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制作者:Uアーマーさん レプリフォースのベースのある一室…… 「これで何度目になる? ビストレオ?」 「108回あたりだったかな…」 「…相変わらず反省の色無しか……」 部屋にいるのはレプリフォースの陸軍士官カーネルとカーネルの部下スラッシュ・ビストレオ。 「…我々は今回の狽フ反乱で被害にあった都市の人々やレプリロイドを救助する事である。救助する訳であってイレギュラーと戦う訳ではない」 「………」 「別にイレギュラーと戦う事自体は悪くない。むしろ被害が出る前に処分した方がいい。被害が出る前に…」 「………」 「この前はハンター達に、さらに前ではキバトドス、今回は助けるはずのレプリロイド! あそこに私がいなかったらどうなっていたか……」 「………」 ビストレオは何も聞いていなかった。一週間に5、6回はこうして呼び出されていれば無理も無い、と言えるのだろうか。 (全く…………そうだこのさい暴れさしてやるか、そうすればこんな事も少なくなるかも……) 「ビストレオ。そんなに暴れたいのならばお前に任務を与える」 「任務?」 そこでようやくビストレオは反応した。 「ある都市にΣ軍の残党が集まっていると言う情報が入っている。残党とは言え、これ以上集まってくるとさすがに厄介だ」 「それで俺に?」 「ああ。どうする?」 「………」 ――――三日後―――― 「あのマーク……間違いねえ! レプリフォースだ!!」 「けっ、たったひとりで何ができる!!」 「いくらレプリフォースだろうとこれだけの数だ! 勝てるはずがねえ!!」 ざっと300程のイレギュラーがビストレオを囲んでいる。 「おいおい、たった300程度しかいねえじゃねえか。ちっとは楽しませてくれんだろうな?」 「んだと、この野郎!!」 「ぶっ殺してやる!!」 ほぼ同時にイレギュラー達が飛び掛ってきた…… 30分後。 その場に立っているのはビストレオと蜂型のレプリロイドが一体のみ。 「……まさかたった30分でこれだけの数を……」 「おめえがボスか?」 「ああ、俺の名はドリリング・ビーネット。そういうお前は?」 「俺か? 俺はビストレオ…スラッシュ・ビストレオだ!!!」 叫ぶと同時にビストレオはビーネットに飛び掛った。 「いきなりは……ひどいんじゃないか?」 そう言いながらビーネットは右腕のドリルを回転させる。 戦闘………開始 「うおおおおおおおお!!」 「また突進? こりない奴…」 ひょい 「ちょろちょろと飛び回りやがって……」 「そっちこそいいかげんに動き回るのやめたら? 全然当たんねえんだけど……」 「当たったらやられんだろうが!!」 10分はたっただろうか。ビストレオが飛び掛ればビーネットは飛んで逃げる。ビーネットがむかえばビストレオは避ける。それが延々と続いていた。 (ったく、これだから飛行型はイヤなんだよ。それ以前にこいつ速え!) 「おらぁ!」 ひょい 「うおおっ!」 ひょい 「でええいっ!」 ひょい 「だあああっ! よけんな! 飛ぶな! 逃げんな!!」 「………いいかげん疲れたし、あきたし、これで…終わらせてやるよ……ドリリングミサイル!!!!」 ドシュウ!! 「何っ!」 (ドリルが飛んできやがっただと!!) ガリリリリリリリリ!! ドリルはビストレオの右肩に刺さり、そのまま回転していく。 「ぐわあああああああああああ!!」 「俺のドリルは切り離しが出来てよ……超スピードで回転しながら切り離せばこの通りよ。そして俺の体ん中には大量にドリルがある…そしてスピードは…もうわかってるよな」 ジャキン! ドリルが右腕に装填される。 (ちっ、こうなったら……) 「どうした? 逃げないのか?」 「…どうせ逃がさないだろ?」 (あきらめたのか? ………いや、あの眼は違う。何か策があるのか? 面白い…) 「行くぜ! ドリリングミサイル!!!!」 ドシュウ!! 「ツインスラッシャー!!!!」 バシュウ!! ズガガガガガガガガ!! ドリルと衝撃波がぶつかり合う! 「な…(この野郎こんな技を持ってたのか!)」 ズバアッ! スラッシャーはドリルを切り裂き、ビーネットへ向かっていく。 「ざ、ざけんなっ! こんなのに当たるかよ!!」 ズバシャア! ビーネットの羽が無残に引き裂かれた。 「が、がはあ……(な…よ、避けたはず……)」 「スラッシャーを避けたのは褒めてやるぜ」 「!!!」 「だが…甘かったな」 ビストレオはビーネットがスラッシャーに気を取られている一瞬のうちにビーネットの背後に回っていたのだ。 「羽が無いからもう飛べねえだろ? それじゃあかわいがってやるぜ!」 ドガガガガガガガガガガガガガガガガ!!! 「んぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!」 ビーネットの悲鳴が辺りに響きわたった。 (せ、せめて一思いにやれよ………) この後もビストレオは面倒事を起こし、カーネルの頭を悩ましたという。 | ||
制作者コメント 管理人コメント |
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