理由(わけ)。
制作者:夜叉狐さん
※この話中の細かい設定へのツッコミはご容赦願います(滝汗)
書類整理中。
オレみたいな傭兵でも簡単な書類整理くらいはするもんで。
前々から疑問に思っていたことを改めて思い出し、親愛なるシグマさん(笑)に聞いてみるオレ。
ダイナモ | 「あのー…ちーと疑問に思ったんですけど」
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シグマ |
「…なんだ」
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ダイナモ |
「8ボス達って、何でこんなに名前が長いんですかねぇ…シグマ様なら何か知ってんじゃないすか?」
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シグマ |
「知ってるも何も、これはハンター時代後半にわしが野望の一部として流行らせたのだからな」
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ダイナモ |
「え…(汗)こりゃまた何で」
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シグマ |
「良ぉくぞ聞いてくれたァ!!」 |
シグマさんは身を翻すと、滅多に見ない
そりゃぁ嬉しそぉ〜な顔でオレに語り始めるじゃぁないか。
シグマ |
「野望と言うものは隅っから隅まで余すところなく思考を巡らせねばならん!! つまりわしが言いたいのはだな、どんな些細なところでもハンター共の精神を乱れさせる為のワナを仕掛けておけば後に大きな財産となると言うことだ!!」
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ダイナモ |
「ほ…ほぉ(滝汗)何と無く先が見えたような気がするんスけど…」
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シグマ |
「そう! ズバリ!! ハンター共は残務処理としてイレギュラー共の名を何度も打ち込む必要がある!! そのときイレギュラーの名が! 長かったら!! しかも沢山のイレギュラーが、だ!!」
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ダイナモ |
「・・・・・・」
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シグマ |
「いくらレプリロイドとは言え所詮ヒトに似せて作られたモノ・・・そう、ス ト レ ス が た ま る の だ よ!!」 |
シグマさんの顔がとてつもなく嬉しそうだ。だがオレは気付いていた。世の中には「
コピー&ペースト」と言う
素晴らしい技術がある事を。
ツッ込みたかった。
物凄くツッ込みたかった。が、命あってのモノダネ。殺されたくねぇからな。
シグマ |
「其れなのに彼奴等と来たら…」
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ダイナモ |
「(付き合うしかねぇか…)何があったんです?」
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シグマ |
「わしの部下で昔ドップラーと言う男がいてな、ヤツもわしの考えに納得し、自分が手がけた者共になぐわぁい(訳:長い)ナイスな名前を付けたのだよ。メタモルモスミーノスハイパーリミテッドとかな」
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ダイナモ |
「う…見るのも嫌なカタカナ配列…」
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シグマ |
「な の に、だ! ハンター共め、そのナイスな名前を省略しおった!! わしは怒ったよ! ハンター時代にアレだけ『イレギュラーも元善人、敬意を表してフルネームで表記せい』と口をすっぱく耳にタコが出来るほど怒鳴ったのに!! だ!!」
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ダイナモ |
「…それはご愁傷様でした…」
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シグマ |
「其処でわしは改めて決意したのだよ…この世界を必ずやわしの物にし、省略のないステキな世界を作ろうとなぁ!! ふははははははははは!!!」
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ダイナモ |
「……(話がズレとるやんけ…)」 |
オレはこんなヤツに雇われていたらしい。もしかしてシグマさん始めアタマのいいヒトって何処か
アフォなんだろうか…?? オレこのまま傭兵でいいや。
ダイナモ |
「ところで、どうしてオレ達人型は名前短いんスか?」
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シグマ |
「簡単だ、わしの名前が長いのは面倒だからな」 |
どこまでも
自分軸だなシグマさん。
おしまい(すんまそん)。