?」
「あぁもう大遅刻だよ。まぁ置いていくわけにもいかないから待っててあげたけど。」
「ごめん、しいな……」
「謝るなら他の連中にしな。丁度昼食だから朝ご飯代わりに食べればいいし。
……しかしロイドと一緒の部屋にしたのがマズかったかねぇ……」
「え……ぇ?何が?」
見抜かれているのかとコレットはどぎまぎする。
「ぃゃ、さ。ロイドの寝坊性がうつっちゃったんじゃないかと思ってさ。」
笑顔でそう返してきた…ところを見るとバレていないんだろうか。
ふふん、しいなが思うほど子供じゃないもん。
「ロイドはまだ寝てんのかい」
「起こしておいた……けど、まだかかるって。」
「……この際アイツは置いて行ってもいいんじゃないのかい?」
呆れたようにしいなが言う。
「だめ!ロイドはずっと一緒だもん!」
………………
言ってからコレットの顔が赤くなる。
「ぇ、ぇと、わ、わわわたし、リビングの方行ってるから……」
「ふぅ〜ん」
そそくさと(天使羽で加速をかけつつ)立ち去るコレットの背中をみながらしいなは見送った。
「ほら、しゃっきり歩きな。」
「な、なんだよ急に先生みたいなこと言いやがって」
ロイドがしいなといいあっている声が近づいてきた。
「ロイド、また遅刻ね」
「い、いやでも起きたのはコレットと同じくらいで……」
「コレットに起こされただけでしょう。それに、起きたのが一緒でも間に合わなければ遅刻です。」
「で、でもコレットだって遅刻……」
「累計217回目のあなたとは違います。」
「おまえ、遅刻ばっかじゃねーか。」
ゼロスが口を挟んできた。
「い、家が遠いんだよ。」
そう言い返しながらロイドはあいた席に腰をおろす。
すると隣のジーニアスが話しかけてきた。
「ロイド……」
「ん?な、なんだよ?」
なんか口調が暗い。
「男って……辛いね。」
???
またこの哲学者は自分には分からないことを口走ってきたか。
「なんじゃそら?」
「………」
それっきりジーニアスは黙ってしまった。

あれから一晩ずっと彼は不安と後悔にさいなまれていた。
こんな年で妊娠してしまったらどうしよう?
もし子供が産まれてきたらクォーターエルフとか呼ばれてさらに差別を受けるんじゃないだろうか?
我を失った天才の行動というものはその後が恐ろしい。
ジーニアスはちらと向かいのプレセアを見る。
プレセアもこちらに気付いたらしい
「おいしい…ですね。」
そう言って僅かに微笑んだ。他人にはわからないぐらい僅かだが。
……彼の苦悶はまだまだ続く……


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