総合トップ>SS一覧>SS No.1-096
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無題 |
540氏(3スレ目) |
クレス×ミント |
2003/03/23 |
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「でえりゃあっ!!」
どこまでも続く柔らかい緑色の草原にクレスの叫びが響いた。
強烈な斬撃をまともに受けたモンスターがもんどりうって倒れる。
返す刀で左方からの攻撃をはじき、払う。
「クレス!!下がれ!!」
後ろでクラースが叫んだ。
隣ではアーチェが呪印を結んでおり、二人とも魔力が限界まで高まった事を示すオーラの輝きを纏っている。
「はいっ!!」
その姿を確認したクレスは獅子戦哮でモンスターを一箇所に押し返すと後方に飛び退る。
そして次の瞬間。
「いっけえーっ!!エクスプロード!!!」
「来い、アスカ!!!」
二人に呼び出された強大な爆発と眩い光をまとった霊鳥が、一斉に敵に襲い掛かった。
「クレスさんお疲れ様でした。…あっ、腕に傷が…」
「ああ、これくらい大丈夫だよ。ミントこそ少し休みなよ」
「私は皆さんに守っていただきましたから大丈夫です。…すみません、何のお役にも立てず…」
「何言ってるんだよ、ミントがいるから皆安心して戦えるんだよ?」
「そんな…クレスさんが敵を引き付けて下さってるから私たちが詠唱に集中できるのであって…(ぽっ)」
そんなやり取りをしているミントとクレスの姿をやや離れたところで眺めながら、アーチェが呟いた。
「…あーいかわらず、いちゃついてるわねえ。」
側でチェスター達ものほほんと会話している。
「見ろよ、周囲にハートが飛び散ってるぜえ」
「まったく、若いってのはいいねえ」
「…くすっ」
このままいけば普段どおりの光景、で終わる筈、だった。
…かさっ。
相変わらず二人の世界が出来ているその背後で、茂みが僅かに動いた。
最初に気づいたすずが叫ぶ。
「!?ミントさん、危ない!!」
はっと振り返ったミントの目に映ったのは、見た事のない毒々しい色の触手が自分に向けて伸びる姿。
「きゃあっ!?」
「ミントっ!!!」
とっさにミントを抱き寄せ、庇うように体をひねるクレス。
チェスターが矢をつがえ、射る。
苦無を放つすず。
しかし。
宿屋の一室。
真っ青な顔をしてベッドに横たわるクレスとその脇で泣きじゃくるミント、そして困り果てた顔の4人がいる。
「くっ…クレスさん…っ…」
「ほらぁ、余り泣かないの」
「だって…クレスさんが…ひくっ」
「とっさの事だったんだし、クレスはミントを守ろうとしたんだ。仕方ないだろ?」
「でも…ぐすっ、私が…ひっく…しっかりしていれば…」
「しかし、パナシーアボトルもアンチドートも、リカバーさえも効かないとは厄介だな」
「突然変異したローパーの一種…分泌液に含まれていた成分の構造も通常のものとは大きく異なるようです」
「変わりモンなのはいいから、毒まで変わりモンになるなっつーのなぁ」
クレスとミントを襲ったローパーはモンスター辞典を管理しているクラースでも、独自に情報を収集している
すずでも、全く見た事のない色と形状をしていた。
更に厄介なことにその毒は通常のものと違うらしく、考えられる限りの方法を試したにもかかわらず快方には
向かっていない。
回復法術といくつかの対処療法で容態を悪化させないようにするのが精一杯である。
「ねえ、ちょっと休みなよ。このままじゃミントの方が倒れちゃうよ」
「でも…私のせいで…クレスさんが…ひくっ」
「うーん、このままではまずいな…」
「…くっそー、万能薬みてーなもんでさくっと直せないのか!?」
叫ぶチェスターに、ふとすずが反応した。
「…そういえば忍者の里に伝わる万能薬の伝説を先日、見ました」
「えっ!!」
全員が一斉にすずを見た。
「どんなお薬なんですか!?教えてください!!」
思わずミントが詰め寄る。
「でも、ちょっと手間が…」
「今はその方法以外考えられないからな。やるしかなかろう」
「クレスを直すためならどこでも行くぜ!!」
「もち!!」
俄然やる気を見せ始めた一行だったが。
「…いえ、材料はほぼ揃ってます。ただ…」
普段ははっきりとものを言うすずが、この時ばかりは妙に口篭った。
「すずちゃんお願いです!!教えてください!!クレスさんが…クレスさんが…っ」
彼女の小さい肩を抱き、懇願するミント。
「…わかりました。ではミントさんだけにお話します」
「俺たちがいちゃダメなのか?」
「ええ…すみません」
その言葉を訝しみながらも三人が部屋に戻ったのを確認すると、すずはおもむろに話を始めた。
「…かつて、忍者の里ではあるものを最高の万能薬の源として珍重したそうです」
「ええ…」
「一度に少量しかとれず、また管理も大変な為常備しておけないものだそうなんですが…」
「それを、私にとってこいと?」
「はい。それを採取して、合成していただきたいと」
他の人間に言わず自分だけに告げたと言う事は、その「薬」を作成するのは自分にしかできない事なのだろう。
しかし、忍の秘伝とまで言われるものを果たして自分が作れるのだろうか…。
すずの話を聞いている内に不安を感じ、考え込むミント。
「あの、どうしても無理というのであれば、私が変わりに…」
そんな彼女の表情を見かねたすずが言いかけると、
「ミント…」
突然、クレスがうわごとを口にした。
「危ないっ…んっ…」
「クレスさん…」
(熱にうかされていても尚、自分の事を心配してくれている…。
そうだわ、クレスさんは私の事を、命を懸けて守ってくれたんですもの。
…私だって何をしてでもクレスさんを助けないと!!)
ミントは彼の青い顔を見て、決意した。
「いえ、私がやります。」
「…わかりました。では…」
迷いを断ち切った彼女のまっすぐな目を受けて、すずはゆっくりと話し始めた。
「……では、頑張ってくださいね。」
手順を説明し終わったすずがドアを開け、出しなに声をかけた。
ミントはベッドの傍らの椅子に固まったように腰掛けていた。
サイドテーブルの上にはいくつかの薬の瓶が置いてある。
「…」
ミントはよほど緊張しているのか、返事をしない。
「…鍵、閉めておきますね」
すずはそういうとそっとドアを閉めて外から鍵をかけ、呟いた。
「大丈夫かな…」
一方、ミントは手の中にコップを握り締め、硬い表情でうつむいていた。
何を悩んでいるのか、中の液体をひたすらじっと見つめ続けている。
しかしそうしている間にも刻一刻とクレスの体力は減っていく。
もう猶予はないのを感じたミントは、決意したように大きく息を吐き、手にしたコップの中の中身を少し
飲み下した。
『…後々の行為を楽にするための薬を入れておきます。ミントさんが飲んでくださいね…』
すずの声を思い返す。
そして少し落ち着く為にと立ち上がり、台所に行って水を飲んで戻りかけたその時。
「!?」
突然、身体を熱い何かが突き抜けた。
続けて全身がかっと熱を帯び、特に一部の器官が焼け付きそうなほど熱く疼きだすのが判る。
慌てて身体を少し動かした瞬間服の下で擦れた胸の突端が、大きな波を全身に伝えた。
「…あっ」
小さな声を上げてしまう。
自分でも良くわからない衝動に駆られ、服の上から胸をそっとなでてみると、それだけで背筋がぞくぞく
する程の快感を感じた。
『万能薬の源とは、女性の愛液の事らしいです』
『ですので、それを採取していただく必要があります』
書物を荷物から取り出してめくりながら、すずは言っていた。
先ほど飲んだコップの中身は蜜を摂るための媚薬だったのだろう。
断片的な知識を思い返しながら、ぎゅっと自身の肩を抱きしめて堪えようとしてみる。
しかし、下半身を中心とした疼きは一瞬の絶え間もなくじんじんとミントを苛む。
(こんな気分…今まで感じたことありません…)
知識としての快楽なら知らない事もないが実際に体験した訳ではない。
それゆえに初めて体験する強い快感の波にあっけなく飲み込まれそうになる。
しかし、懸命に堪えながらミントは立ち上がって、少しづつ歩き始めた。
「…んっ、はあっ」
一歩歩くごとに下半身を中心に大きな快楽が襲い、膝が折れそうになる。
それを必死で堪えてベッド側に立つと、震える手ですずの指示どおり服を脱いだ。
『多分服を汚してしまうので、脱いでしまった方がいいかもしれません。』
すぐにほんのりと桜色に染まった肌が露わになる。
柔らかな曲線を描く胸、折れそうに細い腰、そしてさほど大きくはないものの弾力に富む尻。
そして足の付け根にある金色の茂みからは、透明な液が滴り、太腿をも濡らし始めている。
『この書物には液の温度が体温以上になっても以下になっても薬効が低下してしまうと書いてあります。
対象は未知の毒ですし、万能薬の効果を最大限に生かしても効くかどうかは不明です。
ですから、効果が下がるような方法はできるだけ避けて戴ければと思います…』
そんな会話を思い返しながらミントはベッドに腰掛け、足を大きく開いた。
(だからって、こんな恥ずかしい方法をとらなくても…)
誰にも見られていないと言う事はわかっているが、それでも激しい羞恥心で消えてしまいそうになる。
透けるような金に縁取られたそこは既に太腿まで濡れぼそり、誰も触れた事のない蜜壷の深部から透明な液を
溢れさせていた。
最深部の位置を確かめるため澄んだピンク色の秘唇を探ると、敏感に反応した身体が大きく跳ねる。
「あっ…あんっ!!」
指や掌が触れる度に強い快感が脳を襲う上、蜜で指が滑ってしまって上手く位置を探れない。
「やっ…あっ…はあんっ」
そうしている内にどんどん蜜は溢れて布団さえも淡く濡らし、くちゅっ…ぴちゃっ…ちゅくっという淫猥な
水音が部屋に響く。
彼女の背中はクレスの腹に預けるような形になっている為、いつ彼に気づかれるかと思うといてもたっても
いられず、その焦りがまた指をあらぬ方向に導く。
ようやく蜜壷の位置と深さを確認するころには強い快感と精神的疲労でぐったりとなってしまっていた。
「んんっ…はあ……あ…っ」
荒い息をつきながら、小瓶を手に取る。
先端が細く伸び、イチジクのような形をしている。
『この瓶の中の薬液を…そこに入れて、よく混ぜてくださいね』
すずの言葉どおり、蜜壷に小瓶の細長い口を差込み、瓶を逆さにする。。
こぽ…こぽという微かな音と共にその桃色の液体はミントの中に流し込まれた。
と、そこでミントは一つの疑問にあたった。
(かき混ぜるとは…どうすればいいのでしょう…)
既に彼女の思考は快楽にかき回され、正常な判断ができなくなっている。
(そうだわ…)
ミントは自らの白い指を差し込むと、ゆっくりとかき回し始めた。
「ああっ…はあんっ…んくうっ!!」
狭い入り口を指がかき回すたび、更に大きな快感が彼女を襲う。
その波に揉まれるあまりつい指を大きくかき回すように動かし、反応して大きく身体を反らしてしまう。
「はあっ…ああんっ…んくっ!!」
こぽっ。
やがて溢れ出した蜜と共に薬液がこぼれた。
「!!いけないっ!!」
はっと我に返ったミントはあわてて足を閉じ、付け根を押さえた。
毒に侵され、夢うつつのクレスだったが、完全に意識がなくなった訳ではなかった。
チェスターやアーチェが自分を励ましてくれていた事も、すずやクラースがあらゆる知識を探ってくれたのも、
何よりミントが必死で自分を回復していてくれたのもちゃんと感じていた。
だから、一時途切れていた意識が濁った意識が戻った時最初に思ったのは彼女のことだった。
(ミント…もう泣きやんでくれてるかな…)
クレスがまだぼやけた目をうっすら開けてそんな事を考えていると、頬に水滴が当たった。
何やら白いものが彼の視界全面を遮るように見える。
(何か見える…ミントの顔かな…じゃあさっき落ちたのは涙?…困ったなあ…泣き止んでくれるといいんだけど…)
尚もぼんやりとそんなことを考えていた…のだが、次の瞬間クレスは毒も熱もすっ飛ばして一気に覚醒した。
目の前にあったのはミントの下半身だという事に気づいたのである。
「みっ…ミントっ!?」
「えっ、きゃああっ!?」
クレスの声にびっくりしたミントは思わず叫ぶ。
ぱしゃっ。
その拍子に、彼女の秘貝から薄桃色の液体が飛び出した。
その液体は大きく開いた彼の口に飛び込み、余った分が跳ねて顔を濡らす。
「!!!!!げっ、げほっ、げほっ!!!」
「きゃあっ!!クレスさん、大丈夫ですか!?」
突然飛び込んできた液体を半端に飲み込み、思わずむせるクレス。
ミントは慌てて背中をさすり、サイドテーブルにおいてあったコップを差し出した。
「げほげほっ…ありが…だあああっ!!!!」
コップの中身を一気に飲み干しようやく一息ついたクレスだったが、今度は目を大きく剥いて固まった。
目の前のミントは、一糸さえもまとっていなかったのだ。
彼の視線に暫くきょとんとしていたものの、はっと気づくと布団をひっぱがし、真っ赤になりながら身体に巻きつけるミント。
「あのっ…これは…その…実は、すずちゃんが…その…万能薬の処方だと…」
そうして、しどろもどろになりながらも、照れ隠しと弁解のために慌てて説明を始めた。
「…そ、そんな手順で作らないとダメな薬…じゃないと直らなかったんだ…」
「……はい…で、その、温度を体温以下にしちゃだめだって言うんで…その、直接と思って…あっあの、お体は大丈夫ですか?」
突然聞かれたクレスははたと我に返り、異変に気づいた。
確かに毒による体力低下は少し収まった、気がする。
熱は、まだかなり高いが意識がなくなる程ではない。
むしろ一番の異変は、明らかに強い性的興奮を覚えている事だった。
いくら刺激的な姿を見たからといっても…彼自身感じたことがないほどの昂ぶりである。
…とはいっても全部を話すわけにはいかなく、クレスはお茶を濁すように答えた。
「い、一応、大丈夫みたい、かなあ…」
「本当ですかっ!?」
喜んだミントが思わず抱きついく。
身体に巻きつけていた布団がはだけ裸身が露になり、服越しに温もりが感じられて更なる興奮を煽る。
「よかった…クレスさんに何かあったら…私…ぐすっ」
その感触に、クレスの中で最後の何かが弾け飛んだ。
「…ミントっ…ごめんっ!!」
突然、ミントは強い力で抱き寄せられ次の瞬間にはベッドに押し倒されていた。
眼前に紅潮したクレスの顔が迫る。
「!!??」
「…あ、あのさ、水飲んで落ち着いたら、こう、ミントの身体凄く綺麗だし、その、なんていうか、あのっ」
「水…?あああっ!!!」
興奮の余り我を忘れてキスを迫ろうとするクレスを押しのけ、ミントは跳ね起きた。
「ぐあっ!!…え?」
強烈なアッパーカットを食らい、思わずのけぞるクレス。
サイドテーブルにには空のコップと小瓶が乱雑においてある。
『コップには後々の行為を楽にするための薬を入れておきます。ミントさんが飲んでくださいね。間違ってクレスさんに飲ませてはダメですよ』
ミントの脳裏にすずの言葉が浮かぶ。
「ごめんなさい…私ったら…」
「?」
「あれは私が飲んで…その、お薬を作る予定だったものだったんです…それを飲ませてしまって…」
クレスは顎へのヒットで一瞬意識が遠くなったものの、胸と足の間を隠しながら真っ赤になってもじもじするミントの姿にまた興奮を掻き立てられた。
無言で膝を進めて彼女をきつく抱きしめ、そっと腰に手を這わせる。
「あっ…」
ミントはそれだけで感じたのか、彼のパジャマにしがみついて来た。
耳朶にキスするだけで大きく身体を震わせ、熱い首筋にそっと唇を這わしてみるとしがみついた手に力がこもる。
金の髪越しに透けて見える頬は紅潮し、何かを堪えている風に見える。
その表情に堪えようのない感情を覚え、クレスはミントの両頬を掌で挟み、上に向けさせた。
そして唇を塞ぐ。
「!!!」
ミントは突然の行動に驚愕したものの、ぶよぶよした唇の感触は意外と心地よく彼女のそれを包み込んだ。
「んっ…」
すぐに唇を離し、顔を覗き込むようにして話しかける。
「…って事は、僕…媚薬か何かを飲んじゃったんだ」
「すみません…」
「…っと、どうしよう?」
「え?」
「その…僕、今すごく体が熱いんだ。でね、あの…したくてたまらないんだけど…だめかな?」
誘われるような口調で、ミントが答えた。
「私も今、凄く体中が熱いんです。クレスさんと…その、したら、収まりますか?」
「うん…」
興奮の余り声がかすれるが、大きく唾を飲み込むともう一度頷いた。
「うん。僕が治してあげる」
クレスがミントの白い頬に、額に、まぶたに、軽く唇を落とす。
唇を唇でそっとなぞってから、ついばむような軽いキスをする。
「んっ…」
それからゆっくり舌を差し込んだ。
戸惑ったようにじっとしていたミントの舌も、クレスのそれにあわせるように少しづつ蠕動を始める。
絡めあい、歯列を探りあい、唇をなぞる。
ゆっくりと唇を離すと、クレスは囁いた。
「ミント…好きだよ。」
「えっ…」
ただでさえ赤い顔が見る見る紅潮していくのがわかる。
「今のうちに言っておきたくてさ」
「わ…私も…クレスさんのこと、大好きです」
「本当?」
「はい…」
「そうか…なんだか嬉しいな」
ごくごく小さな声でのやり取りだが、お互いの心には何十倍にもなって届く。
クレスは自然に湧き上がる微笑を顔に、首筋から鎖骨を舌でなぞった。
それから豊かな胸のふくらみを、そして突端の薄紅色を口に含む。
「…っ、ああんっ!!」
座ったままだったミントが、思わず倒れそうなほど大きく身体を反らせた。
慌ててその細い腰を抱き取ると、突端から唇を離さないままでベッドに寝かせる。
そして唇を離すと起き上がり、着ていたものを全て脱ぐ。
「!!?」
「びっくりした?」
目を多きく見開かいたミントの姿に気づき、照れた様に言うクレス。
その下半身は大きく屹立し、太い血管をたぎらせて脈打っていた。
先端は自身から出た液体でぬらぬらと妖しく輝いている。
「ちょっとだけ…びっくりしました」
幼い頃風呂で父のものを見た限りのミントは素直に頷いた。
(男の人って…みんなこんな風になるのですね…)
興味深々で見つめるミントの視線に恥ずかしくなったクレスは、隠すように身体をかぶせて囁く。
「そんなに見られるとなんだか恥ずかしいな」
「あっ、ごめんなさい…私ったら…」
今度こそ互いの素肌の温もりを感じながらきつく抱き合う。
またキスを交わしながら、クレスの掌がミントの胸に伸びる。
そこはとろけそうな程柔らかく、熱い双丘はまるで掌に吸い付いたかのような感触を伝えてきた。
突端を親指と人差し指で軽くつまみ、転がしてみると
「んっ…はあっ」
ミントの体が震え、それに合わせて胸もふるふると震える。
さらに先端を吸い上げ、舌で絡めとりながら更に片手を下に伸ばしてみる。
硬く閉じた膝に手を差し込み開くと、彼の目にミントの全身が映った。
先ほどは動揺して殆ど見ていなかったが、鮮やかなピンク色をした中心は小さな花びらを咲かせ、
花芽も蜜壷もきらきらと輝いている。
「すごく…綺麗だね」
「クレスさんこそそんなに見ないで下さいっ」
思わず手で顔を多い、身をよじるミント。
しかし、クレスが秘唇に自身の唇を寄せると、激しい快感に大きく身を震わせた。
花芽を唇で揉みしだかれ、舌を蜜壷に差し込まれると
「いやあっ!!」
思わず絶叫し、がくがくと足を震わせる。
指を差し込まれ、ゆっくりと中の具合を確かめるようにかき回される。
さらに別の指で花芽を擦りあげられると頭の中が真っ白になってくる。
「だめですっ…もう…変になっちゃいそう…っ」
ミント目にうっすらと涙をためてクレスを見つめた。
「じゃあ、痛かったら言ってね?」
「はい…」
クレス自身ももう限界まで達していたが、それを堪えて言うとまず彼女を安心させるように強く抱きしめた。
ミントの体から力が抜けたのを確認するとゆっくりと膝を進め、剛直を彼女の深部に当てて少しづつ差し込む。
「…っ!!!」
「痛い?」
先端部だけ入れたところで止め、聞いてみる。
「いえ…大丈夫です…それより…もっとじんじんしてきてっ…」
そんな彼女の言葉に誘われるように更に差し込む。
奥まで入れると彼女をもう一度しっかり抱きしめ、傷みに慣れた頃を見計らって少しづつ身体を動かす。
「ミント…すごく気持ちいいよっ…!」
「…っ…あっ、…あんっ!」
快感が痛みを凌駕しているらしく、彼女はすぐに甘い吐息を漏らした。
しかし声を出すのには抵抗があるらしく、慌てたように手の甲を口に当てて噛み締める。
その姿を見たクレスはおもむろに彼女の口に当てられた手を取ると、指先にキスした。
「やっ…だめですっ…離して…」
「声…聞かせてほしいんだっ…」
手を優しく掴んだまま、少しづつ腰の動きを激しくする。
「やっ…だって…はあんっ、そんな…恥ずかしいっ」
「恥ずかしくなんてないよ、凄く可愛い…」
「そんなっ…ああんっ!!!」
腰の動きにあわせたかのように彼女の内奥が締め上げられていく。
顔の表情も、強い衝動を堪えているような美しい苦痛に歪む。
「クレスさんっ…私、なんだか…飛んでいってしまいそうですっ」
「僕も…そろそろ、限界っ…」
「あっ、やあっ!!だめっ、おかしくなっちゃいます!!」
「ミントっ!!」
思わず身体を強く抱きしめると、二度三度と深く突き上げる。
「やあああんっ!!!」
「…くっ!!」
腕の中で白い肢体が一際大きく跳ねあがり内奥がきつくきつく締め上げられたのを感じると、クレスは
堪えきれずに自身の白露液をミントの中へと吐き出した。
次の日。
すずは寝不足の目を擦りながら宿屋の食堂に現れた。
懐には乾燥させた薬草が一袋忍ばせてある。
(…私とした事が…重要な素材を入れるのを忘れてしまいました。
コレがないとあの薬は効果がないのに…クレスさんに何かがあったらどうしよう…)
あるまじき失態に大きく落ち込み、一人ぶつぶつ呟いている。
その背中に、声がかかった。
「すずちゃん、どうしたの?」
「あっいえ…!!!!」
振り返ると、いつもどおりの笑顔のクレスがいる。
「く、クレスさん!?」
(なんで…あの薬は全く効果ないはずなのに…)
「心配させちゃったみたいだね、ごめんね」
「クレス!?本当に直ったのか!!」
「ミントお手柄ー♪」
「いえ、私は何も…」
チェスターとアーチェも喜色を浮かべて駆け寄ってくる。
「ってか前より元気じゃないかぁ?」
「いっいやあ、あはははは…」
「んもう、寝ずの看護で全快ってヤツ!?」
「いっいえ、うふふふふ…」
「…全く、若いってのはうらやましいねえ」
呆然としているすずの隣で、クラースが顎に手を当ててニヤリと笑いながら呟いた。
「え?…あっ!!」
その言葉に閃くすず。
(もしかして、激しい運動による大量の発汗で新陳代謝が活発になり…毒の成分も全部流れてしまったとか…?)
こっそり二人の顔を観察してみると、何やら肌に張りが出ているような気がする。
ミントは腰のあたりに痛みを感じるのか、時々そっとさすっていたりもする。
(確かに発汗による毒の排出は有効な手段の一つではあるけど、…でも、だとしたら忍の秘伝とは一体…)
「あれ、すずちゃん、そんなところで突っ立ってないで早くご飯を食べようよ!!」
「うふふ…私もなんだかお腹がすいてるんです(ぽっ)」
やたら元気一杯なクレスとミントの声が耳に飛び込んでくる。
(…まあいいか。何にせよクレスさんが元気になられたのは良いことですし)
「はい、今参ります」
すずはきりのなさそうな推論を頭から振り払うと、クレスたちが待つ食卓に歩み寄った。
一方忍者の里では。
すずの祖父、乱蔵が眉間に深い皺を寄せて考え込んでいた。
「ううむ…」
目の前にはすずに渡した筈の秘伝書がおいてある。
よく見ると、表紙だけが新しい。
「儂としたことが…ぬかったわい…」
そういえば数ヶ月前旅の商人からこっそり買った艶本を隠す為、適当な秘伝書と表紙だけを取り替えたのだが
息子夫婦の一件などでばたばたしている内にすっかり存在を忘れてしまい、表紙を変えぬまますずに渡して
しまったのである。
「いくら大人並の実力を持っていると言っても所詮は子供、口伝の形を借りた艶本の内容を全て理解する事は
不可能だと思うが…。
次にどのような顔をして会えば良いのか…いっそ仮病で顔をあわせぬよう…いやしかしそれではあの本の内容
を実践するなどと言い出しかねない…しかし…ううむ…」
乱蔵はきりのない推論を胸に、いつまでもいつまでも秘伝書と睨み合っていた。
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