「寄るな、あっちへ行けっ!」
「旦那様…」
「おまえもどうせ、この体が…シエル・ファントムハイヴが好きなんだろう?!」
「いいえ、違います」
「ウソだっ!」
「本当です」

ハンナは静かに否定した。

「肉体は入れ物に過ぎません。例えその顔が火で焼かれ、
鼻と唇がナイフで削ぎ落とされたとしても、この想いは少しも変わることがないのです。
私が愛しているのは、旦那様の魂だから」

そう言うとハンナは、怯えるようにして震えているアロイスを抱きしめた。

「…おまえは…オレを…愛してくれるのか…?」
「愛しています。今までも、これからも」
「……」

アロイスはハンナの言葉を胸の中で反芻しているようだった。
そして、ボロボロと涙を流して泣きはじめた。

「うぅっ…うっ…ハンナ…」
「旦那様」

ハンナに抱き寄せられると、アロイスはますます泣いた。

「本当は、ウソでも構わないんだ…ウソでもいいから、誰かに愛してもらいたい…」

そう言って泣くアロイスの頬をハンナは両手で包み込み、上を向かせてから、優しく口付けた。

「…ハンナ、いい匂いがする…」

男とするキスの味は嫌というほど知っていたアロイスだったが、女とするのは初めてだった。

自然とアロイスは興奮を覚え、体の一部が反応し、硬くなった。
その現象を、それまでのアロイスは嫌悪していた。
気持ちの悪い男の指で触られ、無理やり反応させられ、
慰み者として使われた過去の記憶が、そうさせていた。

だが、今回は全く違っていた。
アロイスは自ら望んで、硬くなっていた。

「旦那様、私を愛してくださいますか?」
「…今さらでも、いいの…?」
「私にとっては、ほんの刹那でしかありませんでした」
「…愛する。愛するよ、ハンナ…」
「では、私を抱いてください」

こちらです、とハンナに導かれ、アロイスは寝室へと向かった。
ズボンの前をテントのように膨らませながら、
ハンナに手を引かれて歩くその姿は、ずいぶんと可愛いものだった。
寝室に入ると、ハンナはアロイスをベッドに座らせ、
そして自らはその目の前に立ち、メイド服を脱ぎ始めた。

「ハンナ…」

アロイスは見上げる。ハンナの肌は色が濃いので目立ちにくいが、
その体にはアロイスに折檻された傷跡が無数に残っていた。
殴られ、蹴り飛ばされ、時に物を使って叩かれた跡。
そして最大の傷跡は、包帯で覆われた左目…。

「オレを許して、ハンナ…」

左目を失ってからのハンナは、物体との距離感をうまくつかめなくなり、
何でもない場所でつまずいたり、物を落としたりすることがあった。
そのためアロイスは、以前にも増して暴力を振るっていたのだ。

「もう、過ぎたことなのです、旦那様」
「でも…」
「こうして今、私と旦那様は心が通じ合えたのですから、何を悔やむことがありましょう」

ハンナはアロイスの体を押してベッドの上に寝かせ、そして再びキスをした。
アロイスはまるでキスのやり方を知らないかのように、ぎこちなく応じた。
唾液と一緒に舌を絡ませ、吸い合う。
アロイスの下半身はズボンが破れそうになるほど硬くなり、ハンナの腹部に当たった。

「旦那様も裸になってください」

ハンナは妖艶に微笑みながら、アロイスの衣服を脱がせてゆく。
シャツのボタンを一つずつ外し、それからズボンを下ろした。
アロイスの興奮が一点に集中した場所が剥き出しになる。
ハンナがそれを手で包みこむようにして、握った。

「旦那様、こうすると気持ち良いですか?」

ハンナが手を上下に動かすと、アロイスが体をよじった。
女の指で優しくされるのは、無論初めてのこと。

「ハンナ、どうすればいいのか分からないよっ…」
「私に任せてください」

ハンナはそう言って、口の中に溜めた唾液をアロイスに垂らしはじめた。
張りつめたアロイスの先端が、ハンナの唾液でツヤツヤと光った。

「き、気持ちいい、ハンナ…」
「これからもっと良くして差し上げます、旦那様」

ベッドの上で横たわるアロイスの白い肌が、ハンナの褐色の肌で覆われた。
ハンナはアロイスに馬乗りになり、結合する体勢を作った。
アロイスの先端を人差し指と中指で挟み、自らの入り口に当てがう。
そしてアロイスの胸に両手をつきながら腰をゆっくり後方へすべらせると、
湿ったハンナの内側に押し込まれるようにしてアロイスが入り、二人の性器は繋がった。

「うぁっ、あっ、なにこれ、ハンナっ…すごく気持ちいいよぉっ…!」
「私も…ンッ…とても、良いです…旦那様っ…」

ハンナの大きな乳房がユサユサと揺れる。
アロイスが手を伸ばしてそれに触れ、揉んだ。

「アンッ…旦那様っ…す、吸ってください、それを吸って、旦那さまっ…」

ハンナの声にアロイスは夢中になって、乳房に吸い付いた。

「アアッ!イイッ!イイッ!」

ハンナは淫らに腰を振り、それがアロイスにも快感を与える。

「ハンナっ、そんなに動いたら、すぐに出てしまうよっ…」
「良いのです、来てください、私に愛の証をくださいっ!」
「うっ…うぁあああーっ…!!」

アロイスの根元が脈打った。
その瞬間ハンナは動くのをやめ、アロイスを抱きしめた。
アロイスもハンナの背中に腕をまわし、きつく抱いた。
数秒遅れて、二人が結合した部分から、真っ白なミルクが溢れ出し、シーツの上に流れ続けた。

「オレ…初めてだよ…こんなに気持ちいいの…。
それだけじゃなくて、すごく幸せなんだ…」
「これからたくさん、幸せになりましょう、旦那様」
「…うん、そうだね。そうしたいよ、ハンナ…」

アロイスとハンナは繋がったまま、互いの髪に触ったり、頬を撫でたり、唇にキスをしたりした。

「ねぇ、ハンナ…」
「はい」
「ずっと…オレのそばにいてね…」
「ええ、旦那様」

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