祐巳としては、せっかく遊びに来てくれた祥子を精一杯もてなしたい、ということなのだろう。

「すぐにお茶をご用意しますね」

祐巳はそう言って、早々に部屋から出て行ってしまった。
そうしない選択肢は、祐巳にとって絶対に有り得なかったのだ。

(祐巳ったら、また私を残して行ってしまったわ…)

祥子は祐巳の部屋に一人きり残された。
前回とまったく同じ状況に、若干の戸惑いを覚えた。

(祐巳は少々学習能力が足りないのかしら…でもそんなところも可愛いわ…うふふふ…)

さりげなくヒドイことを思う祥子。
けれども祐巳だって、決して前回の出来事を忘れたわけではないのだろう。
だからさすがの祥子も、再び引き出しを漁る気にはならなかった。

(はぁ、とても良い匂い…)

相変わらず換気がされていない部屋の中は、祐巳の甘いフェロモンがむんむんに充満していた。

「すぅ〜、はぁ〜。すぅ〜、はぁ〜」

祥子が鳩胸になりながら何度も深呼吸をしていると、壁に掛けてある祐巳の制服が視界に入った。

(あら、あれは祐巳の・・・)

見慣れた祐巳の制服でも、こうしてハンガーに掛けてあると、ずいぶんと違って見えた。
普段は祐巳と一体で不可分であるはずの制服が、
まるでセミの抜け殻のように、祐巳の体だけが抜けた状態で、無防備にぶら下がっている。
それはとても不思議な雰囲気で、同時に強く興味をそそられた。

(ちょ、ちょっとくらいなら…)

押さえられていたはずの欲求が、頭をもたげはじめた。

どの道祐巳はすぐに戻ってこない。
少なくとも前回と同じくらいの時間が残されているはずだった。

(少し触るだけだから…)

祥子は我慢できなくなって立ち上がり、壁の制服に吸い寄せられた。
そしてドキドキしながら腕を伸ばし、祐巳のスカートに触れた。
指先で上から下に何度か撫でてみた。

(これを、祐巳が毎日穿いているのね…)

高価な生地に触れるように、祥子は指先でそっと裾をつまみ持ち上げてみた。
すると、何かの香りがフワッと漂い、祥子の鼻をくすぐった。

(何かしら、この匂いは…?)

祐巳の匂いであることは間違いない。
けれどもそれは、この部屋に漂う甘い香りとは少し違っていた。

(……)

その答えは、すぐに分かった。
すなわち、この匂いは“劣化”しているのだ。

何しろ制服というものは特別に汚れたりしない限り、
夏服と冬服それぞれ年に一度くらいしかクリーニングに出さない。
祐巳のような庶民ならば、まず当然だろう。

けれども、一見汚れていない制服にも、毎日毎日確実に肌が触れ、
たまには少し汗をかくことだってあるだろう。
それが積み重なった果てに、こういう匂いになっているのだった。

(祐巳のスカートが、こんな匂いをさせていただなんて…)

祐巳本人は間違いなく気付いていない。
祥子でさえも、普段ならば決して分からない程度のわずかな匂いだ。
けれども、こうして制服単体で、布地に直接鼻を近づければ、少なくとも祥子には識別できた。

「ふぅ、ふぅ、ふぅ…」

祥子は鼻息を荒くした。
この匂いは、決して祥子を幻滅させなかった。
それどころか、性的な興奮を激しく誘う匂いだった。
祥子の頭の中で、さっそく変態的な思考がはじまった。

(もしかしたら、この匂いは、あの時についてしまったのかもしれないわ…)

『あの時』という表現でオブラートに包んだが、祥子が言っているのはトイレのことだった。

この制服を身に着けた状態で毎日、祐巳は少なくとも一日に三回くらいはトイレに行っているはずだった。
それは一週間、一ヶ月と経つうちに、相当な回数になる。

つまりこのスカートには、そうして行った何百回という排泄のうちの何回かで、
“何らか”の間違いが起きてしまったことによって付着した
“何らか”の滴などの汚れが染み込んでいるかもしれないのだ。

(祐巳はきっと時々、お手洗いで“失敗”をしてしまうのねっ、そうなのねっ!)

祥子は一方的に断定し、興奮した。

(それならば、パンツが汚れていることの説明もつくわっ。
もう、祐巳ったら恥ずかしい子っ!ハァハァハァ)

祥子はたまらずスカートに頬擦りし、鼻先を押し付けて匂いを嗅いだ。

「スーハースーハー、クンクンクン、ほぉぉ…ほぉぉぉぉ…やっぱり、粗相の痕跡が残っているわぁ…」

すっかりその気になりながら祥子が恍惚となって匂いを嗅いでいると、

「お姉さま、お待たせいたしましたぁ」

という声がして、お茶菓子をお盆に乗せた祐巳が部屋に入ってきた。

「ゆ、祐巳?!」

前回とまったく同じ展開。
しかし、前回よりも戻ってくるのは遥かに早かった。

実は、この前の一件で祐巳はきちんと学習していた。
祥子をなるべく一人きりにさせまいと、あらかじめお茶菓子を用意しておいたのだ。
それを持ってくるだけなので、時間は三分とかからなかった。

結局、学習能力が足りていないのは祥子のほうで、
みっともない変態的な行為に走っている姿を、再び祐巳に目撃されてしまった。

ガッチャーンッ!!!

直後に、ものすごい音が響いた。
祐巳がお盆を床に落としたのだ。

「きゃあっ?!」

その音に驚いたのは、むしろ祥子のほうだった。

「お、お、お姉さま、一体何をなさっているんですか…?!」

祐巳は声を震わせながら言った。

「…え?」

祐巳の異変に気付き、祥子は困惑した。

前回は、パンツの匂いを嗅いでいた祥子を哀れみ、
すぐに駆け寄ってフェラチオをしてくれたはずなのに、
今回はその場に立ちつくしたまま、『信じがたい光景を目の当たりにしている』という顔をしていた。

まるで、恋人が覚せい剤か何かをキメている現場を目撃してしまったような、そんな様子だった。

「どうして、祐巳?」

祥子は思わず問い掛けた。
パンツにイタズラしていた前回に比べれば、
今回の行為などまったく騒ぐ必要のないものだと思えたからだ。
すると祐巳は、

「だ、だって、その制服、ぜんぜんクリーニングしてないですし…その匂いを嗅ぐなんて…」

と青ざめながら言った。

確かに、引き出しに仕舞われているパンツはみな全て綺麗に洗濯済みだったわけだが、
壁に掛けてある制服のほうは全くの未クリーニングであった。

(基準はそこなの?!)

と祥子は内心驚いたが、現に、祐巳はドン引きしていた。
それは、祥子が初めて遭遇する、祐巳の姿だった。

「と、とりあえず…雑巾を持ってきますね…」

祐巳は乾いた笑みを浮かべ、まるで逃げ出すように部屋から出て行ってしまった。

「ちょっと、お待ちなさい、祐巳っ…」

弁明を試みる祥子の言葉は、途中で途切れた。

「祐巳…」

祥子は、その場に座り込んだ。

「祐巳が…祐巳が、私を拒絶しましたわ…」

それは祥子にとってこの世が終わることに等しいほどショックなことだった。

(私の愛しい祐巳が…あんな目を、私に向けるなんて…)

もう終わりかもしれない。
フタナリをこじらせた挙句、とうとう祐巳に見捨てられてしまったのだ。

こんなことになるのなら、前回と同じようにパンツの匂いを嗅いでおけば良かった。
祥子の思考は完全に壊れた。

深い絶望の後、残されたものは燃えるような激しい性欲だけだった。
自暴自棄になった祥子は、今まで溜め込んできた欲求を爆発させた。

祐巳が雑巾を持ってトコトコ戻ってくると、
祥子は獲物を見つけた獣のように、急に目の色を変えて襲いかかった。

「祐巳ぃぃぃっ!!」
「きゃぁっ?!」
「も、もう辛抱ならないわっ!ペロペロしたいっ!ペロペロしたいっ!」

祥子は心の中の欲求をそのまま言葉に表しながら、祐巳の口に吸い付いた。
それはとてもキスとは呼べないような、変態的な行いだった。

「はむっ、ネロネロネロ、むちゅちゅ〜、ちゅぱっ、
チューチューッ、はふはふ、ジュルルルッ…!」

唇を舌で割り、歯を舐めまわし、小ぶりな舌を捕まえて、無理やり引きずり出してしゃぶり付き、
舌の裏側に溜まっている唾液を夢中ですすった。

「むぅぅぅ?!んんんーーっ!!」

祥子の生温かい舌とネットリした唾液の感触に、祐巳は目尻に涙を浮かべて声を漏らした。
だが口全体を祥子にしゃぶられている状況では、それは弱弱しいくぐもった悲鳴にしかならなかった。

非力な小動物というものは、圧倒的に強い相手に襲われた場合、かえって大人しくするものだ。
だから祐巳もほとんど抵抗しなかった。

はじめこそ逃げようと試みたが、すぐに諦めて祥子に身を委ねた。
抵抗したところで力では絶対に敵わないのだから、
下手に暴れて余計に刺激するよりも、じっと耐えて相手のなすがままになり、
運がよければ飽きて見逃してくれるかもしれない、ということを期待するのだった。

だが無論、それで祥子が飽きるはずがなかった。
むしろ、祐巳が抵抗しないのをいいことに、ますます暴走を加速させた。

「祐巳、膝を立てなさいっ!そうよ、もっと足を左右に開いて…!」

キスに満足すると、祥子は祐巳にM字開脚のポーズをとらせた。
恥ずかしさのあまり祐巳は目をギュッと閉じながら、耐えた。

「ゆゆ、祐巳のおパンツ…!!」

股の間にある白い布が露出すると、祥子は目をギラギラさせながら、
アソコが当たっている部分を指先でつまんで引っ張り、手前に捻って内側の状態を確認した。

「まぁ、何なの、これは?!」

祥子は声をあげた。
クロッチの部分には、なんだかよく分からない染みが色々と付いてしまっていた。

「祐巳っ、どういうこと?!この汚れは何か説明なさいっ!!」

嬉々として追求する祥子に対し、祐巳は半べそになりながら首を横に振るだけだった。

「まったく、シャワーを浴びないにしても、
最低限下着くらいは新しいものに穿き替えておくのがマナーというものではなくて?!」

口ではもっともらしいことを言いながら、祥子はとても嬉しそうだった。
すると、祐巳は本音をポツリと口にした。

「…だ、だって、お姉さまにこんなことをされるなんて、思っていなかったから…」
「なんですって!!」

祥子は目をクワッと見開いた。

「こんなことでなければ、一体どんなことをされると思っていたのっ?!」

祥子は理不尽に怒った。

「私は毎日毎日、四六時中、祐巳を押し倒したくてたまらないというのに…!
祐巳のおまんこに私のおちんぽを入れたくてたまらないというのに…!」

もはや放送禁止用語を叫ぶことにも抵抗がなかった。

「こんな汚いパンツは没収よっ!没シュート!!」

祥子は訳の分からないことを口走りながら、祐巳のパンツを脱がせにかかった。

「やっ、お姉さま、落ち着いてください、お気を確かに…」
「落ち着けるわけがないのでしょうっ?!
祐巳のおまんこが目の前にあるというのに、どうして落ち着けるのっ?!」

ほとんど毛の生えていない、
逆の表現をすれば少しだけ毛の生えている祐巳のアソコを目にして、
祥子の暴走は頂点に達した。

「も、もう我慢が出来ないわっ!!」

祥子は自分のスカートの中に手を入れると、パンツを下ろした。
凶悪に亀頭を張り出させて反り返ったペニスがぶるん!と飛び出して、
スカートを内側からめくり上げた。

「はぁっ、はぁっ、入れるわよ、祐巳ぃっ!!」

祐巳の両足首を掴んで持ち上げV字開脚にさせ、
無防備に上を向いた淡いピンク色の割れ目に、祥子は鉄のように硬いペニスを突き立てた。

「おおおおおぉぉぉっ!!!」

入り口の締まり具合と内部の温かさ、
プリプリとしたヒダで全体を刺激されながらトロトロの愛液で包み込まれる感触。
祥子は喉から獣のような声を発して、歓喜のあまり“吠えた”。

それからスイッチが入ったように、祐巳の足首を持ったまま、腰を卑猥にカクカクと振りはじめた。
それは機械のように規則的で、単純な動きだった。
ただ、猛烈に速かった。

「おおぉっ!いいっ!いいっ!すごくいいわよ、祐巳ぃっ!!」
「お、お姉さまぁっ…あっ、んっ、んっ、んっ、んっ・・・」

祐巳もたまらずに声を漏らした。
その半分は単純に、内臓を圧迫され肺から空気が押し出されているだけのものであったが、
その声は祥子をますます燃え上がらせた。

「祐巳ぃ!私のおちんぽが気持ちいいの?!そうなのね?!
ああ嬉しいっ!私も、祐巳のおまんこが最高だわぁっ!!」

その喜びは、祥子を射精させるのに十分だった。
一分と経たないうちに百回以上ピストン運動を繰り返した祥子は、
汗で頬や首筋に黒髪を張り付かせながら、絶頂に達した。

「イクッ、イクッ、出すわよ、祐巳っ!おおおおっ!!イクぅぅぅぅ!!!!」

ビュルルルルーーーッ!!!ビュビューッ!!ビューーッ!!ビューーッ!!ビューーッ!!

尿道を駆け上った極太の精液が鈴口で平たく整形され、
縦に二股、あるいは三股に分かれつつものすごい勢いで噴き出し、
祐巳の内部にビシャビシャと浴びせられた。

「おおぉぉっ!!おぉぉぉんっ!!」

祥子は口から舌を突き出し、お尻をブルブルと震わせた。
祥子が射精している間、祐巳はひっくり返った服従のポーズを続けながら、じっと終わるのを待っていた。

「ほぉぉぉ…おぉぉぉ…」

祥子は何十回も祐巳の中で脈打ち、そして三十秒ほどで終わった。
時間に直すと、全てはあっという間だった。

「……」

射精が終わると、祥子は無言になった。
祐巳も、ずっと黙っていた。
ペニスが硬さを失っていくのに合わせて、祥子の興奮は一気に冷めていった。

祥子はここで初めて、自分の行ったことを正しく認識した。
祐巳を、強姦してしまったのだ。

(ああ、私ったらなんてことを…?!)

頭の中が真っ白になり、とっさの言い訳も全く思い浮かばず、
祥子は無言のまま、祐巳の中で柔らかくなっているペニスを握り、
引っ張ってズルリと抜き取ると、そそくさとパンツを履き、
文字通りの“ヤリ逃げ”を決行しようとした。

すると祐巳が体を起こして、祥子の背中に優しく声をかけた。

「お姉さま、そんなに慌てて逃げる準備をしなくても平気ですよ」
「ひっ…!!」

祥子がビクッとなって動きを止めた。

「大丈夫です。私、ぜんぜん怒ってなんていませんから」
「ほ、本当に…?」

祥子は恐る恐る振り向いた。

「はい。罪悪感を感じているうちは、まだ後戻りできるってことですもの。
だから、これくらいの間違いはいいんです」

祐巳はそう言って可愛く笑ってみせた。

「祐巳ぃ〜…」

祥子は涙をぶわぁっと溢れさせ、祐巳を抱きしめた。

>menu
>index

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!