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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 チェスター×アーチェ 2003/04/11 -

クレス達はある町の教会に来ていた。
なぜなら今日はアーチェとチェスターの結婚式があるからだ。
クレス達は式の始まりを待ちわびていた。
「まだ始まらないんですか?」
「もう少し待って下さい。そろそろ始まるはずですから」
ミントとすずがそんなやりとりをしていると、式が始まった。
厳かな雰囲気のなか、式は執り行われた。式も終盤に近付き、誓いの言葉や指輪交換を終えた後、いよいよ───。
「それでは、誓いのキスを」
二人のキスは、かつてともに旅した四人にはどう映っているのだろうか。
かくして、何事もなく式は終了した。純白のウェディングドレスを纏ったアーチェがブーケを投げようとしていた時、クラースやすずに勧められて、ミントもブーケ取りに参加した。
アーチェが投げたブーケは、ちょうどミントの手元へ落ちた。
ミントがアーチェの方を見ると、小さくウィンクしていた。
チェスターも同様だった。
どうやら、次を自分の番にしたいらしい。
その意図を理解したミントはコクンとうなずいた。

四人は式での二人をのことについて雑談していた。
「アーチェさん、素敵でしたね…」
「チェスターもな。あいつも随分変わっていた」
「ええ、そうですね…」
ミントだけは何かを考えていたようで、先ほどからずっと考え事をしていた。
「どうした、ミント」
「アーチェさんやチェスターさんの気持ちは嬉しいですけど、何だかズルしたみたいで…」
手にしたブーケを見てミントがいった。
「あいつらなりの気持ちだろう。…ふっ、若いってのはいいねえ…」
しみじみとクラースが言う。
「それじゃあ、みんな。また会おう」
「はい。クレスさんもお元気で…」
「私もそろそろ失礼する。また会おう、クレス」
クレス達が別れを告げた頃、アーチェとチェスターは自分達の家に戻ってきていた。
「あ〜、緊張した〜。」
「へっ、お前が緊張するタマかよ」
「なによ!そういうあんたはにやけまくってたくせに!」
「んだと?!」
「なによ!」
またいつもの調子で始まったのかと思いきや、今日は違っていた。
「ふふっ、ふふふふ…」
「くっ、はははっ…」
二人とも自然に笑いがこみ上げ、笑っていた。
「おっかしーの…こんな時まで口喧嘩するんだね。私たちって…」
「ああ。喧嘩するほど仲がいいってのは本当みたいだな…」
ふと、アーチェが言った。
「今ってさ、“新婚初夜”ってやつじゃない?」
「ああ…そうだな」
今はもうすっかり夜更けだ。時刻は11時をまわっている。
「もちろん…するよね?」
「ああ…」
するとアーチェはスパっと服を脱ぎ捨て、チェスターに抱きついた。
「うわっ!と、いきなり何するかと思えば…」
「ふふっ♪だってはやくしてくれないんだもん」
「分かったよ。俺も脱ぐから、ちっとどいててくれ」
アーチェはチェスターから離れ、彼が服を脱ぐのを観察していた。
パンツ一枚になったチェスターがこれでいいだろう、と言ったらこれも脱ぐの!とパンツをずり降ろされてしまった。
確かにアーチェは全裸である。
一糸纏わぬ彼女の姿は、可愛いと形容する以外になかった。
エルフ族の特徴である長い耳。整った顔立ち。小振りの乳房。うっすらと生えている程度の陰毛。その陰毛に隠されている秘裂。その全てが可愛らしかった。
チェスターは彼女の唇を奪った。
アーチェはそれを受け入れ、舌を彼の舌に絡ませた。チェスターもそれに答え、貪るような深いキスをする。
「んっ、んふっ、ん…」
長いキスの後、アーチェの顔がトロン、としていた。
「はぁっ…ふふっ」
くすっ、とアーチェが微笑すると、チェスターは不思議に思って言った。
「どうした?何かおかしかったか?」
「ううん、そうじゃなくて…キスって、こんなに気持ちよかったかな、って…」
甘い響きのある言葉にドキッ、とするチェスター。
もう一度キスをする二人。
一度では飽きたらず、二度三度と深いキスを繰り返す。
「んっ、ちゅっ、む、ふ…」
キスの後、アーチェが言った。
「今日のあたし、ちょっとおかしいみたい…。」
「え?」
「すごく胸がドキドキするの…なんていうか…今日なら何でも言うこと聞けちゃう感じ…かな?」
自分で言ったことだが恥ずかしくなってしまい、顔を赤らめるアーチェ。それを聞いたチェスターは言った。
「俺だって、お前の望むことならなんでもしてやりたいって思うぞ…。」
「…えっ?」
「それだけ、お前のことが大事だって事だ」
アーチェは彼の言うことが信じられない、といった様子だった。
「嘘…?」
「こんな時に嘘なんかつくかよ…本気だぜ、俺は」
「…そっか。ね、いつまでもおしゃべりしてないで、しよ?」
そう言うとアーチェが身を寄せてきた。
チェスターはアーチェの首筋に唇を這わせ、可愛らしい二つの膨らみを両手で包み込んだ。
「ん…」
いつもより彼の両手が暖かく感じられる。
それが何故なのかは彼女にも分からなかったが、そんなことはどうでもよかった。
ただ愛する者の温もりを感じていたい。アーチェはただそれだけを思っていた。
チェスターは両手をゆっくりと動かし、乳房を愛撫した。
「あ、ん…」
やわやわと乳房を刺激していく内に、先端の桜色がしこってきた。
チェスターはそれを指でこねくり、口に含んだ。
「あんっ、ああ…」
じわじわとアーチェの身体が快楽に染まっていく。
「うんっ…はぁ…そこ、もっと…」
乳首を吸われるのが感じるらしく、もっとして、と言うように乳房を押しつけた。
チェスターはリクエストに答え、乳首をきつく吸った。
「はぁんっ!あぁっ、ふあっ…」
「いつもより感じてるんじゃねえか?いつもならこんなに声でねえだろ」
「うん…。そうかも」
からかうつもりで言ったのだが、素直なアーチェの反応に驚いた。
それが彼女にも伝わったのか、彼女は微笑して言った。
「こういう時ぐらい、素直になろうって思って…。」
アーチェは続けた。
「ほら、私たちってさ、喧嘩ばっかりしてたでしょ?だから…。」
「アーチェ…。」
チェスターは目の前のハーフエルフの少女が愛しくてたまらなくなった。
彼女の秘部に手をやり、すでに潤ってきているそこに触れた。
「あぁっ、はっ、んうっ…」
アーチェの全身に甘い痺れが走る。チェスターは小さな秘豆に触れ、指先で擦った。
「きゃうっ、…あぁぁっ…だ、めぇ…」
敏感な部分をせめられ、アーチェは一際大きい媚声をあげた。
なおもチェスターはそこを愛撫する。
「ふぅんっ…や、あ…ふぁっ!」
ひとしきり指で弄んだ後、チェスターはアーチェの秘部に口づけ、そこを吸った。
「やぁっ…あ、っあぁっ…」
このままではいけないと思ったアーチェは、チェスターに言った。
「ね…、チェス、ター…?あたし、にも…させて…。」
彼女が進んでこんなことを言うとは思わなかったチェスターは、それを受け入れ、彼女から顔を離した。
「ふふっ、それじゃ、いくわよ…」
と甘く囁くように言って、アーチェはチェスターの剛直をくわえた。
鈴口や亀頭全体を舐め回し、竿の方までくわえると、首を前後に振りソコを刺激した。
前にしてもらった時より、格段に上手くなっている奉仕で、チェスターは早くも達してしまいそうだったがなんとかこらえた。
「…っく、う…」
以前は自分が主導権を握っていたのだが、今は完全にアーチェに主導権を奪われてしまっていた。
数分堪えていたが、彼の限界は近かった。
「アーチェッ…ちょっ、待てっ…」
「らめ、まふぁらい…(だめ、待たない…)。」
アーチェはくわえたままそう言うと、動きを激しくした。
「っ…!!」
激しくなった奉仕に耐えきれず、チェスターは絶頂に達した。
ドクンッ、ドクンッ、ドクン…
大量の精液がアーチェの口内に注がれ、彼女は多少むせながらもそれを飲み下した。
「ふうっ…結構出たわね…」
「はぁ…お前、あんなテクをどこで…?」
チェスターの問いにアーチェは首を横に振って答えた。
「どこでも教わってないわ。あるとしたら…愛の力ってやつかな」
またもチェスターはドキッとさせられた。
普段の彼女からは絶対に出ないような言葉が今日は沢山出てくる。本当に彼女はおかしくなってしまったのだろうか。
「ほんとに今日のお前おかしいぞ…。一体どうしちまったんだ?」
「確かに、今日の私はおかしいかもしれない…けど、冗談なんかじゃないからね」
と真顔で言うアーチェ。
彼女の顔は冗談や嘘を言っている表情ではなかった。
「分かってるよ。…それより、そろそろいいか?」
うん、と答えてアーチェはベッドに仰向けに寝た。
チェスターは挿入しようとアーチェの秘唇に自分自身をあてがい、一気に突き入れた。
「あぁぁっ!」
凄まじいほどの快感と若干の痛みがアーチェを襲う。だが、痛みは微々たる物で強烈な快楽に飲み込まれてしまっていた。
「動くぞ」
「うん…」
最初はゆっくりと動かし、だんだんと激しくしていく。
「あぁっ!はっ、あっ、あっ、あっ、んあぁっ!」
動きが激しくなるにつれ、アーチェの嬌声も大きくなってゆく。
「…っ、わりぃ。あんまりもちそうもねぇ…」
「んっ…あたしもっ、もうっ…」
なおも激しく動くチェスター。それにあわせ、襲いくる快感に悶えるアーチェ。
二人は絶頂を迎えようとしていた。
「くっ…、アーチェ…イクぞ…」
「あうっ!…っ、きて…きてっ、チェスターッ!」
二人はそう叫ぶと絶頂を迎えた。
ドクッ、ドクッ、ドクン…
アーチェの膣内に多量の精液が放出された。


そして、翌朝。
チェスターはアーチェより少しだけ早く起き、起きてきたアーチェに朝の挨拶をした。
「お早う。アーチェ」
「…お早う。」
赤く頬を染めて答えるアーチェ。
「ん、どうした?」
「…昨日は、いろいろ恥ずかしいこと言っちゃったから…」
「ああ。それなら気にすんな。…俺も、お前のこと愛してるから…」
やはり照れがあるのか、言葉が尻すぼみになってしまうチェスター。
だが、アーチェはそれを咎めない。そして、彼女はこう言った。
「あたしも。愛してるわ、チェスター…。」
二人を口づけを交わし、改めて永遠の愛を誓ったのだった。


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