◎遠い近く-2◎
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが鳴る。
「うおっやっべぇ授業始まるぜ犬ッコロ!!」
猿が立つと同時にオレはコイツの手をつかんでいた。
「とりあえず…授業出るのが面倒臭せー。サボるからてめぇも付き合え。」
「はぁ?マジかよ…ったく我侭なワンコだぜ。しゃーない、オレも付き合ってやる。」
どーかしてる…やっぱりコイツと一緒に居たいみたいだ。
少なくとも沢松とかいう報道部のオールバック野郎の隣になんかコイツを返したくねー。
上には青く澄んだ空がある。
でも嫌な予感がする。
末期だ。オレはコイツに触れてみたい。そう思った。
「・・・・ん・・・・」
唇をそっと重ねてみる。
「ってめ犬飼っ何すん…」
更に舌を絡ませて見る。
「んん……っ……」
突如屋上にドアを開ける音が響く―――――――――――――――――――――――――――
「あ…天国…?」
だから嫌な予感がしたんだ。畜生。よりによって
「沢松……。」
一番嫌なヤツに……。
いつからだろう
いつからだろう
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
連載ものです。何かしょっぱなからアレですが;犬飼君凄くハンサム様のこと
嫌ってますね…。三角関係テイストもりだくさんですー。(何)