「海とアレは広いの。大きいの」 その日は晴天だった。 海のさざ波と潮の匂いが漂う港町、セルビナ。 赤魔道士の僕、デルダは ミスラのシーフ、アルトの実践経験を積ませるために モンスターとの戦闘をこなす毎日だった。 初めて出会った「あの夜」以来、僕はすっかり自分の行動に 警戒してしまうようになっていた。 僕にあんな「裏」が在ったなんて、 そしてその裏が激しすぎることが、とても嫌になった。 アルトの戦闘もこなれたモノになってきた。 ゴブとの爆弾投げをどうよけるかを覚えたし、 ボギーとの死闘をしたものの、僕のフォローでなんとか 副職を持つこともできた。 モンクの特性を生かして、不意打ちコンボ、略して「不意コン」 を習得したアルトの戦闘特性は上昇している。 成長は明らかに目に見えている。 追いついちゃうんじゃないか?っておもうと うれしいやら悲しいやらで微妙な気分になった。 そんなこんなで 海を眺めながらぼーっと座っていると 「デルダーっ!魚だよっ!さっ、かっ、なっ」 目を爛々に光らせて尻尾をふらつかせているミスラが アルトだ。シーフとして小手先が効く奴。 彼女はバストアサーディンを抱えやって来た。 大満足のご様子だ。 「どうやって食べようかなぁー。」 「どうしたんだ?その魚」 「んー。釣ったの。」 釣り具なんて在ったっけな?と僕はふと考えていると 「そこの叔父さんが釣り具貸してくれたのっ。」 と指を指した。 ガルカの男が大きな手で細いロッドをもって、 のんびり釣りをしている。 「ふぅーん。いい人もいるもんだな。」 「それよりも、デルダっ、クリスタル在るなら調理してよ!」 とねだってきた。 まぁ冒険者のたしなみとして、僕は合成も少しかじっている。 最近のトレンドは調理のようで 調理を目差すなら妖精のリンゴをつかった「アップルパイ」 サンダーメロンを使った「メロンパイ」などが 売れ筋なようだが、まだまだ僕には作れない。 僕は合成についての本をぱらぱらめくりながら、 この魚をどう合成....もとい調理するか見定めていた。 「って、『イワシの切り身』って餌しかできないじゃないか。僕の力量じゃ....。」 とため息をつきながら『ゴブでも解る合成辞典』を閉じた。 「もうっ、ヘボいなぁ、だから中途半端って言われちゃうんだよ!」 そうかもしれない...。 一生懸命やってきたけど、赤魔道士をやっていて、 特別すごい事はやっていない。せめてでも傷ついた人々を 「ケアル」という初歩的な治癒魔法を使っていやしているだけ。 それは、何も大した事はないのかもしれない。 「あ、おじさーん。これ調理できる?」 とアルトは調子よく、さっき指さしていたガルカの元へ 魚を持って行った。 そうすると早速そのガルカはクリスタルを取り出し、 調理を開始したではないか。 結局『ミスラ風海の幸串焼き』をつくってもらい、 代わりに僕の作った剥きザリガニをガルカにお礼として渡した。 「もう、最初から釣るんだったら、ちゃんとしたの釣ってくれよ。」 「うっさいなぁ、ほら、1本上げるから、怒らないの。」 そういわれ、僕は仕方なくそれを食べることにした。 結構、おいしいものだ。 僕は小さい頃、おいしい食事を、きちんとした家で食べたことがない。 毎日こつこつと木の実や種を集め、それを売って成形を立てた。 優しく、でもいつしかいなくなってしまった姉の事を思い出しながら。 僕は学校で学ぶ為の資金を集めた。 だから、今、自由にこうしてアルトと旅ができるのはうれしい。 自分だけの時間を生きている気がするから...。 そう感じながら、串焼きを食べ終わると、僕らは訓練を再開した。 マウラの外には様々敵がウヨウヨしていて、 絶好の訓練場所だった。 訓練を終えようとしたときには、すでに夜になっていた。 「デルダぁー、つかれたー」 「わがまま言うなよ!歩け!」 「やーだー。おんぶー。」 「駄目。」 「おんぶしてー!おんぶー!」 どうしてこうなんだろう、アルトって。 戦闘では確実に成長しているのに、性格は未だに子供っぽい。 まぁ、好かれるんだろうとは思うのだが...。 僕はそんなだだを捏ねるアルトに気を許してしまった。 まぁ、いっつもこんな調子なのだが。 「しょうがないなぁ。」 「えへへ、だって、デルダの背中、大好きなんだもん...。」 「...馬鹿。」 顔が少し赤くなってしまっている僕は 必死に照れをこらえつつ、しゃがむと ひょいっとアルトは背中にしがみついてきた。 「いいか?」 「うん。いーよー。」 立ち上がる。 アルトの身体は意外と軽く。容易に立ち上がれた。 アルトって...こんなに小さかったっけ? 「ハイよー! シルバー!」 「僕はアルトの馬じゃないって。おろすぞ。」 「えー。冗談だよ。じょーだん」 くすくす笑いながら僕らは歩き始めた。 月がポッカリで、丸くて、でも月は緑色で。 見慣れた空なのに、僕は、まじまじと見つめていた。 「ねぇ、デルダ...。」 「何だい...?」 「あたし...。眠くなってきた...。」 「おいおい....もうすぐセルビナだぞ...。」 「お休み...。」 小さな寝息が僕の耳を通り抜けるのを効くと、 僕はため息をついて、また歩き出した。 セルビナの宿屋を借りてあり、僕は宿主に鍵をもらい、 扉を開けた。 ゆっくりとアルトをベットに下ろすと、僕は一人で着替えをした。 でも...。 パンツを履き替えようとしたとき、僕は何かの欲望がわき出るのを感じた 必死に僕は忘れようとしているのに...。 「アルト...。」 抑えようとしてるのに、無意識のうちに 僕は部屋の鍵をかけた。 ゆっくりとアルトを見ると、まだ、リザードジャーキンを着たまま 寝息を立ててベットの上にいた。 僕のことなど、気づいていることもないだろう。 「いっそのこと...スリプルで...」 そう思って、僕は黒魔法を唱える構えをしている...。 なにやってんだろ? みんな、男って...こういうものなのか...? 初めての感情で、身体の支配に僕は...何かを期待していた。 詠唱を開始しようとしたとき 「やっぱり、男だよねぇ」 そう、うっすらと笑みを浮かべながら、アルトが目を覚ましていた。 驚きのあまり、とっさに一歩後ずさりしてしまった 「もー。だったら早く言ってくれればいいのに。」 「...なっ、何がだよ...。」 甘ったるい目つきで僕をあしらうかの目で目線を合わせてくる。 「ぼっ、僕は、着替えようとしてただけで...。」 「嘘ね。」 きっぱりと図星を言われ、僕はさらに混乱した。 気づけば、僕はベットで、アルトの服を脱がせていた。 (やっぱりおかしいよな...僕って) 2度目のアルトの全裸。 以前より、少し胸が大きくなっている気がする。 おなかの当たりがなめらかにっているような気がする。 なんか、もっとほしくなるっていうか よくわからない感覚がもやもやしていた。 「ここ、エロボタン。」 アルトは乳首の当たりを指さした。 「プッシュ...しろと?」 僕はおそるおそるさわった。 ムニムニした感じが絶妙な感じで、 いじいじしていると、これとそれ堅くなってくる。 微かにアルトも反応して 「あっ、あふっ」 とSEを発生させる。 アルトはそのあと、僕のあそこをゆっくりと見物して 「うわ、なんか成長してるよ。」 と少し笑いながらいった。 「エルって早いのかな...。」 「うるさいなぁ。」 「今度はあたしの番。」 体勢を逆にするとアルトは僕のアレを扱きはじめた。 一人でもあまりしないから、刺激が強く伝わってくる。 「ああっ...いいなぁ...でも、もうちょっと大きいのがいいなぁ」 そう僕の身体にイチャモンつけながら、 カチカチになるまで弄り倒そうとしている。 僕は出るのを我慢して、何も言えない。 「もうそろそろかな...。」 「で...でる...。」 「やった。いただきます」 カプッ。 僕のアレは彼女の口の中に入った。 唾液としたが微妙に柔らかくて、僕はもう我慢できなくなってしまった。 「出る...。」 精液を出すときって、微妙な感覚に陥る。 のが楽しいのか、何なのか 僕の顔は、微妙だった。 「ふふっ、段々おぬしも墜ちてきたよのぅ。」 「馬鹿」 そうアルトにけなされた僕は、 彼女の口を僕の口で塞いだ。 さすがに、僕もアルトも真っ赤だった。 ほてった身体がとろけそうだった。 これから、ジュノへ向かう。 僕らは、どうなってしまうのだろう? とりあえず、その話はまた今度話すことにしよう。 to be Continue>>......................................FF11 ======================================================= エロヴァーン@ボロ鯖