扶桑を離れて、2週間。
ブリタニアへと向かう船旅は、まだ半分も終わっていない頃。

赤城での生活になじんできた芳佳は、雑用や清掃、乗組員のための食事の準備など、
自分なりに出来ることを一生懸命にやっていた。

そんなある日の夕方、
食堂で1人黙々と夕食を口に運んでいた美緒を見つけた芳佳が、厨房から顔を出して声をかけた。

「坂本さん、おいしいですか?」
「ん?おー、宮藤か。」

美緒は箸を止めた。

「ああ、うまいぞ。宮藤は料理が得意だものな。」
「エヘヘ。ありがとうございます。でも、量が多いから、私がというより、
みんなで作っているという感じで…私自身の腕はあんまり振るえてません。」
「ハッハッハッ。」

笑われてしまった芳佳は少し照れながら、酢の物の入った小鉢を美緒に差し出した。

「これ、良かったらどうぞ。坂本さんのために、こっそり作ったんです。
これは正真正銘、私が全て作りました。…あの、他の人には、内緒にしておいてくださいね?」
「ほー、どれどれ…あむっ…んぐんぐ…。おお、うまいぞ、宮藤っ!」
「あはっ、本当ですか?良かったぁ。うれしいです〜。それじゃ、私はまだ続きがあるんで、失礼しますっ!」

芳佳は嬉しそうに手を叩いてクルリとその場でまわってから、厨房へと駆け足で戻っていた。

「…可愛いやつ、だな…。」

美緒は箸先で下唇を押しながら、小さく呟いた。

坂本美緒は、宮藤芳佳が持つ魔法力と、その可能性に大きな期待を寄せていた。
だが、彼女を気に入っている理由はそれだけではなかった。

初めて芳佳の姿を見たあの時から、彼女は、芳佳のことを…。

「クソッ…今日も眠れない…」

美緒には秘密があった。

昼間、忙しくしているあいだはその存在を気にせずにいられる。
でも、忘れていられるのはその時だけ。

夜になり寝床についた途端に、それは美緒の寝巻にくっきりと形を浮かび上がらせ、ビクン、ビクンと震えだす。

「毎晩毎晩…これでは生活に支障が出てしまう…」

美緒は向かいのベッドで眠る芳佳を見つめた。
そうだ、原因は彼女なのだ。

『この狭い船室で、おまえと寝起きを共にするようになってから、一段とひどくなってしまったよ…』

美緒は勃起した下半身を丸出しにして、ベッドから下り、芳佳に近づく。

「宮藤…眠っているよな…?」
「すぴー…すぴー…」

安らかな寝息を立てている芳佳のベッドにそーっと入り、添い寝するようぴったりと身体を寄せた。

「すまん、宮藤。許してくれ…すぐに終わらせるから…ふっ…うぅぅ…」

芳佳が全身から漂わせている処女特有の甘い香りに包まれながら、
美緒は手を前後に動かし、自らを刺激した。

「宮藤…おまえはなんていい匂いがするんだ…
そのせいで私は…毎晩こんな気分になってしまうんだ…っ!」

寝巻姿で、下半身を露出させ、まだ民間人の年下の少女に劣情を催し自慰行為に耽る美緒は、
軍人としての誇りも、守るべき規律も、壁にかけられた軍服と一緒にして脱ぎ捨てていた。
今の彼女は、性欲旺盛なただの19歳のふたなり少女だった。

「ダメだ…もう果てる…!宮藤っ!宮藤っ!!うぁぁぁっ!!!」

芳佳の薄く開いた唇の隙間から見える白い歯に興奮しながら、美緒は顔を大きく歪ませ、脚をピンと張った。

『ビュルルッ!!ビチャッ!!!』

右手で根元を、もう片方の手で先端を抑えるが、
指の隙間から糊のように濃い粘液がシーツの上に飛び散る。

「い、いかん…シミになってしまう…」

根元を持っていた手を離し、慌ててこぼれてしまったものを自分の寝巻の裾で拭う美緒。
水あめのようにネバッとしたその黄色い濁り汁は、真っ白なシーツに一段といやらしく映えた。

「ゆうべもあんなに出したはずのに…どうしてこんなにすぐ溜まってしまうんだろう…」

後始末を終えた美緒は、何も知らずに眠りつづける芳佳の愛くるしい寝顔を前に、後悔の念に襲われていた。

「…皆、私のことを立派な軍人だと言ってくれる…。
本当の私は、こんなにも醜くて、汚れているのに…。
すまなかったな、宮藤…ゆっくり眠れ…。」

美緒は芳佳の唇に、そっと口付けた。

翌日、芳佳は甲板に出てぼんやりと水平線を眺めていた。

「はぁ…。昨日も坂本さんの夢を見ちゃった…。」

手すりに肘をつき、あごを手に乗せる。
憂鬱そうに、ため息をつく。

『どうしてなのかなぁ。ここ最近、ずっと同じ夢だもん…。
坂本さんが、私の名前を何度も呼びながら…おなかとか、髪とか、触られて…
そ、それから…それから…ほっぺに…せ、せ、接吻されちゃって…』

「や、やだっ、私ったら、もしかして坂本さんのことを…っ??!!」

真っ赤になって手すりから飛び退く芳佳。

「アハハ…アハハ…そんなはずないよね…
私が、坂本さんのことを…そ、そんなバカなこと…」

胸をギュッと抑える芳佳。
すごくドキドキしていた。

「おー、宮藤。そこにいたのか。」
「はっ、はひっ??!!」

不意に背後から声がして、気を付けの姿勢で固まる芳佳。
妙なことが思い浮かんだら、なんだか急に意識しだしてしまう。

「んー?どうした、宮藤?顔が赤いぞ?」
「なな、なんでもありまひぇんっ!!」

おまけに、舌もまわらない。

「ハハハッ!海を眺めて赤面するとは、おまえはおかしなやつだなぁ。」

それからというもの、芳佳の胸の鼓動は高まったまま、収まらなかった。
普段は寝つきが良いのに、その日の夜は、初めて眠れなかった。

「宮藤…今日も、少しの間だけ我慢してくれ…」

翌日の夜も、美緒は持て余す性欲を芳佳を使って晴らそうと、
粘膜を剥き出しにして下半身を反り立たせながら、彼女のベッドに近づいた。

「…坂本さん。」

ところが、そこで眠っているはずの芳佳が、目をはっきり見開いて美緒を見上げていた。

「な゛っ!!み、宮藤?!起きていたのか?!!」
「…はい。」
「ああ、いやっ、私は…おまえが寒くないかと思って…毛布をかけてやろうと思ってだな…
ほ、ほら、おまえは寝相が悪いから…いつも夜中に毛布を落としてしまうんだ…」

不意討ちをくらい激しく動揺する美緒は、
丸出しの下半身を隠すことも忘れて、聞かれてもいないのに言い訳をはじめた。

「…いいんです。坂本さん。」

芳佳が遮った。

「…やっぱり、夢じゃなかったんですね。
ゆうべも、本当は私、ずっと起きていたんですよ…。」

芳佳の告白に、美緒は目を見開いて後ずさりする。

「そんな…おまえ…昨日…起きてた…」

ゆうべも、今日これからしようとしていたことと同じことを美緒はやった。
その前の、おとといと同じように…。

「最近、気になってたんです。シーツに変な汚れがついちゃってたり、
私の履物に、ヌルッとしたのがついてたり。全部、坂本さんだったんですよね…?」
「あぅ…うぁ…あ…」

美緒は衝撃に口をパクパクさせながら、首を横に振って、
崩れ落ちるようにしてその場に座り込んでしまった。

「…許してくれ…」

その言葉だけ、なんとか絞り出してから、うつむいて肩を震わせた。

「坂本さん、泣いてるんですか…?」
「うっ…うっ…」

ポロポロと、床に涙の粒がこぼれた。

「…宮藤…すまない…腹を切ってでも…お詫びする…」

普段はあんなに立派に振舞っている美緒が、芳佳がするような仕草でか細く喉を震わせた。
次の瞬間にも、軍刀に手をかけ自らを突き刺してしまいそうだった。

「坂本さん、顔を上げてください。」

ベッドから下りた芳佳は、膝をついて正面から美緒を抱きしめた。

「…宮藤…?」

涙でぼやける瞳をさまよわせる美緒。

「私、怒ってなんかいません。だから、もういいんです。」
「…でも…私は…おまえに…ひどいことを…」
「ゆうべの坂本さん、とっても辛そうでした。すごく苦しそうで、切なそうで…。
今だって、同じじゃないですか。この暗がりでも、真っ赤になって腫れてるのが分かります。」

芳佳が、美緒の勃起に触れた。

「み、宮藤…」
「私、言いましたよね。『自分に出来ることをしたい』って。
だから今も、私にやれることをさせてください。坂本さんが辛いのなら、私が慰めてあげます。」

『ンチュッ。』

芳佳の唇が、美緒の唇に重なった。

「初めてだけど、初めてじゃない、ですよね…エヘヘ。」

混乱したままの美緒を押し倒し、天井を向いてそそり立つ勃起を握り、優しく上下に動かした。

「どうですか?気持ちいいですか?」
「うっ…あふっ…くぁぁ…」

目を閉じた美緒のまぶたから、涙が流れた。

『クチュッ…クチュッ…』

包皮で先端が摩擦されると、鈴口から透明な粘液が溢れ、それが絡まってさらなる快感となる。

「宮藤ぃ…んぁぁっ…宮藤ぃ…」

芳佳が夢で聞いたのと同じ、自分を呼ぶ優しい声。

「坂本さん、もっと気持ちよくなっていいんですよ…。」

芳佳は空いたほうの手で美緒の眼帯を撫でてから、彼女の口を唇で塞いだ。

「むふぅ…んぅぅ…んふぅ…!」

重ねた唇の隙間から漏れる吐息。
美緒の下半身が痙攣し、つま先が丸くなってくる。

「むちゅっ…ちゅるっ…ちゅぱっ…ンッ、坂本さん、そろそろですか…?」
「んぷっ…うぁああっ!すまない、宮藤…っ!私の汚い子種汁が出てしまう…っ!
は、ハンカチで…いや、私の服で…なんでもいいから、押さえててくれ…っ!」
「ううん。そんなことしませんよ。坂本さんの大切なお汁だもの。汚くなんかないです。」

芳佳が先端を手のひらで包み込むと、美緒が背中を反らし腰を突き上げた。

「み、宮藤っ!うぁっ、うぁああっ!!」

『ビュビュビューッ!!!』

芳佳の手の中で、美緒が果てた。

「ひゃぁ!」

手のひらが美緒の愛液でジワッと熱くなった。
暴れる美緒を両手でしっかり包み、受けとめながら、
時々指先を動かして、心地よい快感を与えてあげた。
安心しきった美緒は、幸せそうに眉を動かしながら、
溜め込んでいたものをトプトプと流れ出させた。

『ネバァーーー。』

数分経って、ようやく収まった美緒の勃起から芳佳が手を離すと、太い糸が垂れ下がった。

「すごぉい…これが坂本さんの…なんですね…」
「あ、あまり見ないでくれ…そんな黄ばんだ汁を…」

美緒は赤くなりながら、ちり紙で芳佳の手のひらを拭った。
こんな風に恥ずかしがる表情を初めて見た芳佳はニコニコした。

「また明日、私にお手伝いさせてください。」
「…だ、だが…」
「だって、これは私にしか出来ないことじゃないですか。違います?」
「…それは…そうかもしれない…が…」
「ですよね?」
「…すまない、宮藤。」
「いいんですよ、坂本さんのためですから。私は、喜んでそうします。」

それからブリタニアに到着する前夜まで、美緒と芳佳は毎晩同じベッドで眠り、
何度も口付けを交わし、何度も互いの身体に触れ合った。

そして数週間後。
ブリタニアへ到着する当日。

「宮藤、なんだその顔は?情けないぞ。」
「ご、ごめんなさい…でも…震えが止まらないんです…」

長い航海を無事に続けてきた艦隊は、最後の最後になってネウロイの奇襲を受けていた。

「仕方のないやつだな。さぁ、こっちを向け。目を閉じろ。」
「…ンッ。」

医務室に避難し1人で怯えていた芳佳を美緒は抱きしめ、キスをした。

「んふぅ…んちゅぅ…」
「んぷっ…さ、坂本さん…私の耳に…」
「ああ、これはインカムだ。
これで、離れていても私の声がいつでも聞こえる。どうだ、もう怖くないだろう?」
「…は、はい…。」
「よし、それでいい。」

美緒は芳佳の頭を撫でた。

「…坂本さん…戦いに行くんですか…?」
「それが私の使命だからな。案ずるな、すぐに戻ってくる。」

美緒は微笑んで、医務室の扉を閉めた。

包帯や消毒薬を鞄につめて芳佳が飛び出すのは、そのすぐ後のこと。
そして、ストライカーを装備し艦から舞い上がるのは、それから少し後のこと。

彼女を決意させ、それを可能にした原動力は、芳佳が持っていた素質、
そして強い魔法力はもちろんのこと、
しかし何より、美緒への愛があったからこそである。

美緒への想いが、芳佳を強くしたのだ。

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