『ヨナ。君は“元”少年兵だ。
私の部隊に来た以上、素敵な人間にステップアップしなければならない。
我々人生の先輩から学ばなければならないことがたくさんあるぞ〜』
ココはそう言っていた。
だからオフの日ともなるとヨナは、
分担して教官役になってくれる皆から、色々と勉強を教わらなければならなかった。
それが楽しいかどうかは別として。
「ねぇ、ココ…。勉強はもうしたよ…?」
トージョに一時間算数をみてもらった後、いささかげんなりした様子のヨナに対し、
次の授業を担当するココは、やる気に満ち溢れた顔で言う。
「何を言うかヨナ隊員っ。次は私の特別授業だぞうっ」
「…特別授業?」
「うむ。保健体育の」
「ホケン、タイイク?」
「そう、保健体育!」
聞き慣れない科目に浮かない顔をするヨナの手を、
「それ、いち!に!いち!に!」
と元気良く引っ張るココ。
そうして連れて行った先は、カーテンを閉めて薄暗くした、ベッドルームだった。
「さぁヨナ、ここで授業するよー。ベッドに座って」
ドアに鍵をかけながらココが言う。
「ここって…ベッドで勉強するの…?」
「その通り」
「?」
ヨナは首をかしげながら、とりあえず従順に腰を下ろした。
その隣にくっつくようにしてココも座り、ニッコリ笑った。
「分かっていないみたいだから、改めて説明するとね、
これから私がヨナに教えるのは、子供の作り方、つまりセックスについてだよ」
「えっ?」
「分かるかな、性教育」
「そ、そんなこと教えてもらう必要ない!」
ヨナは顔を真っ赤にして即座に拒絶の意思を示した。
するとココは「分かってないなあ」と肩をすくめた。
「あのね、ヨナみたいに、ちょうど体が大人になりかけの時期に、
きちんとした性教育を受けておかないと、
道を踏み外して将来大変なことになるかもしれないんだぞう?
四十過ぎてもバージンのまま魔法使いになっちゃったり、
はたまた女の子を物みたいに扱う乱暴なセックスしか出来ないベッドヤクザになっちゃったり。
私は君に、そんな男になって欲しくないの。
正しい時期に、正しい知識を得て、正しく実践すること。
すなわち性教育とは、至極真面目な勉強なのだよ?」
ココがもっともらしく理屈を述べると、ヨナは割りとすんなり納得して、赤面したまま頷いた。
「…分かった、ココ。勉強する」
「うんうん、理解してくれて嬉しいよ。
では早速、最初はキスのやり方からだよ。ヨナ、私にキスしてみて?」
目を閉じて唇を突き出しココが「むちゅ〜」と言うと、
ヨナは「ちょ、ちょっと待って」と遮り、立ち上がろうとした。
「ああん、どこ行くのよ」
「歯を磨いてくる」
「そんなことしなくていいから!」
腕を掴まれ引き戻されてしまったヨナは、
「で、でも、さっきレームがくれたチョコを食べたから…」
と言った。
「ほほう?」
ココの目がきらりと輝いた。
「ということは、今、ヨナのお口は、ほんのりチョコの味がするというわけね。フフフ」
「こわい、ココ。なんで笑ってる…?」
「もうたまらん。ごめんヨナ、我慢できないから私からキスしちゃうよ」
一応、『ヨナのほうからキスをさせる』という体裁のつもりが、
ムラムラしてそれどころではなくなったココは、
ヨナを強く抱き寄せると、唇に吸い付いた。
「んむぅ?!」
「大丈夫、怖がらないで、痛くないから」
チュッ、チュッと上唇と下唇を交互に優しく吸うと、ヨナの体から緊張が抜け、
少し開いた唇の隙間から舌を侵入させることが出来た。
下の歯の後ろに、ヨナの柔らかい舌がある。
ココは舌先をくねらせるように動かしてそれを持ち上げ、
唇で挟んで捕まえ、チュパチュパと吸い、味わった。
苦しそうな表情を浮かべながら、
ヨナは掴まる場所が欲しくなって、ココの背中にぎこちなく腕をまわした。
「ヨナも、私の舌、吸ってみて」
唾液がネローンと糸を引く長い舌を伸ばして鼻先に近づけると、
ヨナは恐る恐る、それをチロチロと舐めた。
「どんな味がする?」
「ツバの味しかしない」
「ヨナのお口は、甘くておいしいよ」
ココは心底満足げに笑みを浮かべながら、ヨナの膝に手を置いた。
「こんなにテントが張っちゃって、可愛い」
「あっ…」
指摘され初めてそれに気が付いたヨナは、その場所を両手で押さえた。
するとココは、
「ヨナのそれは、そうなるためにあるんだから、恥ずかしがることじゃないよ」
と、股間を押さえる右手を取り、自分の左の乳房に触れさせた。
「ね、私もドキドキしてるでしょう?」
「…普段と同じと思う」
「なら、こっちも触ってみて」
ココは左手も取り、スカートの中へ、それからパンツの中へと手を入れさせた。
体温がこもって蒸れたようになっているパンツの内側は、陰毛が茂っていた。
そのゴワゴワとした毛で隠されるように、柔らかい唇のような部分があって、そこは少し濡れていた。
ヨナの指先が、それに触れた。
「ヌルヌルしてる…?」
「ヨナが興奮しているように、私も興奮しているの」
と嬉しそうに言い、ココは自分も手を伸ばし、ヨナの股間に出来た膨らみに触れた。
「…っ」
まるで痛みを感じたかのように、ヨナは息を止めた。
「窮屈だから、脱いじゃおうか。私が脱がせてあげるよ。ほら、両手をあげて」
「…うん」
ヨナは言われるままにバンザイの格好をして、シャツを脱がされた。
それから両脚を伸ばし、ズボンとパンツをいっぺんに抜き取られた。
美しい褐色の肌、決して隆々とはしていないものの、無駄な肉の一切ない引き締まった体、
そして肌と同じ色の勃起したペニス。
女に触れられたことのないその部分は、
ヨナのなめらかな全身の肌のうちでも、とりわけスベスベとして綺麗だった。
裸になったヨナを隣に座らせたまま、ココも手早く衣服を脱いだ。
それなりに、裸には自信を持っている。
全身の肌は透き通る白さでシミ一つなく、手足は細く長く、
胸は形が良くて、要するに完璧に近いほど均整がとれている。
男がヨダレを垂らして凝視する魅力的な体・・・のはずが、
ココが裸になって隣を向くと、ヨナと視線が合った。
すなわちヨナは、終始彼女の横顔を見つめ、次に発する言葉を待っていた。
まさか乳房や陰毛に興味がないわけではあるまいが、
そんなヨナのさりげない子供っぽい仕草が、ココをたまらなく興奮させた。
「ヨナ〜!」
ココは突き飛ばすようにしてベッドの中央にヨナを押し倒し、その下腹部に抱きついた。
「な、なにする、ココ?!」
「フェラチオ」
「ふ、ふぇ?」
「唇と舌を使って、おちんちんを愛撫するの。それがフェラチオ」
「んぁっ」
先端をレロリと舐められると、ヨナが体をよじった。
「むふふ、ヨナったら女の子みたいな声」
「そ、そんなの舐めたら汚い、ココ…」
「んー?ヨナのだから、汚くないの」
理由になっていない理由を述べて、ココはペニスをパクッと咥えた。
そして唇を軽く締めつつ、舌の左右のふちを反らせながら、
ペニスを包むようにネットリと張り付かせ、
頭を前後に揺すり、クポッ、クポッと優しくしゃぶった。
「あっ…ああっ…」
ヨナは体を左右によじって悶えた。
普段よりも高く、かすれているその声は、いやおうなくココを夢中にさせ、
彼女は唾液の粒を飛び散らせながら、次第に激しくペニスを吸った。
ジュゾッ、ジュゾゾゾッ、ズズズーッ、と下品な音を立てながら、気が済むまでフェラチオした。
「ね、気持ちいいでしょう、ヨナ?」
「う、うん…」
「いい子ね。じゃあ、もっと続きを教えてあげる」
ココの性器からは愛液が溢れ出し、それを吸ってジットリ濡れた陰毛の先端から、
ツツーッと細い糸のようにして、シーツの上に滴っていた。
ヨナの頭を撫で、起き上がらせると、ココはM字に股を開いて、指を性器にあてがった。
「これが、私のアソコ」
人差し指と中指を広げると、クチッと割れ目が開いて、ピンク色の粘膜が露出した。
「ちょっと気持ち悪いかな?」
「…そんなことない」
「じゃあ、どう思う?」
「…キレイ」
「クスッ。ホントにぃ?やっぱり普通は『グロい』って思うはずだけど」
ヨナは黙って首を横に振りながら、その場所に顔を近づけようとした。
「ん?もっと見たい?」
ココがサービスして、指でもっと広げると、ヨナがますます顔を近づけた。
「もう、ヨナったらそんなに近くで見なくても」
すると、ヨナは黙ったまま、不意にその場所に口をつけた。
「ひゃぁ!あっ、こらぁ」
「だって、ココもさっき、僕のを舐めてくれたから」
ヨナは当然のように言い、舌を出してペロペロと舐めはじめた。
「ひゃっ…ダ、ダメだって、そこはおしっこの穴…ああんっ、そっちはクリトリスッ…」
何も分かっていないヨナの舌の動きが、かえって絶妙な焦らし方になっていて、
ココは切なさのあまり人差し指を咥えた。
既に糊のような愛液でドロドロになっている性器に、
ヨナの柔らかい舌が撫で付けられ、サラサラとした唾液が上塗りされる。
それはすぐに表面を滑りお尻のほうへ伝って垂れてゆき、その感触に、ココの背中に鳥肌が立った。
しばらく舐めると、ヨナは満足したのか顔を上げた。
ココは鼻の穴を膨らませた。
「ヨナ、私もう我慢できない…」
そう言って、股を大きく開いたまま、仰向けに転がった。
「ここから先は、簡単だよ…。
ヨナの硬いおちんちんを、私に入れるの…。
ただ、それだけだから…」
ココが両腕を差し伸べると、ヨナは吸い寄せられるように、彼女に体を重ねた。
ココは脚を使ってヨナの腰を絡め取るように自分の股へと引き寄せた。
人差し指一本で、ペニスの先端を軽く押さえて角度を調節し、膣の場所を教えた。
「これが入り口、ここに、入れて…」
小さな穴が、ヌチュッと先端に吸い付いた。
ココが指を離すと、そのまま自然に飲み込まれていった。
ココは息を深く吐き出した。
反対にヨナは、短く息を何度も吸った。
「入っちゃった…。私の中、どんな感じ…?」
「よ、よく分からない…」
自分の一部を、他人の体に入れる感覚に、ヨナは戸惑った。
ココの膣は温かくて柔らかくてネットリとしていた。
「遠慮しないで、もっとくっついていいんだよ…」
ココはヨナの背中に腕をまわし、自分にしがみつかせるようにした。
「ココッ…ココッ…」
体が密着して体勢が整うと、ヨナはどうすれば良いのか分からなくなって、
彼女の名を呼びながら、本能的に腰を振りはじめた。
「ん、んっ…そ、そう、上手だよ…
そうやってピストンするみたいに動いて、もっと摩擦させてごらん…?」
ヨナが懸命にお尻を振ってペニスを動かすと、ココも一緒に揺れた。
「あっ、あっ、あっ、あっ…」
体が揺れるのに合わせて、ココが小さくあえいだ。
ヨナはあっという間に上り詰め、彼女の乳房に顔を押し付けた。
「コ、ココ、変だ、何か漏れそうっ…」
「それを『イク』って言うの…。おちんちんから精液が出るから、そのまま続けてっ…」
「ああっ、で、出ちゃうよぉ、ココ…!」
「いいよ、出して、イッって、ヨナ!」
「うぅぅぅっ…!」
ヨナは泣きそうな声を出して、絶頂した。
ペニスが脈打ち、ドロリとした精液が膣に流された。
ココは重ねた手のひらでヨナの腰をギューッと自分のほうへ押し付けながら、
同時に突っ張らせた両足首を交差させ、ヨナの下半身を強く締め付けた。
「ああ、もう終わっちゃった…」
まだ大人になりきれていないヨナの絶頂は本当に長続きがしなくて、ココは名残惜しそうに呟いた。
けれども、その幼さこそが、ヨナの魅力を倍増させているのもまた事実。
「…どうだったかな、初めての保健体育の勉強は?」
しばらくして自然に結合が終わると、ココは体の力を抜きながら問い掛けた。
「すごく…ドキドキした…」
乳房に顔を乗せながら、ヨナが答えた。
「そうだね、私もまだドキドキしてる」
ココはヨナの頭を撫でる。
ヨナは少し体を起こした。
「汗、かいてるよ」
その前髪を、ココは手のひらで掻きあげた。
「ねぇ、ココ…」
「ん?」
「ココは…イッた…?」
覚えたばかりの言葉を使って、ヨナが尋ねた。
「うふふ。気持ち良かったよ。でも、イキはしなかった」
「…そうなんだ」
少年とは言え一応男なのか、ヨナはショックを受けたような顔をした。
「私のこと、イカせたい?」
「…うん」
「じゃあ、保健体育の勉強、もっともっといっぱいしようね?」
可愛いヨナの頬を、ココは両手でナデナデした。
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