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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
たおやかなる精霊 -Water Element- テレーセトス氏 ウンディーネ×セルシウス 2003/11/25 -

「人間から学ぶこと…か」
暗いどことも知れない空間に、2メートル程の間隔で二人の女性の姿が佇んでいる。
一人は、薄めの青い髪を後ろで束ね、分けている、どこか凛とした雰囲気を漂わせてい
る。アイス・クレーメル、セルシウスだ。
もう一人は、こちらも青系だが色は濃く、群青と言われる髪が、足まであろうかという
長さにまで伸びている。
全てを包み込むような優しさを湛えた瞳を持つ、ウォーター・クレーメル、ウンディー
ネ。先ほどつぶやいたのはセルシウスだった。
物思い気な視線を、空―と呼んでいいかは解らないが、上に見える暗い空間に投げている。

「そう、人間から学ぶこと―それは悠久の時の中で、忘れそうになる物、感情や、心理―、
酷く不確かなもの…」
ウンディーネが、いつも通りの穏やかな様子で返答を返す。
「でも、不確かでも人間は…!」
 繊細なところの有るセルシウスが、一言に反応してつい語調を強くする。だが、それに
別段気を悪くした様子も無く、温和に言葉を返す。
「わかっていますよ、セルシウス…そう、不確かで曖昧だけれど、大きく世ををも動かす
ことが出来る…人間というのは、不思議な生き物ですね…イフリートも言っていたでしょ
う?だからこいつらを買っている…と」
言われたセルシウスが少し顔をしかめて、それから言う。
「そうね…あいつもたまにはいいこというかも」
 少し顔を赤らめながら言われたその言葉を受け止め、ウンディーネはそのまま言を続け
る。
「人間から学ぶことは、刹那的で、非生産的で…けれども、私たちだけでは決して理解で
きないものを持っています…たとえば…」
そこで一旦口を閉じ、再び話し始める。
「たとえば…こんなことなど」
言った瞬間、空間を破壊するようにセルシウスの背後に出現した水柱から、水がそれぞれ
枝分かれし両手両足に絡みつく。
「な、なによこれ!?ウンディーネ、何のつもり!?」
セルシウスが驚きの声を上げるが、いつものように落ち着いた様子で返事を返す。
「ふふ…肉体的な快感を味わうと言うものは、元来晶霊の中には存在しなかった意識…で
すけれど、せっかくちゃんとした形をしてるのですし」
そう言って空中に水の触手で×の字形に固定されているセルシウスに宙を浮きゆっくりと
近づいていく。

「有る物は使わないと…損でしょう」
「何を考えているのよ!」
セルシウスは巨大な水の柱から伸びる触手に拘束されながら怒声を上げる。
それを見て、突然ウンディーネが口をつぐむ。
そして、情けない格好で空中に固定されて少したった。それは数秒ほどのものだったが、
繊細な氷の精霊に羞恥を与えるには十分なものだった。
「な…何か言いなさいよ!」
ついに耐え切れずに、羞恥を吹きとばすためか、セルシウスががなりたてる。
聞いて、ウンディーネは微笑を浮かべる。
「な、何が可笑しいの!」
その言葉を聞き終えたとたん、ウンディーネは、彼女の口が閉じきらないうちに唇を重ね
る。驚きと拘束で何も出来ないままの無防備な口内に、舌が差し込まれる。

舌をゆっくりと歯茎を舐め回し、同時に胸を揉まれる。驚きと同時に、何か分からないも
のが少しずつこみ上げてくる。
しかし、それはすぐに止み、再びウンディーネが言葉をつむいだ。
「どうですか?何か…普段とは違う感覚がありませんか?」
「や…やめて!」
抗議の声を上げるが、すると、水が硬さを増し手足に鈍痛が走る。これも水の精霊の力の
片鱗でしかないのか、軽い警告のつもりらしい。
「セルシウス。貴方は素直に答えればいいんですよ…」
普段と全く同じ口調で言っているはずなのに、ただならぬ迫力を感じ、思わず素直に従っ
てしまう。
「わ…わかった」
「よろしい。どうでした?」
「な…なにか変な感じが…」
それを聞き、ウンディーネは妖艶な笑顔を浮かべる。
「それが、今まで私たちが知らなかったモノですよ…教えてあげますよ、今から…」
言うと、少し顔を傾け、再び軽く口付ける。するすると鮮やかに服を抜き取っていく。
裸になった瞬間、セルシウスの顔に赤みが差す。
「恥ずかしいのですか…?セルシウス…」
首だけで顔をそむけるが、さらに追い討ちをかける。
「こんな姿で…こんな格好。仮にも氷の大晶霊が情けない」
「…っ」
羞恥と怒りの狭間で沈黙するセルシウス。空に固定された彼女の背後に回り、首筋に何度も何度もキスをする。
耳たぶを甘噛みし、同時に優しく、あやす様に胸を揉んでいく。

なにか短い、頭がぼうっとしてくる様な、初めての感覚に何も考えられなくなる。
胸を揉まれる度、痛みとは別の刺激が生まれ、段々と息使いも荒くなり、体が暖かくなっ
てくる。なんだろう?これは?
「ふふ…」
ウンディーネが小さく笑い、股の間についている穴に向かって手を伸ばす。
何をするつもりなんだろう?そんなところ使ったことすらないのに。
けれど、ウンディーネのすべらかな指がゆっくりとそこの上のものを押しつぶした時、信じ
られないような強さの痺れが襲った。
「あっ…ああ!」
電撃のような感じが溢れ、思考の波が途切れて、頭が真っ白になる。
「きもちいいでしょう?」
キモチ、イイ…?なんだろう、それは?
「貴方が今感じている感覚のことですよ…」
こ、これが…?
そこまで言うとウンディーネは、そっと体を離す。

「あ…」
今感じている感覚が消えるという喪失感に囚われ、目が自然とウンディーネを追う。
「もっと気持ちよくなりたいですか…?」
「…っ」
とても強い感覚で、でもなぜかそれを自分から口にしてしまうのはとてもいけないことの
ような気がして、思わず口をつぐむ。
「これよりも、もっと、もっと…気持ちよくなれますよ…」
そういって再び近づいたウンディーネは、耳を甘噛みし、唇を合わせる。舌を使って、唾
液を流し込み、口腔内を余すところ無く蹂躙していく。
それだけで、だんだん先ほどの感覚が蘇り、少しずつ体が熱を帯びていく。続いて口を離
すと、今度は乳首を口に含み、舐められる。
「ふ…はぁっ!!」
思わず声を上げ、口を塞ごうとするが、すぐに胸を手で揉まれ、替わりに口が合わせられ
る。もう、何も考えられなくなってくる。
先ほどのウンディーネの言葉が蘇り、脳で反芻される。気がついたら、声を出していた。
「もっと、気持ちよく…して!ウンディーネ!」
その言葉にクスクスと笑いをこぼすと、指を鳴らす。水から又一本
触手が生え、その一本がセルシウスの膣内にゆっくりと入っていく。
「ひっ!あああああ!」
水の冷たい感覚と、快感がない交ぜになった表情を浮かべる。そして、ウンディーネもゆ
っくりと体を重ねていく。
「ん、は…ああっ」
淫芽同士を擦り合わせ、二人のシンクロした声が暗い空間に響く。
「ウンディーネ、あんっこれっ、これが?」
「そう、人間が教えてくれたもの…ひっ!快楽です」
セルシウスは、触手に空中に固定されたままの姿であられもない声を上げ、それにウンデ
ィーネが淫芽を擦り付けていた。
触手も激しく出入りを繰り返し、二人の快感は高まっていく。やがて、限界に達する。
「だめっ、なにか、何かくる!あ、あ、あああああ!」
「わ、私も…んはぁぁぁぁ!」
その夜、二人はいつまでも快楽を貪り続けた…

後日談。
「キール、クレーメルケイジがおかしいよ」
「ん、どうしたメルディ?」
「こっちのクレーメルケイジが中にいる、セルシウスとウンディーネが離れないよ」
「何故なんだろうな…」
晶霊活力
セルシウス 9
ウンディーネ 9
結局その後、パーティはナースを使えなかったとさ。


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