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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
堕ちた英雄 丼兵衛氏 エミリア×スタン 2003/02/24 -

クレスタの孤児院の傍にある小さな一軒家にルーティは居を構えている。
再び起こった天地戦争によって生じた戦災孤児の受け入れで孤児院が手狭になった、
というのが表向きの理由である。
もっとも、旅の仲間以外にはリオン(エミリア)の事は秘密であったし、子供の前で
はうっかり「イイ事」は出来ないという裏の事情があった。
リオンを罠にはめて処女を奪って以来、ルーティはあれこれと策を練って(スタンや
シャルティエを巻き込んで)は「イイ事」をしていた。

そういう訳で、今日も姉妹(?)宜しく「イイ事」に励んでいた。だが…

「飽きちゃったわ、アンタとするの」

事の後、ルーティは突然こんな事を言い出した。
「ね、姉さん…」
リオン(エミリア)は余りの事に動揺を隠し切れなかった。元々、姉に妙な薬を盛られて
女性化させられ、おまけに散々体を弄ばれた身である。
「やっぱ、百合ばっかじゃ『生の感触』が恋しくなるのよねぇ」
「な、何て勝手な…。だったら僕を元の体に戻してくれ」
「元に戻す薬は無いのよね。あの薬だってあれだけだったからね」
「なっ…」
実の姉とはいえ、リオン(エミリア)は余りの無責任さに絶句し、且つ怒りが込み上げて
来るのを感じた。実の姉(と一人と一丁)に散々調教されたお陰ですっかり淫乱な体に
されていたのである。
「姉さんだからって、黙っていれば…、許さん!」
激高したリオン(エミリア)がベッドの傍に立てかけて置いたシャルティエに手をかけ
ようとした矢先、ルーティはリオンの目の前に見覚えのあるボタンをちらつかせた。
「エミリアちゃ〜ん、コレが何だか分かるよねぇ〜」
「まさか…?!」
リオン(エミリア)が自分の頭に手をやると、綺麗なティアラらしき装飾具が付けられて
いるのが分かった。勿論、リオン(エミリア)にとってはグレバム討伐の際には色々と
活用した「特製装身具」である事は百も承知であった。

「ぼ、僕を脅す気か…?」
流石に気圧されたリオン(エミリア)が恐る恐る(何せ、これを使ってスタンやルーティ
を痛めつけたのだから)尋ねると、ルーティは意外な事を口にした。
「やーねぇ!、アンタには協力して欲しいだけで、本当に使う相手は別にいるわよ。
それとも、アンタも電撃を体験したいって訳?」
「…僕は遠慮しておく。それで、今度は何をしでかす気なんだ?」
「アンタもよく知ってる熱血純情バカに教育するのよ。『英雄色を好む』って諺がある
位だから、アイツにとっても良い社会勉強になるわよ」
「物は言い様だな…」
リオン(エミリア)はシャルティエ共々深〜い溜息をついた。

姉の「思いやり」の裏にはかのヒューゴやミクトランですら及びもつかない邪悪且つ
私利私欲丸出しの意図が隠されている事を身をもって知っていたからである。

「リオン…、一体これはどういう事だぁ?!」

スタンは目が覚めるなり、自分の置かれている状況に仰天し、且つ怒り心頭であった。
どうやら地下室らしき所のベッドに頑丈な枷で両手足を拘束され、おまけに首筋には
真っ赤な犬用の首輪がはめられている様であった。リオン(エミリア)はというと、
入り口付近に立って意味有りげな瞳でスタンを見つめていた。
スタンは「ご馳走するから家に来てよ」というルーティの誘いでノコノコとやって来て
特製の睡眠薬入りの料理を腹一杯食べ、そのまま意識を失ってここへ運ばれて来たのである。
「姉さんと僕でお前に教えたい事があるのだが、バカ正直なお前の事だからこうでも
しない限りは無理だと思ってな…」
「ふざけるな!、どういうつもりだ?!」
スタンは枷と首輪の鎖をガチャガチャと鳴らしながら怒鳴り、体を捩じらせて戒めから
逃れようと必死でもがいた。だが、無慈悲にもスタンの肌に擦り傷を付けただけでびく
ともしなかった。
「躾の悪い犬にはお仕置きが必要だな。姉さん、ちょっと頼むよ」
「まっかせて。一度やってみたかったのよネェ」
場違いな位に陽気なルーティな声が地下室に響いたかと思いきや、スタンは焼け付く
様な衝撃が全身に襲いかかるのを激しい痛みと共に感じた。
「ぐわぁぁぁぁ!!」
スタンは、以前リオンに捕らえられて頭にティアラを付けられた時の事を咄嗟に反芻
していた。恐らく、同じ物が自分の頭に付けられているのであろう。
「…僕達に逆らうような事をしたらそうなるからな」
「お…お前ら………」
「もひとつおまけ!」
ルーティが手にした操作機のボタンを押した。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
幾ら打たれ強いスタンでも、この電撃には耐えられなかった様で失神してしまった。
「もうちょっと根性があるかと思ったんだけどなぁ〜」
「…姉さんもそれの威力を知っているだろう」
「知ってるわよ。何しろ、アンタに散々やられたからね」
「…皮肉がきついな」
「ほら、アンタもさっさと準備するのよ!」

 奈落への扉が開かれた。

「う…ん、あ、リオン!」
ようやく目を覚ましたスタンが地下室の中を凝らすと、リオンがベッドの前に立って
いるのが分かった。
「こらぁ!、リオン、俺を自由にしないとひどいぞ!」
「相変わらず元気で威勢がいいな。これからお楽しみが控えているからその方が…」
「リオン、一体何なんだよこれは!…」
「僕はエミリアだ」
「エミリア?!、お前の本名はエミリオだろ!」
「…今は違う」
スタンはリオンがそう言いながら、青い制服を脱いだ後の姿に目を疑った。
(…リオンに…胸がある!!)
以前、スタンは女性化したばかりのリオンを抱いた事があったが、スタン自身には意識
をシャルティエに乗っ取られている状態であったので全く覚えていなかったのである。
「ふふ…、コレ…結構大きいだろう」
リオン(エミリア)は紫水晶の瞳に怪しげな光を湛えつつ、スタンの体に馬乗りになった。
「うわっ!、そんなに胸を押し付けるなぁ!」
スタンは顔を真っ赤にしてもがいた。丁度、スタンの逞しい胸版にリオン(エミリア)
の形のいい双丘が乗って圧迫している状態である。
「スタン…、気持ち良い?」
「き、気持ち良い…じゃなくて、一体どうしてそんな体に…」
リオン(エミリア)はその問いに答える代わりに、唐突にスタンの唇を奪った。
「んぅ〜!、んぅ…ふ………」
スタンは必死で抵抗しようとしたが、ルーティ仕込みの舌技の前には、この手の知識が皆無に等しい田舎者の青年はあっさりと屈服させられてしまった。
思うが侭に舌を転がされ、口内を蹂躙されたスタンはリオン(エミリア)が唇を離すと大人しくなってしまった。
「…俺の始めてのキスだったのに」
スタンは涙ぐみ、明らかに動揺を隠し切れない様子であったが、リオン(エミリア)は
スタンの耳に唇を寄せて軽く口に含み、それから小声で囁いた。
「すぐに、始めてなんて事は忘れるさ。僕みたいにな………」
スタンを見つめる紫水晶の瞳は憂いと哀れみを湛えていた。

「スタン…、綺麗だろう?」
「………」

リオン(エミリア)は身に纏っていた服を全て脱ぎ、生まれたままの姿になっていた。
スタンはその彫刻の様に均整の取れた体が醸し出す中性的な雰囲気に見とれていたが、
気が付くと、リオン(エミリア)が自分の下半身に体を寄せ、ズボンを脱がしていた。
「うぅ…、リオンっ…」
(僕はエミリアなのに…)
リオン…、否エミリアはスタンの怒張を手でこすりながら口で含んでいた。勿論、これもルーティ姉さん直伝の舌技である。
「うぁ、もう駄目だ…」
呆気無くスタンの怒張は白濁した液を吐き出し、リオン(エミリア)の顔を白く汚した。
「ふふ…、濃くて美味しい。さて、もうそろそろ頂くとするか」
エミリアはスタンの腰に自らの腰を合わせてきた。そして、秘貝にスタンの立派な怒張
を当てがい、少しづつ腰を沈めてきた。
「○▲□×#@…?!」
スタンは余りの事に抗議の声すら出せず、体を捩って何とか貞操の危機を脱しようと
したが、所詮は悪あがきに過ぎなかった。
「あぁ!!」
「うぁ………」
以前にスタンの怒張を受け入れたせいか、エミリアの秘貝は呆気無く怒張を飲み込んだ。
もっとも、当のスタン本人は知る由も無かったが、エミリアはその太過ぎる怒張を咥え
込みながら少しづつ腰を動かし、スタンを攻め立てていた。
「あ…あぁ…ふぁ…スタン……」
スタンは経験したことの無い快楽に戸惑い、抵抗する術さえない様に思えた。

「あっ…んん…リオン…気持ち良い………」
エミリアが腰を上下する度に彼女の形の良い双丘が揺れた。
「スタン…、僕のおっぱい…吸う?」
「…お、おっぱい?!」
以前の「彼」からは決して言わない卑猥な言葉が出たのにスタンは驚きを通り越し絶句
したが、エミリアは有無を言わさずにスタンの口中に桜色の突起を押し付けて来た。
「んん………」
「んっ…、歯を立てるな………」

もはや、スタンは抗う事を諦めてエミリアの体を貪っているかに見えた。しかし、終局
は突然、それも最悪の形で訪れた。
「あぁ…もう…駄目だぁ………、うぁ!!」
スタンはそう言うなり、腰の動きを止めた。
「あっ、ス…スタン…、駄目だ!!」
エミリアが止めるのも間に合わず、スタンの怒張はエミリアの体内に大量の白濁液を
吐き出して果てた。
「あ…あぁ………」

エミリアは体を痙攣させてベッドの脇に崩れ落ちた。紫水晶の瞳に水滴を溜めて…。

「とっとと起きなさいよ、スタン!!」
スタンはルーティの怒鳴り声を聞き付け、悪夢から目覚めたものと思って目を開けた。
しかし、目の前に広がるものは依然として鎖と首輪で拘束された自分の体と死んだ様に
ぐったりとしたリオン(エミリア)の姿であった。たちまち、スタンの心は虚無と絶望
に支配された。
「ルーティ…、これ…外してくれよ…頼むから………」
スタンは気力を振り絞って懇願したが、ルーティの答えは僅かな希望さえも奪うもので
あった。
「ダ・メ・よ!。アタシはまだやってないし、これからもアンタの体にたっぷり色んな
事を教えなきゃなんないからね。あ、それからアタシがココに居ない時とか暇な時は
エミリアで遊んでもイイわよ。だけど、ソイツが孕んじゃったらちゃんと責任取ってね」
「………」
「あ、あの料理には精力剤と媚薬が入ってたから、嫌でもソイツとやんないと仕舞い
には気が狂っちゃうからとっとと遊んどいた方がアンタの為ね。ケケケ!!」
もはや言葉も出ないスタンと相変わらずベッドに横たわったままのエミリア(リオン)
を残し、頑丈な鉄の扉は閉じられた。

「アタシに歯向かおうとした罰よ。せいぜい可愛がって貰いなさい」

地下室の中からは、男の押し殺した息と小鳥の様な嬌声が響いていた…。


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