私の名前はメイアー。ピチピチの17歳のミスラの女の子ニャ。 物心ついた時はウィンダスでナナー・ミーゴ親分達と暮らしてたニャ。 ある日一人のヒュームのお姉さんがウィンダスにやってきたのニャ。 そして私を見つけてこう言ったのニャ。 「メイアー、覚えてる?私があんたの姉ちゃんよ」 1 旅立ち 「おやぶーん、お帰りなさーい!」 ナナー・ミーゴ。 ウィンダスに住む者ならその名を知らない者はいなかった。 星の神子の住まう天の塔、神子の信託の下にタルタルが取り仕切る五つの院、 そして裏社会を牛耳る大盗賊ナナ−ミーゴ。 それが現在のウィンダスの三大勢力である。 しかしそんな悪名高きナナ−ミーゴが、生まれもわからぬ子供のミスラを育てている事実を知る者は少なかった。 「あらぁメイア−、そんな事言いにここまでこなくてもお家で待ってて良かったのに」 ナナ−ミーゴはジュノからの帰り道にクロウラ−を倒して絹糸を集めてウィンダスへ帰る途中、 大声で自分の名を呼ぶこの少女を見つけたのだ。 「おやぶんのお迎えがしたかったのにゃ」 「あらぁん、嬉しい事言ってくれるわね・・・まさかメイアー一人で来た訳じゃないわよね?」 「あ、あたし一人だにゃ!一人前にゃ!」 メイア−は急いで走ってきたのだろう。 右足は沼にはまったのか膝まで泥だらけ、途中で転んだのか両の掌を擦りむいていた。 街から近いとはいえサルタバルタの荒野を10歳の少女が一人で走ってきたのだから無理もない。 メイア−は澄まし顔でさも大した事無いわ、とでもいうような顔を見せたが、 彼女の身に何があったのか、ナナー・ミーゴはそれをこれからの帰り道で知り、胆を冷したのだった。 「おやぶん、絹糸あたしが半分持つにゃ」 そう言うとメイアーはナナー・ミーゴの持つ麻袋に手をかけた。 「あぁ、こっちはいいのよ。絹糸じゃないの。メイアーはこっちを持ってねん」 ナナー・ミーゴはメイアーの持とうとした麻袋を肩に担ぎ、もう片方の麻袋を彼女に渡した。 ナナー・ミーゴの担いだ麻袋からは重たそうな金属音が響き、メイアーはその音を聴いて 「おやぶん、今日のお仕事は『ウマー』だったにゃ?」と聞いた。 「うふふ、そうね。たっくさん稼いできちゃったわ」 それを聞いてメイアーはにんまりとした。 仮にも母親代わりの自分が幼い少女に悪事を教えこませている事に、彼女は少しも罪悪感を感じていなかった。 彼女の教えは『生きる為に盗み、遊ぶ為に盗め』だ。 欲望に忠実に生きていれば根暗な犯罪なんかに手を染めずに健康的に育つ。 彼女の処世術であり、今や育児にも活用されている持論である。 二人が和気あいあいとウィンダスへの家路を歩いている時だった。 「おい、チビ猫!さっきはよくもやってくれたギャ!」 絡んで来たのは二匹のヤグードだった。 「あらぁ?・・・メイアー、こいつらと何かあったのん?」 「こいつら!ドロボーにゃっ!」 メイアーはミスラにしては薄い体毛を逆立て、ヤグード達を威嚇した。 「何が泥棒だギャ、盗まれた物を取り返して何が悪いギャ!」 「命まで取らなかっただけありがたいと思うギャ!」 ナナー・ミーゴは直感で悟った。 このヤグード達は以前彼女がヤグード達の根城から盗んできた食料や財宝を取り返しに来たのだ。 そして頭のキレる彼女は瞬時にメイアーが一人でサルタバルタを走って自分を呼びにきた訳までも悟った。 頭の留守中にアジトから物を盗まれたとあっては一大事、見張り番のミスラ達は大慌てで犯人を捜索したに違い無い。 三日三晩の捜索とウィンダス魔法新聞社の取材、スターオニオンズ団の情報、 そしてシャントット博士の魔法による占いを全て照らし合わせた結果、このヤグード達が犯人だと突き止めたのだ。 部下達は自分の手を煩わせる事なく始末しようとし、自分への報告を躊躇った。 しかし部下達の捜査網も空しく犯人達の行方は依然知れず、ふとした偶然で犯人達を見かけたメイアーが追跡。 幼いながらに勝負をしかけたのだ。 しかし結果は敢え無く惨敗。 このままではいつものスケジュール通り今日中には親分が帰ってきてしまうと焦った部下達は、 メイアーをタロンギからの道に待伏せさせて自分の足留めを狙ったのだろう。 その間にヤグード達を始末して何事もなかったように自分を迎えようと・・・ 「かわいそうに・・・またシャントット博士に体を要求されたのね・・・」 「おやぶん、誰も体をようきゅーされたりしてないにゃ」 「な、何だか知らんが俺達はさっきあんたのアジトに盗みに入って」 「このチビ猫と他の猫達に追い掛けられてただけだギャ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「おっ、おだまりっ!このナナー・ミーゴ様のアジトから物を盗むとはいい度胸だわ!覚悟はできてんのよね!」 ナナー・ミーゴは恥ずかしさと怒りで体中の体毛を逆立て、腰のミスリルバゼラードを抜いた。 「ギャーッ!なんだかわからんがこうなったらお前のクビを捕って土産にしてやるギャ!」 「そっちのチビ猫は連れて帰ってせえぜえ弄んでやるギャ!モングレルの子供なら珍しいから高く売れるギャ!」 モングレル。メイアーはその言葉にカチンときた。 ミスラにしては明らかに薄い体毛、ヒュームのような鼻、ザラついていない舌。 メイアーは自分がまわりのミスラと違う事にコンプレックスを感じていた。 しかしナナー・ミーゴはそんな自分を妹のように可愛がり、まるで自分の娘のように育ててくれたのだ。 そんな大事な「おやぶん」のクビを捕るなんて、許せないっ! 「あんたたちっ!ナナー・ミーゴ一家の恐ろしさを教えてやるにゃっ!」 そう叫んで突っ込んだメイアーの動きはとても10歳の少女とは思えない俊敏さだった。 「こっ、このチビ猫っ」 「速すぎるギャ!」 太腿のホルスターからブロンズダガーを引き抜き、ヤグードの脚を斬り付ける。 しかし超低空から襲い来る閃きを飛上がって躱すヤグード。 「ギャッ、所詮は猫だギャ!」 空振りしたメイアーの隙を逃す事なく、もう一匹のヤグードが蹴り飛ばす。 「ウニャァッ!!」 どうにか直撃は防いだが、勢いに負けて数メートル転がるメイアー。 「ギャギャッ!こちとらヤグード拳法17段だギャ!」 『ドサッ!』 しかしその頭上から舞い散る黒い羽根吹雪と落ちてきた黒い塊。 「ギャ!?」 その黒い塊が相棒だと気付いた時には、彼の命は無かった。 「・・・こちとらシーフ40よ」 ナナー・ミーゴはヤグードの首筋からバゼラードを引き抜くと、すぐさま倒れたメイアーに駆け寄った。 「メイアー、大丈夫?」 メイアーはすっくと立ち上がり、気丈に微笑んで見せた。 事情はこうだった。 見張り番をしていたチャ・レバグタとボパ・グレソを眠らせたヤグード達は、 自分達のアジトから盗まれた宝と、ミスラ達の宝を少し盗み、夜が明ける前に逃げ出したのだ。 しかしそれを見ていたメイアーは急いで仲間達を起こして相談した結果、 親分に知られると大変だから、親分が帰ってくる前に自分達で解決しよう、という結論に至ったのだ。 「なるほどねぇ、そこからは私の想像通りって訳ね」 「想像って、あたしがあしどめしにいったとこしか合って・・・」 「その通りですニャ親分!」 「流石は親分!話を聞く前からお見通しとは!」 「惚れ惚れするニャ!」 口を滑らしそうなメイアーを制して捲し立てる義姉達。・・・彼女達にもわかっているのだ。 そんな訳で無事お宝(盗品だが)も取り返し、盗賊団は五日ぶりの団員全員の食事を楽しんだのだった。 その夜・・・。 夜もとっぷりと更け、森の区中寝静まった時刻。 メイアーの寝床に忍び寄る影があった。 「ん、にゃぁん・・・」 一瞬毛布の隙間から入り込む冷たい空気、そして感じる暖かくて柔らかい感触。 寝惚け眼で目を開けると、そこには大きな乳房があった。 「・・・にゃ?・・にゃぁ・・・おっぱい・・・にゃ?」 「うふふ、メイアー、私よ」 「にゃん、おやぶんにゃあ・・・」 自分の寝床に入ってきたのはナナー・ミーゴだった。 「おやぶん、一緒に寝るの・・・にゃ?」 「メイアー、今日の喜び隊はあなたよん」 「にゃ、よろこびたい・・・・・・・え、ええっ!?」 ナナー・ミーゴは実に欲望に忠実だった。 食べたい時に食べ、眠い時に眠り、欲しい物は奪う。 そして、それは性欲に関しても。 ナナー・ミーゴ盗賊団には盗賊稼業だけではない別の顔がある。 頭首ナナー・ミーゴに夜伽の奉仕をする、それが『喜び隊』だ。 ウィンダスで盗賊として生活するにはナナー・ミーゴの元に面通しされる。 そしてその際に容姿等が気に入られた者は『喜び隊』として選ばれるのだ。 盗賊として生活するミスラ達にはナナー・ミーゴは憧れの的であり、決して嫌な役回りではない。 そして『喜び隊』として奉仕するミスラには高級娼婦と同程度のギルが与えられるのだ。 「あ、あたしまだ10才にゃ!まだ、そんな、恥ずかしいにゃん!」 「メイアー、今日のメイアーはとってもお手柄だったわぁ。だから、御褒美なのよ・・・」 メイアーの耳に息を吹き掛けながら彼女の脇腹を手の平で撫で回す。 「ふぁ、うにゃっ、で、でも、おやぶん・・・」 「・・・メイアー、私とこういう事するの、嫌なの?」 ナナー・ミーゴはメイアーの体を撫で回す手を止め、少し悲しげに彼女の目を見つめた。 「・・・嫌な訳ないにゃ。おやぶんは、あたしのおかあちゃんで、おねえちゃんで、一番大好きにゃ」 (おやぶんの目が、視線が熱い・・・) 「でも、あたし、こんな事、はじめてで・・・は、恥ずかしいにゃ・・・」 自分でも顔が真っ赤になっている事がわかった。胸がドキドキしてる。あそこが・・・熱い。 「メイアー、聞いて。あなたもきっと大きくなったらどこかの雄と交尾をするわ。  あなたはモングレルだから、もしかしたらヒュームとするかもしれないし、  ひょっとしたらエルヴァーンかもしれないわ」 メイアーはナナー・ミーゴの声が震えている事に気付いた。 「私、メイアーが大事なの。誰にもとられたくない・・・」 「おやぶん・・・」 「メイアーは小さかったから覚えていないだろうけど、あなたの母親のヒュームは私の仲間だったの」 「え?」 「あなたの母親はとっても強い冒険者だったわ。私達ミスラの故郷にも行った事のあるヒュームよ」 突然の自分の出生の話に戸惑いを隠せない。 「彼女はとても魅力的で、私と会う前にもエルヴァーンと子供を作ったと言ってたわ」 「え、えぇ?」 「ヒュームの恋人もいたわ。すぐ別れちゃってたけど、その人との子供もいるわ。女の子よ」 「あたしの・・・お姉ちゃん?」 「そうよ。そしてあなたが三人目。彼女は私にメイアーを預けて、また旅に出たわ」 もう何が何だかわからなかった。 母親はヒュームで、自分の上に兄姉が二人いて、一番上も混血で、二番目はヒュームの姉で・・・ 「あたしのおかあちゃん・・・ヤリマンだったのにゃ?」 混乱したメイアーにはそう冗談めかして聞く事が精一杯だった。 「ふふ・・・違うわメイアー。あなたのお母さんはね、とっても素敵な人なのよ。  ・・・メイアーが大人になった時、メイアーの本当のお姉ちゃんが迎えに来るわ」 「あたしを・・・むかえに?」 「そうよ。だからメイアーは大きくなったら旅に出るの」 「あたし旅に出るのにゃ・・・」 いまだに理解できていなかったが、とりあえず頭の中は落ち着いてきた。 「だから、メイアーが旅に出ちゃう前に、いっぱいメイアーの事感じたいの!」 強く、抱き締められた。 今まで抱き締められたどんな抱擁よりも、苦しくて、きつくて、暖かくて、切なかった。 「おやぶん・・・」 「・・・メイアー、こういう時は『おやぶん』はやめてほしいな・・・」 メイアーは少し考えた末、ナナー・ミーゴの背に両手を回して強く抱き締めた。 「・・・お姉ちゃん・・・」 「あたし、どうすればいいかわかんないにゃ・・・」 「いいのよメイアー。私がしてあげる」 唇を塞がれた。 いつものキスと違った。まるで食べられちゃうのかと思った。 ザラザラした舌があたしの唇を割って入ってきた。 あたしは恥ずかしかったけど、思い切って自分の舌を絡ませてみた。 ヌルヌルして、温かくて、だけど息苦しくなって、思わず息が漏れた。 「んぁっ、ハァッ・・」 おやぶん・・・『お姉ちゃん』の舌はしつこく絡み付いてくる。 息苦しかったけど、全然嫌じゃなかったし、気持ち良くなってきてた。 お姉ちゃんは、あたしの舌をチュウチュウ吸いながら、背中をなぞってきた。 ゾクッ、と快感が走って、思わず体が震えた。 お姉ちゃんの手は背中から腰をまわって、あたしのお腹のあたりを撫で回してきた。 優しくて、なんだかエッチな動きで、頭がボーっとして、トロンとしてきちゃった。 「・・・お姉ちゃん」 「メイアー・・・好きよ」 お姉ちゃんはあたしの耳をハミハミして、ザラザラの舌で優しく中を舐めるの。 「ふ、ふにゃ・・・にゃぁぁん」 声が・・・出ちゃう。 お姉ちゃんはあたしの小さな胸を揉んで、指で乳首を転がしてきた。 あたしの乳首はさっきから硬くなってて、お姉ちゃんに触られたらあそこが熱くなっちゃうくらい敏感になってた。 「・・・気持ちいい?」 温かい吐息を耳に吹き掛けながらお姉ちゃんが聞いてきた。 「うん・・・」 あたしにはそう答える事しかできなかった。それぐらい気持ち良かった。 お姉ちゃんがあたしの乳首を転がして、優しく摘んだり、時々強く摘んだりしてたから、 あたしのあそこはどんどん熱くなってきて、自分でも一杯濡れてるのがわかるくらいだった。 「お姉ちゃん、あたしの・・・」 恥ずかしくてそこまでしか言えなかったけど、お姉ちゃんはすぐにわかってくれた。 もう一度濃厚なキスをして、お姉ちゃんはあたしの脚の間に潜ってしまった。 ドキドキした。気持ちよくって恥ずかしくって、爆発しちゃいそうだった。 お姉ちゃんはすぐにあたしのあそこを舐めずに、脚を攻めてきた。 太腿とか、脹ら脛とか、膝の裏とか。 舐められる度にあたしは恥ずかしい声を出してしまった。 「にゃっ、ぁぁっ、ふぁ!・・・にゃふっ!」 「可愛いよ、メイアー」 毛布の中に潜ってるけど、お姉ちゃんがどんな顔してるかわかる。 あたしは恥ずかしくて、目をギュッって瞑ってしまった。 『チュ』 ビクッと体が震えた。 お姉ちゃんがあそこにキスをした。 舌の先でそっとあそこをなぞってる。 あたしの息はまるで全力疾走したみたいにハァハァいってて、顔が熱くて、まるで風邪をひいたみたいだった。 「ふっ、にぁぁぁぁん・・・」 お姉ちゃんの舌が、あたしの、あそこの、中に、入ってきちゃった・・・。 チュッ、チュルッ、ジュルッ、チュクッ、クチュッ・・・。 真っ暗な部屋の中で、あたしの息の音と、お姉ちゃんがあたしのあそこを舐める音だけが聴こえる。 いっぱい、いっぱい、お姉ちゃんの舌が入ってる。 あたしもう壊れちゃう。 「お姉ちゃぁん・・こ、こわれちゃう・・・もう、あたし・・・ンハァッ」 舌を出し入れする速度が速くなって、あそこの音が激しくなって、あたしの頭の中は、もう・・・ チュウゥゥゥッ! 「ふにゃぁぁぁぁん!!!」 お姉ちゃんはあたしのあそこの一番敏感な所を強く吸って・・・その後の事は覚えてなかった。 メイアーが目を覚ますと、いつものようにナナー・ミーゴに腕枕をされていた。 「クスッ、可愛いニャ。・・・お姉ちゃん」 最愛の人の寝顔にキスをして抱き締めると、大きくなった自分の胸と彼女の胸が圧迫しあう。 柔らかくて気持ち良くて、なんだかまた変な気分になってしまいそうだ。 「ふにゅ・・・おはよう・・メイアー」 目を覚ました彼女は今日もとてもキュートで、昨晩あんなにいやらしい事をした人と同一人物だとはとても思えない程純粋な笑顔を見せてくれた。 二人が無言のまま見つめあって戯れていると、一人のヒュームが部屋に戻ってきた。 「おはよう、ねぼすけ猫さん達」 バスタオル一枚で二人の枕元に座り込み、半ば呆れた顔で少し頬を染めながら微笑んだ。 「おはようミズホ」 「おはようニャ・・・ミズホ・・・お姉ちゃん」 「ふふっ、無理しないでミズホでいいわよ。15年も会ってなかったんだから」 「う、うん。・・・ミズホ、おはようニャ」 七年前、初体験と共に聞かされた自分の出生。 自分が大人になったら、ヒュームの姉が迎えに来ると聞かされていた。 そして一週間前、本当に来た。 ナナー・ミーゴは幼い頃の彼女の姉代わりをつとめていたらしく、突然の訪問だったが歓迎した。 メイアーは最初、実の姉と育ての姉の仲の良さに軽く嫉妬したが、 二人とも自分の事を愛している事がわかると初対面同前の実の姉にもすぐに馴染んだ。 そして昨晩、七年前のあの日のように二人の姉と愛しあった。 今日は・・・・旅立ちの日だ。 「それじゃ、行ってくるニャ!」 「元気でね!」 「またいつでも帰ってくるニャ」 「風邪ひくにゃよ」 「手紙ちょうだいね」 「リンクシェル無くすニャよ!」 別にお別れじゃないし、みんなウィンダスに留まってる訳じゃないからどこか旅先で会う事もある。 けど、みんなと違ってメイアーは赤ん坊の時からウィンダスで育ったから、ちょっと特別なのだ。 「お姉ちゃん・・・ううん、親分、私、がんばってくるニャ」 「メイアー・・・」 強く、抱き締められた。 苦しくて、きつくて、暖かくて、優しい抱擁だった。 「一番上のお姉ちゃんも見つけたら、連れておいでね」 「うん、きっと連れてくるニャ」 ナナー・ミーゴは愛娘にキスをして、優しく微笑んだ。 「気を付けてねミズホ。メイアーの事、よろしくね」 ヒュームの妹にも、同じくらいの暖かい抱擁をした。 「ありがとね、ナナ姉。エルヴァーンのお姉ちゃん連れてきた時は・・・4人でしようねっ」 最後の台詞には思わず吹き出したナナー・ミーゴだったが、 その実彼女も同じ事を考えていたとは、その場では言わなかった。 私のおかあちゃんがヤリマンだったのか、それともナナー・ミーゴ親分が特別エッチだったのかは、 私にはわかんないニャ。 けど確かなのは、ミズホ姉ちゃんも同じくらいスケベだって事ニャ・・・。 もう、毎晩大変ニャ・・・。 see you next...? by 00TOI