総合トップSS一覧SS No.1-018-5
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
エピローグ サザム氏 カイル×リアラ,
ロニ×ナナリー,
ハロルド×ジューダス
2002/12/18 -

いつの間にか開いていた扉からカイルとリアラが外に出ると、そこには残りの四人がいた。
「みんな、無事だったんだね!…あれ、リアラ、みんな変な雰囲気だね…」
「…そうね、カイル」
何故か、仲間達は男性陣と女性陣の二組に分かれ、それぞれ距離を置いている。
疑問に思いつつも、カイル達はそれぞれの陣地に向かって行った。

リアラが近づくと、ナナリーはぷいと横をむき、腕を組んでとても不機嫌そうにしていた。
「…ナナリー、何かあったの?」
問いかけると、ナナリーは吐き捨てるように尖った声で答えた。
「別にっ!あのすけべロニが、どーしよーも無い奴だって再確認しちまっただけさ!」
言い終えると、ナナリーは再びそっぽを向き、ぶちぶちと口中で呟き出した。
その態度におろおろし、リアラは隣にいるハロルドに目を向けた。
「ねえ、ナナリーどうしちゃったのかな…って、ハロルドは何だかうれしそうね?」
ナナリーとは対照的に、ハロルドは今にも鼻歌が出そうなほど上機嫌な様子だった。
「ふふふー、判る?なーんせ、久々に堪能しちゃったからねー」
「???」
二人に一体何が起こったのかさっぱり分からず、ただ首を傾げるリアラであった。
一方カイルは、ロニの惨状を見て、急いでそばに駆け寄った。
「ちょ、ちょっとロニ!どうしたの?何かすごい事になってるけど!?」
ロニの体は全身がありえない方向に捻じ曲がり、放り投げられた人形のようになっていた。
「うう…カイルか………さ、最終奥義…ごめん、もうしません、ゆるして…」
ロニは半分白目を剥き、うわ言のようなものをえんえんと言い続けている。
「大変だ!ジューダス、早く回復を…じゅ、ジューダスまでどうしちゃったのさ!?」
ジューダスは、カイルがちょっと目を離した隙に、膝を抱えて座り込んでいた。
指で床にのの字を描き、その周りだけ重苦しい影に呑まれているような印象さえ受ける。
カイルがどう言葉を掛けていいか迷っていると、向こうからハロルドの声が聞こえた。
「ねえジューダスぅ。ちょっと来てー」
「ふっ、ふざけるな!誰がお前なんかの…」
「TS−178改。」
「ぐうっ!?」
大声で拒否していたジューダスだったが、ハロルドの謎の言葉に全身を硬直させる。
ふらふらとハロルドの方へ歩み寄るジューダスに、カイルは不思議そうに問いかけた。
「ジューダス、TS…なんとかって、何?」
ジューダスはピタッと立ち止まると、振り返ってカイルの両肩を掴み、懇願した。
「カイル。この件については、何も訊かないでくれ。…頼む」
「うっ…うん、分かったよ、もう訊かないから…」
真剣な目をしてそう告げるジューダスの迫力に呑まれ、カイルはカクカクと頷いた。
(それにしても…)
まるでゾンビのように歩み去るジューダスの背中を見送りつつ、カイルは考えた。
(あの部屋…いったい何の意味があったんだろう…)
一方、その頃。
バルバトスはモニターを見ながら、荒々しい息を吐いていた。
「むっ…くっ…くおっ、うっ!…ふう…」
白濁を片手に持ったティッシュで受け止めると、バルバトスは満足げな吐息を漏らした。
「くくく…想像以上に楽しませてくれたな…」
モニターには、先程のカイルとリアラの痴態が映し出されていた。
机の上には、「ロニ×ナナリー」「ハロルド×ジューダス」と殴り書きされたテープもある。
さらに後ろの棚には、ありとあらゆる大人のオモチャやエロ本が並んでいた。
「さて、次はどんな趣向で盛り上げてやろうか…触手のあるモンスターを使うのも定番だが。
いや、女性型モンスターで逆レイプ、と言うのも斬新で捨て難いな…くっくっくっ…」
立ち上がり、腕を組んで考えに耽るバルバトス。
上半身だけを見れば、見るもの全てを威圧するような迫力を放っている。
…が、膝の辺りまでズボンをずり下げた下半身は、間抜け以外の何者でもなかった。



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