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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 リッド×チャット 2003/03/22 -

チャット達はある町の港に来ていた。
戦闘で消耗したアイテムや食材の補充のためだ。
しばらく海ばかりで船での生活が長かったため、陸は久しぶりだった。チャット達は船から降り、これからの行動について話していた。
「これからどうします?」
「んー、まず買いだしをして、それからは各自自由行動ってことで。いい?」
「うん、そうしましょう」
「それじゃチャット、買い出しは任せていい?」
「はい。お任せください!」
チャット達は思い思いに町に繰り出していった。

「さーて、早くすませてバンエルティア号の整備をしなくっちゃ」
誰よりも船を愛する彼女は、一刻も早く整備にとりかかろうと道具屋に急いだ。
「いらっしゃい。何にするかね?」
チャットはポケットにしまっておいたメモ帳を取り出して言った。
「えーと、アップルグミ5つと、オレンジグミ7つと、パナシーアボトル4つ下さい」
「あいよ。坊ちゃん偉いねぇ。お使いかい?」
「なっ……、ボクは子供じゃありません!それに、ボクは坊ちゃんでもありません!」
道具屋のオヤジの言葉に腹をたてたチャットは語気を強くして言った
「おっと、こいつは失礼。お詫びにグミおまけするから気を悪くせんでくれ」
道具屋のオヤジはそう言うと、グミをチャットが言ったより多く出した。
チャットは言った分のアイテムの代金を支払うと、さっさと道具屋を出てしまった。
(まったく、フォッグさんといい、さっきのおじさんといい、どうしてボクを「坊ちゃん」って呼ぶんでしょうか!)
チャットはさきほどの言葉をかなり気にしていたようで、買い出しが終わって船に戻っても整備をする気になれず、ただそんなことを考えていた。
チャットは確かにボーイッシュな格好をしているし、顔も男とも女ともとれる中性的な顔なので、一目みただけでは男と勘違いされることが多かった。
(しかし、以前はこんなに気にしなかったはず……。何故でしょう?)
チャットが悩んでいると、町の散策から帰ってきたリッドが声をかけてきた。
「よう、チャット。買い物はちゃんとできたか?」
「ええ、できましたよ。ボクは子供じゃないんですから」
と、少々荒っぽい答えが帰ってきたのでリッドはどうしたのかと思い、チャットに尋ねた。
「町でなんかあったのか?機嫌悪いみたいだけど」
チャットは不機嫌そうに答えた。
「道具屋のおじさんにぼっちゃんって言われたんです。おまけにお使いかい?ですよ!?」
「ははっ、そりゃ怒るだろうな。」
「笑い事じゃありません!」
チャットはリッドの言葉にことさら腹をたてた。
自分にとっては重大な問題だというのに、リッドに笑ってすまされてしまった。
チャットがリッドを睨むようにように見ていると、リッドはさすがに悪い気がして、彼女に謝った。
「ああ、わりぃわりぃ。でもよ、お前を一目見ただけで女だってわかる奴はそういないと思うぜ?」
「リッドさんそれ、どういう意味ですか……?」
チャットが呆れていると、ファラが話に入ってきた。
「どうしたの?二人ともそんなところで。」
「聞いて下さいよ……。」
とチャットが話し始めると、ファラも何があったのかと真剣に話を聞いていた。
「道具屋のおじさんに男に勘違いされた上、子供扱いされてしまって……。」
「うわ、最悪ね。可哀想に……。」と、ファラがチャットに同情するように言った。
「ファラさん、ボクは、どうしたら女らしくなれるんでしょう…」
「簡単だよ。おしゃれをすればいいじゃない」
「…おしゃれ、ですか?」
「そうだよ。ちゃんとおしゃれすれば女の子らしく見えると思うよ」
「そうですか……。」
「あと、もう少し髪をのばせばより女の子らしくなると思う」
チャットはファラのアドバイスで元気を取り戻した、かにみえたが、チャットは言った。
「でも、おしゃれな服とか持ってないですし……。」
「大丈夫。私のを貸してあげるから。ね?」
「はい…。」
どうも府に落ちないといった様子でチャットは答えた。
「すみません、考え事したいのでこれで…。」
チャットはふらふらと自室に戻っていった。
ファラは彼女を心配していたが、リッドはじきに出てくると言って、ファラを引き止めた。
チャットが部屋に戻った頃、キールとメルディが帰ってきた。
「リッド達も戻ってきてたのか」
「ああ。だが、船出は遅れそうだぜ」
「なんでか?」
「チャットの奴が落ち込んでてさ、船を出すどころじゃねえんだ」
リッドは事情を説明した。
それを聞いたキール達は、それでは仕方がないとチャットが戻ってくるのを待った。
だが、いくら待ってもチャットはでてこない。メルディやファラが声をかけても返事がない。仕様がないのでリッド達はそれぞれの自室に戻っていった。
その頃、チャットは自室のベッドに体を投げ出していた。
(ボクはどうしたらいいんでしょう…。ファラさんはああ言ってましたけど…。)
自分が本当に女らしくなれるのだろうか、笑われたりしないか、など彼女は真剣に悩んでいた。
そのとき、彼女の脳裏にある考えがうかんだ。
だが、それを実行しても本当にいいのか、と自分に問いかけた。
覚悟はできているつもりだ、迷うことはない、と彼女は自分の考えを実行すべくベッドから身を起こした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜も更けた頃、チャットは自室を出て仲間の部屋の前に来ていた。
「ある考え」を実行するためだ。
部屋をコンコン、とノックし、返事がくるのを待った。
彼女がノックしたのはリッドの部屋だった。
(リッドさん、まだ起きてるかな…。)
不安に思いながら待っていると、部屋のドアが開いた。
「チャット?!こんな時間にどうしたんだ?」
「ちょっと、おじゃましてもいいですか?…話があるんです」
「ああ、いいぜ。」
リッドは突然の訪問者に驚きながらも、彼女の話を聞くことにした。
「で、話って?」
「昼間のことで、みなさんにご迷惑をおかけしたので…。」
「ああ、あれなら気にすんな。誰も迷惑だなんて思ってねえよ」
「それならいいんですけど…。」
チャットは仲間に迷惑をかけていないかと心配だったが、リッドの言葉を聞いて安心した。
「わざわざこんなこと言いにきたのか?」
「いえ、リッドさんにお願いがあってきたんです」
「お願い?ああ、俺にできることなら協力するぜ」
チャットは思いきって言った。
「……いて……さい」
「ん?」
「抱いて下さい…。ボクを女にして欲しいんです」
「おっ、おいチャット!?」
思ってもみなかった彼女の発言にリッドは戸惑った。
「そっ、それは意味が違うんじゃないか?」
「外見だけ女の子らしくなっても意味が無いんです。内面からも女らしくならないと…。」
リッドはますます困惑した。どうやら彼女は本気らしい。ここで拒絶したら彼女は傷つくだろう、と思ったリッドは言った。
「…本当に、いいんだな?」
「はい。覚悟は、できてるつもりですから…。」
そういうとチャットは上着を脱ぎ捨てた。
肌着も脱ごうとすると、リッドが言った。
「そこからは、俺が脱がしていいか?」
「えっ…?」
今度はリッドの言葉にチャットが戸惑ってしまうのだった。
「恥ずかしいです…。他人に脱がしてもらうなんて…。」
「こういうときは男が脱がすものなんだぜ」
チャットは意外そうに言った。
「そうなんですか?」
「…ああ。」
少し気恥ずかしそうにする彼女だったが、肌着を脱ごうとしていた手を降ろした。
リッドが肌着を脱がすと、そこには膨らみ始めたばかりのようなかわいい乳房があった。パンツ一枚になったチャットをベッドに押し倒し、キスをした。
「んっ…、んん…」
チャットはリッドにされるがまま、唇をあわせた。
実際にこういうことをしてみると、どうしていいか分からなくなってしまうチャットは、リッドに身を任せていた。
リッドはうっすらと開いていた唇に舌を差し入れた。
「んんっ、んふ、ん…。」
舌をからませ、ゆっくりと口腔内を刺激していく。
唇を離すと、つうっ、と二人の間に透明な糸が。
「ふあっ、ふう…。キスって、こんなに…」
チャットはうわごとのように言った。
続けてリッドは胸をまさぐった。
「あっ…。」
チャットはリッドの手に自分の両手をあてた。
「チャット…?」
「ボク、胸小さいから…。」
蚊の鳴くような声で言うと、リッドは首を振って答えた。
「気にしてるのか?…チャットの胸、かわいいぜ」
そう言うとリッドは乳房の愛撫を再開した。
「んっ、はあっ…。」
リッドに触れられる度、チャットの身体がピクン、と反応する。感じている証拠だ。
愛撫を続けつつ、リッドはチャットの乳首に口づけた。
「あっ、うんっ…。ふあぁ…。」
チャットの声が次第に大きくなる。リッドは徐々に愛撫を激しくしていった。
「あぁっ、はっ…、リッドさん…。」
乳房の愛撫だけで大分感じてしまっていたチャットは、甘い声をあげた。
そろそろいいだろう、とリッドはチャットの下腹部に手をのばした。
布越しに触れると、割れ目のあたりにシミができているのが分かった。
「あっ、そこは…。」
「嫌か?」
「いえ…、少しびっくりしただけです」
「脱がしていいよな?もうこんなにしてるし」
「…はい」
リッドがチャットの薄布を脱がすと、そこには無毛の割れ目があった。チャットは自分の秘部を見られていると思うと恥ずかしくてたまらなかった。
リッドがつるつるのソコに触ると、ぬるりとした液体がわき出てきた。
「ひゃんっ、ふぁっ、あぁんっ」
チャットの嬌声が部屋に響きわたる。
「ボク、ボク…おかしいです…。体が、熱くて…、とろけてしまいそう…。」
ささやくような声でチャットが言う。
リッドはチャットの淫裂に顔を近づけ、ちゅっ、とそこに口づけた。
「やあっ、そんな、とこ…なめないで下さいっ…」
「そう言ってる割には、感じてるんじゃないか?」
リッドはそう言うとちゅっ、ちゅっとソコを吸い、ぴちゃぴちゃとわざと音をたててソコをなめた。
「やっ、リッド、さ…やめっ、はあぁっ!」
すごく恥ずかしいのに身体が感じてしまって、もうチャットには快感に抗う術は残っていなかった。
「ボク、もう、おかしくなってしまいそう…」
リッドももうたまらなかった。
リッドの剛直ははちきれんばかりに勃起し、チャットを欲しがっていた。
「チャット、いくぞ…」
「…はい。」
彼女にも性交の知識は多少あったので、これから何をされるのかはわかっていた。
だがやはり、そこは初めての彼女である。怖くないわけがない。その怖さをなんとか抑え、リッドを受け入れようとする彼女だった。
リッドは自分自身をチャットの秘唇にもっていき、挿入しようとしたが、そこはリッドの侵入をなかなか受け入れなかった。
「痛っ、痛いです…」
「我慢してくれ…最初は誰でも痛いんだ」
リッドは励ますように言いながら挿入を続けた。
「あ、ぐ…」
だがチャットは痛がるばかりである。
リッドは一気に突き入れた。
「あくっ、はあぁぁぁぁっ!」
激痛にチャットが悲鳴をあげる。
「わりっ、痛かっただろっ…?」
「いえっ、大丈夫っ、です…」
「動くぞ」
痛がりながらも大丈夫と言ったチャットの健気さに心打たれながら、リッドは律動を開始した。
チャットの膣内は驚くほどきつく、リッドのモノを食いちぎらんばかりにしめつけてきた。
小刻みに動いただけで快楽の波が押し寄せてくる。
「くっ、うっ…。」
「ふぁっ、あくっ、はあぁんっ!」
このままではすぐに果ててしまう、と思ったリッドは動くのを中断した。
「リッドさん…?」
「このままじゃ、俺がおわっちまう…。」
「遠慮しなくて、いいですからっ、気持ちよくなって下さい…っ」
そう言われたリッドは激しく動いた。すぐに射精衝動がリッドを襲う。
「…っ…チャットっ、いくぞ…」
「はいっ…」
そう言うが早いか、リッドはチャットの中にすべてを放った。

そして翌朝。
「おはようございます。皆さん」
チャットは気落ちしていた昨日が嘘のように元気よく挨拶した。
「あ、チャット!おはような〜」
メルディも元気よく答えた。
「もう悩みは解決したみたいだな」
キールが安心したように言った。
ファラはリッドとチャットを交互に見ながら何やら考えていた。
「ど、どうしたんですか?ファラさん」
「ん?別に何でもないよ。昨日リッドの部屋からチャットの声と物音がしたのはなんでかな、って考えてただけだから」
ギクッ、とするリッドとチャット。ファラはわざとらしくリッドに聞いた。
「何でだと思う?リッド」
「さ、さぁな…。お前の気のせいじゃないか…?」
場が殺伐とするなか、チャットは明るく言った。
「さ、早く朝ご飯をすませて出発しましょう。ね、メルディさん?」
「はいな!ご飯ご飯〜」
むっとするファラを後目に、チャット達は朝食の準備を始めた。
(昨日のこと、ボクは一生忘れません…)
…チャット達の旅はまだまだ続く。


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