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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 スタン×フィリア 2003/04/03 -

スタンたち一行はスノーフリアに来ていた。神の眼を持ち去った人物であるグレバムがハイデルベルクにいるというのである。
そのグレバム戦に備えるためこの町でアイテムや装備を整えていた。
専らそういった買い出しはルーティとスタンがやっていた。
「さて、これで全部かな」
「そうね、あらかた揃ったわ。あとは…」
「え?まだ何かあるのか?」
「きまってるじゃない!レンズの換金よ。あんたもいい加減覚えなさいよね…」
「う、うるさいな!」
そういったやりとりを別行動をしていたマリーに聞かれてしまったらしく、彼女は二人を見て言った。
「ふふ、相変わらず仲がいいな。二人とも」
その言葉にルーティはとんでもない、という風で答えた。
「マリー、言っとくけどね、こいつとあたしが仲が良いなんてことはまずあり得ないわ」
「じゃあ、なんでいつも一緒に買い出しに行くんだ?」
「荷物持ちに決まってるでしょ?じゃなきゃあんな奴と一緒に行ったりしないわ」
「そうか。そういうことにしておこう」
「マリー!」
そんなやりとりを横で見ていたスタンは愕然としていた。
「ひどいこと言うな。いつも自分から買い出しに行こうって言うのに」
それを聞いたマリーはここぞとばかりに言った。
「ふふ、やはりか。彼が嘘を言ってるようには見えないしな。」
「もうっ、マリーなんて知らないっ!」
と言ってルーティはさっさと宿に戻ってしまった。
それを見たスタンは状況がよく分かっていないようで、ポカンとしていた。
「何だあいつ?何で怒ってるんだ?」
「ふふ、照れているんだよ、彼女は」
「???」
スタンはまるで分からないといった様子で、やはりポカンとしていた。
宿に戻ってきた三人は皆のいる部屋へ向かった。
「あら、皆さん。お帰りなさい。…ルーティさんのご機嫌が悪いようなんですけど、何かあったんですか?」
ふん、と鼻で笑ってリオンは言った。
「その女のことだ、ろくでもないことだろう。放っておけ」
その言葉が火に油を注ぐことになってしまい、ルーティの機嫌はますます悪くなる。
「何よそれ!?今の言葉は聞き捨てならないわ!」
「僕は事実を言ったまでだ」
「…っこのガキャ、もう許さないんだから!こらーっ、待ちなさーい!」
リオンを追いかけまわすルーティ。これを見たウッドロウは言った。
「あの二人はいつもこうなのかね?」
ああ、とマリーは首を縦に振った。
その後、ウッドロウやフィリアも彼女が不機嫌だった訳を聞いたのだが、二人ともなるほど、と納得していた。
「でも、それはマリーさんもいけないのではありませんか?」
とフィリアが言うとマリーはこう答えた。
「確かに私も悪いのかもしれないが、ああ言ったほうが二人のためになるのさ」
それを聞くとフィリアは小さく呟いた。
「…だから、まずいんです…」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何も…」
それよりルーティ君を、とウッドロウが言うとマリーとウッドロウはルーティを追いかけた。
そのころスタンは、マリーの言葉の意味を考えていたが皆目見当がつかない、とその場に残っていたフィリアに聞いてみることにした。
「なあ、フィリア、何でマリーはあんなこと言ったんだ?」
「えっ、えっと…」
返答に窮しているフィリアを見て、スタンはフィリアにも分からないと判断して言った。
「まぁいいや。難しいことは考えても分からないし、いつか分かるかもしれないしな」
フィリアはそんな日がこないことを祈っていた。
なぜなら、彼女もスタンのことが好きだったからだ。
今までは言えなかったが、いつか言おうと思っていた彼女は不安だった。
そして、彼女の口から意外な言葉が飛び出した。
「先ほどの言葉の意味が知りたければ、今夜私のところへ来てください。私の方からもお話がありますし…。」
「分かった。じゃあ今夜行けばいいんだね」
「…はい。」
フィリアは決心した。かなわないのは分かっているが、言わなければいけない。
彼女は自室に戻ってからこう祈っていた。
(主よ、愚かな私をお許しください…)

ルーティの騒ぎも一段落し、一行は夕食を取ることにした。
少しでも急ぎたい彼らであったが、吹雪くとまずい、とウッドロウの忠告があり、一泊することにしたのだ。
夕食を取り終えて、彼らは自室に戻ることにした。
ベッドに横になっていたスタンだったが、フィリアの言葉を思い出し、彼女の部屋に向かった。
コンコン、とドアをノックし、彼女の部屋に入るスタン。
「来てくださったのですね、スタンさん…。」
「来てって言ったのはそっちだろ?…まあいいけどさ。」
フィリアの言葉に釈然としないスタンだったが、彼女に話を聞くことにした。
「それで、あの話は…」
間髪いれずにフィリアが答えた。
「それは、ルーティさんが素直じゃないからですわ。」
彼女は続けた。
「マリーさんの言葉に照れているだけなんだと思います」
「そういえば、彼女も同じようなこと言ってたな…。」
フィリアは本題に入ると言って話を変えた。
「ところで、スタンさんはルーティさんのことをどう思っていますか…?」
「えっ、いきなり言われてもなぁ…」
「ちゃんと答えてください…」
「そうだな…大事なパートナーってところだな」
「パートナー、ですか…」
フィリアは今こそ言うとき、と口を開いた。
「私は…スタンさんのことが…好きです。ルーティさんにはかなわないって分かってますけど、やっぱり、好きなんです…」
「フィリア…。」
彼女の意外な言葉にスタンは困惑した。どう答えていいかも分からず、立ち尽くしていたが、さらにフィリアは続けた。
「今夜だけでいいですから…私を…抱いてください。」
「フィッ、フィリア?!」
「お願いです…スタンさん…」
涙目で告白されてしまい、彼女が本気だと分かったスタンは答えた。
「…それで、君の気が済むのなら」
フィリアは彼に感謝した。
自分のわがままな願いを聞き届けてくれたのだ。嫌な気分にはさせたくない。
彼女は服を脱ぎ始めた。ゆったりしたローブを脱ぎ、肌着も脱ぐと、そこには豊かな双丘が揺れていた。
ローブの上からでは分からなかったが、かなりボリュームがある。ごくっ、と生唾を飲み込むスタン。
下着を取るところを見られたくない、と言って彼女はスタンに後ろを向かせた。
下着を取り、フィリアはスタンに近付いていった。
そして、後ろからスタンを抱きしめた。
「わっ!?」
その行為にびっくりしたスタンは氷のように固まってしまった。
背中に弾力のある柔らかなふくらみの感触が伝わる。そこでフィリアが口を開いた。
「ごめんなさい…いきなりで驚かれたでしょう…?」
フィリアの言葉で硬直がとけたスタンは言った。
「そりゃ驚いたけど…俺の方こそごめん。心の準備が出来てないんだ…」
「いえ、私がいけないんですから…。」
熱っぽい声で囁くフィリアに、スタンの理性はくずれかけていた。
たまらずフィリアを押し倒し、唇を奪った。
「んっ…」
浅いキスをしばらくしてから、わずかに開いていたフィリアの唇に舌を忍ばせた。
「んんっ…」
スタンの舌がフィリアの舌と絡み合い、互いの舌を刺激しあった。
甘美な口付けに、フィリアの目がトロン、としていた。
恍惚とした表情でフィリアが言った。
「口付けが、こんなに甘美なものだなんて…知りませんでした…」
そのままスタンは、彼女の乳房をまさぐった。
「あっ…」
やわやわとフィリアの乳房を揉みしだき、首筋や耳朶にキスをした。
「んっ…、あ、はぁ…」
じわじわとフィリアの体の中を快楽が蝕んでいく。
はしたないと思いながらも、甘い声がでてしまう彼女だった。
スタンは片方の乳房を揉みしだきつつ、揉んでない方の乳房に吸いつき、舌先で転がすようにしてチロチロと舐めた。
「んっ、…ふぅっ、ぅん…」
切ない感じが止めどなく溢れだし、彼女自身にはもうどうしようもなかった。
充分愛撫したあと、フィリアの下腹部に手をのばした。
「あっ、そこ、は…」
スタンの手がソコに触れると、フィリアの手がそれに重なった。
「ごめん、嫌だった…?」
「あ、その、あの…恥ずかしいです…」
かろうじて聞こえるようなとても小さな声で、彼女が言った。
「大丈夫、俺に任せて…」
スタンは小さい子をあやすように優しく言った。
改めてソコに触れると、薄布の上からでもしっとりと濡れているのが分かる。
濡れた下着を取り、フィリアは生まれたままの姿になった。
彼女の姿態は見るものを魅了せずにはいられない、とても美しい姿だった。
スタンもフィリアのそんな姿に魅せられ、じっと見ていた。
「や…そんなに、見ないで…ください…」
フィリアは今にも消え入りそうな声でスタンに言う。スタンはすっかり魅入っていた自分が恥ずかしくなり、彼女に謝った。
「ごっ、ごめん…あんまり、綺麗だから、その…」
「えっ…?」
「すごく、綺麗だよ」
フィリアはその言葉に感激し、自然に涙が流れた。
「…ありがとうございます…」
スタンはフィリアの身体から余計な力が抜けたのを確認すると、直に秘部に触れる。
「あっ、あぁ…う、ん…」
フィリアはなんとか羞恥を抑えている、いった様子で顔は真っ赤に染まっている。
スタンはフィリアの秘唇に口づけた。そこはつるつるで、そこを覆い隠すはずの茂みが全く見あたらないのである。
「ふあぁっ!やっ、スタ、さ、あぁっ!」
強すぎる刺激に、フィリアは目眩すら感じた。
(わたくし、どうにか、なってしまいそう…)
スタンはぴちゃっ、くちゃっと水音をたて、フィリアの秘唇をなめしゃぶっていた。
スタン自身ももうたまらなくなっていた。
挿入をしようと剛直をフィリアの秘唇にあてがい、挿入しようとしたがやはりスムーズにはいかせてくれない。
「くぅっ、う…スタン、さんっ…」
「大丈夫っ、もう少し、だから…。」
フィリアを励ましながらスタンは挿入を続けた。
そして。
スタンは根本まで突き入れた。
「フィリア…もう入ったよ」
「ほんと、ですか…?」
「ああ…」
そんなやりとりをしつつ、おたがいのぬくもりをもっと感じたいと言うかのように、きつく抱き合い、深くキスをした。
そして、スタンが少しずつ律動を開始する。
フィリアの膣内は大変きつく、さきほど触ったときも指を入れようとしたら一本入れるのがやっとだったほどだ。
それはそうである。誰にも触れられたことないそこは、何者も通さないと言うかのように入り口を堅く閉ざしていたのだ。
そんな中でスタンは抽送をしているのだ。すぐに昇り詰めてしまう。
「くっ、フィリアっ…!」
「はぁっ、あっく、うっ…」
スタンは抜く暇も与えられず、一気に放ってしまった。


翌朝、フィリアたちはスノーフリアを発ち、ハイデルベルクでグレバムを討った。
その戦闘の中で、一際活躍をみせたのは外ならぬフィリアであった。
その活躍の裏には彼女の覚悟とスタンにもらった“想い”があった。


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