プラスチックスマイル ANOTHAR STORY



シアタールーム






この学校のある設備。それはシアタールームだ。合計
16部屋あり、そのうち1つが映画研究部(映研)が部室として
使用しているため実質15部屋。しかも、教室の黒板位の大きさの
スクリーンで持参してきた映画やビデオ、DVDが無料で見られるあたり
この学校の設立者が相当お金持ちであることが分かる。
最も、規模は映画館には及ばないが。

しかし、このシアタールーム、予約しないと利用できないのだ。
最低でも2日前に予約しないといけない。そうもしないと見たい日に
見られないのだ。なので
あまりの理不尽な運命に時々腹癒せにと
映研の部室がものの見事に荒らされている姿もある。


そこに、いぶきと綾音がいた。彼女達は3日前に予約していたのだ。
ちなみに、今は放課後。
「でもよくこんだけ金あるもんだわ。」
いぶきがソファに深く座り、スクリーンを見ていた。
「でも完全防音なんてスゴイよね。」
完全防音。それがこのシアタールームの最大の特徴である。声や音が
全く外に漏れない長所があるのだ。
何処かの変態男子どもはそれを
上手く利用し、むふふなビデオを見ている事も少なくはない。

「扇菜ちゃんは今日来るの?」
「あー、アイツ来れないって。何でも明日テストだから無理らしい。」
「はぁ・・・大変そう。」
綾音はケースからビデオを出す。ラベルには『3人組が行く!など』と書かれていた。
「でもこのビデオ。一体何なの?」
「これ?ほら、昨日から始まったアニメ。あんた取り忘れたでしょ?」
このシーズンはアニメの放送シーズンでもある。彼女達2人はオタクなので日々
そのような情報は欠かせないのだ。
「でもあんた、珍しいですね。」
「何が?」
「ビデオの取り忘れ。」
「・・・うん。だって、お兄が全部のビデオデッキ死守してたもん。」
はぁ、と一息。自販機で勝ってきたジュースを一気飲み。
「じゃぁつけるね。」

ピチッ、CMをリモコン操作で早送りし、番組が始まった。
「これって2本立て?」
「うん、両方とも約15分なんだ。」
「へぇ・・・。」

早速OPが始まろうとしていた。

OPタイトル  PRINCE SAMURAI  作詞・作曲:Umehara
                        唄:OH侍(沖田純平・土方望・近藤イナリ)

お侍さんになろう! むずかしいことなんかなにもない
男の子に生まれたら それじゃあとはセミオート
使命とかじゃなくて 身体そう出来ている
みんな、Born to be samurai! そう、落ち武者で逝こう!

汚れた下駄 脱ぎ散らして
着物、フンドシに着替えて
十二時過ぎても 解けない誤解
今日も別居コースのお侍

笑い吹き飛ばせ 修羅場の嵐
嫉妬 '浮気' 不倫' 離婚し・・・'慰謝料!
もう言い訳なんか 必要ないよ!
朝も昼も夜もいつも 女湯除き 

絶対に欲しい 大事なもの
女'刀' 幸せ' 家庭' そして僕は土方さん!
なにも言わないで 斬り刻むから(お前を)
朝も昼も夜もいつも 赤フンドシ



「ちょっとマテ。
汗水垂らして戦闘している侍の動画と、唄が見事に一致してない!!
いぶきがジュースを噴出して喋る。
「でも、面白いよ〜。あ、始まった。3人組が行く!ってホント面白いって。」

そして12分後
第1話なのか主人公沖田純平が土方望に弟子入りにするシーンまでだった。サウンドは
OPのポップサウンドとは大きく異なり、太鼓や縦笛を使ってある生演奏。
そして、なにより驚いたのが普通に硬派な歴史もののアニメなのだ。大河ドラマも
吃驚の硬派物。しかもこの台詞
『僕は土方さんの下で修業をします!いつか母を殺したシンパーチに復讐するために!』
『俺は・・・とんでもない弟子を雇う事になったぜ・・・なぁ、近藤さん。」

「・・・・・全然違ったね。」
「うん、私も最初は吃驚したよ。」
「普通吃驚するわ!」
綾音の頬を伸ばす。餅のようにビヨンビヨン伸びるその頬。餅のようである。
「それより次は何なの?」
「次は・・・・あ、そうだ
。ウルトラ魔法青年ススム。
魔法青年――?
「ってなんじゃそりゃ!?」
「まぁ見てみようよ。ほら、OP始まったよ。」
「そ・・・そうよ!大好きなススムのためだもん!」
腹をくくって覚悟を決めるいぶき。だが――このOPこそ、悪魔の産物であった。


OPタイトル   ウルトラKissでジャンボ♪♪  作詞作曲:∩(山)崎すすみゅ
                            唄:市村鉄きゅん&すすみゅ

 
(ほっほっ ほっほっ ほっほっ あー きゅるるん☆)

カラフルにぐりぐり☆(hai hai☆ Let's knock out!)
相棒の鉄きゅんで(kiss×3 U〜 キュンキュン!!)
悩ませないでね (ねぇぇぇぇ!!!!??) ウルトラベッドで (ぎゃぁぁ!)
夢中にさせるね(そいやぁぁ!) My dear…
(ジャンボ♪♪)

(あうあ あうあ あうあ あー うっほぃ
 あうあ あうあ あー ウルットラァ きゅるるん☆)

ほらほら そろそろ目を開けて 真昼ですよ
お目覚めのkissして…ね、未来の英雄さま〈ハートマーク〉

触れたらほっぺた青色になる
困ったなハートが(憎しみで)破裂しちゃうよ (1,2,3…BOM●〜* )

両手で抱きしめて(hai hai☆ Let's knock out!)
真っ黒な心で(kiss×3 U〜 キュンキュン!!)
大きな手の平(ぎしっ) 背中で感じた(うわーーーぁ!)
ムカムカ止まらない!!(わぉ★)
不意打ちでもいいよ(hai hai☆ Let's knock out!)
桃色のアッパー(kiss×3 U〜 キュンキュン!!)
あなたの凶器がまぶたを撫でたら(あれれぇ?)
(血で)溢れちゃうよ(ごふはぁぁ!) My dear…
(ジャンボ♪♪)

(あうあ あうあ あうあ あー うっほぃ
 あうあ あうあ あー ウルットラ きゅるるん☆)



『さぁ!変身するんだススム。』
『何で俺が変身せんとあかん?』
普通の青年、ススムは未来からの使者、フェアリーテールの鉄に言います。
『お前が変身しないとこの世界は崩壊しちまうんだ!』
『・・・・嘘や・・・。』
『嘘じゃねぇ!
お前の大好きで愛しいねーちゃんも地球崩壊の中で死ぬぜ!?
言っている事は無茶苦茶だが、鉄の顔は真剣そのものだ。
『てゆーか何でお前がそんな事知ってるん?』
『それは俺が未来からの使者だから。さっ、変身するぞ。ススム・・いや、
ウルトラ魔法少年ススムに!』
ススムは腕時計を見る。そして、息を吸い込むと大声を上げた。
『俺の心がヒートアップ!』
腕時計から眩い光が出る。ススムは、鉄は、敵は光の中に
消えてしまった。
『これは・・・なんや!この眩い力は!?』

10分後・・・?
「・・・・そ・・・そんなススムの
変身コスチュームが全身タイツだなんて!
だって原作じゃ普通に忍者忍者してるよ!?アユミお姉さんは放火事件で
死んでるはずだし。」
「これは番外編なんだ〜。だからススムは魔法青年ススムに変身
してるんだ。つまりIFの番外編なの。」
「って原作アニメで放映してないのにどうして番外編だけ放送すんの!?
修●の刻じゃあるまいんだから!」
憮然とした口調で膝を突き、手を床に突き頭を下に向けた。
綾音は大笑いしすぎなのか、ヒーヒー言っている。床を叩きあははーと
馬鹿笑い。

いぶきは願う、来週はきっと唄と内容が原作通りになっていると・・そう信じたい
いぶきは願う、来週はきっとススムのコスチュームが全身タイツではない事を


※3人組みが行く!とウルトラ魔法青年ススムはほぼ本編には関係ありません。
※曲の元ネタはPRINCE SAMURAI→PRINCESS BRIDE
          ウルトラKissでジャンボ♪♪→きゅるるんkissでジャンボ♪♪です
※原曲に興味のある方はココへアクセスして下さい
※それとごめん、色々遊ばせてもらいました。

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