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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 クレス×すず 2003/06/24 -

クレス達は忍者の里に来ていた。
すずの故郷をゆっくり見てみたい、という皆の希望で再びここを訪れたクレス一行。
ゆっくり骨休めをするつもりだった彼らだが、すずは修行があるからと言ってどこかへ行ってしまう。
クレスもその修行につき合うと言ってすずについていった。
そんな彼を見て呆れるアーチェとチェスター。
「あーあ。あいつはいつもそうなんだよな〜。なにかっていうと修行、修行ってさ」
「ほんとに、こんな時ぐらいゆっくりすればいいのに。ねー、ミント?」
いたずらっぽく言うアーチェ。しかし、ミントは何か考え事をしているらしく、聞こえていない。
「ミント!聞いてるの?」
「え、あ、はい!…何ですか?」
「もう、やっぱり聞いてない…」
ミントの様子にも呆れかえってしまい、ため息混じりに言うアーチェ。
そんなやりとりを見ていたクラースは苦笑しながら言った。
「ふっ、まあいいじゃないか二人とも。私たちはゆっくり骨休めさせてもらおう。…というわけで、私達は先に行っているぞ、ミント」
三人はミントを置いて行ってしまった。
一人取り残されたミントはぼそりと呟いた。
「クレスさん…」
やはりクレスが心配な彼女だった。
そのころ、クレスとすずは組み手の修行をしていた。
剣を打ち合っている最中に、クレスがくしゅんとくしゃみをし、大きな隙ができる。
すずがこの隙を見逃すはずもなく、すかさず剣を打ち込む。クレスはこれを辛うじて避け、体勢を整えた。
「クレスさん、どうしたんです?風邪ですか?」
「いや、多分誰かが噂してたんだよ。チェスターかアーチェじゃないかな」
続けてすずが少し悔しそうに言った。
「くしゃみで隙ができたと思ったのに、避けられてしまいました…私もまだまだです」
「あれは運が良かっただけだよ。もう少し遅ければ、僕は攻撃を受けていた」
運が良かっただけと言うクレスに、すずは半ば呆れて言った。
「…やっぱりクレスさんにはかないません」
やはり自分はまだまだ修行不足だ、と痛感したすずだった。
と、そこですずはあることをひらめいた。それだけは、クレスに負けないと自信がある。
「…クレスさん。今日は、ここに泊まっていってください。夜にまた、クレスさんと修行がしたいので…」
クレスは少し考えて言った。
「僕は構わないけど、他のみんながどうかな…」
自分の一存で決めてしまってはいけないだろう、と案じるクレス。
それでは、とすずは剣を収め言った。
「チェスターさん達と合流しましょう。今は温泉に入っているはず…」
クレスにもある程度予想はできたが、本当に今チェスター達は温泉にいるのだろうか。
「分かるのかい?」
「忍者の勘です」
「はは…」
勘だという彼女にクレスは苦笑いするしかなかった。
と、そこへ何者かの足音が。
「クレスさーん!すずちゃーん!どこですかー?!」
聞き覚えのある声にクレスが応える。
「ミント!?チェスター達と一緒じゃないのか?」
大分走ったらしく、ハァハァと息を乱しながらクレスに駆け寄るミント。
「どうしても、クレスさんが、心配で…お怪我など、してませんか?」
クレスは僕なら大丈夫、と答え彼女を労った。
「ミントの方こそ大丈夫かい?こんな所まで大変だっただろ?」
どうにか呼吸を整えて、ミントは言った。
「私も大丈夫です…修行は、もう終えられたんですか?」
ああ、と頷くクレス。そこで、すずが言った。
「たった今、終わったところです。これから、チェスターさん達に合流しようと思いまして」
「それなら丁度良かったです。さ、行きましょう」
と、早足で二人を促すミント。
クレスが無事だと分かったためか、先ほどの疲れなど無かったかのように駆け出すミント。
「おーい、ミント!そんなに急がなくてもいいだろ?」
「ふふっ、きっとクレスさんが無事で嬉しいんですよ。」
「そんな大袈裟な…」
「とにかく、後を追いましょう。置いていかれてしまいますよ」
クレスとすずは慌てて後を追った。

▽ ▽ ▽
一方そのころ、チェスター達は温泉に入っていた。
「やっぱ、温泉っていいよな〜」
「ああ…ここの温泉はやはり最高だ」
そういえば、とクラースはあることを思い出した。
「覗きに行かないのか?」
「覗きって…女風呂か?はっ、あんなペチャパイエルフの裸なんか、誰が覗くかよ」
アーチェのことをペチャパイエルフ呼ばわりしたことが、女風呂の彼女に聞こえてしまったらしくアーチェの怒声が響いた。
「チェスター!聞こえてるわよ!誰がペチャパイエルフですって!?」
「お前以外に誰がいる?」
「あのねぇ!前にも言ったと思うけど、エルフっていうのはね、元から胸の小さい種族なの!しょうがないでしょ!」
なおもチェスターは彼女をからかった。
「どうしてもって言うんなら、覗いてやってもいいぜ?」
怒り心頭の彼女だが、チェスターをこらしめるため一芝居うつことにした。
「ふふっ、もうチェスターったら。覗きたければ言えばいいのに。
確かに私、胸は小さいわよ。けど、見られて減るもんじゃないし、好きなだけ覗けば?」
彼女らしくない言葉に面食らいつつも、チェスターは覗くことにした。
彼が女風呂を覗ける位置まで来たところで、アーチェが言った。
「私があんなこというと思った?あんたなんかどっかに飛んでっちゃえ!サイクロン!!」
突如チェスターの周りに竜巻が巻き起こり、彼の体を吹き飛ばす。
「うわぁぁぁぁぁ…っ!」
遙か彼方まで吹き飛んだチェスターを見てアーチェは言った。
「ふん、ざまあみろってのよ…」
彼らが喧嘩するのは毎度のことだが、ここまでするのはさすがにどうかと思うクラース。
しかし、彼はしみじみと言った。
「若いってのはいいねぇ……」

▽ ▽ ▽
すず達が温泉に向かっている途中、空から何かが降ってくるのを見つけた。
「こっちにくるぞ!」
「あれは……人影?」
それはクレスの目の前に落ちてきた。
落ちてきたのは、なんと裸のチェスターだった。
どうしたのかと心配するクレスとミント。
だがすずだけは落ち着いていた。
どこからか吹き飛んできた彼はかなりの傷を負っており、落下してきたときに頭を強く打ったようで、意識がはっきりしていない。とりあえず外傷だけはミントの治療によって回復したが、意識は戻らなかった。
そのままにしておくわけにもいかないのでクレスの服を借り、一行は改めて温泉へ向かった。

温泉に着いた一行を待っていたのは、浴衣姿のクラースとアーチェだった。
「あ、みんな!やっほ〜。いいお湯だったよ。」
「ゆっくりと堪能させてもらったぞ」
浴衣を見たことがないクレス達(一名を除く)は、それはどうしたんだと訪ねた。
「これはユカタといって、東洋のバスローブのようなものらしい」
ふーん、と感心しているクレスに、すずはちょんちょんと彼の服の裾を引っ張って言った。
「クレスさん。あの話、しなくていいんですか?」
「ああ、そうだね」
「あの話って?」
不思議がるアーチェに今から説明する、とクレスはことの内容を説明した。
「すずちゃんが、一晩ここに泊まっていってほしいそうなんだ。それで、みんなの意見を聞きたい」
仲間達は全員一致で賛成だった。
よかった、と喜ぶクレスとすず。
「では、早速宴の準備を…」
「え、宴?」
すずの言葉に驚くクレス。
「お世話になったクレスさん達が泊まっていくんですから、宴の一つや二つ、しなくては。」
はは、とまたも苦笑するクレス。
仲間達に宿屋で待っているように伝えると、すずはどこかへ走り去ってしまった。
クレス達は彼女に言われたとおり宿屋で待つことにした。
待っている間にチェスターが目覚め、例によって一悶着あったのだがクレスとクラースが二人を抑え、どうにか場は収まった。
一時間ほどですずが宿に来た。なんと、もう宴の準備ができたらしい。
宿の大広間でやるというので早速行ってみると、確かに美味しそうな料理や酒が並んでおり、いつでも宴が始められるようになっていた。
「いつの間に…。」
驚くクレス達だが、宴を始めることにした。
しばらく宴を楽しんだ一行だが、夜も更けてきたためお開きになった。
それぞれの寝室に戻る一行。騒ぎ疲れたのためか、皆すぐに眠ってしまった。
だが、クレスだけは眠れずにいた。なぜか、体が熱い。彼は酒を飲んでいないはずだが、不思議なくらい体が火照っていた。
と、そこへコンコン、とドアをノックする音が。
開いてるよ、と言うとすずが入ってきた。
「すずちゃん?こんな時間にどうしたの?」
「夜に修行をすると言ったのをお忘れですか?」
そういえばそういう話だったな、と思い出したように言うクレス。
「でも、どんな修行をするんだい?」
「体が熱くありませんか?クレスさん」
うん、とクレスは首を縦に振った。
「それは、私が仕込んだ媚薬のせいです」
「媚薬!?……なぜそんなものを?」
「……これも修行のためです。お許しください」
まさか、とクレスは呟いた。
「その、まさかです…。今夜だけ、お付き合いください…」
と言うや否や、すずは服を脱ぎ捨てて全裸になった。
まだ体つきは子供だが、今のクレスには十分魅力的に見えた。
今にも襲いかからんとする自分を必死に抑えるが、とうとう彼はすずを押し倒した。
(ミント……ごめんっ…)
心の中で彼女に謝り、クレスはすずの身体を愛撫し始めた。
まずクレスは乳房を撫で、手のひらで乳首を転がすようにした。
「んっ……」
かすれたような声をあげるすず。
続けてクレスは乳首を口に含み、ちゅっちゅっ、と啄むと、舌で乳首を転がすように舐め回した。
「あっ、あ……」
またもかすれ声をあげるすず。
彼女は困惑していた。
なぜなら、修行のときにはこの程度ではあまり感じなかったのに、今はかなり感じてしまっているからだ。
(こんな…こんな、はずでは……)
押し寄せてくる快楽に飲み込まれまいと、必死に声を抑えるすず。
そんな彼女の思いなど知る由もなく、クレスは愛撫を続けた。
胸からするすると手を下ろし、幼い秘部に触れた。
そこはしっとりと濡れており、指を動かす度に潤ってくる。
「あふっ……あ、く……」
本当ならここから攻勢になるはずなのだが、すずはクレスのされるがままになっていた。
クレスは十分に潤った幼い割れ目に口づけ、舌を這わせた。
「ふあぁっ……あ、はぁぁっ…!」
それですずは小さく達してしまった。
なぜだか分からないが、クレスの手や舌の動きの一つ一つに身体が反応してしまう。
なぜだと自分に何度問いかけても答えはでない。
「そろそろいくよ、すずちゃん」
そう言うと、クレスは猛りきった自分自身をすずに挿入し始めた。
「あ、く……んっ、ん……」
さすがにまだ発達途上のため、すずの膣内はきつかった。どうにか根本まで入れると、クレスの動きが止まった。
「クレスさん…?どうしたんですか…?」
不思議そうに問うすずにクレスは答えた。
「すずちゃん、苦しそうだから…」
すずはなぜこんなに優しくできるです、とクレスに問う。
「それは、すずちゃんが大事だからだよ」
あまりにも意外な答えに、すずは泣きそうになってしまった。
修行と称してクレスに自分を抱かせたにも関わらず、彼は自分のことが大事だと言ってくれたのだ。
「…そういうことは私ではなく、ミントさんに言ってあげて下さい…。」
半分涙声で言うすず。
彼女はこれでは忍者失格だな、と思った。
相手を自分に溺れさせるはずが、自分が相手に溺れてしまったのだから。
「そろそろ、動くよ」
「はい……」
クレスは律動を開始した。
動く度に二人の快感が高まっていく。
「あうっ!あっ、あっ、あっ、あぁっ!」
「く……」
快感が高まるにつれ、クレスの動きも速まっていく。
すずもそれに合わせて腰を振り、少しでも多くの快感を味わおうとしていた。
「はぁっ、はぁっ、クレスさん…わた、し…もうっ…」
「イキそう?」
「はいっ、もう、イッちゃいますっ…」
二人の動きがさらに速まる。やがて二人とも絶頂を迎え、クレスはすずの中にすべてを放った。

▽ ▽ ▽
そして、翌朝。
クレスが目覚めると、隣にすずはいなかった。
服を着て部屋を出ると、窓から射し込んでくる日の光が普段より眩しく感じられた。
それに、太陽の色がおかしく見える。
「あれ……太陽が黄色い……」
「あーら、クレス。昨日はそんなになるまで何してたのかなー?」
先に起きていたアーチェにそう聞かれてしまい、クレスはあせった。
「いや、その、あの……」
「そう言えば、すずちゃんも様子がおかしかったわね。まさかクレス、すずちゃんと!?」
「ギクッ……」
「あ、今ギクッてしたでしょ?ふーん、クレスってロリコンだったんだ……」
「違うって!あれは…」
クレスが言いかけると、別の声が聞こえた。
「あれは、何です?クレスさん」
ミントの声だ。
クレスは何とか誤魔化そうとするが、ミントはにこにこと微笑んだまま手に持っていたスターメイスを振りかぶる。
それは思い切りクレスの脳天に振り降ろされ、クレスは気絶した。
その横には、なぜか同じく気絶したすずの姿があった。
このときアーチェは、ミントだけは怒らせまいと心に誓ったのだった…。


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