◆ フラワァ娘さん2 ◆


その日、少年はたまたま森の近くを歩いていた。

「なんだろう? なんだかとってもいい香りがするぞ」

その香りは森の中からただよってきていた。そこは魔物が住むといわれ、昼間でもあまり近づく人はいない、そんな森だった。少年は、その不思議な香りにフラフラと誘われ、気が付くと薄暗い森の奥まで足を踏み入れていたのだった。

「あっ、誰かたおれているぞ、女の人だ」

それはなんだか不思議な少女だった。緑色の衣装を着て、大きな花飾りを頭やあちこちにつけている。気を失っているみたいだ。

「う・・・ン」

不意に少女がうめき声をあげた。

「ねえキミ、どうしたの? だいじょうぶ?」

少年は少女のそばまで近づいた、そのときだった。

しゅるるっ!
「?」

「何か」が少年の体に絡みついた。数本の「それ」は、あっという間に少年の自由を奪っていた。すごい力でそのまま少年を宙に持ち上げていた。

罠にかかった。



2004/06/21


「つ〜かまえたッ

少女はうれしそうな声をあげた。
少年を捕らえ巻きついているいる「それ」は、少女の花びらスカートの下から伸びている「触手」であった。その「触手」は少年を拘束したまま、くねくねといやらしくうごめき、少年の体をまさぐりもてあそび始めた。

「うひゃあ、なにするんだよう!」
「ウフッ、こうするの」

触手は器用に少年のズボンのベルトをサッとはずし、そのままズルリと下げた。少年は脱がされまいともがいたが無駄な抵抗であり、もはや触手のなすがままであった。
少女はうれしそうにペロリと舌をだした。

「さあ、このフラワァ娘にまかせてちょうだい。
これからいっぱいいいことしてあげるからね、ウフフフ・・・」
(続く) 

Text:2004/08/24

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