「姫様!?一体なんという格好を・・・」 エテルミオンは自らの目を疑った。 目の前には、自分が人生を懸けて懸命に見守ってきた主人の、清涼とした裸体があった。 褐色のまっさらな素肌をあらわにしながらも、何のためらいもなくこっちへ歩いている。 突然の出来事に、思わず身をのけぞる。だが、メノエの手は躊躇なく股間をまさぐっていた。 「姫様!何をなさる!?」 「あれ!爺のここ、もうこんなに大っきくなってるじゃない♪」 「い、いけませぬ。姫様!!」 「ヤダなぁ、爺ったら。こんなにカタくしておいて、今更カタいこと言いっこなしよ」 彼女は慣れない手つきながらも、エテルミオンの膨張したモノを丁寧に取り出そうとする。 その細い指先が、だんだんと火照った自分自身に的確にまとわりついていくのは、 遠く昔に忘れてしまっていた感覚をじわじわと思い出させるようだった。 下半身にみるみる熱が伝わってくるのがわかった。自分の意思とは無関係にズボンは大きなテントを張リつつある。 ようやくして、エテルミオンの大きく勃起したそれがバネ仕掛けのように勢いよく飛び出すと、 メノエはチラリと見上げて微笑みかける。そしてゆっくりと舌を這わせ始めた。 (チロチロ・・・ペロペロ・・・) 「く・・なんということだ・・うぁッ」 思わず身をよじり快感に耐えようとするエテルミオン。 しかし、加減を知らない彼女の行為は、今まさにエスカレートしようとしている。 「ンン・・ハァ・・・ん、ハァ・・」 その指や舌使いだけでなく、彼女の生暖かな吐息すらも彼のモノいっそう充血させる。 時折息継ぎをするかのようにペニスから途切れる唇には、透明な糸が幾多にも重なって妖しい光沢を放っていた。 ヌメヌメとしたオイルのような唾液が、彼女の手から逃げ出そうとしなり暴れるのを容易にさせる。 エテルミオンは唖然とした。 そのあってはならない異様な光景を、もはや見ていることができなかった。 歯を食いしばり目を強くふさぎながら、メノエの拷問にただ耐えることしかできなかった。 「ホラ、私だって成長しているのよ。爺には全てを見てもらいたいの。胸だって・・・」 子猫のような無垢な瞳に、紅潮した頬。 赤子の頃から尽くしてきた彼には、メノエの性格や過去は当然のようによくわかっている。優しさと慈愛に満ち溢れ、 国民からも王宮からも愛されるつつしまやかな女性であると信じていた。こんなことをするはずがない! 考えようとする度、彼女は図ったかのように下半身を弄び、頭を真っ白してゆく。 だがもっと彼の意識をもうろうとさせたのは、 今まさに自分のモノをすっぽりと覆い隠してしまおうかという程の、豊満な胸であった。 「!!!」 「もっと気持ちよくさせてあげる!」 うっすらとぼやけた視界の中で、ツンっと立ちあがった二つの薄桜色の乳首が、所狭しと縦横無尽に駆けまわり始める。 細剣で突けば弾けてしまいそうな、あまりに柔らかい感触。暖かなぬくもりと同時に、 今にも押し潰してしまおうかという力強さと激しさを備え合わせた、パイズリという名の慰安行為。 メノエの美しく張りのある胸は、身体の衰えによりその機能を忘れかけていたペニスを、幾度となく、 これでもかと過酷に締めあげていった。 さらに、彼女はその小ぶりな唇と器用な舌使いで、申し訳なさげに胸の谷間から突き出た亀頭を、あやすかのように 口内へと出し入れしていく。下唇を丹念に使い、感じるだろう裏筋にかけてを重点的に責めあげるのも忘れていない。 もはや完璧ともとれるその女としての奉仕は、性経験の少ない若いエルヴァーン等では、1分とも堪えることができないであろう。 迫り来る射精感と戦いながらも、必死に堪えていたがそれも限界をとうに超えていた。 「どう?気持ち・・・いいですか?」 「どうか我慢しないで。私の顔を汚しても・・・構わないから」 「ぐああ・・・・!」 果たして本心なのか。心無しか先ほどの強がりのようなものはもう見えない。 羞恥心を押し殺してまで、何が彼女をここまで淫靡にさせるのだろう? 姫のお目付け役として生きてきたエテルミオンの誇りはすでに消えかけていた。 今は亡き父上である王君の霊前には、もはや顔を向けることはできない、そう思った。 目の前には自分のペニスをしゃぶり続けている女性がいる――それだけだ。 そこにはただ一人の老人としての、何の理由もない意地しか存在しなかった。 突然、目眩を起こすほどの快感の波が、少しづつ、ゆっくりと引いていくのを感じた。 ペニスから暖かい触感が消える。逆に、ひんやりとした空気が下半身を包んだ。 「姫様・・・」 息を荒げながら、だんだんと呼吸を落ち着かせる。 そして、ふと口にする言葉。耐えに耐えしのんだエテルミオンの精一杯の抵抗だった。 快感の頂点にまで上り詰めながらも、お預けをもらう形となった今となれば、むしろこの状態の方が男としては辛いのかもしれない。 案の定、ビクッビクッと痙攣する彼のモノは、当分治まる気配はない。 ようやく見つけた獲物を寸出のところで逃してしまい、いきり立っている獣、例えればそんな感じだろうか。 目を開き周りをよく見る。股間に顔をうずめていた光景はもうない。少しづつではあるが 腰も動くようになってきた。完全に脱力した身体を起こそうと試みてみる。 だが、次に見たものはもっと印象的で、かつ官能的であった。 すでにメノエは、しりもちをついた状態のエテルミオンの上半身を、挟み込むようにして立っていた。 もちろん何も身につけてなどいない。生まれたままの姿である。 惜しげもなく晒される健康的な四肢。 スラリと伸びる太ももの付け根から、きゅっとしぼられたウエストへ。女性の特徴である、二つの優しい曲線をへて、 エルヴァーンという高貴で知性的な種族の整った顔立ちと銀髪が見える。 そして彼女の瞳は、鋭くも真剣にこちらを覗いているのだ。 これほど大胆かつ美しい構図はあっただろうか。 彼女の恥丘がその形をはっきりと伺わせ、完成された身体のラインにもかかわらず、 まだ、ほのかにしか主張していない薄い茂み。そして濡れた女性器。 剣技、鍛錬によって絞られた女性の下半身が、ようやく萎えかけきた男の本能に火を灯すことなど、わけもなかった。 「うっ・・・ぐあ」 もの凄い勢いで、獣は蘇り始めた。ギャップの効いた急激な変化に、再び苦痛の色を浮かべる。 足の付け根に全ての神経が集っているようだった。陰嚢は激しく収縮し、陰茎ははちきれんほどに膨張する。 亀頭からは絶えまなく透明な液体をよだれのように垂れ流しながら、今か今かと身を託す穴が来るのを待っているのだ。 そして、ポタリ、ポタリと上から腹部に滴り落ちてくるメノエの粘液。 快感の渦に身を委ねようとしているのは、もはや自分一人ではないことに、エテルミオンはその時気がついた。 「お願い。私を・・・女にしてください」 「来い!」 二人は磁石のように力強く、それでいて緩やかにお互いを重ね合わせた。 ペニスがずぶずぶとメノエの細いに身体に突き刺さっていく。 その途端、彼女の顔は大きく苦痛に歪む。 まだ開発されていなかった蜜壷は、初めての異物を強く拒んだ。 にもかかわらず、繋がった二人の愛液は、その分泌量にとどまるところがないほどに溢れている。 「あんッアンッ、痛い・・・!」 「すごい締めつけじゃ!たっ、たまらん」 「はぁ、はぁッ・・・痛いけど、でも・・・でも、気持ちいい!」 「よおし。ぜ、全部、いれるぞ!」 そう言うと、エテルミオンはメノエの腰をふんぬと掴み、容赦なく押し下げていった。 「あああッ!!」 悲鳴のような叫びとともに彼女の顔がさらに紅潮するのがわかった。 そして何かを突き破るかのような抵抗感。 悲痛混じりの喘ぎ声と同時に男根は更にキュウキュウと締めつけられていく。 その感覚はまさに精魂を絞りとる魔法を思わせた。 「最高じゃ・・・・もう出るッ!」 「あうッ!あうッ!ンッ!ンッ!んんん〜〜〜〜ッッ!」 エテルミオンは上にまたがるメノエの身体をわしづかみにすると、態勢をすぐさま入れ換えてそのまま押し倒す。 二人は繋がりながら、今度は彼女が下となる。そして、腰をぶつけるようにして、暴走した自分自身を何度も何度も その蜜口にねじ込んでいった。次第に彼の動きは最高潮に達し、 彼女に深々と差し込んだ状態でその動きをピタリと止めた・・・・・・・。 「・・・・・」 (ドピュッ!ドクッ!ドクッ!・・・・ドクッ!コプ・・コプコプ) 言葉にならないため息が漏れる。 射精は一度ではおさまらなかった。トロみのある精液を幾度にも分けて膣の中に流し込んでいく。その量というと、 彼の年齢からはとても想像できない程、驚愕するものであった。 二人の結合部からは、彼女の鮮血を交えた白濁液が所々から水鉄砲のように吹き出す。 そして、繋がり合ったままの二人は、しばらくの間動くことはなかった。 大粒の涙が、メノエの頬を深くなぞっていた。