総合トップ>SS一覧>SS No.1-008
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
あふたーモーリア坑道 |
アチェたんハァハァ氏 |
クレス×アーチェ |
2004/02/29 |
- |
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「どうしたんだよ、アーチェ。 汗でびっしょりじゃないか」
クレスは、突然ホウキを降りたと思ったら立ち止まり、座り込んでしまったアーチェに声をかけた。
現在位置はモーリア大陸。
一向はモーリア坑道の地下9階層でマクスウェルと契約した後、奥の宝物庫で契約の指輪を発見し―次に何をすべきか行動しあぐねていた。
不幸にも目的の指輪は指輪を見つけられたのだがそれは二つに割れてしまっていたのである。
「ルーングロムさんならなにか良い知恵を与えてくださるかもしれませんね」
とのミントの言葉をとりあえず信じて一行は王立研究所を目指していた。
とりあえずアルヴァニスタに戻ろうとした途端の出来事。
「なんか・・・熱・・・あるみたい・・・」
額に汗を浮かばせ、頬を真っ赤に染めながら息を荒げて言うアーチェはまさに病人そのものだった。
ミントが慌ててかけより、グローブをはずしてアーチェの額に手を当ててみた。
が、
「・・・? 変ですね・・・熱は無いみたいですよ?」
それから頬、首筋と手を当てていくがこれといって体温が高いとは感じられなかった。
しかし今にも倒れてしまいそうなほどの疲弊しきった表情と、その額に浮かび上がる異常な量の
汗は明らかに高熱の状態のそれだ。
逆に混乱してしまったミントはクラースに助けを求める。
少し考えたクラースは「アーチェ、具合が悪くなったのはいつからだ?」と聞いてアーチェと同じ目線になる。
「わかんない・・・でもマクスウェルと戦った時はなんともなかったよ・・・」
状態異常を引き起こしたのなら真っ先に候補に上がるのが戦闘による負傷だが、マクスウェル戦以降は一回しか戦闘をしていなかった。
近道を開通させた事も相俟って出口へ向かう入り口付近で一回の戦闘をこなしただけで、それも
人型の植物モンスターと小型のコウモリといった雑魚モンスターだったのでそれらからアーチェが致命的なダメージや状態異常を受けたとは考えづらかった。
「ミント、念のためヒールとリカバーをかけてやってくれ。毒やマヒの可能性もあるからな」
「はい、分かりました」
頷いて詠唱を始めるミント。
しばらくするとアーチェの周りに温かい光が生まれる。
ぼんやりと、一旦広がったそれらが再び収束しアーチェの中に入っていくと同時にミントが
「ヒール」
と言い終えて術を終了させた。
続けてミントはリカバーの詠唱に入ったのだが、横目に見えた
ヒールを掛けたはずなのに未だに辛そうなアーチェを見て少しばかり不安に駆られていた。
「留守番よろしくお願いしますね、クレスさん」
「アーチェの事、しっかり頼んだぞ」
「はい、分かりました。お気を付けて」
クレス達のやりとりと扉の閉まる音でアーチェは目を覚ました。
薄目に見える天井の木目と一度訪れた事があるベッドの匂いでアーチェは今自分が何処にいるかを理解する。
場所はアルヴァニスタの宿屋。
心臓は未だに物凄くドキドキしてて頭も燃えるように熱い。
汗で濡れているのか下着も上着もぐしょぐしょで気持ち悪かった。
「く・・・れす・・・」
鎧は着けていない普段着の姿になったクレスの姿が見えた。
「あ、アーチェ。目が覚めたかい? 突然倒れちゃったもんだから心配したよ。
今クラースさんとミントが王立研究所まで解決法を探しに行ったから。辛いだろうけどもう少し我慢しくれよ」
ミントの回復法術の効き目も虚しく、アーチェはアルヴァニスタに着く前に倒れてしまった。
それ以降はクラースが背負ってきたが、アーチェの異常な程の軽さと、モンスターが大して強くなかったこ
とから、一行が移動するのにはこれといって支障が出たわけではなかった。
「ご・・・めんね・・・」
ゆっくりと寝ているはずなのに心臓の動悸は益々激しいものとなっている。
自然息は荒くなり、自分を抱きしめるようにしてアーチェは苦しみに耐えていた。
「それにしてもどうしたんだろうね・・・。 ミントにリカバー掛けてもらったんだから毒ではないはずなのに・・・ただの風邪ならいいんだけど熱も無いみたいだし・・・」
そんなクレスの気遣いの声も大して耳には入っていなかった。
かつて無いほど上昇しているように感じる体温と、その気化熱を放散しようと汗腺から
吹き出す汗が苦痛を更に大きなものにして、脳内には自分の心臓の鼓動だけが警鐘のように
響き渡り、苦痛の大合唱を奏でている。
(苦しい…身体が・・・熱い・・・!!!)
そして何より―
「ん・・・はぁ・・・ねえ・・・クレ・・ス・・・」
声を出すのも辛かった。
ようよう絞り出したような声で自分を呼ぶアーチェに不思議そうな顔をして寄ってくるクレス。
「ん? どうしたんだい、アーチェ」
クレスがベッドの側に寄ってきてアーチェの顔を覗き込んだ。
と、
突然、クレスの後頭部にベッドから飛び出したアーチェの手が回され一気にその小さな顔まで引き寄せられた。
突然に起こった出来事に目を白黒させ身体を硬直させるクレス。
対するアーチェは目を瞑り、ムード一杯に唇を合わせていた。その、がっしと固定された両腕を除けば、だが。
アーチェはその隙にクレスの口内に自分の舌を侵入させ、驚きのあまり混乱しているその舌と絡ませた。
「ん・・・んふぅ・・・」
すると自然、自分の心臓の鼓動が少し落ち着いた気がしたので、結合部である唇を色んな角度にずらして貪るようにクレスとのキスを味わう。
数秒して、やっとクレスが我に返りアーチェを引き剥がしに掛かったが、上体を傾けている無理な体勢にあるクレスはなかなかそれを実行できなかった。
アーチェはアーチェで後頭部に回した腕に思い切り力を込めてクレスの唇を奪ったまま放そうとしない。
ベッドに手をついて自分の身体を離そうとするもアーチェの身体が持ちあがるばかりでどうにもならず、余計クレスの頭は真っ白になっていった。
更に何処からそんな力が湧くものかアーチェは唇を離すと、クレスを思い切り引っ張った。
無理な体勢でバランスを崩したクレスはアーチェの為すがままベッドの中に引き込まれ、混乱した頭のままアーチェに組み敷かれる格好になった。
「な・・な・・・!?」
「はぁ・・・はぁ・・・ゴメンね、クレス。 アタシ・・・身体が熱いの・・・だから・・・」
言うやいなやクレスの返事も待たずに、再び仰向けになった格好のクレスの唇を奪うアーチェ。
キスをしていると不思議と先ほどの心臓の高鳴りが収まっていく感覚に襲われ、アーチェはさきほどの症状の原因をおぼろげに理解した。
「ねぇクレス・・・誰にも言わないからアタシを助けると思って…お願い・・・」
「お・・・お願いって何を・・・」
額がくっつきそうなほど顔を近づけて喋っているのでクレスが動揺しまくっているのが手に取るように分かる。
だがこうして何もしていないと、再び先ほどの胸の高鳴りが襲ってきてしまいそうなのも分かった。
「身体が変なの・・・絶対にアタシとクレスだけの秘密だから・・・」
行為を促す女性としては異質な頼み方ではあったが必死さはクレスにも伝わった。
クレスは破裂しそうなほど高鳴っている心臓をなんとか意識しない様に努めながらこくりと頷いた。
アーチェは状況にそぐわない、ひどく幼く見える笑顔でにっこり笑うと「ありがとう」と言って上着を脱いだ。
「アーチェのココ・・・お漏らししたみたいにグチャグチャだよ・・・」
アーチェが全てを脱ぎ終えてからのクレスの第一声には何の誇張も含まれておらず、下着姿になったアーチェの秘部の周辺は本当にびしょ濡れだった。
「やだぁ・・・もぉ・・・」
実際、物凄い性欲の波にずっと揉まれていたのだからしょうがないといえばしょうがないのだろう。
クレスが指先で下着の上から透けて見える秘裂をなぞるとアーチェは敏感に「ひゃうぅ!」と身体をくねらせた。
「どうしよう・・・アタシ本当におかしいみたい・・・」
いうとアーチェは体勢を変えて、クレスの顔の上に自分の秘部を向け自分はクレスの股間に顔を向ける、いわゆるシックスナインの格好になった。
アーチェは、クレスのズボンの中から既に固く張り詰めたクレスの肉棒を取り出し自分も負けじと素早く口に含む。
「あぁ…!うぅ・・」
クレスは初めて体感する口での奉仕に思わず呻き声をあげ快感に身を捩った。
「ん・・・ふぅ、初めてだった・・・?ゴメンね、初めてをミントから奪っちゃって」
そして返答も待たずに再び舌を使った奉仕を始めるアーチェ。
クレスは、為すがままにされていては直ぐに達してしまうであろう事を感じ取り、自身もアーチェの可愛らしい下着に手を掛けた。
そして既に湿っている股間の中央に接する部分をめくり、見慣れた髪の毛よりやや薄い色をしたピンク色の秘裂に唇を付けた。
アーチェがビクンと身体を震わせるが構わず周辺部に舌を這わせた。
時には吸い、時には舌を内部に分け入れ、時にはクリトリスを刺激し、ありとあらゆる手段でもってアーチェをよがらせた。
何らかのアクションを起こすたびに「ひゃぁ!」とか「ひゃううぅ!」などと言って自身の奉仕をも
続けられなくなるほど感じているアーチェが可愛くて、更にその秘部からはなんとも言えない香りが立ち込め、クレスの性欲を掻きたてる。
何故か格段に感じやすくなってしまっているアーチェだったが
快感の波に溺れながらもやはりクレスの肉棒は離さず、先ほどまでとは違う胸の高鳴りを抑えながら
首を使って自分の頭を上下に動かし愛撫を続ける。
口に含みながらも裏筋に何度も舌を這わせ、亀頭の先をこちらも舌先で刺激する。
強く吸ったり、唾液を絡めたりしながらクレスの分身から何かを吸い出そうとするかのようにアーチェは
何度も何度も口の中で往復させた。
「んふぅ・・・ひゃあぁん・・・」
再びアーチェの口からクレスの肉棒が零れ落ちる。
アーチェは頬に自分の唾液にまみれたクレスのペニスが当たっている事も構わず、刺激されるたびに電撃のような
感覚が背筋に走り、いつもより異常に感じてしまう自身に困惑していた。
そろ達しようとしていた。
自分の与えた刺激によって吐き掛けられるアーチェの吐息。
先ほどから自身の物を掴んで盛んに上下する小さな可愛い手のひら。
そして、アーチェがあまり感度が良いものだから自分はなるべく露呈させないように努めているのだが
実際はクレスの方もとてつもない快感の波にのまれて、ともすれば身を捩ってしまいそうだった。
と、
一際大きく、クレスの巨根を根元近くまでアーチェが口に含んだ。
恐らく喉の奥まで届いているのだろう、そこから更に根元から先端へ舌が蠢く。
ゾクゾクと背筋を何かが駆け上がるような感覚に襲われ、全身の神経が下腹部に集中したような
感覚を覚え、クレスはもう限界である事を悟った。
「アーチェ・・・もう…出るっ!」
同時にビクンビクンとアーチェの口内でクレスの肉棒が震え、濃い白濁液をぶちまけた。
一瞬で終わるものと思っていたアーチェだったが、予想以上に溜まっていたらしいクレスの精液の勢い
は留まるところを知らず数秒してもまだビクビクと脈打ち、既にクレスのペニスだけでもいっぱいだった
口内には収まりきらず、喉の奥へ、そして口端から零れ落ちた。
「う・・・けほっ…けほっ・・・」
「だ、大丈夫かい?アーチェ」
大量の精液を限界一杯まで飲み込んだことで咳き込むアーチェに、加害者であるはずのクレスがおろおろと
話し掛ける。
濃い液体の生臭さと口触りからかしばらく裸の胸を抑えて咳き込んだアーチェだが、呼吸を整えると
クレスに抱き着き
「ううん、全然大丈夫だから。それよりまだ終わってないでしょ? 続き続き☆」
騎乗位の体勢になったアーチェは自分の手でクレスの分身を掴むと秘裂にピタリと先端を当てがった。
全然、という言葉の後には本来否定の言葉が来るはずなのだが。
それはともかくアーチェは、自身の吐き出した白濁に汚れた肉棒を口で奇麗にする。
すると再びそれは鎌首を持ち上げ、先ほどと変わらぬ姿になった。
顔色はほとんど良くなり、いつものアーチェに戻っている事にクレスは気付いていない。
「へっへぇ〜。それじゃ、いっくよ〜」
「う・・うん・・・」
ズブズブと、アーチェが体重を掛けるとアーチェの秘裂に肉棒が飲み込まれていく。
初めて味わう、口に含まれるのとは違った感覚の快楽が絶え間無く結合部からクレスの下腹部に伝えられていた。
「あ・・・ふぅん・・・クレスの・・・大きくて・・・良いよ・・・」
恍惚と言うとアーチェは騎乗位の状態から、膝の力が抜けたかのようにクレスの胸に倒れ込んだ。
背中に手を回し、そして何度目かのキスをして
「それじゃ・・・動いて」
と言った。
クレスは間近にある初めてみたアーチェの艶っぽい表情にどぎまぎしながらも小さく頷き
その小さな臀部を軽く掴むと、体勢を変えた事で半分近く外に出ていた自身の分身を再びアーチェの中に思い切り押し入れた。
耳元で小さくアーチェが嬌声をあげ、顔に掛かったピンクのポニーテールがふるふると揺れた。
下半身の快楽と間近にいるアーチェの反応が官能を刺激し、クレスは再び腰を突き上げる。
そしてもう一度限界近くまで引き抜き、更に根元まで突き入れる。
というサイクルを本能的に繰り返し、その度に耳元で小さな嬌声が聞こえた。
「ひゃうぅ・・・クレスの熱いのが・・・」
「アーチェのあそこが凄いいっぱいエッチな汁を出して僕のを咥え込んでるよ・・・」
「やぁ・・・そんな事言わないで…」
幾度となく出入りするクレスの物のせいでアーチェの秘部は常に刺激を送られ、蜜壷からは先ほどよりも大量の愛液が溢れ出ている。
それらはアーチェの足を伝い、ベッドの真っ白なシーツに染みを付ける事になる。
しかしそんな事など一切気にならないほど行為に没頭する二人。
クレスは一心不乱にアーチェを突き上げ、アーチェは与えられる快楽を貪欲に貪っていた。
何度も何度も与えられる快感に先に達しようとしているのはアーチェだった。
「アタシ・・・もう・・・」
言うと、クレスは腰を動かしたままアーチェの唇に自身の唇を合わせた。
段々強くなってくる内壁の圧迫感を感じながら、更にスピードを上げる。
そして
「ん・・・ふぅ・・・もう・・・駄目…」
アーチェが唇を離し、息を漏らす。
身体がビクビクと震えて抱きしめた腕に更に強い力が掛かり
思い切りクレスのモノが圧迫された。
「はぁ・・・はぁ・・・」
絶頂を迎え、剛直を引き抜いてクレスの胸の中で快感に浸るアーチェ。
が、
「え・・・きゃ!?」
突然体勢を変えられた事で驚くアーチェだったがクレスは意に介さず
「先にイッちゃったならあの体勢はキツイだろうから、後は僕が頑張るよ」
「え・・・ちょ・・・アタシもう・・・ひゃうぅ!」
再びクレス自身が中に入ってくる感触。
「ううぅ・・・駄目ぇ・・・駄目だってばぁ・・・」
四つん這いの姿勢でベッドのシーツを握り締める。
既に腰に力が入らないアーチェは起き上がる事も出来ず再び動き始めたクレスの肉棒を自身の体内で感じていた。
挿入前に一度射精していたせいなのかなかなか果てないクレスに犯され続けるアーチェは3度目の絶頂を迎えようとしていた。
「ふあぁぁ・・・またイッちゃうよぉ・・・」
「僕も・・・そろそろ限界・・・」
自身が滴らす涎にも気付かないほどに下腹部に神経が集中しているアーチェは、突かれる度に内壁に力を入れてクレスに奉仕していた。
それも相俟ってか、限界を感じてからそれが近づいてくるまでそう時間は掛からない。
更にスピードを上げるクレスは、自身の全身の感覚が結合部に集中しているような感覚を覚え、
膝の裏が冷たくなる感触を感じ―
「アーチェ!イクよ!!」
「ぁぁ・・・来て・・・膣に!!」
アーチェが三度目の絶頂を迎え再びクレスの肉棒を思い切り締め付けると、それは膣内でびくびくと震え己の種子をアーチェへ植え付けた。
しばらく射精は続き、行き場を失ったそれらはアーチェの愛液が空気と混ぜ合わされて泡立った液体にまみれる結合部からドロリと零れ落ちた。
その前に零れ落ちていたアーチェの蜜に覆い被さるように重なった。
ペニスが引き抜かれると、言い合わせたようにアーチェが仰向けになりクレスはその上に覆い被さって最後のキスをした。
しばらく抱き合い、無言のままお互いの舌を求め合いながら二人の時間は経過していった。
その頃アルヴァニスタの王立研究所。
「―と、言うわけなんだ。 なにか分からないか?」
「ルーングロムさん・・・アーチェさん凄く苦しそうなんです。何とかしてあげられないんでしょうか・・・」
投げかけられる、切迫した心持ちが顕著に表れる言葉の数々。
「ふぅむ・・・毒でも麻痺でもない・・・」
記憶の引き出しを開け、過去の事例を思い出そうとしばし思案した後ルーングロムは口を開いた。
「毒でも麻痺でも無いのならそれはベラドンナの花粉に含まれる媚薬の一種が作用
したんじゃないのかな?症状と言うのも性欲を抑圧した時に見られるものに酷似している。」
二人は一瞬なんの事だか分からないと言った風に沈黙し
「媚薬・・・?」
と、聞き返す。
「ああ、あの媚薬さ」
何故か自信満々に言うルーングロム。
「で・・では、治すにはどうすれば良いのでしょうか?」
ミントは顔を赤くしながらおずおずと尋ねた。
「うーん・・・抑圧すると酷くなるばかりだからな。異性との性行為しか今のところ解決方法は無いと言われている」
更に顔を赤くするミントだったが
「なあ、ミント」
というクラースの声で我に返った
「は…はい、なんでしょうか」
「その・・・なんだ、もし本当にそれしか方法が無いのなら・・・マズかったんじゃないのか?」
「え?何がですか?」
きょとんとして、という言葉がぴったり似合う表情のミント。
しかし次のクラースの言葉でソレは凍り付く事になる。
「やはり・・・クレスとアーチェを二人だけ宿屋に置いてきたのは・・・」
クラースはその時、確かにミントの法服の露出された全ての部分に鳥肌が立ったのを見たという。
前のページへ戻る