33. 素顔
いつも強くあろうとしてる
あなたの本当の姿は、脆くて、傷つきやすくて
どうやってあなたは立っているの?と
問いかけたいくらいで。
何があるからあなたは生きているの?と
きつく訊ねてしまいそうになるほどで。
本当はボロボロだったんだね。
それに気づかせまいと必死だったんだ。
誇りを踏みにじられることは
あなたにとってもっとも許容できないことだから。
綺麗なだけじゃない汚れた部分を持つあなたが愛しい。
私などでは守りきれない。
無茶無謀を繰り返すあなたは。
張り詰めた心が切れてしまった時、側にいられたら……。
ううん、側にいたい、必ず。
それくらいしか私にはできないものね。
back