最近、お姉さまはいつも大量の小銭を持ち歩いている。
そのお金で、私を買春するのだ。

キスは100円。
ツバ手コキは200円。
素股は300円。
生フェラは400円。
顔射は500円で、ゴックンは600円。

「好きだから、付き合って欲しい」と、ただそう言ってさえくだされば、
私は恋人としていくらでもエッチなことをして差し上げるのに。

私が欲しいのはお金じゃなくて、その言葉。
だから、桁一つ少ないこんなバカみたいな値段にして、キスを一番安くしてあげているのに。
でも、世間知らずなお姉さまは、こんなに簡単なことが分からない。

最初はちょっとしたイジワルのつもりではじめたことだったけれど、私自身もまんざらではなかった。
だって、私に100円玉を握らせて、毎日、何度もキスしてくるお姉さまは、
欲しいものがお金で買えることを覚えた小学生が駄菓子屋さんに夢中になっているみたいで、可愛いんだもの。

私の頬と顎に手を添え、上を向かせると、目を閉じずに少し尖らせた唇を押し付けてくるお姉さま。
そのままじっと何もせず、息が続かなくなったら顔を離し、呼吸を整え、再び息を止めて私と唇を重ねる。
これが、お姉さまのキス。
私の舌には興味がないのか、それともやり方が分からないだけなのか。
どちらにしても、お姉さまらしい。

何の味もしない、作法もない、そんな子供っぽいキスだけど、お姉さまはすぐに勃起してしまわれる。
次第に息を吸うために唇を離す間隔が短くなって、呼吸を整える時間が長くなって、
顔を赤くしてハァハァと口で息をするから、とっても分かりやすい。

「祐巳…いつものを、お願い…」
「はい、お姉さま。200円ですよ?」

お姉さまは下着を膝まで下ろし、興奮で鈴口から糸を引いているペニスを取り出して、私に握らせた。
私の指が触れると、赤くなった先っぽが目に見えて大きくなり、ゼリーのような粘液が溢れてこぼれ落ちた。
すごく苦そうな、お姉さまのガマン汁。
私はかがんで、口の中に溜まっていた唾液を優しく垂らし、おちんちんの先端に蜜のように絡ませた。
そして根元のほうを握った右手を、ゆっくり上に動かす。
先端の張り出しが大きいから、皮を戻しても被らない。
今度は下に動かすと、くびれに集まっていた包皮が私の唾液を絡めとりながらめくれ、
剥き出しになった粘膜はねっとりした光沢に覆われる。
引っ張るように目いっぱい伸ばし、包皮と鈴口の下とを繋げている“急所”を刺激してあげると、
お姉さまの膝がガクンッとなった。

私はお姉さまの背後に回りこみ、体をぴったり寄り添わせた。
少し背伸びをして、唇をお姉さまの耳元に近づける。
別に、いやらしい言葉を囁いたり、わざとらしく息を吹きかけたりするわけではない。
ただ、口を閉じて、息をしている。それだけ。
だけど、今のお姉さまにはこれで十分。
私の呼吸する音だって、こんなにはっきりと聞くことは、普段はないだろうから。
私のことが好きで好きでたまらないから、何だって興奮の対象になる。
そういうのって、嫌な気はしない。

「お姉さま、もういきそうですか?」

首を傾けて顔を覗き込む。射精寸前で、目を閉じ唇を噛み締めているお姉さまの表情は、とても綺麗だった。
私はおちんちんの握り方を変え、下のほうから人差し指と中指の間で先っぽを挟むようにした。
指先を曲げながら、鈴口が開いちゃうくらい左右から強くしごく。
最初からこれをされたら、お姉さまの場合、まず1分も持たないと思う。
それくらい強烈な、確実に絶頂へ追い込むための技。
最初からやらなかったのは、そうしたらまるでお金だけが目当てで、
さっさとイって終わらせてよ、って雰囲気になっちゃうかもしれないから。

私が相手をしているのは、見ず知らずの気持ちの悪いおぢさんじゃない。
私だって、お姉さまのことが大好きなのだ。

「ぁああぁぁあああっ!祐巳ぃぃっ!!」

お姉さまが背中を反らしながら足踏みをした。
射精する直前の仕草が、なんだかおしっこを漏らしそうになっているときみたいで可愛い。
私は指の動きを早めた。
荒っぽくしごかれて、真っ赤な先っぽがプルプル震える。
お姉さまは私の視線から隠れるように顔を左側へ背け、うめきながら絶頂へと達した。

ドバッ!と飛び出す真っ白なお姉さまの生殖液。
あまりにすごい勢いで、本当に音がした。
もしこれを私の中で出されたらどんな感じがするんだろう、と想像してしまうような勢い。
私のあそこは狭くて短くて、でもお姉さまの精子はこんなにすごい勢いで、遠くまで飛んで。
きっと、文字通り狙い撃ちされて、私は一発で妊娠させられちゃうのかな。

何度も撃ち出される精液の勢いは全く衰えず、最後の1滴まで、『ドビュッ!』と1メートルも飛んでいく。
お姉さまの絶頂は、こうやっていつもきっちり終わる。
だらしなく垂れ続ける、なんてことはなく、
鈴口は綺麗で、何事もなかったかのように鋭い角度を保ったまま勃起している。
足元に飛び散った大量の痕跡を見なければ、達した直後とはとても思えない。

「良かったですか、お姉さま?」
「ええ…でも、まだ足りないわ…」
「分かっていますよ。」
「次はお口でさせてちょうだい、祐巳…」

私はお姉さまの足元にひざまづいた。
普通に座ることもできるけれど、こうすると奴隷みたいに服従している感じが出て、
お姉さまが興奮してくださる。

私は少し寄り目になりながら、お姉さまのおちんちんをカプッとくわえた。
射精したばかりで敏感になっている先っぽに、とろりと吸い付く私のほっぺの裏側はちょうどよい刺激。
私の手技でよがっていたときはほとんど目を閉じていたお姉さまだけど、
今はむしろ目を見開き、フェラチオなんて、神様に怒られちゃうようなことをしている私を見下ろしている。

私はねっとり、静かに愛撫した。
じゅるじゅるとよだれたっぷりに舐め上げたり、わざと音を立てながら吸ったりはしない。
『んちゅっ…んちゅっ…』と、口にものを含んでいるときに発してしまう、
耳をすませないと分からないくらいの、自然な音だけでお姉さまを楽しませた。
辛抱できず、お姉さまは私の髪を掴んだ。
「あぁ、また良くなってしまいそう…祐巳、このまま出すわよ…?!…あああっ!果てる!!」
「んふっ?!」

『ビュビーッ!ビューッ!ビューッ!』

私の口の中で達するお姉さま。
温かい粘膜に包まれながら、まるで中出しの気分。
舌の上に乗りきらないくらい、プルプルの精子ゼリーをいっぱいに出された。
念入りに脈打たせて、しっかり切って出し終えたら、
私に上を向かせ、おでこを押さえながらペニスを引き抜いた。

「えふっ…」

私はむせて、唇の端からちょっとだけ精液を垂らしてしまう。
そうやって、私が口いっぱいに含んでいる、その濃さと、粘り気と、匂いをお姉さまに見せつける。
1滴もこぼさすほっぺを膨らませているだけより、
あえて少しダラーッとやってから飲み込んだほうが、
『精子を飲ませたんだ』って実感が湧いて、お姉さまの興奮が倍増する。

「飲みなさい、祐巳。残さず全部お飲みなさい。」

計算された私の仕草に、お姉さまはひどく征服欲を刺激された様子で“命令”された。
私はコクリと肯いて、息を止めた。

『ンッ…ンッ…』

お姉さまを一生懸命に見上げながら喉を動かす私。
一口飲むたびにまばたきをし、そのたびに涙で瞳を潤ませていく。

『…ゴクンッ。』

最後の大きな塊を飲み終えたら、もう一度まばたき。
ゆっくりまぶたを開けると同時に、左右の目尻から涙が一粒ポロリとこぼれ落ちたら、完璧。
劣情を煽られたお姉さまは、今日一番の角度でおちんちんを反り返らせながら、次の素股を要求する。

「まだするんですか…お姉さま…」

さっきの涙を上手に使いながら、表情と口調に気を付けて、サービスしちゃう私。

「口応えはさせなくてよ!早くなさい!!」

私の手を広げさせ、無理やり300円を握らせるお姉さま。
けしかけたのは私のほうだけど、やっぱりお姉さまって“こういうの”がお好きみたい。
立ったまま向かい合う格好で、左手で背中を、右手でおしりを掴まれた。

私が下着を脱ぎ終わるの待てずに、お姉さまは私のあそこでおちんちんを擦りはじめる。
膝の上で伸びたまま止まってしまっている私の下着には、ちょっとだけ染みがついていた。
私の割れ目は柔らかい唇のように、お姉さまのおちんちんを左右から包み込んだ。
すごい勃起で、かかとが地面から浮きそうになる。
ズリッ、ズリッ、ってお姉さまが動くと、私も気持ちがよかった。
小芝居はせずに、お姉さまの首を抱きながら、私はされるがままにお姉さまの人形になった。

素股って、要するに擬似性交ってこと。
だからお姉さまはこんなに興奮なさって、私のアソコを摩擦している。
手コキのほうがよっぽど気持ちいいように思えるけれど、そういうことじゃないのだ。

「いいわぁ、祐巳ぃ…私、また催してしまう…
祐巳の顔に出すから、受け止めなさい…っ!!」

お姉さまが動きを早めながら叫ばれたので、私は急いでしゃがんで目を閉じた。
お姉さまは握りしめたおちんちんを私の鼻先に突き出す。
右手でゴシゴシおちんちんをしごきながら、左手で私の髪を掴んで、
勃起の方向とは反対の下におちんちんを押さえ付けながら、つま先立ちになるお姉さま。

「…うっ、はうううっ…!!」

トコロテンのような濃い精液で、お姉さまは私の無防備な顔を汚した。
立て続けに2回も出したばかりだから、さっきみたいな勢いはない。
でも、量はほとんど変わらない。
ドロドロドロッ!と滴らせるようにして、私は大量に顔射されてしまった。

「とても良かったわ、祐巳…」

お姉さまはとても満足げに、ポケットティッシュで顔を拭いている私に500円をくださった。
これで、合わせて2100円。
安いようだけど、そうでもない。
だって、キスは毎日20回以上だし、生フェラ3回のゴックン3連続、なんてこともしょっちゅうだから。
私は最終的に、毎週1万円以上のお金を手にしている。

本当のことを言えば、欲しいものは色々ある。
でも私は、お姉さまから受け取ったお金には手を付けていない。
唯一、毎日増えていく大量の100円玉を貯めるために、ブタの貯金箱を買うのに使っているだけ。

私の机の上には、花の首飾りをした可愛い陶器のブタが、もう5匹も並んでいる。
たぶん、もうしばらくは増えていく予感。

このお金は、いつかお姉さまが、
私をちゃんと“彼女”にしてくれて、一緒になるときまで、
大切にとっておこうと思う。

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