今日、私は風邪をひいて学校を休んだ。
身体がだるくて少し熱っぽい。
念のため一日だけ休むようお母さんに言われ、私は毛布にくるまってベッドに横になっていた。
夕方近くになって、お姉さまが1人でお見舞いに来てくれた。
予想よりずっと元気そうな私の姿に、お姉さまは安心した様子。
でも、私が大した病人ではないとなると、この状況はお姉さまにとってどういう意味になるのか。
ふたりっきりの部屋で、恋人がベッドにいる。
簡単に言えばこうなってしまう訳で。
私はちょっぴり赤い顔でトロンとした目をして、
パジャマの裾が毛布に引っ掛かってコンプレックスの子供っぽいおなかがチラチラ見えていて。
お姉さまを挑発しているつもりはぜんぜんなかった。
でも、ぼんやりしていた私はそれに気付かなかった。
「……。」
お姉さまが生つばを飲む音がはっきり聞こえた。
「…お姉さま?」
「祐巳…!」
「きゃっ?!わわっ?!」
『お見舞い』をすっかり忘れてしまわれたお姉さまは、
足元に鞄をストンと落とすと、はぁはぁ言いながら私のベッドにもぐり込んできた。
「ちょ、ちょっとだめですよ、お姉さま…あっ?!んんっーー!!」
戸惑う私の唇にお姉さまはいきなりキスをしてくる。
唇を合わせるというような可愛いものじゃなくて、
完全にエッチの前にするような激しい口付け。
お姉さまは閉じている私の唇を無理にこじ開け、
舌に絡まっている唾液を音を立てて夢中ですすった。
「カゼ移っちゃうからだめですよぉ」と何度も言ったのだけれど、ぜんぜん聞いてもらえない。
執拗な舌と唇への愛撫に私は思わずお布団の中で太ももをモジモジさせてしまうと、
お姉さまはすぐにそれに気付き、綺麗な長い指を私の下半身に滑りこませてきた。
親指をクロッチに引っ掛け下着をずらし、剥き出しになったあそこを人差し指と薬指で器用に広げてから、
中指でクチュクチュと丹念に入り口を刺激する。
「あぁ…っふぅ…お、お姉さま、わたし、もう…っん…あぁぁ…」
私はあっという間に我慢できなくなってしまい、お姉さまに哀願した。
一度こういうことをされると、すぐにお姉さまのもので直接愛してもらいたくなってしまう。
私はお姉さまみたいに突然興奮して相手を押し倒したりはしないけど、
強引にエッチを始められると途端にお姉さまを追い越す勢いで興奮してしまう。
私がじらされるのが苦手なのことを知っているお姉さまは、
私の汁で汚れた指をぺろりと味見されてから素早くスカートと下着を脱ぎ捨て、
私の足の間に体を割り込ませてきた。
「祐巳…」
お姉さまは腰を上手に使ってゆっくりと挿入をはじめた。
「あっ!あああっ…!」
「ふぅ…あぁ…祐巳…素敵よ…」
のけぞる私の頭を抱えながら、悦びのため息をもらすお姉さま。
「あふっ…あっ…気持ちいいです…お姉さまっ…んっ…」
「祐巳…私もすごく気持ちいいわ…」
お姉さまは切なげに眉を寄せ、背中を丸めて私の唇に吸いついてきた。
「はっ…あむっ…んん…んっ…」
私はお姉さまの背中に手を回し足を腰に絡め必死に抱きついた。
お姉さまは荒い吐息を私の頬に吹きかけながら耳に噛みついて、
突き上げるような激しい腰使いで応えてくださる。
「お、お姉さま、そんなにしたら、お、母さんに、き、づか、れちゃい、ますよっ…!」
「いいじゃない、気づかれたって…私は構わなくってよ…」
「そ、んな、の、こまり、ますよ、ぉ…」
ギッシ、ギッシと激しくベッドが揺れる。
「あぁ…だめだわ…もういってしまいそう…祐巳、祐巳、大好きよ…ああぁぁ…!!」
お姉さまは一段と激しく腰を振って絶頂へとかけあがってゆく。
お姉さまは絶頂が近づくと必ず私に「好き」とか「愛している」と言う。
私はとろけそうな顔になりながら、お姉さまの耳元に口を寄せた。
「私も愛してますよ、お姉さま…」
「あっ…ああっ…ああああっ!!!」
わたしが囁くと同時に、お姉さまは全身をぶるぶる震わせながら絶頂を迎えた。
おなかの中がじんわりと温まってゆく。
「お姉さまぁ…」
私は甘えた声を出して、お姉さまの少し汗ばんだ首筋に顔を埋めた。
ゆっくり時間をかけながら私の中に愛の種を注ぎ込んでくださっている。
あぁ、幸せすぎて気が遠くなってしまいそう。
お姉さまの脈動が完全に収まるまで、私たちはきつく抱きしめ合ったまま何度もキスをした。
*
「明日は学校で会えるわよね?」
「はい。きっと。」
にっこり微笑みながら私は答える。
エッチが終わった後冷静さを取り戻したお姉さまは、
少しバツが悪そうに「ごめんなさいね」と言って苦笑いした。
そして私の乱れたパジャマを整えてからお布団を丁寧に直し、毛布を首までそっとかけてくださった。
ああ…こんなに幸せでいいのかな…。
お姉さまは最後にもう一度だけチュッとキスをしてから静かに部屋を出ていかれた。
玄関でお母さんに丁寧に挨拶をしているのが聞こえる。
私は静かになった部屋でひとり天井を見つめながら「ふぅ」っと息をついた。
早く明日になってお姉さまに会いたいな。
「お姉さま、世界で一番愛してますよ。」
私はそう呟いて静かに目を閉じた。
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