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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 105氏(3スレ目) ロニ×ナナリー 2003/03/25 -

「ロニのおみやげって」
腕の中にあるのは籠に詰まった様々なパン。
言葉の続きの代わりに出るのはため息だった。
「なんだ、パンは嫌いか?」
べつに、と口の中で呟きながら、それでも呆れた表情は隠せない。
オンナゴコロが解ってない。いつだってロニはそうなんだ。
女の人に声をかけてばっかりなのに、肝心のこういうところは全然気が利かない。
別段宝石とか期待したわけじゃないけど、例えばカイルやリアラがくれた
花とかアクセサリーとか、女の子が喜ぶものを用意できないのだろうか。
「ちなみに、15歳にちなんで15個を詰め合わせてみたわけだが」
自慢げに言われても…。あーあ…ロニって、本当に解ってない。
「はぁ…。ロニがいっつもふられてばっかなの…あたしすっごく解る」
「こ、こいつ…!なんて事を……」
「本当の事を言って何が悪いのさ!」
そんないつも変わることのないやりとりに、カイルとリアラ、
そしてルーの笑い声が重なる。

けど、いつまでも同じじゃ駄目。ナナリーはそう思う。

【Anniversary】

概して誕生日というものは、年頃の、特に大人というものに憧れる子供には
常に特別な日である。
そしてナナリーにとって、今日はまさしく特別な日だった。
『俺は14歳以下には手出ししない主義なんだ』
この一言を子供らしい純真さで信じてから、幾年かが過ぎ、
今日で15になったナナリーは傍目にも解るほどに意気込んでいた。
――ロニは大人の女が好きだって言ってた。
だから慣れない口紅も、リアラに手伝ってもらってだけど付けてみたし
伸びやかに育った肢体を引き立たせるデザインのワンピースも、今までよりは大人びているつもり。
今日からはロニに子供扱いされなくなる。
ナナリー本人はそう思っていた。
「(なのに、あーあ…。)」
子供扱いされたことがくやしくてたまらなくて、折角の誕生パーティーも
どこか色褪せて見えた。

夜も更けて、宿の一室で風呂上がりの火照りを冷まそうと、ロニは窓際で生ぬるい風に当たっていた。
カルバレイスはアイグレッテやクレスタに比べ、暑熱が厳しいが
夜ともなれば、海を渡る風が火照った体に多少は心地いい。
酒でも有ればもう少し快適な夜になるだろうが、あいにく手持ちにない。
「くそっ…」
隣室のカイルとリアラは今頃よろしくやってるだろう。
それがどうにもロニにとっては面白くない。
「あー…俺にも恋人がいりゃなぁ…なんつーか、こう………こう……
……………。……いや、違う違う…。」
ツインテールのよく似合う、いつも子供扱いされては怒っている少女が何故か脳裏に浮かび
あわてて振り払う。
ナナリーが年を重ね成長するにつれ、自分に好意を寄せてくること、
言葉ではない、ふとした視線やすがりついてきたときのひたむきな態度。
しかも、その想いがその年々強くなることを感じてきたが、
年齢差と相まって、おそらく年上の異性に対する一種の憧憬のようなものだろう。
ロニはそうとも考えている。
だからついついナナリーを過剰に子供扱いしてしまい、
結果としてそれが、彼女に背伸びをさせる原因になるのだが。

「(そろそろ潮時か…)」
返答を先延ばしにして、二人の関係を宙ぶらりんにしてはおけないし、
なによりも、年齢問わず女性を悩ませるのは彼の主義に反する。
イエスかノーか。
実のところ自分から言い寄ることはあっても、言い寄られた経験が皆無のロニにとって
慣れていないともいうのだが、まさしくこれは難題だった。
下手をすれば一生ものの問題に、悩みに悩んだ彼が無意識にベッドで転げ回っていると、
――コンコン、
と控えめなノックの音。
おおかたカイルかリアラだろう、そう思い「入っていいぜ」と軽い返事をする。
しかし予想に反してドアの隙間から覗いたのは、真紅のツインテールだった。
「寝てたの?」
ベッド上に横たわるロニを見て、ナナリーはやや気後れしたらしく、
首だけを突きだしてこちらを伺っている。
「(…何をしに来たんだ?)」
やや訝しく思ったものの、このままでは廊下を通る他の客の邪魔になりかねない、
そう思い彼女を部屋に招き入れた。

「(こいつ一体何しに来たんだ?)」
部屋に通されても、ナナリーは黙ったままだった。
とりあえずと勧められた椅子に座り、渡されたコップに注がれた氷水と睨み合っている。
ロニもなんとなくだが、声を掛けづらい。
――………。
「ナナ「ロニっ!」ー」
沈黙に耐えかねたロニときっ、と勢いよく顔を上げたナナリーとの互いに互いを
呼ぶ声はほぼ同時に発せられた。
あまりに気合いの入った声に肩を竦めたロニには気付かず、
一言一言確かめるようにナナリーは言葉を紡いでいく。
「あの、さ、ロニは14歳以下には手を出さない…そう言ってたよね?」
「あ、ああ…」
そういえば、そういう事を言ったことがある。
…様な気がする。       
確かそんな言葉だったか。何故今になって…。
「……だから…今日…あたし………」
ナナリーの視線はいつしかロニから自分の膝に向けられている。
声も少しずつ小さくなっていく。
何やら言い出しにくい事らしい。思わず身を乗り出す。
うんん、とうなり声(ロニにはそう聞こえた)を上げるとはっきりとした声で告げた。
「15歳」
「あ?」
「…あたし、15歳に今日、なったんだよ」

思考がめまぐるしく動き、告げられた言葉の言わんとする意味を導き出し
そして急激に停止した。
つまり『15歳になったから手を出せ』…そういうことだ。
「(夜這いのつもりか?)」
子供だと思っていたが…いや、だからこそこんな無謀なことをしたのか。
いずれにしろ、今ここでその答えを出さなくてはならなかった。
「(まいったな…)」
だが、迷っている暇などロニには無い。
難しい顔になってしまったロニの顔を上目遣いで伺っていたナナリーだったが、
「ちょっと来い」
ようやく声をかけられ、素直に近寄っていく。
と、いきなり回転する視界。思わず悲鳴が上がる。
ベッドに押し倒され、突然の事に目を白黒させているナナリーだったが
ロニが着衣を脱ぎ捨て上半身を晒すと、ようやく我に返った。
「な…何?」
「怖いか?」
賭けだった。
ナナリーが怯えて逃げたらガキだと一蹴する。
もし逃げなかったら、その時は……
なおも身動きの取れないナナリーの耳元に唇を寄せ、ふっと息をかける。
「きゃ!」
ナナリーもようやくロニの意図が理解できたらしい。
望むところだ。そのためにここに来たのだから。
相手をじっと見据え、頭をしかと横に振る。
何故かそこで、少しロニが困ったような顔をした。

あらためてナナリーを組み敷くと、唇に唇を押し当てる。
彼女の鼓動が、音になって耳に届きそうなほど高鳴っているのが
重ねた唇から伝わってくる。
が、逃げるそぶりは全く見せなかった。
再度唇を重ね、今度はより深く長く口づけをする。
「ん…んぅ…」
口腔内に滑り込んでくる舌と、自分の舌とが絡み合う。
「(これが、大人のキス…)」
慣れない感触に、初めはとまどっていたナナリーも
何度か繰り返すうちに自分から積極的に舌を絡めていく。
つ、と透明な唾液の糸を引いて唇が離れると、ロニの手が服の上をなぞり
太股をさするようにしてスカートの裾に潜り込む。
「あ」
思わずぎゅっと目をつぶる。
かすかな衣擦れの音とともにワンピースが取り払われるのが、
目を閉じていてもはっきりと感じられた。
「(やっぱ…恥ずかしい)」
家族ぐらいにしか見られたことのない裸身を誰かに見られるのは、やはりとても
勇気の要ることだと思う。
…ロニはどんな顔で見てるのだろう。
そう考えると、どうしても目を開けることが出来なかった。
そのロニは、実に複雑な表情をしていた。
「(うーむ…)」
おもわず考え込んでしまう。
ワンピースの下から現れた下着は、持ち主の意気込みを如実に物語っていた。
彼女なりに大人っぽいつもりなのだろう。
レースをふんだんにあしらった、サイドを紐で結ぶ型の下着は、
子供が着けるには少々似つかわしくなかった。
「(マジだな…これは。こりゃ子供扱い出来なくなりそうだ)」
だが、そう考えると少しは気が軽くなった。

「ひゃ…」
耳朶に唇を当てられる。その感触に思わず声が出た。
そこが弱いと知ると、ロニの唇が耳を責め立てる。
耳朶を甘噛みし舌先で耳をなぞるそのたびに、ナナリーは甘い声を上げる。
「…ぁ…ん……」
くすぐったい。
けれど、もっとしてほしい。
こわばっていた身体から力が抜けていく。
そんな自分の変化にナナリーは戸惑っていた。
「(なんか…へんなかんじ……)」
抱きしめてくれていた手はすでに胸元に降りていて、
まだ育ちきっていないふくらみをとらえている。
あえて敏感な先端ではなく乳房全体を撫でさすり、揉みしだく。
耳を攻めていた舌はいつの間にか、首筋をなぞっていた。
「…は…ふぅ…っ……ぁあんっ」
なんだか切ないような、不思議な感じ。
「(でも…、いやじゃない、かも…)」
それが自分でも不思議だった。

いつしか気温のせいだけでなく、互いの体はじっとりと汗ばんでいた。
乳房全体を愛撫していた指先が、不意にその先端を擦り上げる。
「あぅっ」
全身が痺れる。とても、甘く。
「ん…あんっ…ロニ…っ」
指の腹で転がされ、バラ色に染まった乳首が次第に張りつめていく。
それを見計らったように、敏感になった先端をロニが口に含む。
彼女自身にも押さえきれない声が、ナナリーの口から一際高く上がった。
「…っあぁぁ…っ」
無意識に力のこもった足がシーツに皺を寄せる。
ロニが口腔内に含んだ乳首を舌で嬲り、時折きつく吸う。
「はぁっ…はっ…っぅうん…」
何かを堪えるように、ナナリーの体がふるふると震えた。
「ああっ…やっ…ロニ、ロニっ…」
「うわっ…と、とっ…落ち着けって」
突然、勢いよく頭にしがみついてきたナナリーを引きはがし、あやすように語りかける。
「どうした、怖くなったか?」
「んーん…。…よく…わかんない…」
やや型くずれした髪が左右に揺れる。
「…あたし、なんか変なの…」
彼女の体はまだ‘感じる’ということ、性感というものを知らない。
ただ、得体の知れない、何ともいえない感覚に翻弄されるのみだった。
摺り合わせた太股の間がじりじりと熱い。
何かが奥の方から溢れ出て、そこを覆っている下着も湿ってきている。
「…ここ、だろ」
ちょうどその箇所にロニの指先が触れた。
「ん、うん…」
布越しにも其処が湿ってきているのが分かった。
そのまま指の腹で撫でるように擦る。
「…あ、やだ…」
自分でも未知の場所に、下着越しとはいえ触れられるのは
恥ずかしくて堪らないのだろう。
ナナリーの目にはじわり、と涙が浮かんでいる。
「(恥ずかしい……でも…ロニになら…)」
ロニになら任せて大丈夫。大好きなロニだから、だから大丈夫。
必死にそう自分に言い聞かせた。
よしよし、と幼児を宥めるように、涙ぐみながら羞恥に耐えているその頭をなでてやる。
そうしながらもロニの指は下着の中に滑り込んだ。
既にそこは粘り気を持った蜜が溢れんばかり。
その滑りを借りて秘裂をなぞっていく。くちゅ、ぬちゅ、とかすかな水音。
「ぁ……ん…」
未知の感覚に翻弄されたナナリーが身を捩る。
「…うぅん…は…っく」
頃合か。
そう判断すると下着の紐を軽く引く。
しゅる、と音をたて濡れそぼった下着が抜き取られ、
後にはナナリーが生まれたままの姿で横たわっていた。
ほんのり上気した顔はまだ幼さを残していたが、その伸びやかな肢体と相まって
爽やかな色香が漂っていた。
思わず見入ってしまうほど扇情的で、そして愛おしい。
「……はずかしい…」
ロニの視線に耐えかねたらしく、彼の胸板に縋り付いたナナリーは小さな声で訴えかける。
「隠すなって」
「…子供だって思ったでしょ。どうせ胸…小さいもん、あたし」
両手で胸を覆い隠し、照れ隠しのような拗ねたような口調。
「ロニの好みじゃない、と思うし…。…っ、わ」
大きな手が自分の手の上から胸をやさしく包んだ。
ナナリーの手越しにやわやわと乳房を揉みしだきながら囁きかける。
「これから大きくすればいいさ」
「なる?」
「なる。俺がしてやる」
その言葉がナナリーを赤面させる。
「…ロニのすけべ」
「…あ、ずるい」
「?」
彼女の目線の先はロニの下半身。
何かずるいと言われることでもあったのだろうか。いや…ない、…と思う。
と、ナナリーの手が矢の速さでロニの下半身、――否、彼のズボンに伸びた。
「ロニっ、ずるいよ!」
「うおっ!?」
止める間もなく、その裾を押し下げようと手に力が籠もっている。
「あたし、だけ、裸じゃ、ずるい、…っ」
だが、ベルトが留まったままのズボンはなかなか下がらない。
「(何か、硬い…)」
しかもなにか、つっかえているものがあるらしい。
そう見て取ったナナリーの攻撃(?)が激しさを増す。
「ぬおぉぉっ…」
ロニの口から潰れたようなうめきが漏れた。断末魔の叫び、ともとれる。
つっかえているもの、言うまでもなくそれはロニの息子だった。
「(お、折る気か……っ)」
自らが立ち上がっている方向とは逆の向きに力ずくで押されている。
このままだとナナリーにへし折られかねない。それだけは阻止しなければ。
「あだ、だ、たたたた…、や、やめてくれ……」
そのあまりに悲痛な訴えに、ナナリーは素直に手を離した。
息も絶え絶えにベルトを外し、なるべく自らの分身を刺激しないよう、そろそろとズボンを脱ぎ捨てる。
「こ、これで、いいだろ?」
そう言いながら、死にそうな顔になっているロニをナナリーは不思議そうに見ていた。
「(何か痛かったみたいだけど…)」
ふと、相手の股間が視界に入り、瞬時に脳裏に答えが閃く。
「(あっ…もしかして………)」
思わず手を伸ばし、それを撫でさすっていた。
「ごっごめん、ごめんね。どうしよう…まだ痛い?」
初めて見る男性器は怖いとか気持ち悪いとかいうよりも、
なんだか可哀相だった。…自分のせいだけど。ロニには絶対言えないけど。
幹の部分を愛撫するうちにむくむくと屹立するモノを、今度は指先でなぞってみる。
先端まで滑らせ窪みを捉えると、それ全体がびくんと脈打った。
じわりと涌いてくる液が指先を濡らしている。
「(うーん……ちょっとかわいい、かも)」
一旦見慣れてしまえば、そう思えないこともない。
何よりも、自分の拙い愛撫の一つ一つに反応してくれている事が嬉しかった。
萎えかけていたそれは、いつの間にかすっかり硬度を取り戻している。
「…ロニ、気持ちいい?もう痛くない?」
その言葉に、されるがままだったロニも我に返る。
「あ、ああ…」
「よかった」
ナナリーは無邪気に喜んでいるが、ロニの心中は複雑だった。
素直に気持ちよかったことや、危うく馬鹿力で折られかけたこと、一時的とはいえ彼女に主導権を握られたこと…。
正直自分が少しだけ情けなくなっていた。
とりあえず、気を取り直してナナリーを抱きしめつつ、寝台に倒れ込む。
「きゃあ」
先ほどまでと違い、妙に楽しそうな声色だった。
「この」
ほんの少しだけ脅しも兼ねて彼女の上に覆い被さる。
密着した部分から全身に熱さが広がっていく。間近に目が合い、自然に瞼が降りる。
深く貪り合う口づけではなく、ついばむような軽いキスを繰り返す。
ナナリーの表情がうっとりとしてくるのを見計らい、秘所に指をしのばせる。
「…あ、あ…」
恥ずかしい思うより、もっとして欲しい、もっと触れられたいといつの間にか思うようになっていた。
秘裂をかき回す指先の動きに合わせ、体が震える。
浅いところをなぞっていた指を少しずつ秘所に沈ませ、ゆっくりと行き来させる。
「辛くないか?」
「ん…、うぅん。あたしは…平気…ロニが、優しい、から…」
不覚にもどきりとした。
自分を真正面から慕ってくれる、彼女のその言葉に。
「…そ、そうか」
照れ顔になったロニを見、くすくすとナナリーは笑った。
「…いいよ、きて」
嬉しい一言だった……がナナリーに主導権を握られたようで、少しばかり複雑な心境だった。
だが、不快ではない。
「あー…その、だな。初めてはすごく痛い…らしい」
「うん」
すごく、を強調したが、ナナリーに動じた様子はない。
「ナナリー、お前…随分落ち着いてるな」
こいつは本番に強い。間違いない。
昔からそうだった。一度覚悟を決めれば、彼女の覚悟は揺るがない。
ロニ自身は認めたがらないが、その姿には正直惚れるものがあると言っていい。
「信じてるもん」
またも彼女は嬉しい事を言ってくれる。
初めて本気で愛してやりたいと、そう思った。
「いくぞ」
「…ん」

さっきまで指が入ってた処に、ひどく熱い何かが沈み込んでくる。
「んんっ…」
やっぱり怖かった。
けどロニが心配するから、口には出したくない。絶対出さない。
「ううっ…あっ…」
ぎりぎりと相手の背中に爪を立て、必死に声を殺した。
「(うううぅっ…痛い、痛いいっ…!)」
押し広げられる激痛をこらえ、歯ぎしりの音がするほど歯を食いしばる。
「つ…」
痛いのはロニもまた同じだった。ただし背中だったが。
背中に食い込む爪の痛みに思い切り顔を顰めながらも、一気にナナリーの最奥まで侵入する。
破瓜の痛みを分け合ってる様なものだ、と自分に言い聞かせつつ、
涙をぬぐってやる。
「あたたた……よーしよし」
「…子供扱いするな」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられ、涙ぐんだ目でロニを睨む。
あたしは子供じゃない。今はもう、大人だもの。
「大丈夫だ。全部入ったぞ」
「えっ……」
下腹部に感じる疼くような痛み。おそるおそる力を抜いたそこに確かに感じる。
「ん…うん…ロニがあたしの中に…」
ひどく慕わしく、愛しい。夢にまで見た行為。…凄く痛いのは予想外だったけど。
痛みを忘れるほどに心が暖かくて、とても幸せだった。
「ひとつになってるんだ…。んん…幸せ、だなあ。ロニのこと好きでよかった…」
逞しい胸に顔を埋め、猫のように頬ずりをする。
「ナナリー…」
口に上らせないだけで、ロニもまた同じ気持ちだった。
快楽より、幸福感や充足感に心が満たされる。
くちゅ、と音を立ててゆっくり腰を動かす。
響き渡る濡れた音がひどくいやらしく聞こえる。
「う、うん……やっ……」
愛おしい痛みがやがて切ない痺れに変わっていく。
突き上げられることを求めるように、僅かに腰が浮いていた。
「…っは……あぁ…あっ」
ナナリーの表情から苦痛が薄れたことを確認すると、さらに深く彼女を貪る。

もう互いの呼吸しか聞こえない。
ただひたすらロニに縋り付き、彼にすべてを委ねるのみだった。
「あっ……うあ…はあ、ああぁっ…」
胎内で何かが熱く弾ける。
相手の体がぶるりと震え、引き抜かれる熱塊。
「…あ………」
まるで夢か何かのようにぼんやりと、自分の腹部に振りまかれた白濁を眺めていた
隣でなにやらもぞもぞと動いている気配で目を覚ます。
「ん…。帰るのか」
「……うん。ルーが待ってるから」
結わえ直した赤毛がふわりと揺れる。
お互い気恥ずかしいせいか、どうしても目線が合わなかった。
ふと、彼女の反応を確かめたくなり、軽い冗談を口にする。
「ナナリー」
「なに?」
「一年たったら嫁に来るか?」
きゃあ、と上がった歓声を背中で聞きながらロニは、心地良い敗北感に浸っていた。
結局、最後に落とされたのは自分。負けもまた良し。

そして丁度一年後、彼の冗談は現実となる。
その影には、冗談を現実にするために奮闘する少女と
冗談から生まれた現実に困惑する青年の姿があった…らしい。
大きすぎる誕生日プレゼントを手に入れ、朗らかに笑うナナリー。
自分が贈り物になってしまったことに、冷や汗を流したロニ。
その日はどちらにとっても、忘れられない記念日となったのである。
 〜後日談〜

カイル「おはようロニ、昨夜は激しかったね」
(゚д゚ *)!?
リアラ「ふふっ、ナナリーとそういう関係だったなんて知らなかったわ」
(|||゚Д゚|||)
カイル「でも、いくら同年代に相手にされないからってょぅι゛ょに手を出∵・(゚∀゚( ○=(`Д´#)ヨウジョイウナ!

 も う 止 め ら れ な い
す で に ナ ナ リ ー は 蝕 ま れ て し ま っ た  モウダメポ byカイル

ロニ「…いや、先に手を出してきたのはナナリーの方だ」

嗚呼

ロニの汚名は晴れない。


 ドウシタノ?     ((((( ) 
∋ノ ハ∈     /´⌒`ヽ)      
 ( ;*゚ー゚)     i三  丶
 (つ⊂)     /三 ̄|∪   
  UU     (三__ノ_)
         三三三
        三三三
       三三三
      三三三


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