私の彼氏は
俺様で、
偉そうで。
・・・けど
優しくて。
『貴方のためだけに』
「けーいご!」
跡部「アーン?ナンだよ。」
「明日がなんの日かわかる??」
跡部「・・バレンタインだろ?」
「あったり〜〜☆でさ!私チョコ作るから、明日景吾の家行くね!」
跡部「・・・んなこと面と向っていうなよ/////」
「ぅ?」
景吾の顔がだんだん近く・・・
跡部「・・・・」
「///////」
跡部「仕返しだ。」
「・・・ばか!!!!!!」
私の大好きな彼氏。跡部景吾。
明日は付き合い始めて二回目のバレンタイン。
カップルにとって大切な日。
去年のバレンタインに私が告白した。
景吾のやさしさとかかっこよさとかホントすべてに惹かれてた。
だめなのを承知で告白したら、景吾も私のことが好きで、
うれしかった。
涙が出た。
憧れの人と一緒にいられるということは、とってもとっても幸せで。
だから明日もおいしいチョコを作って景吾にプレゼントするんだ!
「これをチョコにまぜて・・・・」
いっちゃなんだけど私はお菓子作りが結構得意なほうで家庭科だは5以外とったことないんだ!
そしてあっという間にチョコは出来上がった。
「ラッピングもしたし!明日景吾に渡すだけ!」
そして次の日・・・・
「ぴんぽーん」
私は景吾の家の前にいた。
「景吾・・・いない・・・?」
だが、景吾はいつになっても出てこないので私はあきらめて家に帰ることにした。
「景吾忘れちゃったのかな・・・」
少し目に涙がたまる。
私にとって大切な日なのに・・・
景吾にはどうでもよかったのかな・・・?
「・・・・!?」
景吾!?何でこんなところに・・・
私は道路を挟んで反対側の道に景吾と女の子があるいているのを見つけた。
「・・う・・・そ・・・」
隣の女の子はオレンジ色のショートヘアで顔は見えなかったけど景吾の手を掴んで走っていた。
もちろん景吾も。
そして花屋に入っていった。
「・・・・・・」
私はその光景に唖然とし、立ち止まってしまった。
「け・・いご・・・・?」
恋人が他の女の子と歩いてた。しかも自分と約束した日に。
自分をほったらかして。
「・・っ・・・」
私は泣きながら走って家に帰った。
ひどい・・・
ひどい・・
ひどすぎるょお・・・
「けー・・ごの馬鹿ぁぁぁ!」
景吾が私の事好きでいてくれるなんて思ってたのは・・・私だけだったの・・・?
景吾・・・
電話でもいい
メールでもいい。
何でもいいから・・・・
私に貴方の言葉をください・・・
「ピンポーン・・」
家のベルがなった。
どうせ宅急便かなんかだろう・・・
「はーい」
お母さんが出て行く。
「ハア・・・・・」
そしたら・・・
母「ー景吾君よ〜〜!」
「はっ!????」
母「?あのこったら・・・景吾君の部屋に上がっていってくれる?」
跡部「有難う御座います。」
「なななんて余計なことを・・・!」
景吾に泣き顔なんか見せられないよぉ・・
「コンコン・・」
「はい・・・・」
「ガチャ」
入ってきたのはやっぱり景吾だった。
・・・それになぜかあの時の子も・・・・
跡部「お前なんで今日・・・」
なんでその子も一緒なの?
そんなにその子が大事なの?
「景吾が・・・・景吾が女の子となんか歩いてるから・・!!!!!」
跡部「女アア??」
「そこにいる子よ!!!!!」
跡部「はあ?」
私は女の子の方を指さした。
?「え・・・?俺?」
は?
「俺」??
跡部「お前なぁ・・・こいつは男だぞ!?」
「えええええええ!?」
?「覚えてない??ちゃん!J選抜の練習応援に来てくれたとき自己紹介したんだけどなぁ〜〜女の子に名前忘れられるなんて俺ってアンラッキーー!」
「もしかして・・・」
千石「そ!千石清純!」
・・・・
「えええええええええ!!!!!!!!!!」
うそうそうそ!!!!!
「ってことは私の感ちがい!???!!!」
跡部「そういうことだ。」
「じゃあ・・・私はずっと・・・千石君を女の子だと・・・」
千石「そういうことになるね・・・」
「・・・・」
あぁ・・・景吾に・・・嫌われたかな・・・
跡部「千石、もういいから、お前帰れ。」
千石「え〜!せっかく来たのにぃ〜!」
跡部「帰れっていってんのがわかんねぇのか・・?アーン?」
千石「・・・!!!わかったよぉ〜!じゃあね。ちゃん!」
バタン。
千石君帰っちゃった・・・
気まず・・・・
跡部「・・・。お前はほんとに俺が浮気してると思ったのか・・・?」
「・・・ごめんなさい・・・」
跡部「俺のこと、そんなに信用できなかったのか・・・?」
「・・・」
私は必死に首を横に振る。
跡部「・・・・・・・チョコ。」
「え・・?」
跡部「作ったんだろ?俺様のために。」
「うん・・・。」
景吾はこんなときにも偉そうで俺様なんだね・・・
「はい・・・・」
跡部「機嫌直せよ。」
「・・・だって・・・私だって不安になるよぉ・・・景吾はもてるし、よってくる女の子もいっぱいいるし・・・・景吾は私と付き合ってていいのかな・・・って・・・・」
跡部「お前・・・・・」
「それに・・・私、景吾から彼氏らしい言葉もらった事ないもん・・・いつも命令口調ばっかしで・・・・」
全部言った。
溜め込んでいたことを・・・・
跡部「・・・・ったくしょーがねーな・・・立て。」
ほらね・・・
また・・・
「うん。」
私は景吾の前に立った。
そしたら・・・
そしたら景吾・・・
私の前に片方の足だけひざまずいて・・・
跡部「俺は・・・・貴方の為だけに・・・毎日尽くします・・。」
って手の甲にキスをした。
まるで、どこかの王子様にプロポーズされてるみたいだった。
「私も・・・です。」
思わず答えた。
跡部「///////・・・・・っ」
「〜〜〜〜〜!景吾大好き!!!!!」
いつまでも、
いつまでも、
私は貴方の為だけに尽くします。
大好きな王子様に。
大好きな景吾に。
end