お正月の過ごし方:恒耶と深璃の場合


「恒耶先輩、出来ましたよ」

出来立てのお雑煮を恒耶先輩の元に運ぶ。


一応味見したけど……気に入ってくれるかな?
お雑煮って家庭によって味が違うって聞いた事あるから心配。
具材も違うって聞くし……大丈夫かな?


「ありがと、深璃」
笑顔で受け取ってくれた恒耶先輩の横に私も座る。



「いただきます」
「どうぞ召し上がれ」

……って、言葉は出てくるけど胸はドキドキしっぱなし。
毎回の事だけど……恒耶先輩に料理を作る時って緊張する。



美味しい物を食べてほしいって気持ちは大きくなる一方だけど。
でも、それと比例するように料理の腕が上がってるのかは不明だから。





「いつ食べても、深璃の料理は美味しいね」
「本当……ですか?」

ドキドキしていた心に届いた言葉がじんわりと心に染みる。

「うん。すっごく美味しい。味が俺好み」
恒耶先輩の言葉にホッとする。

良かった……そう言ってくれるだけですごく嬉しい。




「今年も……いっぱい俺に料理作ってね」
「はい。頑張って作ります」



新年早々、こんなに嬉しい気持ちになっていいのかな?
凄く心配になっちゃうぐらいに嬉しい。




今年も恒耶先輩に喜んでもらえるような料理を作っていきたいな。


これが……私の新年の抱負かもしれない。



沙羅さんより頂いたお年賀フリー小説2つ目v
お言葉に甘えて両方ともお嫁入りです。
恒耶、甘い!とろけるように優しいなあ。
深璃ちゃん、あなた可愛すぎですよ?
従順というか、健気だ。絶対わがままいわなさそう。
世の中にはこんないい子がいるんですね。
ねいさん、攫いたくなっちゃったわ(違)

素敵なお話をありがとうございますv
沙羅さんのサイトは↓よりどうぞ。











             

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