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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 カイル×リアラ 2003/04/01 -

ラグナ遺跡でリアラと再会したカイルは、ロニと共に再び冒険の旅にでていた。
ロニはラグナ遺跡でリアラを見たとき、最初は誰だか分からなかったのだがカイルと同様に、すぐに思い出した。
「会えたのはいいんだけどよ、リアラは消えちまったんじゃないのか?」
「うん、そのはずなんだけど…。」
リアラは自分でも何があったのかは分からなかった。ただ、気がついたらあの場所にいたのだ。
「何でもいいじゃん。こうして再会できたんだから」
カイルがいつもの調子で言う。
ロニはそれもそうだ、と思って言うのを止めた。
リアラも自分が今ここに存在しているのは、きっと奇跡が起きたからだ、としか言えない。
「それよりさ、早いとこ次の町に行こうよ。何かあるかもしれないよ」
「そうなんべんも事件が起きるかよ。ま、早く宿で休みたいのは確かだな」
「そうね。早く行きましょう」
三人は次の町に急いだ。
途中何度かモンスターに遭遇したが、難なく倒して一行は町に到着した。
その町はアイグレッテという大きな町だった。
「わあっ、でっかい町だな〜!」
「そりゃここはアタモニ神団の総本山がある町だからな。活気もあるしいい町だと思うぜ」
「ふふっ」
ふいにリアラがくすっ、と微笑した。
「な、何だよリアラ…」
「本当に忘れちゃってるんだなあ、って」
「えっ?」
「ふふっ、何でもない」
リアラの意味不明な発言にカイルもロニも首をかしげるばかりだった。
ロニは宿に向かい、カイルとリアラは町の広場に向かった。
そのころ広場にはアタモニ神団のフィリアがいた。
「皆さんに、アタモニ神のご加護がありますように…。」
なにやら演説をしていたらしく、そう言ってフィリアは去っていった。
「今の、誰?」
「アタモニ神団の司祭のフィリアさん。四英雄の一人ね」
「ってことは、父さんや母さんと一緒に戦った人なんだ…。」
感激したようにカイルが言った。
「ふふっ。嬉しそうね、カイル」
「だって、見たことなかったからさ。あの人がそうなのか…。」
呆然と立ち尽くしているカイルにリアラが声をかけた。
「ねえ、カイル。一緒に町を見にいかない?」
「うん。行こう」
リアラとカイルは町を見てまわることにした。
道具屋や食材屋で必要な物を買い揃えたり、神殿を見学したりしているうちに夕方になってしまったので、宿に戻ることにした。
宿に戻ると、店員が部屋に案内してくれた。
案内された部屋ではロニがベッドで寝ていた。二人が部屋に入るとちょうど正面にベッドがあり、小ぎれいに整頓されたこの部屋は、ロニが上等な部屋をとってくれたのだろう。
二人も歩き疲れたので横になろうとすると、ロニが目を覚ました。
「んっ、ああ、二人とも帰ってたのか」
「今帰ったとこ。起こしちゃった?」
「構わねえよ。十分寝かせてもらったしな」
三人はとりあえずベッドに腰掛け、これからについて話すことにした。
「で、これからどうする?」
「ハイデルベルグに行ってウッドロウさんに会いに行きたいけど、リーネのリリスさんのとこにも行きたいし…。」
カイルはどちらに行くか悩んでいたが、それなら、とリアラが言った。
「両方に行けばいいじゃない。リーネに行ってからならハイデルベルグもすぐだし。ね?」
ロニもそうだな、とうなずいて言った。
「俺はリアラに賛成だな。ハイデルベルグに行くならそっちの方が早いし、リリスさんにも会ってみたいしな」
そっか、とカイルも納得してうんうん、とうなずいた。
と、そのときリアラがロニをからかうように言った。
「でもロニはリリスさんが目当てなんじゃないの?」
「なっ、馬鹿言え!俺は純粋にスタンさんの妹がどんな人かな〜と思ってだな…」
「はいはい。そういうことにしておくわ」
そんなやりとりのあと、三人は夕食をとった。
その後、ロニはまた眠いと言ってすぐに寝てしまい、リアラはシャワーを浴びたら少し話がしたいと言ってシャワー室に入っていった。
カイルはすることもなくぼうっとしていたが、ふと故郷のクレスタのことを思い出した。
(皆、どうしてるかな…)
孤児院の子供たちや両親のこと、それに孤児院で飼育しているヤギのことなどを思い、感慨にふけっていた。
しばらくそうしてると、リアラがシャワー室から出てきた。
「お待たせ。カイル」
「ああ、リアラ。話って?」
「うん…。」
リアラはぽつぽつと話し始めた。
「カイルは覚えてないかもしれないけど、私たちは旅をして世界を救ったの。その時私は消えてしまったはずなんだけど…」
「けど?」
「私、怖いの。またカイルと離れ離れになってしまうんじゃないか、って…」
不安げなリアラの言葉にカイルは何を言うんだ、と彼女を励まして言った。
「リアラは俺が守る。そんなことには絶対にさせない!」
「ありがとう…カイル。そうだよね。そんなこと、あるわけないよね…。」
涙をながしてリアラが言った。
不安もあったがカイルの頼もしい言葉に感動してしまったのだろう。カイルを抱きしめてリアラは泣いていた。
カイルはそんな彼女をそっと抱いて、慰めるように頭を撫でていた。
しばらくして、リアラは泣きやんだらしくカイルから体を離した。
「ごめんね。変なこと言って…。」
「リアラが謝ることないよ。気にしないで」
「…うん。カイル、目つぶってて…。」
突然目をつぶれと言う彼女の意図が分からなかったが、とりあえずカイルは目をつぶった。
頬がリアラの両手に包まれたかと思うと、すぐに唇を温かいものが塞いだ。
「ッ?!」
驚いたカイルはどうしていいか分からず、ただ呆然と立ち尽くしていた。
短いキスが終わると、リアラはこう言った。
「カイル…。私を、抱いて…。」
「えっ…?」
リアラの言葉に戸惑うカイルだったが、その言葉の意図が分からない彼ではなかった。
カイルもリアラにそっとキスをする。
すぐに離れようとしたが、リアラは彼を離さなかった。そのままリアラは舌を差し入れ、カイルの舌と絡ませた。
カイルはリアラの行動を全く予想していなかったようで、彼女のされるがままになっていた。
「ん…っ」
「ん…、ふ…。」
長いキスの後に唇を離すと、透明な糸が二人をつないでいた。
カイルは気を取り直してリアラの服を脱がした。
それは肌着だったらしく、一枚脱がしただけでリアラパンツ一枚になっていた。
「…。」
リアラの透けるような白い肌に純白の下着がよく合っていた。小振りな乳房、その先端の桜色の乳首、その姿はどうしようもなくカイルを魅了した。
カイルはリアラを押し倒し、乳房を揉みしだいた。
「あっ…。」
カイルの手が動く度に、くすぐったいような切ないような、不思議な感覚がリアラを襲った。
(変な感じ…。恥ずかしいのに、嫌な感じじゃないの…。)
先端がわずかに勃起しているのを確認したカイルは、それを口に含んだ。
「んっ…、あ…。」
カイルはちゅっ、ちゅっ、とついばむようにしゃぶったり、唇で挟んだり舌でつついたりして乳首を嬲った。
「あっ…、はぁ…。」
切ない感じがどんどん増してきて、リアラは頭がくらくらしてきた。
「気持ちいい?」
「分かんない…。すごく切なくなって、頭がくらくらするの…」
「それじゃあ、もっとしてあげるよ」
と言ってカイルは再び乳房を愛撫し始めた。
手で、唇で、舌で乳房を刺激されたリアラはんっ、あっ、と甘い声をあげる。
その声を聞いたカイルは興奮して、リアラの声をもっと聞きたいと若干愛撫を激しくした。
「あんっ…、はっ、あぁ…。」
そろそろとカイルはリアラの下腹部に手をやった。
そこは薄布にわずかに染みをつくり、彼女が感じていることを表していた。
そこに触れると、染みはだんだんと大きくなり、リアラもハァ、ハァ、と息を荒くした。
「濡れちゃってるから、脱がすね」
「…うん」
そっと脱がすと、そこには淡い陰りがあった。
カイルは手をそっと被せるようにしてリアラの秘唇を撫でた。
「んっ、あ…。うぅん…」
くぐもった声をあげるリアラ。カイルはしばらくそうしてリアラを刺激していた。
「あぁっ…、はぁっ、カイルぅ…。」
そこに触れられるとリアラは痺れるような感覚を覚えた。
リアラの蜜でベトベトになった手を見てカイルが言った。
「こんなに濡れてる…。」
「やだ、カイル、言わないで…。」
カイルは更に気持ちよくしてあげようと、秘唇をそのまま撫でつつ、空いている手で乳房を揉みしだき、痛いほど勃起した乳首を吸った。
「んあっ…、はあっ…、ふあぁ…。」
一度に愛撫を受けたリアラは、ぴくん、ぴくんと身体を震わせ、軽く達してしまっていた。
「カ、カイル…。ちょっと、待って…。」
「ん?リアラ?」
何か言いたげなリアラを見て、カイルは愛撫を中断した。
「どうしたの?」
「私ばっかりじゃダメ…。カイルも気持ちよくなって…。」
リアラは身を起こしてカイルのズボンを下着ごとおろし、彼の怒張に触れた。
「わっ、リアラ!?」
リアラはきゅっ、とカイルを両手で包み、先を口に含んだ。
「っ!」
びくん、とカイルのモノが反応する。
そのままリアラは先の方だけを含み、舌を絡ませたりきつく吸ったりした。
「うあっ…」
カイルは思わず声をあげてしまう。リアラは竿の方まで含み、少しずつ唇で擦り、裏側に舌を這わせた。
決して上手とは言えない奉仕だが、カイルの官能は充分に高まっていた。
「んっ、ちゅぷっ、んむ…。」
「くうっ…。うあっ…。」
あまりの気持ちよさにカイルはうめき声をあげてしまう。
リアラは少しだけ動きを早めた。それが確実にカイルを絶頂へと誘っていた。
「っ…リアラっ…。おれっ…」
それを聞いてもリアラは奉仕を続けた。
(もう、ダメだっ…)
限界を迎えたカイルはリアラの口内で果ててしまった。
口中に出されたのでケホ、ケホとむせつつも全て飲み下した。
「ごめんっ、大丈夫?」
「んっ、なんとか…。」
カイルはイッてしまったことをリアラに謝ったが、いいの、と首を振った。
「カイルも気持ちよくなったんだから…ね、きて…。」
萎えかけていたソレは、リアラの言葉と再度触れられることによって硬度を取り戻した。
「それじゃあ、リアラ、いくよ…。」
自分自身をリアラの秘唇にあてがい、挿入しようとしたがなかなかスムーズにはいかず、少しずつ少しずつ入れていった。
「っ…」
「うんっ、あぁっ…。」
破瓜の痛みに腰が引けそうになるが、なんとかこらえて挿入に堪えた。根本まで入りきると、カイルはリアラを安心させるように言った。
「大丈夫。もう入ったよ」
「あ、入ったんだ…。私の中にカイルが…。」
囁くような声でリアラが言った。
「分かるよ…私達一つになってるの…」

「しばらく、こうしてようか?」
「ううん、大丈夫。動いて…。」
カイルは抽送を開始した。少しずつ動かしていき、だんだんと早くしていく。
「くっ、う…」
「あ、あ、あ、はあっ!」
リアラの膣内はきつく、かなりの締め付けがある。
カイルは先ほど果てたばかりなのに、もう絶頂が近かった。
「くっ、リアラっ…!」
「ああっ、カイルっ、カイルぅっ…!」
互いの名を呼びあい、二人は絶頂を迎えた。
「カイル」
「ん?」
「大好き」
そういうとリアラはカイルの頬にキスをした。


そして翌朝。
起きてみると、もう時刻は正午を過ぎていた。
これぐらいのことはよくあることなので気にしていなかったが、目覚めた直後にロニが駆け込んできた。
「カイル〜っ!起きたかこの野郎っ!」
「ロ、ロニ?どうしたの?」
「どうしたもこうしたもあるかっ!てめえは夕べなにしてたんだよ!」
「何してたって…ああっ!」
カイルは昨夜のことを思い出していた。昨夜は、近くにロニがいるにもかかわらずしてしまったのだ。ロニが起きていても不思議ではない。
「ロ、ロニ?とりあえず、落ち着いて…」
それで彼が落ち着くはずもなく、一気にまくしたてた。
「畜生っ、畜生っ!てめえらのせいで昨日眠れなかったんだからな!大体俺がいるそばでなんでやるんだよっ!どっか他でやれっつうんだよ!ったく…」
そのあともぶつぶつと文句を言っていたが、なんとかおさえて昼食を取りに行くことにした。
その後、彼はしばらくの間二人と口をきかなかったという…。
彼らの旅はまだまだ続く。


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