総合トップ>SS一覧>SS No.1-040
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
たっちゃん氏 |
リフィル×ジーニアス |
2003/10/23 |
- |
それはある夜の事。
なかなか寝つけずにいた彼は、ちょっと夜風にあたるために宿の外に出ていた。
ひんやりとした空気が肌に心地よかったが、数分もすればそれは肌寒さへと変わり、彼は宿へ戻る事に。
わずか数分ではあったがじゅうぶんに気分転換できた彼は、自分の部屋へと戻ろうとしていた。
だが、とある部屋の前まで来た時……部屋の中から聞こえてくる物音を聞き、その足は止まる。
聞こえてくるのは物音だけではない。
微かに声も……それも、どこか苦しそうな声が聞こえてくる。
それが気になった彼は、悪いと思いつつもドアを開け中の様子を見る事にした。
彼の仲間である姉弟の部屋を。
「うぁぅ……ね、姉さんっ!!」
最初に彼が見たのは、裸で椅子に縛り付けられている弟の方であった。
部屋全体が薄暗くおぼろげにしか見えなかったが、なにやら苦しそうな顔をしているのが見える。
「まだだ……まだイってはいけないぞ。
私の質問に答えるまでは、イく事は許さん!」
弟の股のあたりに姉の顔が見える。
そして、姉の手は弟のナニを玩具の様に弄りまわしていた。
時折そのナニを口で刺激しつつ、手で揉みしだき……絶頂に上り詰める寸前で一旦行為をやめ、ある程度収まったらまた刺激を加えるなどして、快楽を与えつつも射精させないよう行為を続けている。
「ねぇ……さん…………もう……イ……かせ……てぇっ!!」
いつまでも絶頂を迎えさせてもらえず、ついには大粒の涙を浮かべながら苦しげに懇願する。
しかし、姉はそんな弟の願いを無視するかのように、ナニへ刺激を与え続ける。
「もう一度聞くぞジーニアス。
あの時、私の頭にケンダマを投げつけた愚か者は誰なのだ!?」
何気に遺跡探索時の性格が入っている姉は、その手でナニを刺激しつつ弟を睨み付けた。
「……それとも……私の質問に答えられないとでも?」
そう言うと、ナニを思い切り鷲掴みにした。
それも、不能にはならないが激痛を与えるには十分すぎるくらいの力で。
「いっっ!!……んぐぐむぅっ!!」
激痛に叫びそうになったが、すかさず姉があいた方の手でその口を塞いだ。
叫ぶ事もできず、激痛にのたうちまわる事もできず……ただ涙を流すだけしかできなかった。
「さぁ……答えるのだジーニアス!!」
弟のナニを軽く掴みながら……しかしいつでも力を込められるような、そんな状態を維持しつつ、彼女は問い掛けた。
そんな姉に恐怖をおぼえた彼は、ついにかたくなに閉じていた口を開いてしまった。
だが……正直に言えば、姉が親友に何をするか解った物ではない。
だから……彼にとってどうでも良い人物に全ての罪をなすりつける事にした。
「ゼ……ゼロスだよ」
弟のその言葉を聞いた瞬間、姉弟のやりとりを覗き見していた青年は硬直した。
(あ……あのくそガキ)
心の中で弟の方に呪詛の言葉を吐く。
「そうか……ゼロスか。
よく言った、ジーニアス。
では、ご褒美にイかせてやるぞ」
姉はそう言うとナニを口に含み、舐めたり吸い上げたりして刺激を与えた。
同時に、手による刺激も与えていく。
「うぅぁっ!!姉さんっ!!!ねえさんっ!!」
絶頂寸前に追いやられては止められを繰り返されていた彼は、姉の攻めによってあっけなく絶頂を向え、彼女の口内に大量の精液を放った。
二度三度と喉の奥を叩かれるような感触に酔いしれつつ、ナニを激しく吸い上げ弟の精液を一滴残らず吸い尽くそうとする彼女。
そして、その光景を覗き見て興奮をおぼえながらも、心の中で微妙なムカつきを感じている青年。
三人の時間は、一瞬止まっていた。
「ふふ……イっちゃったのね。
さて……それじゃあ」
絶頂を迎えて茫然自失としている弟を見ながら、彼女はいたずらっぽく笑ってみせる。
が、それも一瞬の事。
次の瞬間には、ドアの方を睨んでいたのであった。
『甘い!甘いぞ〜!』の人も、思わず命乞いしてしまいかねないくらい、冷たい目つきで……ドアの隙間から覗く顔を睨んでいたのであった。
(……ゲ)
青年は一瞬ヤバイと感じ逃げ出そうとしたが、結局それは叶わなかった。
何故なら……彼は一瞬とはいえ、その冷ややかなオーラを放つ彼女に、不覚にも見とれてしまったからである。
その一瞬の間に、彼女はもうすでにドアの所まで来ており、そして逃げ出そうとした青年の襟首をつかんだのである。
「何処に行くのだ?……ゼロス」
次の日……精も根もしぼられるだけしぼり取られ、おまけに体中に無数のアザがついた状態の全裸のゼロスが、貧民街の奥底にうち捨てられていたそうな。
「テクニックは中々だが早かった……所詮は顔が良いだけの愚か者か」
散々好き放題やられて、散々ボコりまくられた挙げ句、こんな事を言われる彼……そりゃ、生きるのに疲れたと言いたくなる気持ちも分からないでもなかった。
その後……救いの塔でゼロスが裏切り、ロイド達と戦う事になったのは言うまでもないだろう。
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