彼は腹が立っていた。 ゲルスパで金稼ぎをしていたら、リンクして戦闘不能。 気を取り直してパーティーを組んだら全滅。 誰が悪いわけでもない、自分が悪いのかもしれない。 どこにも当てられぬ怒りに満ちていた。 『ああ、面白くねぇ日だ。もう今日は帰ってモグいぢめて寝る!』 そう決めて、帰ろうと競売の前を通りかかった。 いつも通り寝バザーをしている者にまで腹を立てる。 『ったくじゃまくせぇなぁ…。』 ふと、タルの少女の前に立ち止まる。 その少女の前の品物はなくなっていた。 彼はニヤリと笑い、誰にも聞こえぬくらいの小さな声で、 『買った…。』 と言った。 懐から200ギルを取り出し、目の前の少女の懐へ入れる。 そしてその少女を抱え上げ、一目散にモグハウスへ持ちかえった。 『そんなことしたらだめクポ〜』 『うっさい!』 縄でぐるぐる巻きにして部屋の隅に転がす 幸い(?)少女はまだ寝ている。 『今のうちに…。』 少女の手、足に縄を結びつけ、ベッドの四隅へ結びつける。 大きく大の字の形になる少女。 その痛みでか、少女がやっと目を覚ます。 そして自分が置かれている状態を知り驚く。 『え…え…なんで…?』 顔色は恐怖になり、声は震える。 『お、起きたか。』 最後の1本を結び終わり少女が起きたことに気づく。 『どういう事なんですか…?』 彼は笑いながら、 『買ったんだよ…おまえをな。』 少女は理解ができていない様子。 立て続けに彼は 『おまえ、バザーしてたろ?おまえの前には何もなかったから俺はおまえを買ったんだ。』 『そ…』 何かをいいかけた少女の口にさるぐつわがされる。 『ん…んんん…んん…』 何かを訴えてはいるが聞こえはしない。 『ってわけでおまえは俺の奴隷だ。だから俺はおまえに何しても構わないわけだ。』 そう言いながら、ダガーを取り出す。 『…!』 少女の顔はみるみる青くなる。 『殺しゃしねぇから安心しろ。』 彼はそのダガーで少女の服を切り裂いていく。少しずつ少しずつ。 少女の顔は恥ずかしさに赤くなっていた。 目をぎゅっとつむり、横を向いている。 上着が切り刻まれ肌があらわになる。 まだ何も知らないような綺麗な肌。 思わず見とれる彼。 『綺麗だなぁ…おまえ…。』 肩のあたりに少し血がにじんでいた。 『あ、少し切っちったか…。』 口を近づけ、舌で血をなめ取る。 そのままその辺りにキスをする。 唇に触れる肌の感触が気持ちいい。 『さて、どうするかな…?』 上半身をあらわにさせた状態でじっくりと見る。 顔を向こう側へ向かせ彼のほうは見ようとしない。 人差し指を首筋から肩へ滑らせる。柔らかなさわり心地。 今度は指ではなく唇。耳、首、肩、鎖骨のあたりと強弱をつけながら往復する。 たまに吸い付き、跡を残す。 耳に、肩に軽く歯を立てる。 少女の白い肌がわずかに朱に染まる。 息が荒くなっている。嫌がりながらも。 その矛盾した状態を彼は楽しむ。顔に笑みさえ浮かべながら。 胸に目をやる。小さなふくらみ。 『タルってこんなものなのか…?』 そう思いながら手を伸ばし、触れる。 少女の身体がぴくっとはねる。 そのまま包む様に揉む。まだ硬さは少し残っているが柔らかい。 彼も初めてではないが、この触り心地は彼の種族、ヒュームにはなかった。 先端を唇ではさむ。舌で突つき、転がす。 小さなその先端は彼の動きに反発する様になってくる。 『おーおー、いっちょ前におったてて。気持ちいーんかぁ?』 首を横に振るが、力は入りきっていない。彼はクックックと笑う。 少女の身体からは力が抜け、苦しそうに呼吸している。 さるぐつわをはずしてやる。1回大きく呼吸をする。 あきらめているのか、騒ぎはしない。 また彼は胸をもてあそぶ。指で先端をつまみ、全体を揉む。 片方は口で遊んでいた。 『…ぁ…ぁぁ…』 少女の荒い息にまざり、声が漏れる。 彼は胸から離れ、下を切り裂きにかかる。 少女はすることをただ見ているだけだった。 下着1枚にし、残りを取り去る。 白い下着1枚だけ。 『かわいいのはいてんな…。』 何も言わずただ首を振る少女。 スリットの部分に指を沿える。少女の身体がそれに反応する。 暖かさと共に微かな湿り気。 (濡れてんのか、こいつ…) 最後の1枚をダガーで切り裂き、取り去る。 少女の体に力が入る。縄がピンと張る。 スリットに目をやる。ぴったりと合わさってはいるが、合わせ目が濡れている。 そこに指を添える。縄が一瞬きしむ。 ゆっくりと上下に動かす。ぬるぬるとした感触が指に伝わる。 『ん…んっ…』 声を必死に我慢しているようだ。そうすると彼は声を出させたくなった。 スリットの間に指を滑り込ませ、そこを刺激する。 入り口の辺りや、クリトリスを。少女の愛液を指に絡ませ、滑らせながら。 『んっ…んんんっ…んっ!』 かなり我慢するのが大変になってきているようだ。 彼は指を少女の中へゆっくりと入れていった。 『あ…あぁ…』 ついに声が出た。彼は笑みを浮かべながらさらに指を入れる。 わずかな抵抗があったものの、すんなりと指が受け入れられる。 『くぅん…』 少女はかわいい声で鳴いている。その声が彼の脳を刺激する。 指に絡みつく粘液と内壁。指からの感覚が身体全体に伝わる。 (すげぇ…指だけでもこんなに気持ちいいよ…こいつの…。) 第2関節まで入れたところで、軽く指を曲げる。 『ひゃうっ!』 突然の動きにたまらず声をあげる。 彼の指が中で動き出し、内壁を刺激する。 『ん…あぁ…くぅん…』 指を動かしながら顔を見る。 目をつむり、眉毛のへりを下げ、眉間にしわを寄せている。 彼の与える刺激に耐えるかのように。 しかし彼にはその姿がたまらなくかわいかった。 『かわいいなぁ…おまえ…。』 少女は予想もしない言葉にはっとして目を開ける。 彼は指を抜き、彼女の目の前で粘液で糸を引かせる。 『こんなにしちゃって♪』 少女は顔を真っ赤にして目をそらせる。 『気持ちいいのかなぁ?』 首を振る少女。 『もっと良くしてやるからな♪』 指をまた入れ、スリットを開き、クリを舌でもてあそぶ。 『ああ…んっ…ああああぁ…』 さっきよりも確実にいい反応。 次から次へと愛液があふれ出る。 さらにそれを続ける。声が聞きたいがために。 『いい声だ…もっと…もっと聞かせてくれ…。』 『ああ…くふぅっ…んっ…あ…ああ…』 声が徐々に大きくなる。 (イクかな…?) 少女の体に力が入ってくる。足の指が反っていく。 『あ…あ…ああ…ああああああっ!』 少女の体が硬直するのと同時に彼の指が締め付けられる。 (イッたか…) 少女の体からは力が完全に抜け、荒く息だけをしていた。 指を抜き、絡みついた粘液をなめ取る。 『だめだ…我慢できね…』 彼は全てを脱ぎ捨て、少女の上に覆い被さる。 少女は気付き、不安そうに彼の顔を見上げる。 彼は少女の顔に顔を近づける。鼻の先がつきそうな距離。 息と息が混ざり合う。 彼は唇を重ねる。軽くついばむように。 少女もいやがる気配はない。唇を重ね、舌を割り込ませる。 最初だけは抵抗したが、徐々に口が開き、それすらも受け入れられる。 (ほんとに嫌がっているのか?こいつは…。) 舌を絡め、唾液が交換される。 唇が柔らかい。暖かい。 (やべぇ…ほんとにこいつが欲しくなりそうだ…。) 最初は腹いせのつもりだった。 少しいぢめて帰すつもりだった。 …やめられなくなっていた。 足の縄だけほどく。 少女から離れ、入り口に自分をあてがう。 ゆっくりと沈めていく。きつい。 少女は歯を食いしばり、何かに耐えている。 はっとし、つながっている部分に目をやる。 一筋の血の流れ。 『初めてだったのか…!』 小さくうなずく少女。 『少し我慢してろ…。』 そっと少女の頬に手を添え、 『力抜け…。』 少女にとって初めての彼の普通の顔。 彼が更に入りこんでくる。 半分くらいで先に何かがあたる感触。 (も、はいんねぇな…。) 『痛むか?』 少しうなずく。1回だけ。 縄に縛られている手に目をやる。縄のあたる部分がひどく赤い。 彼は縄を解き、痛々しいその部分に手をかざす。 ケアルの詠唱をはじめ、光がその部分を包む。 少女は彼の顔をじっと見つける。 『痛かったか?』 その問いに少女は何も答えずにただ彼を見ていた。 『動かすぞ…。』 ゆっくりと、少女から抜かれていく。 まだ痛むらしく、苦痛に顔を歪ませる。 そしてまた少女の中へ。 (すげぇ…気持ちいいぞ…こいつん中…。) それをしばらく繰り返しているうちに、少女から 『あ…んっ…』 と、声が漏れた。 『どうした?』 少女はうつろな目で軽く首を振るだけ。 手を少女のほほに添える。するとその手をぎゅっと握ってきた。 (だめだ…こいつ…すげぇかわいい…。) 彼の頭の中はその容姿のかわいさと、中の気持ち良さに酔っていた。 動く早さが徐々に上がる。自分の欲望を満たさんが為に。 『あ案…ああ…くぅっ…ん…』 さらに声が耳を刺激する。 『だめだ…もう…イク…ぞ…』 手をつかむ力が強まる。 『…ああっ!』 彼の欲望が少女の中に吐き出される。 そのまま少女の上に倒れこむ。ただ、少女には体重がかからないようにして。 まだ中で彼のものが脈打っている。 少女はまだ手を握っていた。 彼はしばらくして起き上がり、ゆっくりと抜く。 少女の中から自分が吐き出したものが出てくる。 彼は今になって罪悪感を感じていた。 彼は少女のそこを布でぬぐい、ブランケットをかける。 少女は目から上だけをブランケットから出し、彼の様子を見ていた。 彼にさっきまでの強欲な様子はない。 部屋の隅に転がっているモグの縄を解く。 『〜!なんてことしてるクポ!』 『モグ…』 『クポ?』 『ローブを出してくれ…』 『わかったクポ…』 彼の様子がおかしい。モーグリはローブを出し、彼に渡す。 『着ろ…』 そう言い、ベッドの上に投げる。 少女は恐る恐る出てきてローブを着る。案の定大きい。 彼はすそと袖をたくし上げ、紐で結んで落ちないようにする。 乱れた髪をブラシで直してやる。 そしてひとつの袋を少女に手渡す。 『持ってけ。』 彼の全財産だ。5000ギルちょっと。 そのままドアを開け、 『すまなかったな…帰りな…。』 背中をぽんと押し、外に出す。 『あ…』 少女が何か言い出そうとしたとき、ドアは閉められた。 『くそ…やっぱり最悪な1日だ…くそっ!』 彼は壁を1発殴るとベッドにもぐりこんだ。 少女の残り香が鼻をくすぐる。 そのまま彼は眠りに落ちて行った。 コンコン (ん…) コンコン (誰だよ…こんな朝早くから…) 『ハイハイ…今開けますよ…』 ドアを開ける彼。そこには昨日の少女がいた。 『あ…』 彼は言葉をなくす。口から出せる言葉が見つからない。 『あの…』 少女から先に声が出た。 『ついて行かせてください…外へ…。』 『へ…?』 『ご主人様…。』 赤くなりながら彼の足にしがみつく少女。 (えええええええええええええええっ!?) 彼は心の中で叫んだ。そしてこう思った。 (調教しちゃった!?俺?) 我に返り、状況をおおむね飲みこんだ彼はしゃがんで少女を見る。 昨日渡したローブ。変わっているのは下に着ている物が増えただけ。 すそと祖では紐で結んだだけのだぼだぼのまんま。 『いいのか…?』 無言でうなずく少女。 『そうか。』 そう言うと優しい笑顔で少女のおでこに口付けをした。 真っ赤になり照れる少女を見ながら…。