レオンにまたがるように、アメリアは位置を変える。そして、レオンのズボンを、トランクスごと引き下ろした。
「凄い……大っきい……」
 アメリアが息を飲む。
天を仰いでいる、レオンの剛直。海綿体は限界まで腫れ上がり、ずきずきと疼いていた。
 アメリアは瞼を閉じると、そろそろと肉棒に口を近づけた。
そして、ぱくり、と咥え込むと、切なく眉をひそめながら、大きなグラインドで頭を上下に動かした。
「うぁっ、先生、すっげぇ気持ちいいよ……」
 早々にレオンは根を上げた。
茎に絡みつくアメリアの舌と、頬の粘膜との摩擦が、レオンの感覚中枢に、とろけるような刺激を与える。
「んっ、んっ、んっ、んぐっ、んむっ、ちゅるっ……」
 じゅぱじゅぱ、という粘着質な音と共に、アメリアのくぐもった吐息が、部屋中に淫靡に広がる。
 根元部分を手でしごき、敏感になった先端を執拗に舐め回すアメリア。
次第に、腰の辺りから、激しい衝動が膨張していく。煮え立つような快感が、レオンにしきりに発射を促していた。
「くっ、はぁっ、先生、俺、もうイきそう……」
「んはぁっ……いいよ、レオンくん……あたしの口に、出して……あむっ」
 そう囁くと、アメリアは再び竿にしゃぶりついた。
口唇できゅっ、と軸部分を締め付けながら、短いピッチで首を上下に振り立てる。
脳髄を貫く痺れるような悦楽に、レオンの我慢は限界を超えた。
「せんせっ、出……るっ!」
「うぶぅっ!? んぷ、んぐっ、ごきゅっ、こくっ……んっ、けはぁっ!」
 享楽の赴くままに、白濁液を吐き出した。
 舌先を使って、何とか飲み込もうとするアメリア。しかし、いよいよ苦しくなったのだろう、口から剛直を引き出した。
それでも放出は止まらず、溢れた精液がアメリアの顔を白く塗り替えていった。
「……いっぱい、出たね」
 恍惚とした表情で、アメリアは微笑んだ。
「うん、けど……まだ……」
 肩で息をしつつ、レオンは困ったような顔をした。
硬度は衰えを見せず、ひくひくと痙攣している。我が愚息。
「うん、もう、あたしも……我慢できない……お願い、きて……」
「いくよ……」
 アメリアのクレヴァスに位置を合わせ、レオンはゆっくりと腰に力を入れた。
「ああんっ、レオンくんのがっ、奥までっ、入ってくる……ぅッ!」
「ああ、先生の中、ぬるぬるしてて、絡みついてきて……気持ちいいよ……」
 本格的に脈動を開始した。
アメリアの膣壁が、レオンの逸物を容赦なく締め付ける。全身が疼くような快楽に包まれ、レオンの頭はくらくらになった。
「あんっ、はんっ、ひぁっ、気持ちいい、気持ちいいよぅ……ひゃんっ!」
両手でシーツを掴み、愉悦に身を委ねるアメリアの姿は、この上なく淫猥だった。
 ベッドが軋むほど、激しく腰を動かす。
粘膜が、まるでそれ自体が知性を持った生き物であるかのように、津波のような勢いでレオンの性器を覆い、得も言われぬ刺激を生み出していた。
「好きだよ、先生……大好きだよ……」
「ああんっ、ずるいっ……こんな、あんっ、時にぃっ、告白、するなんてぇっ……」
 息も絶え絶えに、アメリアが非難した。
「こんな……ひぅっ、恥ずかしい、姿を……あん、あぁん、あん……見られて、断れるわけっ、ないでしょ……好きぃっ、あたしも好きよ、レオンくぅん!」
 お互いの温もりを感じながら、躰を重ね合わせる。
灼熱の快楽が、レオンの脳髄を焼き焦がしていた。
放出への切実な衝動。強烈な本能に命じられるまま、律動的な動きを繰り返す。
「先生、もう、俺、限界……ッ!」
「あんっ、今日は大丈夫、だからっ……中にっ、中に出してぇ……ふわぁぁんッ!」
 レオンはラストスパートをかけた。
アメリアの腰を鷲掴みにし、怒濤の勢いで腰を打ち付けていく。
肉塊がぶつかる卑猥な音が室内に木霊する。アメリアも、両足をレオンの腰に絡ませ、より深い挿入を求めてくる。
「先生、アメリア先生っ、出る、出るよッ!」
「あっ、はぁぁぁんっ……レオンくん、レオンくんっ……あたしっ、イッちゃうっ、イっちゃうよぅ……ふぁあぁぁああぁぁ――ッ!」
 お互いの名前を呼び合いながら、二人同時に絶頂に到達した。
 どくん、どくん、という心臓の鼓動よりも大きな射精の音を、二人は互いの中で聞いた。
 糸の切れた操り人形のように、ぐったりとベッドに横たわる二人。そのまま、意識はブラックアウトしていった――


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