『あ…ここ、夢のなかだぁ。』 と、夢の中だと気づくタルの少女。クルル。 たまにそんなことはある。夢と気づく時が。 けれど、夢の中彼女は一人。 やわらかな温もりと、真っ白な空間の中。彼女は一人。 『…アルスにいて欲しい。』 そう思うとちょっと離れたところにアルス。 けれど何も着ていない。 『えっ、なんで!?』 気づくと自分も何も着ていない。 『ええっ!!』 慌てて前を隠す。近づいてくるアルス。 『えっ…えっ…ちょっと…。』 クルルの前にひざまずく格好になる。 優しく頬に触れ、軽いキス。 そのまま耳、首、肩にキスを重ねられる。 『アルスぅ…。』 いつものアルス。優しいアルス。 いつもの愛撫。全てを預けられる、そんな気分になっていく。 目が覚めた。覚めてしまった。 (いい感じだったのに…。) なんて赤くなりながら思う。 (欲求不満なのかな…?) 更に赤くなる。 下腹部に違和感を感じ、手を伸ばす。濡れている。 (やだ…ぬるぬる…。) そこに触った指が離れない。その粘液を確かめる様に指が動く。 (んっ…だめ…こんなこと…。) 自分のしていることを恥ずかしいと思いながらも止まらない指。 スリットの上からただ沿えて動かしているだけ。 それでもクルルの愛液は留まることを知らないかのように増えていく。 『んっ…あぁ…』 隣にアルスが寝ていることを忘れているかのように続けるクルル。 スリットの中に指が入る。指がクリに触れる。 『ひんっ!』 声が出てしまった。アルスの様子をうかがう。大丈夫なようだ。 手を動かすのをやめ、アルスに背を向け、小さくなるクルル。 少しのうしろめたさで。 しかし、今寝ている様に見えるアルス、実は起きていた。 身もだえするクルルの動きで。 こちらを振り返ったときは寝たふりをしていた。 (よかった…起きなかった…。) そう思っていたクルルの背後から、 『クルル、起きてるの?』 と、アルスの声。 びっくりしながらも 『う、うん。今、ちょっと目が覚めちゃって…。』 その様子を見て笑いをこらえるアルス。 クルルを後ろから抱き寄せる。そして意地悪げにこう言う。 『今じゃないだろ…?』 はっとするクルル。大きな耳を全部赤く染める。 『ばかぁ…。』 クルルの下着の中に手を入れる。 『あっ…だめっ…!』 その言葉を無視して進入する。 指先に湿った感触。下着まで。 『ここをこんなにして…。下着まで…。』 薄笑いを浮かべるアルス。 『そんな風に言わないでぇ…。』 アルスの腕にしがみつきながらクルルが言う。 指が動く。中を確かめるように。 『あっ…やん…アルスぅ…。』 指に絡みついてくるクルルの粘液。 クルルはすでに火がついた状態。それを悟ってか、 『どうして欲しい?』 と、クルルに聞く。 『そんなこと聞かないでぇ…。』 小さく首を振る。 指を動かすのをやめ、反応を見てみる。 『あ…アルス…?』 『言ってごらん…。』 『…抱いて…抱いてほしいの…。』 クルルを自分のほうに向かせ熱いキスをする。 舌を絡め、唾液が入り混じる。息をするのも忘れるくらい。 クルルの足にアルスのが触れる。 クルルがもそもそと下がっていく。 『クルル?』 クルルがアルスのそれにキスをする。 両手で優しく包む様につかみ、何度も。 クルルの小さな口にくわえられる。そのまま上下に動かされる。 『クルルっ…くぅっ…。』 たまらず声を上げるアルス。 その姿を見ようと上目使いに覗き込むクルル。 自分のすることにアルスが感じてくれている…。 もっと気持ちよくしようとして動かす。 小さな口をいっぱいにしながら。 口を離し、根元から上へなめ上げる。 『ふあぁぁっ…。』 アルスの反応がうれしい。 何度も、何度も夢中になりアルスに刺激を与える。 また口にくわえ、上下に動き出す。中で舌を絡めながら。 『だめだっ…クルルっ・・クルっ…!』 アルスがクルルの肩を掴んだ瞬間、クルルの口の中に液体が吐き出される。 クルルもびっくりはしたが、 (アルスの…。) そう思いながら飲みこんでしまった。 クルルはゆっくりと口から抜くと、微笑みながらアルスを見上げ、 『…飲んじゃた。』 と、言った。 アルスはたまらなくなり、クルルを抱き寄せる。 『クルル、このまま、いいかい?』 『うん。私もアルスがほしい…。』 ゆっくりとクルルベッドに寝かせ、ひざを開かせる。 『すごいな…。溢れてるよ。』 指ですくいとり、なめてみる。 『やん…。』 恥ずかしそうに顔を隠すクルル。 『クルルの味だ。』 うれしそうに言うアルス。 クルルを見、微笑みながらあてがい、ゆっくりと入りこんでいく。 『んっ…アルスぅ…。』 相変わらずきつい。イったばかりで敏感なアルスにはこたえる。 『くっ…すごいよ…クルルの中。』 シーツをぎゅっと掴むクルル。その姿がまたかわいい。 そっと抱き上げ、つながったまま自分の上に座らせる。 自分の体重がかかり、奥までアルスが入り込んでくる。 クルルの顔が苦しそうになる。 『大丈夫か?クルル。』 『うん…大丈夫。アルスので私の中、いっぱいになってる…。』 そのまま抱きついてくるクルル。アルスも優しく抱きしめる。 『アルス…大好きだよ。』 『ああ…俺もだよ。』 全てでお互いを感じながら抱きしめあう。この上ない幸せを感じる二人。 『アルス…。』 『ん?』 『そのままねっころがって…。』 『こうか?』 クルルに言われるがままに横になる。 するとクルルが動き出す。 いきなりのその行動にアルスはびっくりする。 『クルル、どうしたんだ?』 『わかんない…けど、アルスに気持ち良くなってもらいたいの…。』 顔を高揚させながらクルルは言う。 自分の為にクルルが一生懸命になっている。 自分の上で、ゆっくりだけれども動いてくれている。 クルルがゆっくりと動く度にアルスに快感が走る。 クルルも息が荒くなる。自分のしていることと、快感によって。 徐々に動くペースが早くなる。 『アルス…気持ち…いい…?』 『ああ…すごいよ…クルル…。』 『私も気持ちいい…。』 さっきよりもクルルの中がきつくなる。 しかしとめどない愛液。アルスの快感は上り詰めていく。 『クルル…それ以上やられたら…我慢が…。』 限界に達しようとしているアルス。 『いいよ…私も…もう…イ…ク…!』 クルルの中が更に締め付ける。 『クル…ル…!』 ベッドの中で顔を見合わせ、向かい合う二人。 クルルはまだ恥ずかしそうにしている。 『アルス…ごめんね…今日…私…変…。』 ふっと微笑み、 『クルル、すごく良かったよ。ありがとう。』 クルルは恥ずかしがりながらアルスの胸におでこをつける。 アルスはクルルを抱き寄せる。 そして今日二度目のおやすみを言い、眠りに落ちていった。