総合トップ>SS一覧>SS No.1-054
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
調教 |
丼兵衛氏 |
ルーティ×スタン |
2003/06/14 |
- |
「あいつ、こんなモンを置いてどうするつもりなんだ?」
スタン・エルロンはルーティの寝室に備え付けられていた旧オベロン社製の映像
受信機に首を傾げながら興味深々と観察していた。
そもそも、この映像受信機はルーティ曰く“貴重”な機械だそうで、クレスタの
街を再建して仮住まいの住居を作った時に何処からともなく持ち出して来た代物
である。
恐らくはオベロン社の施設にあったものをくすねてきたのであろうが、正真正銘の
田舎生まれの田舎育ちでそういった機械に全く縁の無いスタンにとってはどうでも
良い代物であったので、今までこの機械に触った事は一度として無かった。
だが、ルーティが資材の買い付けに行っている間の留守を頼まれた事もあって、
せめてもの暇つぶしに少し触ってみる事にしたのである。
例の機械は、「OBERON」とロゴの打たれた鈍い銀色をした箱型のボディには記録用の
ディスクを入れるスリットがあり、その上に映像を写すモニターが取り付けてある。
「あれ…?、このディスクは…一体何だろ?」
機械の置かれている机の引き出しには何枚か記録用と思しきディスクが入っていた。
「試しに見てみるか…」
スタンはカバーからディスクを取り出すと、恐る恐るスリットに滑り込ませた。
『ぁ…ぁ………』
どうやら、映像の光景は何処かの宿屋の様である。
「この声、何処かで聞いた事あるな」
『…ほら、ちゃんとご挨拶しなさいよ!』
『…は…はい…。わ…私は……エミリア…カトレットです…。
ルーティ……カトレットの…妹…です』
「リ…リオン!?」
映像に出てきたのは、紛れも無いリオン・マグナスその人であった。
ただし、服は胸の部分が刃物で引き裂かれており、隙間から張りのある乳房が
丸出しにされ、首には禍禍しい黒い首輪が付けられて目隠しまでされている。
背中に回された両手には手錠か何かで拘束されている様であった。
「アイツ…女だったのか!?」
確かに、リオンは女性も羨むような中性的な美貌を有した少年であった事はスタン
も重々承知であった。だが、まさか本当に“男装の麗人”だったとは・・・。
『エミリアちゃ〜ん。アンタはアタシの可愛いペットなのよねぇ?』
『………………』
リオンは顔を真っ赤にして、体を微かに震わせながら黙っている。
『あらぁ〜、御主人様に逆らうつもりなのかなぁ〜?
言う事聞かない子はお仕置きねぇん』
ルーティの妙に陽気な声と共に、リオンは体を更に震わせて身もだえし始めた。
よく見ると、リオンは白いタイツの股間の部分を太股で締めつけ、必死で何かを
こらえている様であった。
『エミリアちゃ〜ん、そのディルドー結構効くでしょ?』
『…ぅ…ぅぅ………』
リオンは顔から汗を垂らしながら微かにうめいている。タイツの下に遠隔操作で
動く張り型を仕込まれていたのであった。
『エミリアちゃ〜ん、もう一度聞くけど、アンタはアタシの…何だっけ?』
『……僕は…姉さんの……可愛い………ペット……です……』
そう言うと、やっと体の振動が収まったリオンは寝台へ崩れ落ちた。
『女の子の体って結構気持ち良いでしょ』
『はい…』
(え゛?!、もしかして、性転換させられたのか?)
『さぁて、いつもの調教ショーといきますか!』
画面に写ったルーティの表情を見て、スタンは背筋が凍る思いをした。
両手に握り締めた皮製の鞭を眺めて恍惚の笑みを浮かべていた。
(え…えらい物を見てしまった…)
映像を見終わったスタンは、質の悪い悪夢を見ている様な感覚に襲われていた。
―実の弟を女体化して縛り上げ、あらん限りの陵辱を加えていた・・・。
震える手でディスクをしまうと、一刻も早くこの場から逃れたいと思った。
「面白かったでしょ?」
背後からの声にスタンは飛び上がらんばかりに驚いた。
いつの間にそこにいたのか、ルーティが部屋の入り口に立っていた。
「あ…、る、ルーティ…」
スタンは立ち上がろうとしたものの、膝が笑い出していう事を聞かなかった。
「スタン、もう逃げられないわよぉ〜ん」
「ルーティ…、俺は…」
「アタシはアンタの可愛いお顔やシンプルな頭が好きでたまらなかったの。
それに、アンタがどんな反応を示すか楽しみだったのよね…」
「うわぁぁぁ!!」
「うふふふ、スタンちゃんは怯えた顔も可愛いでちゅねぇ〜」
ベッドの支柱に縛られているをスタン前をにして、ルーティは獲物を捕らえた猛獣の
如き残忍な笑みを浮かべていた。
「ルーティ…、俺…怖いよ…嫌だよ…」
「そんな事言わないの!、ほら、結構大きいでしょ。ホレホレ〜!」
ルーティはスタンの顔の前に胸を突き出し、ゆさゆさと左右に振った。
「もっと見せてあげるわょん」
胸当てをあっという間にずり下げ、勢い良く張りのある大きめの乳房をさらけ出した。
「うわ、わ…」
スタンは顔を真っ赤に染めて目を背けたが、ルーティは両手でスタンの頭をわしっと
掴むと、胸の谷間に押し付けた。
「気持ち良い?」
「んん〜ぅ…」
「もうそろそろ頂いちゃおうかなぁ〜」
「ん゛ん゛ん゛ぅ―――!!」
「んもぅ、うるさいお口ねぇ」
そう言うなり、ルーティはスタン顔を掴んで強引に持ち上げ、唐突に唇を奪った。
それから、10分位になってからやっと唇が離れた。
スタンは瞳にうっすらと涙を浮かべている。
「…あのオタク娘とはまだだったのかしら?」
ルーティは舌なめずりをして、にやりと口の端を曲げた。
「うへへへへ〜、それじゃアタシが初めてって事?きゃ!」
スタンは背筋に冷たいものが走るのを感じた。
(はっ、早く逃げないと…)
「さぁ〜て、仕込みといきますか」
ルーティは映像に写っていたものと同じ皮の鞭を取り出して数回しならせた。
鞭が空を切るたびに鋭い音が響いている。
と、ルーティは突然スタンの方に向くなり鞭を振り下ろした。
「うぎゃっ!!」
スタンは余りの激痛に目の前が真っ白となったが、幸いにも気絶は免れた。
ルーティはスタンの様子を見て満足そうな笑みを浮かべた。
「流石はアタシが見込んだ男だけあるわね。調教しがいがあるってモンねぇ〜」
それからというもの、ルーティはスタンの背中に鞭を打ち、スタンはその度に声に
ならない悲鳴を挙げた。
スタンは目もくらむような痛みに頭がクラクラしていたが、どうにか気力を振り絞って
いたのでルーティの責めに耐え続けることが出来た。
スタンが余りに強靭なのでルーティは鞭を打つのは全く効果が無いと思ったのか、
何やら怪しげな注射用具を取り出してきた。
「今度は何を…」
「『特製』のお注射をするの」
ルーティは素早い動作でスタンに覆い被さると、太めの針の付いた注射器をスタンの
二の腕に付き立てた。
「痛ッ!!」
素早く注射器の中の薬液を注入し終わると、ルーティはベッドの外に飛び出た。
「そのおクスリは効くまで少し時間がかかるから、待たなきゃなんないのよねぇ。
エミリアちゃ〜ん、出番よ!」
ルーティの声と共に寝室のドアから誰かが入ってきたが、スタンはその姿を見て驚いた。
(リオン………)
確かに、その姿は紛れも無くリオンその人であった。ただし、スタンが映像で見た
格好のままで、白いシャツは切り裂かれて片腕で両胸を隠している有様である。
もう片方の手は下腹部の白いタイツの部分に当てていた。恐らくは、彼(?)の秘所に
何かが仕込まれているのであろう。リオンの赤く染まった顔は稀に苦痛に歪んでいた。
「エミリアちゃ〜ん、お姉さんと暫く遊んでいようね」
ルーティはリオンを寝室に設置されているもう1つのベッドに押し倒すと、剥き出しの
乳房を舐め回し始めた。
「うぁ・・・あぁ・・・あぁ・・・・・・」
リオンは乳房を舐めまわされる度にか細い声で喘いでいる。
好奇心に負けて、スタンは2人が絡むのを首だけを向けて見た。
(あ…、俺…、段々………)
余りに刺激的なものを見てしまったせいなのか、スタンの剛直がズボンの中でゆっくり
と頭をもたげ始めた。
(わっ!、こ、こら!)
スタンは己の劣情のせいと思ったが、段々と意識が朦朧とし、代わりに『雄』として
の欲望に取って代わられる事によってようやくあの薬の作用だと気付いた。
(く、くそ………俺…どうなっちゃうんだ・・・)
スタンの様子が変化するのを横目で観察していたルーティはにやりとした。
「あのお薬、効いてくるとアレの事しか考えられなくなるのよね」
ルーティはリオンを抱えてスタンに近づき、おもむろにスタンのズボンに手をかけた。
「そのままじゃズボンが汚しちゃうでしょ」
片手で器用にベルトを外すと、ズボンを引き下ろして剛直を剥き出しにした。
「エミリアちゃ〜ん、アンタのお口でミルクを吸いとってあげなさい」
「く・・・ち?」
リオンはルーティの命令に反応するかの様に、素直にスタンの剛直を咥え込んだ。
「うぁぁ!!」
スタンは不意に襲ってきた快感にこらえ切れず、剛直から白濁した液体を放出した。
リオンの顔はおろか、胸にも零れ落ちて青い上等な上着に白い染みを付けた。
「ご苦労さん。アンタは休んでてイイわよ」
ルーティは唾液まみれのリオンを放り出すと、尚も悶え苦しむスタンの耳元に擦り寄り
、首筋にふっと息を吹きかけた。
「スタンぅ〜、今は苦しいだろうけどすぐに気持ち良くなるわよん」
「うぐぐぅ………」
ルーティはスタンを挑発するかのように肌が剥き出しのスタンの背中に乳房を押し
付けてゆっくりと擦っている。
「ほらほらぁ〜、お姉さんとイイ事しましょ〜!」
「う゛う゛・・・・・・うがぁ―――――――!!」
突然、スタンは雄叫びを上げると背中に乗っかっていたルーティの腕を強引に掴み、
ベッドに押し倒した。スタンの瞳は遥か宇宙を漂い、吐息も獣のそれを連想させた。
(やば、完全に切れてる…。薬が効きすぎて頭が逝っちゃったかしら?)
「こらスカタン!、がっつくんじゃないわよ!」
勿論、理性がすっ飛んだスタンに言葉は全く通じない。
「う゛〜、がるるるる…」
「ちょ、ちょっと…!」
スタンはルーティの上に覆い被さると、剥き出しの乳房にかぶりついた。
「あ・・・あぁ・・・、あひぃ!!」
(乳首を噛みやがって痛いじゃないの!。後で覚えときなさいよこの馬鹿!!)
乳房を噛まれるたびにルーティは抗議の意味も含めてスタンの後頭部を拳骨で殴って
いたが、これもスタンには全く効果が無かった。お陰で、ルーティの乳房は唾液と
歯型だらけになってしまっていた。
ルーティの乳房を味わい尽くしたスタンは体を上げると、ルーティの太股を抱えて股間
に顔を埋めた格好でホットパンツ越しに秘所を舐め始めた。スタンが舌を這わせる度に
ホットパンツの染みは段々と大きくなっていく。
(あ…、コイツ結構舌使い上手いわね………)
だが、ルーティが快感に浸るのも束の間、スタンは突然顔を上げると剛直をホットパンツ
の濡れて浮き出た秘所の割れ目の部分に押し当てた。
「まさか…、そのままやる気?!」
ルーティは不意を付かれ、抵抗する間も無くめりっと布の裂ける音と共に異物が体の中
に侵入してくるのを感じた。
「んぁ!!」
「イタぁ―――い!!」
愛液と唾液で湿っていたとはいえ、突然剛直を突っ込まれたので痛さの余りに足を
じたばたさせたが、スタンは全く意に介さずにルーティの腰を掴むと態勢を変えた。
丁度、ルーティが四つん這いになる格好である。
「ふがっ!!」
スタンは一息入れると、ルーティの腰を強く抱えて力強く楔を刻み始めた。
「んぁ…あぁ…あぁ…あぁん!!」
(ちょっと…、イイけどこれじゃ激しすぎるわよ!)
しかし、ルーティが抗議する間も無いほどスタンの責めは激しかった。
「ふぁ……んぁ……うぁぁ……!!」
(す…少し位…加減しなさいよぉ………)
下手に体力があるせいか、ルーティが責めに耐えられなくなっていてもスタンは全く
同じ激しいリズムで秘所に楔を打ち続けている。
「あぁ………、あぅ………、あぁ………!!」
(あぁ…もうダメ………)
ルーティが絶頂に達して体をぐったりと寝そべらせた後も、スタンはルーティの腰を
掴んだまま、尚も腰を押し付けている。
「うっ!!」
ようやくスタンも頂点に達し、ルーティの体内に白濁した液体を大量に注ぎ込んだ。
繋がった部分から漏れた液体がホットパンツとスパッツを半透明の白に染めた。
*
「た…助かったぁ」
薬が切れてようやく我に返ったスタンは、絶頂を迎えて失神したままのルーティを横目
に大慌てで服を着始めた。気が付いた時にはルーティの腰を抱えて自分自身のもの
をルーティに挿入していた格好だったのに少なからず驚いて直ぐに引き離したのだが、
それによって更に自分のしでかした行為の恐ろしさは否応無く追認識させられる事と
なった。薬のせいとはいえ、これが元でルーティの腹部が膨らみだしたとなっては…。
ルーティの本性を知ってしまった以上、ここには恐ろしくていられたものではない。
(リオンを連れて実家の方にでも身を隠すか…。いや、ばれたらリリスと爺ちゃんに
何されるか分からないしなぁ…)
旅行用の小汚い皮袋に荷物を詰めながら逃亡先を考えていると、背後から声がした。
「…スタン、姉さんを犯したまま捨てて逃げるのか」
振り向くと、リオンはシャルティエをスタンの喉元へ突き立てていた。引き裂かれた
シャツの切れ端から、唾液と白濁液に塗れた形の良い乳房がのぞいている。
「リオンっ!、お前もルーティにあんな事されて…」
「…『逃げたいと思った』か?、答えは否だ。僕は愉しんでいた」
「なっ・・・」
リオンの意外な答えにスタンは絶句した。
「恐らく、お前が見た映像は僕が姉さんに陵辱されている奴だろう。
僕も姉さんに同じ事をしていた。姉さんも望んでいた事だったからな」
スタンは状況が全く理解出来なかった。もっとも、スタンの様な純朴な青年にこの
姉弟の近親相姦染みた歪んだ関係が理解出来よう筈が無い。
「それに、僕も一度はお前を責めてみたかった。お前ならきっと良い雄犬になる…」
リオンの紫水晶の瞳に姉と同じ危険な光を宿しているのを見て、スタンは出口の無い
絶望を全身で感じた。
「助けてくれ、ディムロス・・・」
もはや、その声はかつての友には届く事は無かった。
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