<騎士団倫理規定・1> ドラギーユ城地下に広がるボストーニュ監獄。 クリスタル戦争時は獣人の虜囚をはじめ、他国への内通者や逃走兵などを収容し拷問し屠り続け恐れられた監獄だ。 現在は主に国内の一般犯罪者の収容に使われているが、一角に騎士団専用の独房があることは、あまり知られていない。 「神殿騎士団クリルラ隊副隊長 ナクォス」 その独房の中で、王立騎士団隊長ラーアルは内心舌なめずりをしていた。それを顔に出さないように、手の中の執行通知書に目を落とす。 「…はい…」 ラーアルの目の前でうな垂れていたナクォスが蚊の泣くような声で返事をした。 『副隊長』であるにもかかわらず騎士の装備は身に着けておらす、木綿の薄物1枚である。足は裸足、後ろに回された手には戒め。 彼女が、『執行』の対象であるようだ。 「罪状、騎士団倫理規定7条2項『他種族との淫行禁止』違反 間違いないか?」 淫行、という単語にナクォスがびくんと震えた。 「……はい…間違いありません……」 尖った耳が下を向き、消え入りそうな声で答える。 「よろしい、それでは懲罰を申し渡す…直属の隊長及び隊員監視下による自己批判の後、浄化および奉仕活動 以上だ」 「………はぃ…」 小難しい単語の羅列だが、意味するところはラーアルにもナクォスにも了承済みだった。 自己批判は、自分の行った違反行為の説明と再現。 浄化は、多種族の行った行為を執行者がなぞる行為。 最後に、批判と浄化に立ち会った執行者達への奉仕。 恋愛に対して厳格な騎士団の中で、人格や尊厳をまるで無視したこの懲罰は同性の騎士への見せしめであり、異性の騎士への娯楽の提供とも言えた。 「……ク…クリルラ隊長の前で…しなくてはならないのですか…?」 ナクォスの耳が赤く染まっている。尊敬と憧憬を抱く隻眼の女剣士にだけは、この懲罰を受ける姿を見られたくなかった。 「生憎クリルラは王女の護衛中でな、今回は私と私の部下が代行する。まぁ、お前が望むのなら日を改めてクリルラ隊とかわってやってもよいが、どうする?」 王立騎士団ラーアル隊は隊長以下全員が男だ。複数の男の前で行うのも耐え難いことであるのにはかわりはない。 「……い…いえ…王立騎士団の皆様に…お願いします…」 ナクォスは、それでも男の前での屈辱を選んだ。 「それは有難い、我が隊員にも娯楽が必要なのでな」 ラーアルは薄く笑うと、隊員用リンクパールに指示を出した。 「7条2項違反者、クリルラ隊副隊長ナクォスへの懲罰の立会いが行われる。観覧希望者は15分以内に騎士団懲罰房へ集合!戦闘装備はいらん」 15分後。 狭い独房にラーアル隊の騎士たちが円を描いて腰を下ろしていた。隊長含め総勢10名近い。皆平静を装いつつ、車座の中央に立たされているナクォスにねっとりとした視線を送っていた。 ……ラーアル隊のみんな…そんな目でみないで…… 数人の顔見知りをその中に発見し、ナクォスは唇を噛んで自分の爪先に目を落とした。薄物1枚しか身につけていないのに、人いきれと灯りの蝋燭と恥ずかしさのせいで、彼女はじっとりと汗ばんでいた。 「なんだ、意外に少ないな、半分もきてないじゃないか」 ラーアルがナクォスの腕の戒めを解きながら残念そうに呟いた。 「週末だから、帰省して宿舎にいないヤツ多いんですよ」 「実況希望してるヤツ大勢いましたよ、隊長」 「そうか…ではナクォス副隊長、これを」 ナクォスの耳にリンクパールをぶらさげたイヤリングが装着された。 「大きな声でしっかり実況してくれよ?」 ラーアルの言葉に、車座に座った男がドッと湧く。 ≫はい… ナクォスの耳元から聞こえるナクォス自身の声は、既に泣きそうな声だった。 「よし、でははじめてもらおうか。最初は『自己批判』だな」 「…私…神殿騎士団クリルラ隊副隊長ナクォスは…」 ナクォスは胸元のボタンに手をかけた。ひとつ、またひとつと震える指で外してゆく。 少しずつ薄物の前あわせが割れてゆき、下から滑らかな肌が姿をあらわしはじめた。男たちの視線がボタンと一緒に、嘗めるように下へ降りる。 「…サンドリアを護る誇り高きエルヴァーンでありながら…」 ボタンが全て外れた。ぎゅっと目をつぶって、薄物から肩を抜いた。臍の下を覆う小さな下着の他に、わずかに浅黒い肌を覆うものは何もない。豊かな胸のふたつのふくらみも、その先端のピンクの突起も、あますところなく晒された。 「うぉ!」「いきなり来た!!」 男たちがどよめく。 「……下賎の……下賎のヒュームの…冒険者風情と…み…淫らな行為を…行いました…」 目のふちに涙を浮かべながら、最後の1枚に手をかける。尻を男たちの方に突き出しながら、穿いていた下着を脚から抜き取った。髪の色と同じ漆黒の茂みが露わになる。 「…くぅ……」 自ら全裸になったナクォスは、羞恥のあまりその場に膝を抱えてしゃがみ込んでしまった。顔は勿論、尖った耳も滑らかな背中も、腿も爪先もピンクに染まっている。 「続けなさい、ナクォス。どこでどのように違反行為を行ったのか、報告する義務がある」 ラーアルがナクォスの黒髪を掴んで、無理やり立ち上がらせた。そのまま脚を開かせ、背筋を伸ばした姿勢をとらせる。見せ付けるように張り出されたふたつの胸に、男たちの視線が集中した。 「……み…三日前の晩……冒険者の…レンタルハウスで……行いました…」 「なるほど。それは副隊長が望んだことか?」 髪を掴んだままラーアルが問う。あいた手が胸の突起に触れた。 「……ぅぅ……はあっ…」 びくん、とナクォスの身体が弾んだ。 「あー、隊長ずるいっす!」 「役得だ、お前も早く出世するんだな」 若い騎士のブーイングを一蹴し、乳首を指先で摘む。2本の指の腹に押しつぶされていたそれは、少しずつ弾力を帯び始め、その存在を主張し始めた。 「…はぁぅ…うぅ…あぁ…」 「おおかた副隊長殿が誘ったのだろう?このカラダを持て余して」 ぴん、と乳首を爪で弾く。 「はぁぅっ!」 がくがくと身体が小刻みに揺れた。 「さて、あとはご自分でしていただくかな、ヒューム風情と交わったように、ここで」 ラーアルが古びた木の椅子を輪の中に運び入れ、顎で指し示す。 ナクォスはのろのろとその椅子にかけた。裸の尻と背中に、ひやりとした感触が走る。 車座に座った男たちの見上げる視線が、股間と胸元に集中するのが、痛いほど感じられた。 …ああ……ここでしなくてはならないのね…… ナクォスは新たな羞恥で全身をかあっと火照らせた。。股間が、どくどく熱く疼く。 「……さ…最初はキスして…それから胸で……」 ナクォスの手がおずおずと自分の乳房を覆った。ラーアルに弄られて敏感になっている乳首を摘みあげる。 「くぅ…はぁぁっ…」 軽く身体を弾ませながら、摘んだまま円を描くようにぐりぐりと捻りあげた。もう片方の手も、空いている乳首を摘み、同じように捻りあげ、同時に指の腹で強く擦る。 「はぁぅ…ああぅぅ…くはぁ…っ…」 背中がのけぞり、首筋にまとめられている三つ編みがぱたぱたと揺れた。 「…すっげー…」 時折、ナクォスに視られていることを自覚させるかのように、男たちの生唾を飲み込む音がする。 「胸だけではないだろう、ナクォス。続きも報告しなさい」 ラーアルが脇に膝をつき、太腿に手を触れ、ぞろりと撫で上げた。 「やぁっ……」 不意に他者から与えられた刺激に、ナクォスが小さく叫ぶ。ラーアルは構わず彼女の腿を割り開き、傍で見上げていた若い騎士に命じて、椅子の脚に両の足首を縛り付けさせた。 大きく開かれた股間は既にじっとりと湿り、鈍く光っていた。黒い茂みも濡れ細っている。 「いやぁっ……!」 「フフ、まだ誰も何もしていないのに、もうここがこんなになっている…」 ラーアルの手が無遠慮に侵入し、秘裂の浅いところに触れ、軽く上下した。くちくち…と湿った音が房内に小さく響く。 「………っ……」 鼻先に自らの愛液でてかった指をつきつけられ、ナクォスは真っ赤になってかぶりを振った。 「今更恥ずかしがらずともよい。続きは自分でやって見せなさい」 「……く……はい……」 おずおずとナクォスの細い指が自らの股間に伸ばされた。 くちゅぅ… 先刻より水気を帯びた音が響く。 「……ふぁぅ……」 びくんと身体を震う。手はゆっくりと下に降り、今度は秘裂の奥深くを探る。縦の溝をせわしなく往復し、ぐちゅぐちゅ音をさせた。 「ああっ!はぅぅぅっ!やぁぁっ…!!」 愛液がどくどく溢れ、椅子の座を濡らし、腿の内側を光らせる。秘裂はぱっくりと口をあけ始め、敏感な肉芽がぷっくりと顔を出した。 「ま、丸見えだ…」 「俺、こんなのはじめてみた…」 見上げていた男たちがかぶりつかんばかりの勢いで身を乗り出す。 「すっげー匂いする…」 「ほらほら、また出てきた いまドクドクっと」 …す…すごい視られてる… 男たちの声が視線が、ナクォスを熱くさせた。知らず知らず指が早く細かく動き、肉芽を摘み、擦る。 「ひゃああああぅっ!あぅぅ!あああ!あぅ!」 身体がのけぞり、椅子の背もたれにぶつかる。体重を受け止めきれない椅子が何度かぐらりとかしぐ。 ぐちょっ  ぐちょっ  ぐちゅん ぐちゅんぐちゅんぐちゅんぐちゅぐちょぐちょ… 溢れた愛液が椅子の座面をつたい、床にぽたぽた落ちた。腰ががくがくと上下に振りたてられ 「やぁぁぁっ!いくぅ!はぁぁっ!ああああああぁっ!!」 細い喉が反り返り、天井にむかって喘ぎながら叫びながら、環視の中ナクォスは果てた。 ずるずると椅子に崩れ落ちたナクォスは、そのまま床に椅子ごと倒れこんだ。 足は戒められたまま、大きく股を開いて、冷たい石の床に横たわる。 「フン、報告は全くなっちゃいなかったな」 ラーアルが嘲笑を浮かべながら、足の束縛を解いた。 「なっていなかったが、再現は十分に楽しませていただいたよ、ナクォス」 「では『自己批判』はこれで終了。続いて、『浄化』に移るとしようか?」 懲罰の長い長い夜は、まだまだ終わらない。 <続> ------------------------ ◇CAST◇ Rahal ドラギーユ城H-9にいます。顔は4Aだった気がします。イイ人っぽいんですが…(汗) Nachou 絶対読み方違いますが、カタカナで書いたとき綺麗にまとまらなかったので…。ドラギーユ城H-8にいます。顔は8Aです。 つづきはそらいろか、ミスラま(ry か、HPで。過去作品あります。 http://f15.aaacafe.ne.jp/~kitamomo/